中村貞夫
中村 貞夫(なかむら さだお、1934年 - )は、風景画の大作を描き続ける画家[1]。富士の四季シリーズ、四大文明シリーズに取り組む。
経歴
[編集]- 1934年 - 大阪市生まれ。小磯良平、伊藤継郎に師事
- 1952年 - 新制作展 初入選
- 1957年 - 大阪大学文学部卒業(仏文専攻)
- 1969年 - 新制作協会 会員推挙
- 1970年 - 安井賞展に出品
- 1985年 - 梅田近代美術館にて富士<春>シリーズの個展開催
- 1988年 - 梅田近代美術館にて富士<冬>シリーズの個展開催
- 1991年 - 梅田近代美術館にて富士<秋>シリーズの個展開催
- 1994年 - 梅田近代美術館にて富士<夏>シリーズの個展開催
- 1995年 - 宝塚造形芸術大学(現宝塚大学)教授
- 1999年 - 新制作京都展にてナイルシリーズの特別展示
- 2004年 - 兵庫県立美術館 原田の森ギャラリーにてインダスシリーズの個展開催[2]
- 2010年 - 兵庫県立美術館にて黄河シリーズの個展開催[3]
- 2012年 - 中国国家博物館(北京)にて『日中国交正常化40周年記念事業 黄河-中村貞夫展』を開催
- 2018年- 大阪大学総合学術博物館(4月27日―6月30日)及び豊中市立文化芸術センター(4月27日―5月27日)にて「四大文明の源流を求めて 探求の旅、描きとめる熱情― 洋画家 中村貞夫」展を開催
- 主催 : 大阪大学総合学術博物館、豊中市、毎日新聞社など
- 2019年 - 熊野風景シリーズを取材制作
- 2022年 - 大阪大学創立90周年,大阪外国語大学創立100周年記念式典の10DECADESに出演、在学中のエピソードなどを語る(大阪国際会議場) オービック御堂筋ビルの1階ロビーに油彩画「大阪城・桜」とその銘盤が掲げられる
画集
[編集]『中村貞夫画集』 作成:共進社印刷株式会社
発行 | 巻 | 内容 | 執筆 (敬称略) |
---|---|---|---|
1979年 | 第一巻 | シリーズ<弥山> <種子島> <屋久島> | 小磯良平、伊藤継郎 |
1982年 | 第二巻 | シリーズ<吉野から> <四万十川> <土佐海岸> | 木村重信 |
1985年 | 第三巻 | シリーズ<燔祭> 富士<春> | 乾由明 |
1988年 | 第四巻 | 初期油絵 シリーズ富士<冬> | 池上忠治 |
1991年 | 第五巻 | 初期水彩素描 シリーズ富士<秋> | 安黒正流 |
1994年 | 第六巻 | シリーズ富士<夏> 芍薬素描 | 山村悟 |
1999年 | 第七巻 | シリーズ<ナイル> | 小林徹 |
2004年 | 第八巻 | シリーズ<インダス> | 肥塚隆 |
2009年 | 第九巻 | シリーズ<黄河> | 鷲田清一 |
2018年 | 第十巻 | シリーズ<メソポタミア><大阪風景><風景画の軌跡> | 橋爪節也 |
図録
[編集]- 大阪大学総合学術博物館叢書15 「精神と光彩の画家 中村貞夫―揺籃期から世界四大文明を超えて―」 2018年4月27日発行(予定)
- 編集・執筆 : 橋爪節也 竹中哲也
- 発行所 : 大阪大学出版会
受賞
[編集]- 1964年 : 新制作展新作家賞
- 1986年 : 紺綬褒章
収蔵
[編集]所属
[編集]- 民俗芸術学会会員