ワッパー
バーガーキングのワッパー | |
1個 (290 g)あたりの栄養価 | |
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エネルギー | 650 kcal (2,700 kJ) |
50 g | |
糖類 | 12 g |
食物繊維 | 2 g |
37 g | |
飽和脂肪酸 | 11 g |
トランス脂肪酸 | 1.5 g |
22 g | |
ミネラル | |
ナトリウム | (61%) 910 mg |
他の成分 | |
脂肪由来のエネルギー | 340 kcal (1,400 kJ) |
コレステロール | 60 mg |
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%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: www.BK.com (PDF) |
ワッパージュニア | |
1個 (138 g)あたりの栄養価 | |
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エネルギー | 300 kcal (1,300 kJ) |
27 g | |
糖類 | 7 g |
食物繊維 | 1 g |
16 g | |
飽和脂肪酸 | 4.5 g |
トランス脂肪酸 | 0.5 g |
9 g | |
ミネラル | |
ナトリウム | (31%) 460 mg |
他の成分 | |
脂肪由来のエネルギー | 150 kcal (630 kJ) |
コレステロール | 25 mg |
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%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: www.BK.com (PDF) |
ワッパー(WHOPPER)は、国際的なハンバーガーファストフードのチェーンであるバーガーキングで売られている商品である。
1957年に導入され、大きさやパンの変更を含め、何度かの変遷を経た。アメリカ合衆国のファストフード業界でとても有名なメニューの1つであり、有名であるが故にバーガーキングは看板等で自らを「ワッパーの家」(the Home of the Whopper)と宣伝している[1]。
地域や国の嗜好に合わせて、何種類かのワッパーが販売されている。また商品を飽きさせないために、様々な具材を追加した地域や期間限定のワッパーが販売されることもある。
ワッパーとは並外れて大きなもの(something unusually large or otherwise extreme of its kind)という意味で、1712年ごろより使用されてきた英単語である[2]。スラングで「大ぼら」や「嘘」の意味もある。
商品
[編集]オリジナルのワッパーは、セサミバンズに1/4ポンド(113.4 g)のビーフパティ、マヨネーズ、レタス、トマト、ピクルス、ケチャップ、スライスオニオンを挟んだハンバーガーである。好みで、プロセスチーズ、ベーコン、マスタード、ハラペーニョを追加することもできる。地域限定の香辛料には、バーベキューソース、サルサ、ワカモレがあり、タルタルソース、ハニーマスタード、ステーキソース、ホットソースが選べる地域もある。
メニュー
[編集]通常のワッパーのメニューには次のようなものがある:
- ダブルワッパー - 2枚の4オンスビーフパティ
- トリプルワッパー - 3枚の4オンスビーフパティ
ヨーロッパでは、通常チーズは入らないが、アメリカ合衆国ではチーズも含まれる[3]。 - ワッパージュニア - 1枚の2オンスビーフパティ
その他のメニュー
[編集]- ベーコンチーズワッパー - 1枚の4オンスビーフパティ、4.5ピースのベーコン、2スライスのアメリカンチーズ
- ベジーワッパー - ビーフパティなし
- ダブルワッパージュニア - 2枚の2オンスビーフパティ
期間限定のメニュー
[編集]- アングリーワッパー - ペッパージャックチーズ、ハラペーニョ、アングリーソース、「アングリーオニオン」を追加
ヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、ブラジル、アメリカ合衆国で販売[4]。 - ベーコンスイスワッパー - スイスチーズ、ベーコンを追加
アメリカ合衆国、カナダで販売 - カリフォルニアフレッシュワッパー - ピクルス、マヨネーズの代わりにサワークリームとオニオンのドレッシング、きゅうり
スウェーデンで販売 - ダークワッパー - ペッパージャックチーズ、ブラックペッパーケチャップ、グリルソース
『スパイダーマン3』とタイアップしてイギリス、アイルランドで販売 - ダークワッパー - ケチャップの代わりにバーベキューソース、ピクルス抜き
『ダークナイト』とタイアップしてオーストラリアで販売 - インディワッパー - ペッパージャックチーズ、ブラックケイジャンマヨネーズ、ベーコンを追加
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』とタイアップしてイギリス[4]、カナダで販売 - アルティメットダブルワッパー(エクストリームワッパー) - 2枚のアメリカンチーズ、8.5ピースのベーコンを追加
アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリアで販売。アルゼンチンとチリでは、ワッパーエクストリーム、ウルトラワッパーとしてレギュラー販売 - フィエスタワッパー - ケチャップの代わりにスパイシーソース、ペッパージャックチーズ、ピクルス抜き
アメリカ合衆国、カナダで販売 - ピニャータワッパー - ハラペーニョ、トルティーヤ・チップス、ホットソースを追加
スウェーデン、デンマークで販売 - テキサスダブルワッパー - ハラペーニョペッパー、ベーコン、ケチャップの代わりにマスタード
アメリカ合衆国、カナダで販売。エルサルバドルとチリではレギュラー販売 - メキシカンワッパー - マヨネーズとピクルスの代わりにホットソースとホットペッパー
スウェーデン、メキシコ、オーストラリアで販売 - ウェスタンワッパー - バーベキューソース、チェダーチーズまたはアメリカンチーズ、ベーコンを追加。ダブルまたはトリプルも可
アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、アルゼンチン、ハンガリーで販売 - ミートビーストワッパー - ベーコン、アメリカンチーズ、スライスペパロニを追加
イギリス、アイルランドで販売 - ウィンドウズ7ワッパー - マイクロソフトのWindows 7とタイアップとして日本で販売されたメニューであり、7枚の1/4ポンド(113.4 g)のビーフパティが用いられている[5]。
- マスタードワッパー - ケチャップの代わりにマスタード
- ウィプラッシュワッパー - ペッパージャックチーズ、スパイシーマヨネーズ、クリスピーレッドペッパーを追加
- どろソースワッパー - 日本の関西エリアなんばセンター街店オープン記念で販売されたメニューであり、アングリーソースとオリバーソースのどろソースをブレンドしたソースが用いられている[6]。
地域限定のメニュー
[編集]- ガーリックワッパー - みじん切りのニンニクを追加
イスラエルとスウェーデンの一部で販売 - マスタードワッパー - マヨネーズの代わりにマスタード
アリゾナ州、ニューメキシコ州、オクラホマ州、テキサス州で販売 - ロデオワッパー - オニオンとケチャップの代わりにオニオンリングとバーベキューソース
アルゼンチンとイスラエルで販売 - ペッパーワッパー - マヨネーズ、チーズの代わりにハラペーニョ、タバスコ
スウェーデンで販売 - ローストオニオンマッシュルームワッパー
イスラエルで販売 - エッグワッパー - 目玉焼きを追加
オーストラリアで販売 - テリヤキワッパー - ケチャップの代わりにテリヤキソース
日本で販売 - イタリアンワッパー - レタスの代わりにアボカド
チリで販売 - アルフレスコワッパー - アボカドを追加
オーストラリアで販売 - ベーコンチーズダブルワッパー - 2枚の1/4ポンドビーフパティ、4ピースのベーコン、2スライスのアメリカンチーズ
日本と香港で販売 - プルコギワッパー - プルコギソース
韓国で販売 - クアトロチーズワッパー -ケチャップの代わりにチーズソース、ゴーダチーズ、チェダーチーズ、モッツァレラチーズ
日本で販売
過去に発売されたメニュー
[編集]- チキンワッパー - グリルドチキンフィレにマヨネーズ、レタス、トマト
- チキンワッパージュニア - 小さめのチキンフィレとバンズ、少量のトッピング
- クォーターパウンドチーズバーガー - クォーターパウンダーにケチャップ、オニオン、ピクルス、マスタード
チキンワッパーは、現在でもヨーロッパの一部と中東で販売している。アメリカ合衆国、トルコ、ニュージーランドでは、既にテンダーグリルチキンサンドイッチに置き換わっている。
歴史
[編集]ワッパーは1957年にバーガーキングの創業者Jim McLamoreによって発明された[7]。「ワッパー」と名付けた理由は「何か大きいもののイメージを与える」(convey imagery of something big)ためだった[7]。
1980年代の一時期には、ワッパーの総重量は1/3ポンドを超え、バンズはカイザーロールに変更された。その数年後、ワッパーは元の形態に戻った。2000年代初期には「1/3ポンドワッパー」が復活したが、やはり続かなかった。
包装は、当初から何度か変わっている。マクドナルドとは異なり、発泡スチレン製の貝殻型容器は使われず、1980年代後半に発泡スチレンの環境負荷が問題になっても、板紙製の容器で商品を販売し続けることができた[8]。 紙の使用量を減らすために、1991年に板紙製の容器からろう紙製の容器に変わった[9]。注文を受けてから調理を始めるスタイルに変えてからすぐ、ウェンディーズで使われているようなアルミ箔製の容器の利用も始まった。
宣伝
