かすかべ防衛隊
かすかべ防衛隊(かすかべぼうえいたい)とは、臼井儀人の漫画およびテレビアニメ『クレヨンしんちゃん』に登場する架空の組織である。
概要
[編集]野原しんのすけがアクション幼稚園(アニメではふたば幼稚園)の級友を誘って結成した、「春日部の愛と平和を守る」ことを目的とした組織。元は母親のみさえがしんのすけをのせるときのフレーズで、現在のかすかべ防衛隊が結成される以前もしんのすけ1人で「かすかべ防衛隊」という名称を使用していた。現在の5人によるかすかべ防衛隊は、原作では第11巻、アニメでは1995年5月1日放送「かすかべ防衛隊だゾ」で結成。映画では『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』にて初登場。
幼稚園の教諭など、周囲の大人の自宅を勝手に秘密基地として、そこで作戦会議を行う。しかしながら防衛隊らしい任務をすることはあまりなく、遊び仲間という意識が強い。
5人が気合いを入れる場面で言うフレーズは「かすかべ防衛隊、ファイヤー!」。このフレーズは野原一家が気合いを入れる場面でも同様に「野原一家、ファイヤー!」である。
隊員
[編集]野原しんのすけ
[編集]風間トオル(かざま トオル)
[編集]- 声 - 真柴摩利
- アクション幼稚園(アニメではふたば幼稚園、以下同じ)ひまわり組の園児。身長108.7cm、体重20.7kg[1]。血液型はO型。 5歳。髪の色は原作では黒、アニメでは藍色。一人称は「僕」。パーソナルカラーは青。
- しんのすけの友人で、しんのすけ曰く「お互いのほくろの数まで知り尽くした関係」[注 1]と称するほどしんのすけにとっては同性愛者レベルでお気に入りである。さらに風間の弱点である耳をしんのすけに息を吹きかけられたり、唇で甘噛みされると恍惚状態に陥り、ときには立てなくなるほど崩れ落ちることがある。他にも、腕を指で一撫でされ恍惚状態に陥る描写もある。しんのすけからも「感じやすい」とのコメントを受けており、その度に顔を真っ赤に染めながら大声で否定している。原作ではあまり強調されないが、アニメ、特に映画で強調される傾向で、特に『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』ではかすかべ防衛隊を拉致した敵のバレルにまで「最近のガキは進んでいる」と感想を述べられている。
- アニメでは同じく真柴が演じるシロを溺愛するシーンがあり、周囲に誰もいない時だけ抱きついて顔に頬ずりをすることがある。また、人間になったシロと風間くんが同時に喋ったシーンでは、しんのすけに「風間くんとシロのすけ(シロ)、キャラがかぶってるゾ」と言われたり、風間とシロの会話のみで構成された次回予告の中では「僕とシロが会話していると変な感じがする」というメタ発言をしていた[2]。
- 初期はしんのすけのことを「しんのすけ君」「しんちゃん」「君」と呼んでいたが、現在は「しんのすけ」「お前」と呼び、防衛隊メンバー内では唯一呼び捨てであり、しんのすけに対する態度には上から目線でトゲのある扱いな部分が多々あるが、担当声優の真柴によれば、これは決してしんのすけのことを見下しているわけではなく、自然体で周囲に溶け込んでいるしんのすけに対してのコンプレックスも含まれているとの事である。また、メンバー内では基本的に「風間くん」と唯一苗字で呼ばれており[注 2]、先生に対しては敬語を使っているのが特徴。
- 様々な塾に通っていて頭が良く、中学生並の知能レベルを持つ。基本的には真面目で礼儀正しいが、自分の博識や所持品[注 3]を自慢したり、世間体や評判を気にするなど常に弱みを見せることを嫌い、失敗した際に必死に取り繕おうとすることもある[注 4][注 5]など、自己顕示欲やプライドの高いナルシストである。仕切りたがりな質でもあり、他人に対して文句をつけるものの自分から率先して行動するタイプではなく、自分の手に負えない状況や事態に直面するとすぐにパニックに陥ったりするなど、本質的には虚栄心が強く自分勝手な性格である。
- 番外編『エンピツしんちゃん』ではメンバーで唯一私立小学校に通い、「ターミネーターvsしんのすけ」ではしんのすけを助けるために15年後の未来から来た風間本人が登場し、その時に東京大学に進学していると主張している。
- 家庭は裕福で、高級マンション「マングースマンション」在住。初期は後に登場する酢乙女あいのようなイヤミったらしい金持ちキャラが強く、幼稚園の課外活動のバーベキューにマツタケを持参したり[3]、臨海学校ではメロンを1個丸ごと持参するなど、その裕福ぶりを周囲に嫌味ったらしくひけらかしていた。また(特にアニメの)初期におけるしんのすけとの関係も、友達というよりはライバルとして描かれていた[注 6]が、酢乙女あいが登場後は徐々に裕福さを強調する描写は薄れた。
- マザコン振りや少女アニメ好きなオタク気質があり、少女向けアニメの「ふしぎ魔女っ子マリーちゃん」や「ま・ほー少女もえP」の隠れ大ファンである。特にもえPに対しての愛情と熱意は凄まじく、知識もマニアックな域に達し、フィギュアや限定グッズ収集はもちろん、コスプレに手を出すほどの熱中ぶりである[4][注 7]。DVDも大量に所持しており、風邪をひいた時にもベッドに入ったままポータブルDVDプレーヤーで観賞しており、もえPの希少レアグッズ類を入手するためには自分勝手[注 8]な言動や姑息[注 9]な手段を取ることも少なくない。それらの趣味は既にしんのすけなどの一部の人間には察されている[注 10]が、誰の前でも必死に隠そうとし、無理矢理ごまかすなどしている[注 11]。
- 少女向けアニメ以外にも密かに男児向けアニメのアクション仮面やカンタム・ロボも見ているが、もえPに対してほどの熱意はなく、またこれらも周囲には隠している。マザコンに関しても同様に周囲に知られており、しんのすけやネネに「カザマザコン」と呼ばれる事もある。アニメ「オラたち女の子だゾ」(1998年3月6日放送)では、幼女向けのファッションのコーディネートのセンスがいいとしんのすけたちからも誉められ、彼自身も「女装ではSHAZNAにも負けていない」と語る。
- スポーツ万能で、短距離走ではチーター(河村やすお)を追い抜いたこともあり、ボウリングではチーターよりも遥かに高得点を取っていた[注 12]。
- しんのすけのボケにしばしばツッコミを入れるが、ノリツッコミをしたり逆にボケに回ったりする例もしばしば見られる。
