夢洲駅
夢洲駅 | |
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ゆめしま | |
(3.2 km) コスモスクエア C10► | |
所在地 | 大阪市此花区夢洲 |
駅番号 | C09 [1] |
所属事業者 | 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)[注 1] |
所属路線 | ●中央線[注 1] |
キロ程 | 3.2 km(コスモスクエア起点) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
開業年月日 | 2025年(令和7年)1月19日(予定)[8] |
夢洲駅(ゆめしまえき)[2][3][9][10]は、大阪府大阪市此花区夢洲に建設中の大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) 中央線[注 1]の駅。駅番号はC09[1]。
2023年(令和5年)8月、正式名称を仮称と同じ「夢洲駅」とすることが決定した[10]。
概要
コスモスクエア駅 - 新桜島駅(仮称)間を結ぶ計画の北港テクノポート線[2][11]中間駅の1つとして、2層構造の地下駅(ホーム構造は不明)[12]と、駅の東に車庫を併設する予定であった[12]。
しかし、開催を予定していた2008年(平成20年)の大阪オリンピック構想が実現しなかったため、咲洲と夢洲を結ぶ夢咲トンネル以外の工事自体が実施されず、2009年(平成21年)に北港テクノポート線が事業を休止。当駅も未着工となる[13][14]。その後、夢洲地区が大阪IR(統合型リゾート ) 誘致、ならびに2025年国際博覧会の開催候補地として一本化され、IRの誘致または国際博覧会の開催が決定した場合に北港テクノポート線のコスモスクエア駅 - 当駅間の事業再開を行うこととした[15]。大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の参画構想では、当駅に高さ275m・55階建てのタワービルを建設するとしている[16]。
2018年(平成30年)11月24日、国際博覧会の開催地が大阪で決定。吉村洋文大阪市長は地下鉄延伸の補正予算を計上する方針を示した[17]。
2024年(令和6年)2月15日、大阪市は当初2025年3月末を予定していた駅開業を、同年1月末に変更する方針を発表した[18]。同年9月5日、2025年(令和7年)1月19日の開業が発表された[8]。
駅構造
地下2階建となっており、地下1階の幅18m[19]のコンコースには縦約3メートル、横約55メートルの日本一の長さの大型サイネージパネルが設置されている[20][21]。またOsaka Metro初導入となる誰もが利用できる完全個室型のジェンダーレストイレや発達障害やパニック障害を持つ人が人混みや騒音などによる感覚過敏な状態から避難できる「カームダウン・クールダウンスペース」が設置されており[22]、個室の利用状況を知らせる電光掲示板も設置されている[23]。駅のデザインコンセプトは「異世界劇場」[24]。
万博開催期間中(2025年4月〜10月は)1日あたり最大で13万人の利用が想定されており、混雑緩和のために2つある改札口に合わせて18台(このうち南改札は16台)の改札機が設置されている[23][25][注 2]。また、安全対策としてホームドアの設置や駅開業に合わせて日立製作所が開発したエスカレーターは中央線のラインカラーである緑の光で立ち位置を示し、2列で立ち止まっての利用を促す[27][28]。
のりば
番線 | 路線 | 行先[29] |
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1 | 中央線 | 本町・谷町四丁目・長田・学研奈良登美ヶ丘方面 |
2 |
年表
- 2000年(平成12年)10月11日:OTSが北港テクノポート線の第一種鉄道事業許可を取得。
- 2009年(平成21年)
- 2014年(平成26年)4月22日:IRの誘致の候補先を夢洲に決定[30]。
- 2016年(平成28年)6月16日:2025年に開催される国際博覧会のメイン会場を夢洲に選定[31][32]。
- 2018年(平成30年)
- 2019年(平成31年)2月:事業休止となっていた北港テクノポート線のうち、南ルート(コスモスクエア - 夢洲間)の事業再開が決定[注 3][33]。
- 2020年(令和2年)7月7日:駅建設工事が着工[34]。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)4月27日:基本デザインを決定[37][38]。
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)
- 2025年(令和7年)
- 1月19日:開業予定[8]。