[編集]バーガーキングによるワッパーの当初の宣伝文句の1つは、「ワッパーの食べ方は1024通り」There are 1024 ways to have a Whopperというものであった[10]。 これは、10種類の具材の有無を選択することができたので、210 =1,024通りの注文の仕方があることを意味していた。このコピーは後に、「ワッパーの注文の仕方には221,184の方法が可能である」There are 221,184 possible ways for a customer to order a Whopper sandwichと拡張された[11]。 また別の宣伝文句には、「ワッパーを持つには両手が必要である」It takes two hands to handle the Whopperや「バーガーキング:ワッパーの家」Burger King: Home of the Whopperというものがあった[12]。
ワッパーの50周年を記念した2007年の広告キャンペーンでは、ワッパーが割引されるというニュースを聞いた本物のラスベガス市民の反応が使われた。後のバージョンでは、マクドナルドのビッグマックやウェンディーズのシングルに対する同じ反応が使われた。ポスターやトレイライナー等の店内の広告では、ビッグマックの大きさや質を批判した。このキャンペーンは、2007年から2008年記のレストラン広告の最優秀作の1つとして、2009年のEffie Awardを受賞した。
2008年に公開された映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』とタイアップしてインディワッパーを、『インクレディブル・ハルク』とタイアップしてアングリーワッパーを販売した[4]。
2008年12月、バーガーキングは"Whopper Virgins."と呼ばれた試食キャンペーンを中心として宣伝キャンペーンを行う権利を購入した。このキャンペーンには、これまでバーガーキングやマクドナルドの存在を知らず、ハンバーガーを一度も食べたことが無い人が対象とされた。タイのバーンクンチャンカーン、グリーンランドのクルスク、ルーマニアのブデシュティという世界の3カ所で行われた。キャンペーンでは、初体験者はマクドナルドのビッグマックとバーガーキングのワッパーを食べ比べさせられ、どちらが好みか訪ねられた。結果は、ワッパーが最も人気であったという[13][14]。
2017年4月、バーガーキングはGoogleの許可を取らずに英語版のこの記事を読ませるCMを作成した。「Connected Whopper」という題のこのCMの内容は冒頭の脚注で説明した通りであり、放映の数日前から(Burger King Corporation名義の)本人によるものを含めた多数の該当記事の編集がされていた。本人によるものも荒らしも明らかにWikipediaのガイドライン違反である。 Googleも該当音声をブロック。しかしバーガーキングは別バージョンを複数用意しており、そちらはブロックされていなかった模様。その後Wikipediaの上位権限者は該当記事をBurger Kingが編集する前の状態に戻し、保護レベルを“半保護”に変え、一般ユーザーが書き換えられないようにした。[15][16] 一連の騒動はその後「Google Home Of The Whopper」の題で「Fearless Girl」(英語: Fearless Girl)を1票上回ってカンヌライオンズDirect部門のグランプリを獲得した。 [17]
名前と商標
[編集]WHOPPER(ワッパー)という商標はアメリカ合衆国のバーガーキングコーポレーション(Burger King Corporation)の登録商標(日本国登録商標第2097643号ほか)であり、登録商標記号を添えて使われる。なおWHOPPER JR. (ワッパージュニア)という名前は、EU法域においては権利者 Burger King Company LLC において2025年2月17日まで存続するものの[18]、アメリカ合衆国の商標登録は2020年3月16日で失効している[19][20]。
競合する商品
[編集]ワッパーは世界中で広く知られているため、マクドナルドやウェンディーズ等の競争相手はしばしば「ワッパーストッパー」と呼ばれるワッパーに良く似たハンバーガーを開発しようとした[21]。 ウェンディーズは、トッピングは似ているが、バルキーロールに挟まれる「ビッグクラシック」を売り出し、マクドナルドにはMcDLTを含む少なくとも6つのバージョンがある[22]。
脚注
[編集]- ^ また、店員自ら(15秒では説明できないと)OK Googleでこのwikiの内容を読ませるCMもあった。
- ^ "whopper" (英語). Merriam-Webster. 2021年7月2日閲覧。
- ^ BKC publication. “Burger King UK menu”. Burger King Holdings. 2008年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月13日閲覧。