- 作戦や計画を立てるも詰めが甘い所があり、それが原因で失敗を招くことも多い。劇場版『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』では、山で道に迷った際に間違えて世界地図を持ってきてしまい(この時、しんのすけ達から「いつも思ったんだけど、風間くんって詰めが甘い所があるよね」と冷たい目で指摘された)、敵が占拠しているB級グルメカーニバルの会場に侵入する時、彼自身が「大声を上げるな」と言ったのにもかかわらず、みね子に呼ばれた際に大声で返事をしており、それが原因で敵に見つかってしまった。
- 幼稚園児ながら英語塾など複数の塾に通っており、実際に中学生レベルの頭脳の持ち主で、本人もその博学ぶりをひけらかすことが多いが、肝心な時に全く役に立たないこともある。実際に英語が必要な場面では「英語塾に通っているから」と期待されたものの、いざとなると会話に詰まってしまい周囲から呆れられた(作中でも「英語力は大したことがない」と書かれてしまっている)。
- 酢乙女あいの第二の恋の生贄であったが、すぐに冷めた。女運は割と良いが、毎回奇怪な行動を取るしんのすけのせいで縁を切られたり、しんのすけに惚れられたりしてしまい[注 13]、世間体や将来を考えてしんのすけと絶交しようとすることもあるものの、彼がいないと寂しがる節や、彼を一番の親友として認めている節も見せる。
- オカルトや迷信等の非科学的現象を信じない現実主義な面が強い。映画『踊れ!アミーゴ!』ではマザコンな面やその性格が仇となって敵に捕まってしまった[注 14]。また、映画『襲来!!宇宙人シリリ』では本物の宇宙人(シリリ)に遭遇しても宇宙人はいないと自分に言い聞かせることで現実を認めようとしなかった[注 15]。
- ムッツリスケベな面もあり、ハンカチを拾ってくれたおねえさんのパンチラを夢の中で鼻の下が伸びただらしない表情をしていた。
- アニメでは初めて園長の事を「組長」と呼んだのは彼である[注 16]。ネネちゃんの「リアルおままごと」を発案したのも彼である(アニメ「ネネちゃんがおこったゾ」[5]より)。第一回目の「リアルおままごと」では、ネネちゃんが「現状に満足している母親」彼が「一流デザイナーのお父さん1号」、しんのすけが「現状に不満ありのサラリーマンのお父さん2号」、ネネの持つウサギの人形が「一家の子供」という役柄で、「お父さん1号と2号は仲が悪い」、「しかし子供は、お父さん2号の子供」という設定だった(その設定を決めたのも風間)[注 17]。
- 嫌いな食べ物はタマネギとブロッコリーだが、マヨネーズがかかっている場合は別で食べられる。風間家の冷蔵庫の中には「カナちゃんとマーくんのお子様バター」というバターがある[6]。注射が嫌いで、強がって怖くないふりをしていたが、注射が終わった後に「ママ、僕怖がって泣いたりしなかったよ、わーい」とはしゃいで墓穴を掘り、皆に嫌いな事がばれてしまい、しんのすけとマサオには白い目で見られた[7]。
- シャーロック・ホームズに憧れており、「僕も大きくなったらホームズのような探偵になるのさ」と言った事がある[8]。刑事ごっこでは、犯人役になった風間くんがやりそうな犯罪としてネネちゃんは「結婚詐欺」、マサオくんは「銀行強盗」、しんのすけは「半ケツフラダンサー殺人事件」、ボーちゃんは「痴漢」を挙げている[9]。
- ひまわりからは懐かれており、彼女が生まれて間もない頃に何度か塾を休んで野原家に遊びに行った時に一緒に遊ぶうちに仲良くなる。大抵は彼女に振り回される事があるが、本人はまんざらでもないようである(アニメ「風間くんがひまわりをあやすゾ」[10])。しんこちゃんと初対面したとき、顔が赤くなって片思いしたことがあり、その時「かわいいなぁ」と言って周りから白い目で見られた。
- かすかべ防衛隊の手帳を作ったことがあったが、その時周りの意見も聞かずに自分が隊長だと勝手に決めており、手帳に書かれた防衛隊の規則も非常に厳しいもの[注 18]だったため、他のメンバーから猛反発され、結局最後は彼だけが規則を忠実に重んじた結果、自業自得で酷い目に遭うというオチとなった[11]。なお、彼自身はその後もこの手帳を使用し続けている[12]。
桜田ネネ(さくらだ ネネ)
[編集]- 声 - 林玉緒
- しんのすけの友人で、かすかべ防衛隊の紅一点。アクション幼稚園ひまわり組の園児。身長104.2cm、体重14.0kg。血液型はB型。5歳。一人称「ネネ」「私」(2歳時は「ネネちゃん」)。髪はキャラメル色(アニメでは赤茶色)で二つ分けである。特技はピアノ。パーソナルカラーはピンク。
- 見た目は美少女だが、性格は出しゃばりかつ自分勝手で、しんのすけ達はおろか大人も出し抜いたり、様々な局面でおいしい所をちゃっかり持って行こうとする狡猾さや抜け目のなさも兼ね揃えている。常人が理解し難い発言や矛盾した発言も極端に多く、相手(特にマサオ)を混乱させることも多い。初期はおしとやかでおませな女の子で、少々泣き虫な面があった[注 19]が、後に性格が凶暴化。しんのすけがふざけていると彼の母親であるみさえのようにげんこつやグリグリ攻撃、頬抓りなどのお仕置きをすることがある他、風間トオルを「バカザマ」、マサオを「オニギリ」と脅すことがある。特にマサオに対する扱いは一際荒く恫喝したり、おならをした瞬間を見ていたマサオを脅迫、プロレス技をはじめとする暴行を加えたりしている[注 20]。アニメでは暴力をチラつかせて脅すくらいで、実際に暴力を振るうのは稀。原作、アニメ共に酢乙女あいが転園してからは、より凶暴性に拍車がかかっている[注 21]。
- 自らを「アクション(ふたば)幼稚園のアイドル」と自負し、ひまわりが生まれた時「素直な子になるように」と言って、ひまわりの名前を「ネネ」や自分の名前から取って「ネネ美」にしたらいいと言ったり、トオルがしんのすけ達を他の幼稚園の女子達との合コンに誘った事を知ると、「ネネというアイドルがいるのに合コンなんて(許せない)」と身勝手な自論を振りかざし、男装して妨害を目論んだり、酢乙女あいやきゃりーなどの自分以外の女の子が周囲からチヤホヤされているのを見ると、露骨に嫉妬心や敵愾心を露わにする等、トオルに劣らないほどのナルシストぶりや、母親譲りのプライドの高い一面も見せる。しんのすけが年上の美女を好むように、年上のイケメンに目がない面食いな一面もある。しかししんのすけのように同世代の異性に一切の興味がないわけではないようで、しんのすけが自ら陰茎を露出した際には手のひらで目隠しをしながらも、指を開いた間からしんのすけの下半身を凝視している描写がしばしばなされている。