駅周辺
備考
- 夢洲へは北港テクノポート線のほかに、桜島線や京阪中之島線を延伸する案が存在している[14]。なお、このうち桜島線についてはJR西日本の来島達夫社長が万博誘致のみでの延伸はしないことを定例会見で表明しており、あくまでIR誘致が前提としている[40]。
隣の駅
脚注
注釈
- ^ a b c d 当初はOTS運営の「北港テクノポート線」として事業化されていた[2]。これはOTSが大阪港駅 - コスモスクエア駅間で「南港・港区連絡線(テクノポート線)」として鉄道事業を行っており、その延伸として位置付けされていたためである。2005年にOTSは第一種鉄道事業を廃止して同区間は大阪市交通局の大阪市営地下鉄中央線に編入されている(2018年に大阪市高速電気軌道へ民営化)。後年の資料では中央線の延伸とされており[3][4][5]、2023年8月25日に大阪市高速電気軌道が第二種鉄道事業許可を申請していた[6]。同年12月22日に第二種鉄道事業許可を取得し、中央線の一部として運営されることになった[7]。
- ^ ただし、駅開業時点では南改札(および南東側の1番出入口)のみを供用し、北西側の改札・出入口は当面の間使用されない[26]。
- ^ 北ルート(夢洲 - 舞洲 - 新桜島間)については事業休止のままとなり、今後の夢洲まちづくり構想における土地利用の状況を見て整備を検討するものとされた。
出典
- ^ a b “中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)に適用する加算運賃について”. Osaka Metro (2024年9月24日). 2024年9月25日閲覧。
- ^ a b c “北港テクノポート線建設事業”. 大阪市 (2017年9月29日). 2023年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
- ^ a b 松井一郎 (2016年12月16日). “「2025年日本万国博覧会」基本構想案(概要)” (PDF). 経済産業省. 2023年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
- ^ “「Osaka Metro Group 2018〜2024年度 中期経営計画」の策定について”. 大阪市高速電気軌道 (2018年7月9日). 2023年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月12日閲覧。
- ^ a b “Osaka Metro 地下空間の大規模改革と夢洲駅周辺の開発への参画について”. 大阪市高速電気軌道 (2018年12月20日). 2018年12月24日閲覧。
- ^ “北港テクノポート線(コスモスクエア駅から夢洲駅間)の第二種鉄道事業許可を申請しました”. 大阪市高速電気軌道 (2023年8月25日). 2023年8月25日閲覧。
- ^ “北港テクノポート線(コスモスクエア駅から夢洲駅間)の第二種鉄道事業許可を取得しました”. 大阪市高速電気軌道 (2023年12月22日). 2024年1月3日閲覧。
- ^ a b c d “Osaka Metro 中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)が2025年1月19日(日曜日)に開業します”. Osaka Metro. 2024年9月5日閲覧。
- ^ 添田樹紀「トイレは「オールジェンダー」 万博玄関口「夢洲駅」のデザイン決定」『朝日新聞デジタル』2022年5月5日。オリジナルの2023年12月17日時点におけるアーカイブ。2022年5月5日閲覧。
- ^ a b c “事業基本計画等変更届出書” (PDF). 大阪港トランスポートシステム (2023年8月3日). 2023年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月25日閲覧。
- ^ “事業内容”. 大阪港トランスポートシステム. 2023年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
- ^ a b “北港テクノポート線建設事業に係る事後調査報告書(平成20年4月~平成21年3月)” (PDF). 大阪港トランスポートシステム、大阪市. 2023年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
- ^ 宮崎勇作「大阪万博へ「未完のトンネル」 汗だくで歩いた「夢洲」」『朝日新聞デジタル』2018年6月9日。オリジナルの2022年12月26日時点におけるアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
