四川泡菜
四川泡菜 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 四川泡菜 |
簡体字: | 四川泡菜 |
拼音: | Sìchuān pàocài |
発音: | スーチュアン パオツァイ |
日本語慣用読み: | しせんパオツァイ[読み疑問点] |
日本語読み: | しせんほうさい |
英文: | Sichuan pickles |
四川泡菜(しせんほうさい[1]、拼音: )は、中国の四川省で作られている漬物である。
概説
[編集]葉物に限らず様々な野菜を、生姜や唐辛子や花椒などとともに塩水に漬け込んで作る[2]。浅漬けもあれば長期熟成した保存食もある[3]。五味のうちでも酸辣麻(酸味・辛味・しびれるような味)が、また香味が優れている[3]。そのまま食しても良いし、食材として、また調味料のようにも用いられる[3]。そのまま食すケースにおいては日常のおかずとして、さらには高級宴席でも見られる汎用性をもつ[4]。
中国では朝鮮半島由来のキムチを「朝鮮泡菜」または「韓式泡菜」と呼んでいるが、市場自体が韓国産のキムチに押されており、2009年時点で単に「泡菜」と言えば「キムチ」が連想されるほどイメージが固定化された。このため、四川省は同年7月にキムチへ対抗して四川泡菜の市場拡大を目指すと発表し[5]、2020年11月には眉山市当局の主導により国際標準化機構(ISO)から泡菜の認証を受けた[6]。
脚注
[編集]- ^ 黄家明『四川泡菜』 。
- ^ 酢漬けもある。 (石黒 2006, p. 80)
- ^ a b c 石黒敬子「四川泡菜について(3)」『紀要』第33号、つくば国際短期大学、23-35頁、2005年 。
- ^ 石黒敬子「四川泡菜について(4)」『紀要』第33号、つくば国際短期大学、79-94頁、2006年 。
- ^ 中韓漬け物戦争:四川泡菜が「標準制定」でキムチに逆襲
- ^ “韓国と中国、「キムチ論争」勃発”. ニューズウィーク. p. 1. 2021年6月26日閲覧。