- さらに、芸能ジャーナリストの如く他人のゴシップを好み、嬉々と首を突っ込んで周囲を巻き込んででも徹底的に調べ上げようとする野次馬根性の持ち主でもある。たまにその行動がエスカレートし、騒動の原因となってしまうことがある。低血圧で寒さに弱く、朝早く起きるのが大の苦手で、雪が降った日には仮病をしてまで幼稚園を欠席し、椎造先生に会う機会を逃した事がある。
- 常にうさぎのぬいぐるみを懐に潜め、嫌な事があると殴ってストレスを発散している。それを目撃したよしなが先生が心配のあまり家庭訪問をする始末であった。この癖は元々母親のもので、当初はネネもその光景を見るたび「いつものママじゃなーい!」と泣きわめいていたが、いつしかその対象はネネに移り、周囲から「いつものネネちゃんじゃなーい!」と言われるようにまでなってしまう。更にアニメでは埼玉紅さそり隊のふかづめ竜子が幼稚園に連れてきた本物のうさぎをも殴ろうとし、よしなが先生が止めに入ろうとしたが、そのうさぎが瞬時によけたため、彼女は思いきり手を痛めてしまい、泣きわめいていた[13]。
- 凶暴かつおませな性格の反面、ババ抜きで負けた時や、予防注射を受けたとき等に泣いてしまうなど年相応の女の子らしい一面もある。そのため、優しくされたマサオがネネを好きになったことがあり、年上が好きなしんのすけがネネに照れているような描写もあった。
- 自分の行いが原因で取り返しのつかない事態へ発展してしまったり、思いもしていなかった結果を招いた時には素直に反省し、自分の非を認めた時には強い責任感を見せる一面もある[注 22]。また、両親(特に父親)がいる場では、横暴な言動は鳴りを潜め、比較的素直な態度でいる事も多く猫を被る。
- しんのすけ達の事はぞんざいに扱う事が多いものの、面倒がられる事はあれど愛想を尽かされるような事はなく、特にトオルはネネが落ち込んでいると心配するなど、むしろ彼女を好意的には思っているようである。また、後述の性格がおしとやかになった際にはトオル、マサオ、ボーちゃんの3人から惚れられている。
- 趣味は「リアルおままごと」という、脚本が用意された昼ドラ仕立てのリアル(現実的)なおままごとである。内容は「ドメスティックバイオレンスに耐える美人妻」、「離婚をしてくれない酔っぱらい夫」等内容は様々だが、結局最後は実家に帰るか離婚という結末となる。しんのすけ達を「リアルおままごと」に参加させるためには手段を選ばず、巧妙な手段でほとんど強制的に参加させている。そのため他の男4人はネネが提案する前にそろって却下してしまう。参加者の都合は一切考慮せず強引に誘い込み、配役に関してもしんのすけやトオルが夫の場合待遇の良い扱いを受ける(しんのすけは「ダンサー、夫婦ラブラブ」、トオルは「エリート社員」等)が、マサオの場合安月給や無計画等のポジションが多い。このリアルおままごとが、仲間内で嫌悪の対象になっている事に対しては多少自覚はあり[注 23]、他の目的を達成させるための脅迫に用いる事もある。大抵はしんのすけたち4人がリアルおままごとの被害者だが、チーターこと河村をはじめとするばら組の男子もリアルおままごとの恐ろしさを熟知しているため、強豪チーム相手とのサッカー対決で「相手チームに負けたら毎日リアルおままごと」と脅迫された際は決死の気迫の末、相手チームに勝利した(2014年6月27日放送)。
- 酢乙女あいとは犬猿の仲だが、時折意気投合して共同戦線を張る事もあり、その際には抜群のコンビネーションを見せている。
- 熱繰椎造の事は当初は毛嫌いしており、大繩飛び大会の練習中にひまわり組の面々とも対立した結果、不登園になってしまった事がある。しかし、椎造が苦手としていたうさぎを克服しようと努力する姿を見て、彼の事を見直すと同時に恋をした。その後不登園から立ち直り、ひまわり組の面々と和解した。アニメ版では椎造が教育実習を終えた後に訪れた際に、奇しくもネネはズル休みをしたため会う事が出来ず、後から事実を知った彼女はショックを受けていた[14]。
- 転んで怪我をした際に駆けつけて傷口の手当をしてくれた酢乙女あいのボディーガード・黒磯に恋をし、ラブレターを送ったが翌日にはコロッと忘れてしまった。なお、このラブレターはネネがしんのすけに半ば脅す形で黒磯に渡させたものだが、名前を書き忘れていたため黒磯はしんのすけが自身に恋をしているのだと誤解した。アニメ版では更にそのラブレターがあいの元に渡り、しんのすけと両想いになれたものと勘違いしてしまうという非常にややこしい展開となってしまった。
- 空間認識能力が高く、サッカーではジャンピングヘッドが上手い[15]。
- 嫌いな食べ物はベビーコーン、グリーンピース。
- 将来の夢は女優である。「若くしてスカウトされ、20代はアイドルから女優に転身、その後結婚のため引退するも、35歳で芸能界に復帰する」という、具体的なビジョンも持ち合わせている(アニメ「これが!青春らしいゾ」シリーズ(高校生編)では演劇部に所属)。また、歌手・アイドル志望であり芸能界に進みたいという意志がある。映画『超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』では、未来でふたば幼稚園の先生となっているが、さらに捻くれた性格になっており、園児に暴言を浴びせているシーンがあった。5歳のネネはその姿に幻滅していた。
- しあわせうさぎ / なぐられウサギ
- 声 - 矢島晶子
- ネネが所有しているウサギのぬいぐるみ。初登場時は些細な事でしんのすけに激怒したネネに夢の中で「しんちゃんを許してあげて」と諭す優しい性格だったが、ネネが凶暴な性格に変化した時期からサンドバッグ代わりにされるようになる。アニメではその怨念によって性格が変化し、ネネや彼女の母に対して復讐を企てたり、マサオを睨み付けてビビらせる等、凶悪で恐ろしい性格へと変貌した。赤ん坊のひまわりにも容赦しない[注 24]。彼女が動く際には、夜空に不気味な赤い月が浮かぶ怪奇現象が起こる。
- 2003年6月7日放送「殴られうさぎの逆襲だゾ」以降はシリーズ化され、同年12月6日放送「ネネちゃんのうさぎがしゃべったゾ」、2006年8月25日放送「なぐられウサギたびたびだゾ」では、ひとりでに動く、シロと会話する、ネネに憑依し金縛りにかける等、ホラー要素の強いキャラクターとして描かれている。2014年8月29日放送の「レジェンド オブ なぐられウサギだゾ」で久しぶりに登場し、翌年2015年9月11日には「なぐられうさぎ〈泡〉だゾ」が放送された。また、2017年8月18日には「なぐられうさぎ〈醒〉[注 25]だゾ」が放送された。しんのすけの声が矢島晶子から小林由美子に代わってからは登場していない。