- ^ a b c AP Wire (2008年2月27日). “Burger King discusses new items for 2008, growth strategies”. the International Herald Tribune. 2008年3月1日閲覧。 “The new items discussed Wednesday include an Angry Bacon and Cheese Whopper with spicy, crispy onions, and the Indy Whopper, which will have bacon and pepper jack cheese and will be promoted together with the new Indiana Jones movie this summer.”
- ^ “Windows 7発売記念バーガーを食べてみた”. ITmedia NEWS (2009年10月22日). 2021年5月23日閲覧。
- ^ “なんばに関西初「バーガーキング」オープン迫る-どろソースワッパーも”. なんば経済新聞 (2011年7月19日). 2021年5月20日閲覧。
- ^ a b Carman, Tim (3 December 2012). "The 55-cent Whopper and the evolution of burgers". The Washington Post (英語). 2021年7月2日閲覧。
- ^ Holusha, Joshua (1990年11月18日). “A Setback for Polystyrene”. New York Times. 2009年10月21日閲覧。
- ^ “BK replaces boxes with recyclables, rolls curly fries, barbecue sandwich”. Nation's Restaurant News (1991年9月9日). 2009年10月21日閲覧。
- ^ BKC Canada (2004年4月5日). “BURGER KING Canada introduces a WHOPPER of a Canadian burger (Press release)” (PDF). openface.ca. 2009年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年10月24日閲覧。
- ^ BKC. “BK Domestic and Global Facts”. Burger King. 2007年10月24日閲覧。[リンク切れ]
- ^ BKC. “BK Marketing and Advertising History”. Burger King. 2007年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年10月24日閲覧。
- ^ “WhopperVirgins.com”. Burger King Brands (2008年11月). 2010年5月24日閲覧。
- ^ “WhopperVirgins.com”. Advertising Age. 2010年5月24日閲覧。
- ^ “バーガーキングが「OK Google」使うテレビCM放映 Googleが数時間後に介入”. ITmedia (2017年4月13日). 2021年4月22日閲覧。
- ^ “グーグル・ホームを勝手に作動させて炎上!米バーガーキングのテレビCMが話題に”. AdGang (現PR EDGE) (2017年4月24日). 2024年6月26日閲覧。
- ^ “米バーガーキングの「Ok Google」広告、カンヌライオンズDirect部門でグランプリを獲得”. スラド (2017年6月24日). 2021年4月22日閲覧。
- ^ EU Filing number 4293981。https://euipo.europa.eu/eSearch/ より。
- ^ US Registration Number 1062368。https://tmsearch.uspto.gov/search/search-information より。
- ^ なお https://uspto.report/ での検索では存続していると偽の結果を返すので注意のこと。
- ^ Shannon, Stevens. “McDonald's woos franchisees with $25k store-update funding promise”. Brandweek. 1998-03-23: Findarticles.com. 2009年10月2日閲覧。 “The MBX must deliver on value, which it does right now," said Ball, referring to the big beef, lettuce and tomato sandwich now in test, dubbed the latest "Whopper Stopper.”
- ^ David Zuckerman (1985年11月18日). “Burger giants launch new product assaults; McD speeds rollout of McDLT sandwich ? McDonald's”. Nation's Restaurant News. 2012年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年10月23日閲覧。