ディスク1は『夢で逢えたらVOX』のCD-1「1977 Original Album + Single <CBS SONY, Sound City & Freedom MIX>」同一内容で、基本であるオリジナル・アルバムと、シングルのマスターからの最新リマスタリング音源で構成。基本的なレコーディング・メンバーはドラムスの上原裕、ベースの田中章弘、ギターの村松邦男、キーボードの井上鑑で、ペダル・スティール・ギターの駒沢裕城がM-2,5,6,8,11,14、フルートの浜口茂外也がM-1,12,13,15,16、女性コーラスのシンガーズ・スリーがM-1,2,3,4,5,9,10,11、稲垣次郎のホーン・セクションがM-1,3,6、アルト・サックス・ソロの岡崎資夫がM-7,9、バリトン・サックス・ソロの砂原俊三がM-4、ストリングス・アレンジとして山下達郎がM-1,3,6,7,10,12,13,15,16に参加している。トラック・ダウンはM-1,12,13,15,16が1977年4月10日 (1977-04-10)に六本木のCBS SONYスタジオ、M-4は4月2日、M-2,3,14は4月11日、M-5,9,10は4月13日、M-6は4月14日、それぞれ麻布台のサウンド・シティ、M-7,8,11は4月15日、大久保のフリーダム・スタジオ。すべて、1997年 (1997)盤『夢で逢えたら』[注釈 2]としてCD化されたヴァージョンで、今回は内藤哲也によって新たにリマスターされている[book 1]。
ディスク2はM-1~11は『夢で逢えたらVOX』のCD-2「ONKIO HAUS MIX」のM-1~11、M-12~16は「Rarities <Live + Karaoke + Out Takes + CM>」の<The First Niagara Tour @渋谷公会堂 1977/06/20>全曲が、それぞれ収録されている。「ONKIO HAUS MIX」はFUSSA 45スタジオでのレコーディングを3月14日に終え、音響ハウスにて行われた最初のトラック・ダウンの時の音源。3月15日にM-1、3月16日にM-11、3月17日にM-2,3,8,9、3月18日にM-4,5,10、3月19日にM-6,7がそれぞれトラック・ダウンされた。ここに「夢で逢えたら、もう一度」が入っていないのは、音響ハウスではミックスされず、4月10日に六本木のCBS SONYスタジオにて「夢で逢えたら」の数ヴァージョンをミックスした時に、ストリングスをフィーチャーしたバック・トラックをエンディング・ナンバーにするというアイディアが生まれたのではないだろうかと思われる[book 1]。M-12~16は1977年6月20日 (1977-06-20)に渋谷公会堂で行われた<The First Niagara Tour>に、シリア・ポールがゲスト出演した5曲のライヴ音源。バッキング・ミュージシャンは井上敦(ds)、光永巌(b)、村松邦男(g)、駒沢裕城(sg)、井上鑑、吉原真紀子、上田メリー雅人(kbd)、シンガーズ・スリー(chorus)、稲垣次郎セクション(horns)。ドラムス、ベースとキーボードの二人(吉原真紀子、上田メリー雅人)は、レコーディング・メンバーではないが、レコードのサウンドを忠実に再現しつつ、さらにライヴならではのグルーヴを感じさせている[book 1]。なお、この日のライヴ音源は過去、大滝詠一のベスト・アルバム『DEBUT』[注釈 3]に「趣味趣味音楽」「ニコニコ笑って」「空飛ぶくじら」、『DEBUT SPECIAL』[注釈 4]に「空飛ぶくじら」「空色のくれよん」「田舎道」「ウララカ〜はいから〜ロン・ロン〜サイダー」、2015年 (2015)リリースの『NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition-』[注釈 5]のDisc-2「'77 Live Version」に「ナイアガラ・ムーンがまた輝けば」「三文ソング」「論寒牛男」「いつも夢中」「楽しい夜更し」「シャックリ・ママさん」「ハンド・クラッピング・ルンバ」「福生ストラット (パートII)」がそれぞれ収録されたほか、2019年 (2019)リリースのライブ・アルバム『NIAGARA CONCERT '83』[注釈 6]の初回生産限定盤にのみ収録のCD2「EACH Sings Oldies from NIAGARA CONCERT」には「Train Of Love〜Summer Lotion」が、そしてDVD「THE FIRST NIAGARA TOUR 1977/6/20 渋谷公会堂」には7曲のライヴ映像が収録され、大滝とのデュエットによる「The Very Thought Of You」歌唱時の模様を映像で確認することが出来る。