佐藤マサオ(さとう マサオ)
[編集]- 声 - 一龍斎貞友 [16]
- しんのすけの友人。アクション幼稚園ひまわり組の園児。身長106.2cm[1]。体重は20kg。血液型はA型。 5歳。パーソナルカラーは緑。坊主頭と丸い顔からあだ名は「オニギリ(頭)」。一度だけしんのすけから「裏切りオニギリ」と呼ばれたこともある。
- 友人達からは「マサオ君」と呼ばれているが、原作の初期では「マー君」、「まーちゃん」とも呼ばれていた。
- 風間トオルと同じく常識人の感性を持っており、基本的には優しく素直な性格だが、気が弱く非常に泣き虫で、極度の怖がり。加えて運動が苦手で要領も悪い為、いじめっ子の標的にされる事が多い。防衛隊のメンバーからもしばしば不遇な扱いをされ、ネネの横暴の一番の被害者でもある。足の大きさはかすかべ防衛隊の男子の中では一番小さく、しんのすけが3~4歳の頃に履いていた靴もピッタリ履けるほどである。
- また、女の子好きで貫庭玉サキやばら組のメグミ[注 26]や大原ななこにも惚れたことがある。特に、酢乙女あいには恋の生贄である[注 27](彼女が幼稚園に来る事は少ないため、来た際夢中になって他に目が行かなくなるほど)。彼女がしんのすけの為に作った弁当が不測の事態[注 28]によってマサオの手に渡った時には、弁当箱を開けたら「大スキ」と海苔で描かれてあって以来[注 29]、彼女と自身が両思いであると勘違いしてしまうことがしばしばある。当のあい本人からは一向に相手にされることもなければ、無視されることも多々あり、自身も恋の虜にされたことで散々な目に遭っていた風間からは「君はあいちゃんに利用されているだけ」と何度か忠告されているが、マサオ本人も内心自覚しているものの、「それでも(自分に気がなくても)いい」「例え利用されているだけでも僕は幸せなんだ」と答え、彼女とさえ関われれば十分だと言っている。しかし、あいがしんのすけに恋心を向けていることは全く良く思っておらず、彼女の恋心を潰す為にしんのすけを貶めようとした事は枚挙にいとまがない[注 30][17][注 31]。映画『伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』では、いつも自分に対して無関心な酢乙女あいが優しく振る舞ってくる事に不信感を抱き、あいが偽者という事を最初に気が付くが、一度は彼女の言葉に誘惑されて捕まりそうになるも風間の言葉で涙ながらに思い留まった。一度しんのすけがあいの投げキッスを拒否した際にあいを泣かしたと勘違いして激怒し[注 32]、しんのすけに決闘を申し込んだが、しんのすけの言葉で思い留まり、泣きながら謝罪した[注 33]。他の女の子にも恋をした事が何度かあるものの、自身の性格や不運が原因でいずれも失恋に終わる等、女運にも恵まれていない。
- しかし、時々ふとしたきっかけ(園長のサングラスをかけた時や、劇場版『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』でバスのハンドルを握らされた時等)や、酢乙女あいへの恋心、恐怖心がある一線を超えた場合、今までの気弱な性格が一転して変貌し、野性味と男気溢れる熱血漢な性格に変わり、口調もヤクザ風に変化し、運動能力も大幅に向上する。臆病さ故か卑怯な行動を取ってしまう一面もあり、『嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』では、しんのすけへの不信感からスウィートボーイズの作戦に従ってしまい、しんのすけをマサオの家に誘い込み、しんのすけ捕獲の手助けをするという完全な裏切り行為を働いた事もある[注 34]。普段はあまり態度に見せないもののネネに対する怨恨はしっかり持っており、日頃のネネの横暴な振る舞いを増長させたモノマネを本人の前で披露[18]したり、自作の紙芝居を作成した際にネネを物語の悪役に仕立て上げ、普段の意図返しの如く散々な目に遭わせる[19]等、陰湿な形で仕返しをする事もある。アニメではネネに対して一時的ながらも強気な態度に転じる事もあるが、大抵の場合はすぐに形勢逆転され、倍返しで報復される[20]。
- 泣き虫な反面、それを利用して自分の言い分や要求を無理矢理にでも押し通そうとしたり[21]、煽てられる等するとすぐに調子に乗りやすく[22]、図々しい言動や空気を読まない発言をして周囲の怒りを買ってしまうなどの軽薄な一面[23]や、大げさなくらいに落ち込むなどして周囲を困惑させるなど卑屈な一面[24]を見せる事もある。しかし、調子に乗った場合は碌な展開にならず、マサオ自身にとってはバッドエンドで終わることがほとんどである。
- 映画『超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』では大人になった彼が登場する。髪を伸ばしており臆病な面は全く無くなったが、性格や言葉遣いが乱暴になっており、一人称も「俺」を用いている。しかしながら、根本的な優しい性格は変わっていない。
- 姓の佐藤は元々アニメオリジナルの設定だったが[25]、2011年4月に出版された「クレヨンしんちゃん大全」においてはマサオの姓は佐藤だとされ、後に原作にも登場した[注 35][26]。
- 母親譲りの几帳面な性格で、散らかった部屋とスケジュールを破ることを嫌い、しんのすけにスケジュールの邪魔をされると非常に落胆する。一時期、散らかった部屋を片づけないと気が済まない「お片づけ症候群」にかかった事があり、ひろしの靴下の臭いに気絶しながらも片付けようとするほどだったが、野原一家のずぼらな性格に耐えかねて治った。しかしその影響が強すぎたため、今度は逆に片付けることがバカらしくなり、散らかった状態を好むずぼらな性格になってしまった。
- 手先は不器用で、初期の話では粘土遊びをしていて動物を作っている時に、よしなが先生に違う動物を作っていると勘違いされたり(例:犬を牛、虎を豚に間違われる等)、自分が描いた絵をしんのすけに見られて「下手だね」と言われて泣いたことがある。
- 編み物とものまねの才能があり、周囲から絶賛されるほど。また、普段は運動は苦手としながらも、ふとしたきっかけで活躍を見せる事もある。
