人生いろいろ
「人生いろいろ」 | ||||||||
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島倉千代子 の シングル | ||||||||
B面 | 花ごよみ | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | シングル | |||||||
録音 | 1987年1月23日[1] | |||||||
ジャンル | 演歌・歌謡曲 | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | 日本コロムビア | |||||||
作詞・作曲 | 作詞:中山大三郎 作曲:浜口庫之助 | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||
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島倉千代子 シングル 年表 | ||||||||
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「人生いろいろ」(じんせいいろいろ)は、1987年4月21日に島倉千代子が発表したシングルである。自身最大のヒット(オリコンチャート上)・代表曲と成った。
概要
[編集]TBSが同局で放送したテレビドラマ『三どしま』の主題歌制作を日音に依頼して制作された楽曲で島倉の代表曲でもある[2][3]。浜口が函館の街をイメージして作った「坂のある町」が原曲。当初、作詞者の中山が予定した曲名は「笑いばなしにして」[3]で、「花ごよみ」のB面曲だった[3]。当初酒で憂さを晴らす歌詞を酒を飲まない島倉に合わせて一部歌詞を変更[3]。レコーディング時に同席した村上司・山田廣作の判断により、タイトルを分かりやすい「人生いろいろ」に変更し[1][4]、A面曲になった[4]。
本楽曲が話題になり始めたのは、1987年10月13日の「第20回日本作詩大賞」の受賞がきっかけである[5]。同年には「第29回日本レコード大賞」で作詞賞を受賞し、さらには当時のフジテレビ『オレたちひょうきん族』の「ひょうきんベストテン」コーナーで、山田邦子が島倉のものまねをしながら本曲を歌唱したことで、徐々にオリコンチャートや有線放送チャートを上昇して大ヒットとなり人気はさらに拡大した[6][7]。同時期に他のものまねタレントでは、コロッケなども本曲を披露していた[8]。「100万枚記念パーティー」では、山田とコロッケが招待されて本人の目の前で、島倉の物真似による「人生いろいろ」を熱唱。これに対し島倉は、「山田邦子さんとコロッケさんのお陰で、『人生いろいろ』が若い方にも親しまれるようになり、光栄です」と2人を賞賛する。ただしコロッケに対して、「コロッケさんは酷いと思う時もありますが」とも続けて冗談で述べていた。それでもコロッケ本人には「もっとふざけてやっていいのよ」と話していたという。
後に2人には感謝の気持ちから特に島倉が大切にしていた高価な着物を贈呈しており、山田には『第39回NHK紅白歌合戦』歌唱時の衣装で、美術館に展示できるほどの価値がある大変に高価で純白に金銀の鶴が飛んでいる模様の着物と金色の帯を1989年の年明けに『お年玉でご褒美に』と言われて戴いたと山田が語っており、今までに田村亮子などの披露宴出席時に着たそうで、2020年1月2日放送のBSテレ東『日本歌手協会新春12時間歌謡祭』出演時に島倉の専属担当だったヘアメイクや着付け師にお願いしてこの着物を着て島倉のものまねをしながら久々にこの曲を熱唱した。コロッケには同曲のシングル盤ジャケット写真で島倉が実際に着ていた同じ柄の着物をコロッケの体型に合わせて仕立て、且つステージ上で早替えができるようにと特別に面ファスナーを取り付けて贈呈して、このお揃いの着物を着て一緒にテレビ番組に出演している。逝去後のインタビューで2人は島倉の形見となった着物は現在もとても大切に所有しているそうでプライベートでも島倉からは大変可愛がっていただいたと語っている。1988年には「第8回メガロポリス歌謡祭」の演歌大賞、「第30回日本レコード大賞」の金賞・最優秀歌唱賞を受賞する[6]。累計売上は130万枚に達した[9]。
本曲を歌唱する島倉の姿は往時のファンを少なからず驚かせた。ポップス調のサウンドに乗せて、全盛期の歌唱力に比べて豊かとは言えない声量でビブラートを重ねる様子は、一部からヘタウマ歌手との評も出た(ものまねの格好の題材となった)[10]。
1957年の『第8回NHK紅白歌合戦』から1986年まで『第37回NHK紅白歌合戦』に30回連続で『NHK紅白歌合戦』に出場していた島倉だったが、本楽曲が発表された1987年、「30回という数字を汚したくない」と卒業宣言をして『第38回NHK紅白歌合戦』への出場を辞退した。しかし上述の大ヒットに加えて、当時病気療養中だった作曲者の浜口[注釈 1]に「歌う姿を見て元気になって貰いたい」という思いから、翌1988年の『第39回NHK紅白歌合戦』に2年ぶりに復帰出場し本曲を歌唱[注釈 2][注釈 3]。以後も紅白では、1994年『第45回NHK紅白歌合戦』、2004年『第55回NHK紅白歌合戦』と、計3回歌唱されている[4]。2005年のスキウタ〜紅白みんなでアンケート〜では、紅組の76位にランクインした。
TBS『ザ・ベストテン』では1987年11月26日、「今週のスポットライト」のコーナーへ同番組において、島倉自身最初で最後の出演を果たしている[13]。
島倉は本曲を「第2のデビュー曲」と思っていると語った[11]。
