地域リーグ (バレーボール)

地域リーグ(ちいきりーぐ)は、日本におけるバレーボールのリーグ戦である。

概略

[編集]

階層的にはVリーグの3部に位置するが、主催は日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)ではない(ただし地域リーグ上位による全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会にはVリーグ機構が後援として関わっている)。成績上位チームは、「決勝リーグ」「グランドチャンピオンマッチ(男子のみ)」を経て優勝チームを決める。Vリーグの2部にあたるチャレンジリーグに昇格するには、Vリーグ機構に準加盟することが条件となっており、チャレンジリーグとの入れ替え戦はない。

歴史

[編集]

選抜リーグ(旧地域リーグ)

[編集]

1981年に日本実業団バレーボール連盟主催の、「6人制バレーボール実業団選抜男女リーグ(選抜リーグ)」として開始。

第3回(1983年)からは、男女とも東西8チームでリーグ戦が展開された。その頃から「地域リーグ」と呼ばれるようになり、地域リーグから実業団リーグ(後のV1リーグ、現チャレンジリーグ)、そして日本リーグ(後のVリーグ、現プレミアリーグ)へと上り詰めるチームも現れるようになった。

ところが、企業チームが軒並み休廃部に追い込まれると、第19回(1999年)以降参加チームは減少の一途をたどる。第22回(2002年)から女子の東西開催が困難を極め、全国1次リーグに移行されたため「地域リーグ」としては形骸化された。

第26回(2006年)からはそれまでの主催者であった日本バレーボール協会、日本実業団連盟に、日本クラブバレーボール連盟も加わり、クラブチームにも門戸が開放された。これに伴い大会名も「6人制バレーボール選抜男女リーグ」に変更。

2010年、それまでの地域リーグは30回の節目を以って終了。

現地域リーグ

[編集]

2010年の新シーズンからは全日本6人制バレーボール実業団男女優勝大会と統合し、日本協会主催・Vリーグ機構後援の新大会「全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会」に移行され、地域リーグはそれに内包されたブロック別リーグ(旧全日本実業団ブロック予選の後継)の名称となる。それまでの社会人に加え、大学チームも登録可能となった。

2015/16シーズンよりチャレンジリーグが「V・チャレンジリーグI」「V・チャレンジリーグII」の2部制に変更されたことから、地域リーグは4部相当になった。

各地域リーグ

[編集]
  • 北海道地域リーグ
  • 東北地域リーグ
  • 関東地域リーグ
  • 北信越地域リーグ
  • 東海地域リーグ
  • 近畿地域リーグ
  • 中国地域リーグ
  • 四国地域リーグ
  • 九州地域リーグ

成績

[編集]

歴代優勝チーム

[編集]
年度 男子優勝チーム 女子優勝チーム
1981年 1 新日本電気 石川繊維
1982年 2 大協石油 石川島播磨呉
1983年 3 日立国分 新日本電気
1984年 4 朝日生命 ダイエー
1985年 5 電電東海 日立佐和
1986年 6 旭化成旭陽会 石川島播磨呉
1987年 7 日立国分 石川島播磨呉
1988年 8 NTT東北 小田急
1989年 9 朝日生命 NTT関西神戸
1990年 10 日新製鋼 関西日本電気
1991年 11 新日鐵化学 JT
1992年 12 コスモ石油 朝日生命
1993年 13 豊田合成 NTT関西神戸
1994年 14 新日鐵化学 武田薬品
1995年 15 コスモ石油 朝日生命
1996年 16 NTT東北 東北パイオニア
1997年 17 日立国分 日立佐和
1998年 18 東京ガス 武田薬品
1999年 19 警視庁 茂原アルカス
2000年 20 NTT神奈川 石川島播磨呉
2001年 21 トヨタ自動車 ソニー大崎
2002年 22 東京ヴェルディ エンゼルクロス
2003年 23 富士通 大野石油広島
2004年 24 三好循環器科EKG大分 健祥会
2005年 25 富士通 栗山米菓
2006年 26 つくばユナイテッド 三菱東京UFJ銀行
2007年 27 きんでん 四国Eighty 8 Queen
2008年 28 きんでん フォレストリーヴズ熊本
2009年 29 パナソニック電工 三菱東京UFJ銀行
2010年 30 富士通グループ長野 JAぎふ

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]