- しんのすけ同様、アクション仮面が好きで、しんのすけとは好きなキャラクターがとてもよく被る。趣味はコレクション。菓子の付属のキャラクターシールやカードはたくさん持っており、テレホンカードはファイリングしている。レア物が手に入るまでのめり込んでしまうタイプなため、大抵は持っているのでよく自慢している。他にもカブトムシやカエル等の動物も好きであり、しんのすけやボーちゃんを誘ってたびたび虫取りに出かけたり、カブトムシの飼育も趣味である。
- 好きな食べ物はグラタン、ハンバーグとプリン[7]。嫌いな食べ物はナスとキャベツ。一時期、ピーマンも嫌いだった。
- 将来の夢は漫画家。既にオリジナルの作品も描いており、自身をモデルにしたヒーローを主人公にしたことが災いし、しんのすけ達に酷評された(その際、ボーちゃんの方が漫画家に向いているとも言われてしまい、落ち込んでしまう)[注 36]。しかし漫画家を目指しているだけはあり、画才はある。「少年忍者吹雪丸」の大ファンで、作者のよしいうすとを尊敬しており(ただし、人間としては軽蔑している)、自分の書いた漫画を持ち込んだり、アシスタントになりたいと自ら懇願したこともある。
- 一度みさえからしんのすけと間違われて[注 37]、グリグリ攻撃をされたことがある。
- しんのすけから見て、かすかべ防衛隊の4人の中ではマサオと遊ぶ事が最も多く、しんのすけが出かける理由としてマサオと遊ぶことを理由にすることが多い。その際しんのすけはマサオの家ではなく、向かい側の家に向かって声をかけることが毎度のお約束である。
ボーちゃん
[編集]- 声 - 佐藤智恵[27]
- しんのすけの友人。アクション幼稚園ひまわり組の園児。身長116.9cm、体重25.0kg。血液型はAB型。5歳。パーソナルカラーは黄色。
- 名前の通り『ボー』っとしており防衛隊メンバーの中では最も大柄な体格である男の子。たまに鋭い指摘をしたり幼稚園児にはできない作業をこなすことができる。隊員では唯一本名不明[注 38]。自己紹介時も「ボーちゃんと呼んでください!」などと言うだけである。趣味は珍しい形をした石集め(理由は石は人間と同じく唯一無二であるため)。得意技は「気配を消すこと」。普段は無口で目立たないが、鼻水や石集めを馬鹿にされると激昂する。また、酢乙女あいの第三の恋の生贄。
- いつも垂らしている鼻水は意のままに操ることができ、一発芸や武器として利用する。ティッシュで鼻水を拭き取っても大抵は次の瞬間に元に戻るが、時間がかかることがあり、出ていないと体のバランスが悪くなってしまう。
- モーターボートの起動ができる[28]、免許はないが幼稚園の送迎バスの運転(MT車)に関する知識があり、かすかべ防衛隊の面々に教える[注 39][29]、湯呑みに書かれた魚の複雑な漢字を次々に読破する[30]、野球のボールが自分の横を通り過ぎる一瞬の間にボールの縫い目の数を数える、プロの書家顔負けの達筆で習字を書く等、知識技能は大人をも軽く凌駕するものがある。几帳面であり少し曲がったリモコンもキチンと戻さなければ気が済まない。現在は隠れた才能を発揮したりするが、アニメ初期は動きが鈍いキャラクターで2代目OP「夢のENDはいつも目覚まし!」では防衛隊5人で踊るシーンで、ボーちゃんはしんのすけ、トオル、ネネよりも遅く踊っていた(マサオは「付いていけてない」踊りをしている)。運動神経も優れており、リレーの1走で普通に走って(鼻水を使った技など使わず)足の速いばら組の園児に勝つほどである[31]。
- 一度しんのすけ達かすかべ防衛隊がボーちゃんを探ろうとする話が原作第10巻で登場しており、メンバー全員がボーちゃんの母親や家の場所を知らない事を暗示している。なおこの話で母親が影だけで登場しており(台詞あり)、年の離れた姉の存在も明らかになっている。『新クレヨンしんちゃん』第7巻では母親と父親が(顔は台詞によって隠されている)登場し、蝸牛のツム郎を飼っている事も明らかとなっている。アニメ「みんなでアミアミするゾ」では祖母の存在も確認されている。現在、防衛隊メンバーは皆、ボーちゃんの自宅を知っている。
- しんのすけ・ネネ・マサオが想像したボーちゃんのお母さんはボーちゃんをそのまま大きくし、髪型を変えただけで口調もそのままなお母さんだったが、トオルの想像はしんのすけ好みの綺麗なおねいさんであった。
- 死体ごっこをはじめ、しんのすけと奇妙な遊びをしたり、協力技を見せたりと馬が合い、未来でもしんのすけとはかすかべ防衛隊のメンバーの中で一番の親友である描写がある。また、しんのすけと組んで、マサオ君や動物をいじめる者を撃退する事も有る。
- 原作初登場時は何一つ言葉を話しておらず、髪型や体型は現在と異なっており、当時はややボサボサしており、ぽっちゃりしていた。
- 嫌いな食べ物はあまりないが、くさやが苦手。2009年2月13日放送の「ママサミットだゾ」では、ピーマンを丸ごと食べたこともある。
- 将来の夢はパイロット、ビジュアル系ロックバンドのボーカルになって大ヒットを飛ばしたり、発明家(『超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』の大人ボーちゃんが発明家になっていた)等様々。抽象画の才能がある。また別の回では、石の博物館を開きたいと言っていた。
-
- 演者による言及
- 佐藤は2018年の「V-STORAGE」とのインタビューの中で、ボーちゃんは普段無口な分、一言で核心を突いたり、その場をまとめられるため、演技に際しては気持ちが伝わるよう大切に発言していると語っており、説得力がある分周囲から「ボーちゃんが一言で全部持って行ってずるい」と言われることも多いと話している[27]
- 放送が進むにつれてしんのすけの声がボーちゃん並みに低くなったため、ボーちゃんもそれに合わせて初期のエピソードよりも声を低くしている[27]。ボーちゃんの声は普段の佐藤の声とは全く異なることから体力を消耗しやすく、長台詞では息が続かないと佐藤は2018年のインタビューの中で語っている[27]。
準隊員
[編集]酢乙女あい(すおとめ あい)
[編集]- 声 - 川澄綾子
- 2010年代以降登場頻度が増え、現在ではふたば幼稚園ひまわり組のなかではかすかべ防衛隊の5人に次いで登場頻度が多い。アニメにおいては過去に隊員になったことがある。原作では第25巻、アニメでは「嵐を呼ぶ園児・酢乙女あい登場だゾ」(1999年11月12日放送)から登場。2000年代までは年に一度程度と登場頻度は比較的少なかった。一人称は「わたくし」。アニメでは「わたし」または「あたし」ということもある[32]。パーソナルカラーは臙脂(ワインレッド)。