2004年には、内閣総理大臣の小泉純一郎が衆議院決算行政監視委員会で、民主党岡田克也の質疑に対して「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と、本曲を使って答弁した[14]。
2003年の『27時間テレビ』(フジテレビ)内のちびまる子ちゃんのスペシャルアニメで島倉が本人役で出演した際、この回のみのエンディングテーマとして本曲が使用された。
2008年12月14日からは、島倉の地元東京都品川区にある京急本線青物横丁駅において接近メロディとして使用。編曲は塩塚博が手掛けた[15][16]。この事を聞きつけた島倉は、2009年1月に実際に青物横丁駅を訪れてメロディに耳を傾け、後日京浜急行電鉄に宛てて礼状を改めて送付した[17]。
2013年に島倉が逝去した時には、告別式の出棺時に本曲が流され、計3000人の参列者が手拍子で合わせた[18]。
同年11/25付オリコン週間カラオケランキング(集計期間:11/11~17)で50位圏外から急上昇し、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」に次ぐ2位にランクイン[19]。
また坂本冬美[20]、八代亜紀[21]、テレサ・テン、伍代夏子など、多数の女性演歌・歌謡歌手によってカバーされている。
他に本木雅弘が出演したマンダム「ギャツビー」のCM(2001年)にも用いられていた[22][23][24]。
2021年、テレビドラマ「寺西一浩ドラマ〜人生いろいろ〜」(TOKYO MX)のオープニング歌として用いられた。
2022年、ローラが出演しているDMM.com証券(DMM FX)のCMに替え歌が使用された。なお、ローラは島倉と誕生日が同じである。
収録曲
[編集]その他のカバー
[編集]- High-style(2006年、オムニバスアルバム『スター☆ヒットパレード 昭和の名曲アレンジベスト盤』)
- カバーソング・ドールズ(2007年、カバーアルバム『Cover Song Dolls』)
参考文献
[編集]- 『昭和歌謡100名曲 part.3』(塩澤実信・ブレーン) ISBN 978-4864270830
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 読売新聞社文化部『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』現代教養文庫、1997年、251-255頁。ISBN 4390116029
- ^ 『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』254-255頁。
- ^ a b c d 『昭和歌謡100名曲 part.3』302ページ
- ^ a b c 『昭和歌謡100名曲 part.3』303ページ
- ^ 『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』256頁。
- ^ a b 『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』259頁。
- ^ 島倉さんモノマネ山田邦子も無念 ご褒美の着物「今も大切に」 - スポニチアネックス 2013年11月8日
- ^ コロッケ沈痛「『もっとふざけてもいい』と声かけてくれた」 - サンケイスポーツ 2013年11月8日
- ^ 『サンケイスポーツ』2013年11月9日付、大阪本社版12版、26面。
- ^ 島倉千代子は歌い手としても波瀾万丈だった “天才少女”時代からの歌声の変化を辿る,Real Sound,2013年11月9日
- ^ a b 『島倉家-これが私の遺言』
- ^ 『紅白50回』56頁
- ^ 「ザ・ベストテン館」スポットライト出演アーティスト変遷 その3(1986年→1989年)
- ^ “第159回国会 衆議院決算行政監視委員会 第7号 (平成16年6月2日)発言№.099 内閣総理大臣 小泉純一郎”. 国会会議録検索システム. 国立国会図書館 (2004年6月2日). 2020年2月5日閲覧。
- ^ “16駅の駅メロディ採用曲が決定いたしました!”. 京浜急行電鉄|報道発表資料. 京浜急行電鉄. 2008年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月22日閲覧。
- ^ 塩塚博. “テレビ、出ちゃいました。”. ☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆. 2020年4月22日閲覧。
- ^ 島倉千代子さん、青物横丁駅に流れる「人生いろいろ」に感謝の手紙 スポーツ報知 2013年11月9日閲覧
- ^ 島倉千代子さん:「人生いろいろ」に3000人が手拍子で見送り毎日新聞デジタル(まんたんウェブ)、2013年11月14日
- ^ 「人生いろいろ」カラオケ躍進、AKB48「恋チュン」に次ぐ週間2位に。,ナリナリドットコム,2013年11月27日
- ^ EMI MUSIC Japan:坂本冬美 ヒットカバー名曲集、2002年
- ^ コロムビアミュージックエンタテイメント:八代亜紀 名曲カバー傑作撰、2009年
- ^ 『GATSBY ナチュラルブリーチカラー新色TVCMについて』(プレスリリース)マンダム株式会社、2003年8月1日 。2024年7月1日閲覧。
- ^ 『「ギャツビー」誕生25周年ブランドヒストリー』(プレスリリース)マンダム株式会社、2003年8月1日 。2024年7月1日閲覧。
- ^ “〈CM総研インサイト〉 ヒットCMと音楽活用の変遷 ー 音楽は映像を際立たせる役割からCM表現の主軸へ ー”. 株式会社東京企画 (2022年9月29日). 2024年7月1日閲覧。