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- ^ 「「夢洲駅タワービル」建設 万博合わせ大阪メトロ」『大阪日日新聞』2018年12月21日。オリジナルの2018年12月21日時点におけるアーカイブ。2018年12月24日閲覧。
- ^ a b 「大阪万博決定、誘致委幹部ら「万博で世界の課題解決」」『日本経済新聞』2018年11月24日。オリジナルの2023年10月20日時点におけるアーカイブ。2023年12月31日閲覧。
- ^ “万博会場「夢洲駅」開業、25年1月末に前倒し 大阪市が見通し:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2024年2月15日). 2024年2月15日閲覧。
- ^ “Osaka Metro中央線の新駅「夢洲駅」の開業日について”. 大阪市. 2024年12月17日閲覧。
- ^ “万博会場の最寄り駅『夢洲駅』内部を公開!日本一長いサイネージパネルにオールジェンダートイレも 来年1月19日に開業へ”. mbs. 2024年10月31日閲覧。
- ^ 浩任, 桑島 (2024年10月31日). “万博会場最寄り「夢洲駅」は1日最大13万人利用 対策なしなら混雑率140%の推計も”. 産経新聞:産経ニュース. 2024年10月31日閲覧。
- ^ “大阪メトロ「万博の玄関口」夢洲駅の実力は?”. 東洋経済オンライン (2024年12月19日). 2024年12月20日閲覧。
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- ^ 2024年11/22(金) 午後7:57 ~午後8:42放送の鉄オタ選手権 オオサカメトロの陣・第二戦より
- ^ 薫, 伊原 (2024年12月19日). “大阪メトロ「万博の玄関口」夢洲駅の実力は?”. 東洋経済オンライン. 2024年12月19日閲覧。
- ^ “Osaka Metro 中央線夢洲駅の時刻表、構内図をお知らせします”. 大阪市高速電気軌道 (2024年12月19日). 2024年12月19日閲覧。
- ^ 「大阪万博の玄関口「夢洲駅」が報道陣に公開 25年1月開業」『毎日新聞』2024年10月31日。
- ^ “「エスカレーターの片側空け」を抑止する新機能を搭載したエスカレーターを大阪・関西万博開催に合わせて開業する北港テクノポート線「夢洲駅」向けに開発:2023年12月25日”. www.hitachi.co.jp. 2024年11月1日閲覧。
- ^ 大阪メトロ 夢洲駅を歩いてみた - YouTube産経ニュース 2024年11月1日
- ^ “大阪へのIR誘致”. 大阪府. 2023年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
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- ^ 「大阪万博、2025年誘致へ…「人類の健康・長寿への挑戦」テーマに基本構想」『読売新聞オンライン ヨミドクター』2016年6月17日。オリジナルの2016年9月10日時点におけるアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
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- ^ 「夢洲の超高層ビル開発「段階的に行う」大阪メトロ社長 IRの動向がカギ」『産経新聞』2020年7月17日。オリジナルの2021年7月10日時点におけるアーカイブ。2023年12月31日閲覧。
- ^ “(仮称)夢洲駅補完施設等整備事業の実施事業者をプロポーザル方式により募集します”. 大阪市 (2021年7月7日). 2021年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月22日閲覧。
- ^ 「万博の新駅施設、公費で整備へ 大阪市」『産経新聞』2021年8月31日。オリジナルの2021年9月1日時点におけるアーカイブ。2021年9月1日閲覧。
- ^ “北港テクノポート線(仮称)夢洲駅の基本デザインを決定しました。”. 大阪港トランスポートシステム (2022年4月27日). 2022年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月12日閲覧。
- ^ “北港テクノポート線(仮称)夢洲駅基本デザイン(本編)” (PDF). 大阪港トランスポートシステム (2022年4月). 2022年5月12日閲覧。
- ^ Osaka Metro【公式】 (2023年6月21日). “シールドマシン 夢咲トンネル部に到達”. X(旧Twitter). 2023年12月31日閲覧。
- ^ 「大阪万博、会場建設費は「議論まだ」 アクセスも課題」『産経新聞』2018年11月24日。オリジナルの2023年6月9日時点におけるアーカイブ。2018年11月24日閲覧。