- 東京都世田谷区の一等地から庶民の生活を知るために春日部市に引っ越し、ふたば幼稚園に転園してきた。登場初期は通園時(車から出る時)にBGM(モーリス・ラヴェルの『ボレロ』)をかけて通園。常にSPの黒磯を引き連れている。無自覚にも一般庶民を見下す発言を繰り返していたことから特にネネといさかいを起こしていた。ただしその美少女な容姿や素質の良さから男受けがよく人気は絶大。そのような事情からネネとは、あいが想いを寄せるしんのすけの取り合いになるなど基本的には犬猿の仲だが、時と次第によってはネネと仲良くしている事もある[注 40]。
- また、ネネと多くの男子園児(作中ではマサオ、トオル、ボーちゃん、河村が堕とされ、特にマサオは現在でも虜になっている)を恋の虜とし、ただ一人まったく興味を示さなかった元来大人の若いおねいさん好きなしんのすけをも虜にしようと苦心するも、「オラ、子供には興味ありません」と断られ、逆にその言葉がキッカケでしんのすけに恋をするようになる。それ以来はしんのすけを「しん様」と呼んでおり、しんのすけがすることなら、例えおならや立ち小便でもプラス思考に感動するなど、完全にしんのすけに心酔している。ただし、しんのすけが記憶喪失になった際には元の好きだった破天荒さがなくなったために「魅力がない」とがっかりしたり、彼がトオルと入れ替わった時にはいつもと違う真面目な姿[注 41]を見て幻滅するなど、状況によってはしんのすけのことを嫌う事もある。
- 靴下を履かずに登園したしんのすけの事を、「元野球選手のお嬢さまで女子プロゴルファーの人と結婚した俳優の方みたい」(石田純一のこと)と評している[注 42]。また、しんのすけにお弁当を作ってあげたこともある[注 43]。しかししんのすけはこれらの口説きに全くと言っていいほど動じていない。
- 非常に運動能力や思考力に優れている。そしてしんのすけからも「なんてマイペースなんだ…」と言われるほど自由奔放な女の子[注 44]。アニメ「ネネちゃんの告白だゾ」[注 45]では、壮絶なすれ違いと行き違いからネネちゃんが書いた黒磯宛のラブレターがあいの手に渡り(名前は書かれていなかった)、しんのすけが自分に贈ったものだと勘違いし喜びのあまり抱き着いていた。
- まつざか先生のためを思うネネの気持ちに応えてFBIを要請して徳郎を探すための手助けをしたりパーティードレスのまま防衛隊の面々と泥遊びに興じるなどと友情は深まってきている。
- 原作・アニメ共に黒磯に無理難題なミッションやワガママを要求する場面が多く、拒否された時は黒磯の不祥事の証拠写真を突きつけ、脅すことで黒磯を協力させるのが常道。(この時黒磯は大抵の場合、素直に渋々従う)
- アニメ「あいちゃんと駆け落ちだゾ」[注 46]では母親の後ろ姿のみ登場しており、容姿や年齢は一切不明である。また、アニメ「あいちゃんの家出だゾ」[注 47]では祖母の存在も確認されている[注 48]。アニメ「あいちゃんとお鍋だゾ」[注 49]では、「(買い物で)迷った時は全部買え」と祖父に教えられたと語っている。
- アニメでは彼女により、キャンピングカーを秘密基地としたりオリジナルのコスチュームを作ったりしたが、漫画を読んだりお菓子を食べるだけの防衛隊になってしまい、その後普段のかすかべ防衛隊に戻った。
- また、しんのすけの親族に気に入られようと野原家を訪れ、みさえ、ひろし、ひまわりと接したことがある。両親からはそのマイペース振りや世間知らずぶりで「疲れた」「苦手」と評されたが、本人はすっかり仲良くなったと思っている[注 50]。しかし野原家では唯一ひまわりにだけは比較的懐かれており、30万円のネックレスを気前よくプレゼントしたことで「ねーたん」と懐かせることに成功した。アニメではあいの素性を知ったみさえが、将来的にしんのすけと結ばれるのなら悪くないと考えている[注 51]。
- 少々高飛車でいかにもわがままなお嬢様という性格であるが、みさえのことを家政婦扱いして失礼な態度を取ったことをすぐに詫びるなど、素直な面も持ち合わせている。ただしアニメ版では、ネネちゃんと口喧嘩の際、しんのすけ以外に興味がなく、トオル達に驕ったりしているのはついでだと言い切っている。
- 原作では、しんのすけを賭けてななことフェンシング対決をしたり、事業に失敗して一気に貧乏人になったりした。その際には庶民を馬鹿にしていた報いだとネネから言われるが、あいは否定。むしろ憧れており、今の状況をどこか楽しんでいる様子だった(最終的に事業に成功して前以上の大富豪となって復帰する)。「(恵まれているから)庶民的なものに興味がある」とマサオに言われており、普通に売っているようなお菓子などを好き好んで食べる。
野原ひまわり
[編集]シロ
[編集]元隊員
[編集]桜 ミミ子(さくら ミミこ)
[編集]お色気(おいろけ)
[編集]- 声 - 三石琴乃
- 劇場版第6作『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』に登場。
- SML[注 52]の隊員。しんのすけのスカウトによって補欠隊員として入隊。
ザキヤマさん(ザキヤマ)
[編集]- 声 - 山崎弘也
- アニメに出演したゲスト。補欠隊員として入隊。
- 園児服の上にレモン色のネクタイを付けており、二人称は君で、しんのすけ達より年上のように見えるが、実は4歳で、年少のさくら組である。
貫庭玉サキ(ぬばたま サキ)
[編集]- 声 - 川田妙子
- 劇場版第24作『爆睡!ユメミーワールド大突撃』に登場。パーソナルカラーは紫。
- 同作で転園生としてふたば幼稚園にやってくる。集団悪夢シンドロームでマサオが精神的に疲労し、活動に支障が出たため追加隊員として入隊。同作のラストでサキは再び外国に転園するが、エンディングではその後も夢の世界でしんのすけらと交流を続けている描写がある。
- 詳細はこちらを参照。
隊長について
[編集]隊長は正確に決まっておらず、時折その座を巡って隊員同士で揉めることがある[34]。発足当初、トオルは「リーダー」、しんのすけは「隊長」、ネネは「女王様」、マサオは「キャプテン」、ボーちゃんは「ボス」となっていた。その他、「社長」「会長」「筆頭株主」などの肩書きが「隊長」と併用されるケースもある。
その他
[編集]- 結成前からこの5人はひまわり組のお道具係である[35]。
- 1994年発売のスーパーファミコン用ソフト『クレヨンしんちゃん2 大魔王の逆襲』においては、しんのすけ以外の4人が映画の第1作目に登場したハイグレ魔王に捕まり、敵として改造された。
