地獄へ道づれ

「地獄へ道づれ」
クイーンシングル
初出アルバム『ザ・ゲーム
B面 イギリスの旗ドラゴン・アタック
アメリカ合衆国の旗日本の旗自殺志願
リリース
規格 7インチシングル
録音 1980年
ジャンル ファンク[1][2]
ディスコ[3]
時間
レーベル EMI (イギリス)
エレクトラ・レコード (アメリカ)
ワーナー・パイオニアエレクトラ (日本)
作詞・作曲 ジョン・ディーコン
プロデュース クイーン
ラインホルト・マック英語版
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 7位(イギリス
  • 1位(アメリカ・Billboard Hot 100[4]
  • クイーン シングル 年表
    プレイ・ザ・ゲーム
    1980年
    地獄へ道づれ
    (1980年)
    夜の天使
    (1980年)
    ミュージックビデオ
    「Another One Bites the Dust」 - YouTube
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    地獄へ道づれ」 (Another One Bites the Dust) は、イギリスロックバンドであるクイーンの楽曲。

    解説

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    1980年アルバムザ・ゲーム』に収録され、その後、EMIよりシングルとしてリリースされた。

    シングルは、アメリカスペインなどでチャート1位となるなど、世界的に大ヒットした。特にアメリカにおいては、ビルボード誌が発表したBillboard Hot 1001980年10月4日付)では1位を獲得[4]し、シングルセールスが200万枚を超え、ブラックミュージックのチャートでも3週連続で2位を記録するなど、グループにおける最大のヒット曲となった。

    本作を書いたベーシストジョン・ディーコンは、元々謙虚な性格だったことに加えてメンバー最年少であり、他のメンバー3人の才能と人柄を尊敬していたことにより「この曲が浮かんだ時あまりのバカバカしさにメンバーにも言わなかった」という[5]。バンドがリリースを渋りライブでの演奏だけとしていた頃、ロサンゼルスのコンサートを見に来ていたマイケル・ジャクソンは、バックステージでフレディ・マーキュリーに「あの曲はシングル・リリースすべき」と進言し[6][7]、レコーディングに動いたとされる。印象的なベースラインはシックの「グッド・タイムズ英語版」に影響を受けて作曲されたと言われている[5][8]。事実、ギターとベースラインはシックの演奏を彷彿させるものがある。シックのバーナード・エドワーズは、当時ディーコンがシックのレコーディング・スタジオを訪れた際に、レコーディングを眺めながら、いかにもセッションに参加したそうにリズムをとっていたと語っている。

    ドラムのテイラーは、あまりにもディスコ色が強すぎると難色を示した上、ループ手法を使ったドラムを嫌々叩いていたとの説もある。

    前半の曲調としては同じパートを2回繰り返してBメロに入るという流れだが、最初のパートは落ち着いた雰囲気で歌い、2回目はキレのある歌声で高らかに歌い上げる。

    また、パロディ歌手のアル・ヤンコビックは「遅刻へ道づれ」(Another One Rides The Bus)というパロディを発表している[9]

    プロモーションビデオ

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    プロモーション・ビデオの監督はダニエラ・グリーン[10]。内容は、非常にシンプルで暗いスタジオでメンバーが演奏し、マーキュリーがスタンドマイクを片手に歌うというもの。曲の後半にはフレディが角の生えたキャップを被り、リズムを刻んでいる様子が収められている。

    現在、このプロモーションビデオはDVDグレイテスト・ビデオ・ヒッツ1』などで視聴することができる。

    リミックス・バージョン

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    1998年の映画『スモール・ソルジャーズ』用にプラーズ・マイケルと、フリーが新たにラップボーカルを加え、リミックスした。このリミックスは『グレイテスト・ヒッツIII 〜フレディー・マーキュリーに捧ぐ〜』で聴くことができる。また、2006年にはマイアミ・プロジェクトにより再びリミックスされている。

    シングル収録曲

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    イギリス盤

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    1. 「地獄へ道づれ」 - "Another One Bites the Dust" (ジョン・ディーコン)
    2. 「ドラゴン・アタック」 - "Dragon Attack" (ブライアン・メイ)

    アメリカ盤・日本盤

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    1. 「地獄へ道づれ」 - "Another One Bites the Dust" (ディーコン)
    2. 「自殺志願」 - "Don't Try Suicide" (フレディ・マーキュリー)

    脚注

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    1. ^ Schaffner, Nicholas (1982). The British Invasion: From the First Wave to the New Wave. New York: McGraw-Hill. p. 254 
    2. ^ Smith, Chris (2006). The Greenwood Encyclopedia of Rock History: From Arenas to the Underground, 1974-1980. Greenwood Press. p. 65. ISBN 0-313-32937-0 
    3. ^ Breithaupt, Don; Breithaup, Jeff (2000). Night Moves: Pop Music in the Late '70s. New York: St. Martin's Press. p. 6. ISBN 978-0-312-19821-3 
    4. ^ a b The Game – Awards”. AllMusic. All Media Network. 2018年12月1日閲覧。
    5. ^ a b Serpick, Evan. “Queen Biography”. Rolling Stone. https://www.rollingstone.com/music/artists/queen/biography 2018年12月1日閲覧。. 
    6. ^ Sutcliffe, Phil (2009). Queen: The Ultimate Illustrated History of the Crown Kings of Rock. Voyageur Press. p. 155 
    7. ^ スリラー25周年記念」盤が絶好調!マイケル・ジャクソンの意外な交友録”. eiga.com 音楽ニュース (2008年3月12日). 2020年1月12日閲覧。
    8. ^ Biography – Chic”. Billboard. 2007年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月1日閲覧。
    9. ^ Palmer, Robert (26 September 1980). “The Pop Life; Confident disk from Jerry Lee Lewis”. The New York Times: p. C14 
    10. ^ Queen Promo Videos”. Ultimatequeen.co.uk. 2018年12月1日閲覧。