- 1998年4月24日放送「ケータイ電話はおもしろいゾ」でかすかべ防衛隊の最終目標総員は1327人であることが判明し、現在員数は5人(達成率は0.38%)である。
- ライバルとして、「かすかべガーディアンキッズ」というクローバー幼稚園に通う園児5人組が数回登場していた。初登場は1998年4月10日放送「防衛隊のライバル登場だゾ」。
- 2013年公開の『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』では意見の違いから5人それぞれに衝突し、解散の危機に一時的に陥ったが、ギリギリで踏みとどまれた為、事なきを得た。
- 映画第18作『超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』ではかすかべ防衛隊と映画オリジナルキャラクターの金有タミコ、未来のひろし、みさえ、ひまわり、しんのすけ以外のカスカベ防衛隊でカスカベ最強防衛隊を名乗った。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ あくまでしんのすけの主張で、実際に知っているかは不明。
- ^ 酢乙女あいからは「トオル」と呼ばれた事もある。
- ^ それが仇となって自慢した所持品をしんのすけによって台無しにされてしまったり(アニメ「遠足へ出発だゾ」(1993年5月10日放送)など)、自滅同然に恥をかいてしまった(アニメ「おパンツの自まんだゾ」(1995年9月18日放送)など)事もある。
- ^ 初期では給食をこぼしたことで一生周囲から責められることを想像したり、中期では落としたマリーちゃんキーホルダーを知人に拾われて趣味がバレて陰口を叩かれることを想像する等の被害妄想の気質が高かった。また、『新』7巻では先生達による抜き打ち避難訓練でしんのすけの屁とボーちゃんの何気ない発言が原因でパニックを起こしてしまった。
- ^ アニメ「風間くんは忘れ物しないゾ」(2016年3月4日放送)では、忘れ物の多いしんのすけを注意した次の日に限って自分が忘れ物をしてしまい、無理矢理ごまかし通そうとしたものの、忘れ物を届けに来た母の登場によって面目を潰されてしまった(原作では珍しくしんのすけも忘れ物をごまかそうとした風間に対して引いていた)。
- ^ しんのすけの災難や奇行に対して嘲笑や嫌味を吐いたり、事あるごとに一方的に対抗意識を向けたり、本気で喧嘩するなど。
- ^ マリーちゃんにハマっていた頃は、コスプレに対しては抵抗があり、アニメ「怪しい風間くんを大追跡だゾ」(2000年2月11日放送)では「僕はコスプレまではしない」と否定する発言をしていた。
- ^ アニメ「シールをもらうゾ」(2010年7月16日放送)では1人1枚限りにも関わらず、しんのすけ達を利用して何枚も貰おうとしたり、その分のシールを横取りしようとして嫌がられた。
- ^ アニメ「手袋で真剣勝負だゾ」(2015年12月4日放送)ではもえPのプリントされた手袋を含めた手袋による神経衰弱で、残る手袋の数が少なくなってどの位置にあるか把握しやすくなった所で、強引にシャッフルして、少しでも自分がもえP手袋を引き当てられるように小細工をして、ネネやマサオから睨まれた。
- ^ アニメ「ボーちゃんが気になるゾ」(2014年9月19日放送)ではしんのすけからもえPプリントの下着を着用している事を揶揄され必死に否定している。
- ^ アニメ「風間くんが告白するゾ」(2022年10月22日放送)では、同じ塾に通う菅田川マサキにもえPファンであることを人前で初めてカミングアウトした。
- ^ 「ボウリング対決だゾ」(2013年10月18日放送)チーター133点、風間157点。
- ^ 逆にしんのすけを警戒し過ぎて墓穴を掘った例もある。
- ^ しんのすけらと共にまつざか先生や上尾先生が敵に捕まる現場を眼前で目撃したにもかかわらず、それでも頑として現実を認めようとしなかった。
- ^ ただし、映画『オラと宇宙のプリンセス』では、他の防衛隊メンバーと共に野原一家がUFOでヒマワリ星に連れさらわれていく現場を目撃したためか、しんのすけの話を信じていた。
- ^ アニメ「任侠ひまわり組だゾ」(1992年5月4日放送)でも「園長というより、どちらかというと組長という感じ」と発言している。
- ^ その際、しんのすけも「ギスギスしてて面白そう」とその案に賛成している。
- ^ この「規則」も、彼が独断で制定したものである。
- ^ 「お客様をもてなすゾ」(1993年11月15日放送)では、「ちょっと泣き虫だけど若くて性格いい子」として、しんのすけが川口に紹介しようとしたことがある。
- ^ 「変則リアルおままごとだゾ」(2004年6月12日放送)では、ネネ本人も「なぜマサオくん(相手)だとイライラするの?」と戸惑っていた。
- ^ 酢乙女あいのボディーガードの黒磯もネネがうさぎのぬいぐるみを殴り、ストレス解消をする姿を物陰から目撃していることから、ネネの凶暴性が悪化していく原因のほとんどがあいにあることを認めている。そのため、ネネのことを人一倍気にかけており、あいに対する怒りが頂点に達した彼女にストレス解消用のうさぎのぬいぐるみを差し出しフォローすることもある。
- ^ 原作では自らの行いがきっかけとなり、まつざか梅と行田徳郎を破局直前にまで追い込んでしまうが、自分が事の発端となってしまった事を素直に自覚し、「こんな事になるなんて思わなかった」と深く後悔。一時は罪悪感に耐えきれずに自室に引きこもってしまうほど落ち込んでしまうが、2人が完全に破局したわけではない事に気がつくと、罪滅ぼしの為に2人の仲を修復しようと尽力した。
- ^ リアルおままごとの楽しさを理解されない苛立ちから、陰でうさぎのぬいぐるみに当たり、ストレスを発散する事もある(2017年2月10日放送)。
- ^ 真夜中にネネの元に帰ろうと動き出した際、偶然ひまわりに見つかってしがみつかまれるが、ひまわりを軽くあしらった上、「おチビちゃん、あんたに私は必要ないの」と一蹴した。「なぐられウサギたびたびだゾ」(2006年8月25日放送)。
- ^ 醒で「めざめ」と読む。
- ^ 実際にラブレターを書いてしんのすけを介して渡そうと試みたが、ばら組にめぐみという子は2人存在していたため、誤ってぽっちゃり体型の別のメグミに渡してしまった。アニメ「マサオくんの恋だゾ」(1994年1月24日放送)ではラブレター自体は無事に本人に渡せたものの、マサオが名前を書き忘れた為、メグミはしんのすけと仲良くなってしまった。
- ^ 興奮した状態になると「あいちゅわん」と独特な呼び方をするようになる。
- ^ 弁当の中身はしんのすけの苦手なものが揃っており、後処理に困っていたあいがマサオに譲ったもの。
- ^ 実際には「しんサマ 大スキ」だが、「しんサマ」の部分が蓋の裏にくっついて書かれていなかった。翌日、しんのすけに渡そうとした弁当がマサオの手に渡り、蓋を開けると「しんさま 大スキ」とあり唖然とするも、海苔をパズルの如く並べ替えて「マサオくんスキ」にしながら自己満足するが、トオル、ネネ、ボーちゃんからはその執心ぶりに唖然とされていた。
- ^ しかし、後に罪悪感に耐えきれずにしんのすけに事を打ち明けて謝罪したが、しんのすけ自身は特に意に介していなかった。
- ^ マサオが超能力を手に入れた時は「あいちゃんのために使う」と言って悪用しようとした。しかし結果失敗に終わっている。
- ^ 酢乙女あいはこの時目に入ったゴミを取ろうと目を擦っていただけであり、その動作を見たマサオが泣いていると勘違いしただけである。
- ^ しかししんのすけは「決闘」を「結婚」と聞き間違えており、マサオに結婚を申し込まれたと思い込んで本気で悩み、そのことを幼稚園職員に相談したため、そっちの趣味があると勘違いされた。
- ^ 後に反省し「しんのすけを裏切りきれない」との理由から、他の防衛隊メンバーと共にしんのすけ逃亡の手助けをしたが、その後もしんのすけから「裏切りオニギリ」や「裏切り大臣」呼ばわりされるなど、しばらくの間根に持たれる羽目になる。
- ^ その際にしんのすけからは「マサオくんて名字あったんだ」と言われ、「あるに決まってるでしょ」とツッコんでいた。
- ^ その一方で、よしいうすとの担当である双葉社社員の戸津加から、それなりに高評価を受けた事もある。
- ^ この時オレンジ色の服を着ていたのも間違われた要因の一つだった。
- ^ 家族構成についてはほとんど不明(母親たちの井戸端会議にも彼の母親だけは出席したことがないが、『嵐を呼ぶジャングル』によるとボーちゃんの母親とは顔見知りである模様)。担当声優の佐藤もボーちゃんの本名は知らず、原作者の臼井に尋ねたことがあったものの、教えてもらえなかったことを明かしている。
- ^ 本人曰く、園長先生の運転をいつも見ていたとのこと。
- ^ 例としてネネが熱操椎造に恋した際には彼女を本気でアドバイスしたり、椎造と2人きりでリアルおままごとを出来るように図った事がある。
- ^ しんのすけの中身がトオルであるため。また、入れ替わりのことはしんのすけとトオルだけの秘密になっており、そのため周囲に入れ替わりのことを話してはいないため、当然あいちゃん自身もその事を知らず、しんのすけが真面目になったと思い込んでいた。
- ^ この時ネネに「石田純一って言いなさいよ」と突っ込まれている。
- ^ ただし、中身は全て高級料理店のシェフが作っている。
- ^ みさえは「あんたと良い勝負よ」と述べている
- ^ 2002年11月9日放送。
- ^ 2003年11月8日放送。
- ^ 2009年5月15日放送。
- ^ 祖母のペットの尻尾を黒磯が踏んでしまったことがある。
- ^ 2018年12月14日放送。
- ^ しんのすけでさえ、あいが家に来るのはあまり良く思っていない。
- ^ しかし、しんのすけはもう結婚が決まったような扱いに本気で落ち込んでいた。
- ^ Seigino(せいぎの) Mikata(みかた) Love(ラブ)の略称で、ニューヨークに本部を持つ国連直属の世界の愛と平和を守る秘密組織。
出典
[編集]- ^ a b 単行本4巻
- ^ 2007年4月27日放送「ぼく野原シロのすけです」
- ^ アニメ「バーベキューするゾ」(1993年11月1日放送)。
- ^ アニメ「もえPに大変身だゾ」(2005年6月24日放送)
- ^ 1995年9月11日放送。
- ^ アニメ「風間くんをお見舞いするゾ」(1994年2月14日放送)
- ^ a b アニメ「お注射はキライだゾ」(1993年11月15日放送)
- ^ アニメ「オラは名探偵だゾ」(1993年4月19日放送)
- ^ 単行本第6巻、アニメ「オラは刑事さんだゾ」(1993年9月13日放送)
- ^ 1998年5月15日放送。
- ^ アニメ「防衛隊の手帖だゾ」(2012年7月27日放送)。
- ^ アニメ「執事喫茶だゾ」(2014年5月23日放送)。
- ^ アニメ「ウサギが幼稚園に来たゾ」(1998年2月6日放送)
- ^ 2006年2月3日放送『しいぞう先生と雪遊びだゾ』
- ^ アニメ「マユゲなしの顔だゾ」(1993年4月12日放送)
- ^ 1998年までは鈴木みえ名義で出演。
- ^ アニメ「オラの素行を調査だゾ」(2001年5月11日放送)。
- ^ アニメ「物まね上手のマサオくんだゾ」(1997年7月23日放送)。
- ^ アニメ「かみしばいやさんになるゾ」(2003年11月19日放送)。
- ^ アニメ「ふしぎな指輪だゾ」(2011年7月8日放送)、「ねのねのねだゾ」(2014年6月20日放送)など。
- ^ アニメ「いちごをおいしく食べたいゾ」(2019年2月15日放送)など。
- ^ アニメ「手品を見せたいゾ」(2016年9月16日放送)。
- ^ アニメ「マサオくんとボーちゃんが絶交だゾ」(2003年6月28日放送)など。
- ^ アニメ「マサオくんがめんどくさいゾ」(2019年11月23日放送)など。
- ^ 「身体測定の時間だゾ」(1992年11月2日放送)が初出。
- ^ 「新クレヨンしんちゃん」Vol.14
- ^ a b c d “『しんちゃん通信』 スペシャルインタビュー「ボーちゃん役 佐藤智恵」”. V-STORAGE (ビー・ストレージ) 【公式】. BANDAI NAMCO Arts (2018年11月9日). 2024年5月27日閲覧。
- ^ 映画『嵐を呼ぶジャングル』
- ^ 映画『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』にて。
- ^ アニメ「給食セットを洗うゾ」(1994年9月5日放送)。
- ^ アニメ「リレーで勝負だゾ」(1992年9月21日放送)。
- ^ アニメ「ネネちゃんの告白だゾ」(2002年11月9日放送)。
- ^ アニメ「おフトンをほすゾ」(1993年3月15日放送)
- ^ アニメ「防衛隊第二のひみつ基地だゾ」(1998年3月13日放送)など
- ^ アニメ「幼稚園でおもちつきだゾ」(1992年12月28日放送)