大越健介
おおこし けんすけ 大越 健介 | |
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NHKキャスター時(2012年8月) | |
生誕 | 1961年8月25日(63歳) 日本 新潟県三島郡寺泊町(現・長岡市) |
出身校 | 東京大学文学部国文学科卒業 |
職業 | 元NHK報道局政治部記者 →テレビ朝日報道局専属ニュースキャスター |
テレビ番組 | 報道ステーション |
大越 健介(おおこし けんすけ、1961年8月25日 - )は、テレビ朝日専属(局契約)ニュースキャスター、日本財団アドバイザリー会議委員(二期目)。元日本放送協会(NHK)放送総局報道局政治部記者。
NHKの記者を経て、NHK総合『ニュースウオッチ9』第4代男性メインキャスター・編集長を務めた[1]。2021年10月より、テレビ朝日『報道ステーション』の月曜日から木曜日のメインキャスター。2022年10月から金曜日も担当。
経歴
[編集]新潟県三島郡寺泊町(現・長岡市)に生まれる。3歳の時、新潟県職員をしていた父の転勤で新潟市へ移る[2]。
学生時代
[編集]新潟市立石山中学校を経て新潟県立新潟高等学校へ進学。新潟高校では野球部に所属し、2年次に強肩の捕手として甲子園を目指した。翌3年次は投手へ転向し、春の県大会で準優勝したが、夏の県大会はベスト8で終わり、甲子園出場の夢は叶わなかった。大学でも野球を続けたかったが、高校時代の自分の実績では大学強豪野球部への入部はおぼつかないと考え、1浪の末に東京大学(文科三類)へ進学し、所属した野球部では、右サイドスローの投手として活動[注 1]。1年生の秋からベンチ入りし、東京六大学リーグではエースとして通算50試合登板、8勝27敗、防御率3.52、142奪三振。8勝は東大の投手において5位タイ。「東大だったんだから頭脳派だったんでしょう」とよく言われるというが、むしろその逆で力と気迫を前面に押し出す投球が身上だったという。本人は「8勝も東大としてはまずまずだと思うけど、それよりも27敗を誇りに思う。よくここまで使ってもらえたと思うし、よくここまで投げぬいたな、と思う」と語っている[4]。
1982年の新人戦では3連投し、立大に5-1、法大に2-0で勝利し、決勝の早稲田は0-1で惜敗。東大新人戦最高の準優勝に貢献した。
1983年、太田誠(駒澤大学野球部監督)によって、日米大学野球選手権大会の大学日本代表メンバーに史上初めて東大から選出された[5][6][7][8]。その時の大学日本代表メンバーには明治大学の広澤克己、竹田光訓、日本大学の和田豊、法政大学の小早川毅彦(その後NHK野球解説者として共演)らがいた。大越は第3戦で二番手投手として登板している[9]。のちに大リーグのセントルイス・カージナルスなどで活躍したマーク・マグワイアとも対戦した[10]。
NHK時代
[編集]東京大学文学部国文学科卒業後、1985年NHK入局[注 2]。政治部の同期に小池英夫(NHK専務理事)や[11]、安住淳(衆議院議員、元財務相、立憲民主党)が、他の同期に出川展恒がいる。初任地は岡山局[注 3]で、以後、国内各放送局での勤務を経て報道局政治部に配属。政治記者として、橋本龍太郎(第82代内閣総理大臣)の番記者や、自由民主党竹下派経世会担当記者などを務めた。その傍ら、NHKのニュース番組では国会のレポート及び『クローズアップ現代』等に出演[2]。
英語が非常に堪能であり、2005年よりワシントン支局へ配属となった。2年間の海外特派員を経て、2007年同支局長に就任[1]。米国滞在中はジョージ・W・ブッシュ大統領への直接取材や、バラク・オバマの大統領就任式取材総指揮などを行った[注 4]。2009年6月に帰国し、報道局政治部に復帰。2010年3月29日、前任の報道局社会部記者・田口五朗の後任で『ニュースウオッチ9』のメインキャスターに就任。政治記者一筋で取材経験の豊富さから番組内ではニュースのまとめとして、政治色を絡めつつ「大越自身の意見を表明する」というNHKの歴代ニュース番組としては異例のスタイルがたびたび話題となった[12]。2015年3月27日をもって井上あさひアナウンサー、広瀬智美アナウンサーと共にキャスターを退任した。
2018年4月から『サンデースポーツ2020』のキャスターを務める[13]。2020年9月で同番組を降板し、10月から『NHKスペシャル』のキャスターに就任。
2021年6月30日付けをもってNHKを定年退職した[14]。
テレビ朝日時代
[編集]2021年秋の改編にてテレビ朝日『報道ステーション』の月曜日から木曜日におけるメインキャスターへの起用が発表された[15]。
2021年10月7日22時41分ごろ、番組放送中に発生した地震(千葉県北西部地震)への対応が賛否を呼んだ[16]。
2022年6月16日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)における党首討論で、発言を封じられたNHK党(現:NHKから国民を守る党)の立花孝志党首が20日、大越およびテレビ朝日に対して損害賠償訴訟を起こした。立花の発言内容が「与えられたテーマにそぐわない」という大越の独断により発言を封じたことによるものである。
2023年8月31日、東京地裁にて、「発言の制止は必要かつ相当な行為で、(立花氏は)甘受すべきだ」として原告である立花氏の請求が棄却されている。
その他
[編集]- 野球選手としての実績から、2010年4月発売の『週刊ベースボール』にて特集が組まれている。2011年には週刊ベースボールにて『Baseball Watch』と題したコラムを隔週連載していた。
- 同郷であるDJケミカル(FUNKY MONKEY BABYS)のパフォーマンスの意味が理解できず三男にたずねたところ、「彼がいるから盛り上がる」という答えが返ってきたという[17]。
- 32歳から八王子の郊外に住んでいる[注 5]。八王子での生活や通勤時の出来事をブログやコラムなどで執筆することがある。
- 2018年8月28日より日本財団アドバイザリー会議委員を務める(2021年9月現在で2期目)[18]。
家族
[編集]- 実兄は、日本歯科大学新潟生命歯学部教授兼、日本歯科大学医科病院病院長の大越章吾[2]。
- 長男の遼介は日本大学第三高等学校の左腕エースとして第87回・夏の甲子園でベスト8に進出。その後、明治大学を経て光シーガルズに内野手として所属した。2012年の引退後は、デザイン学校でグラフィックデザインを学び、グラフィックデザイナーとして活動。東京都小金井市の市制施行60周年シンボルマークを手がけた[19]。
- NHK内のブログによると2014年12月に長男に娘が生まれ、祖父になったことを報告している[要出典]。
出演
[編集]- NHK在籍時代
期間 | 番組名 | 役職 | 備考 | |
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2010年4月 | 2015年3月 | ニュースウオッチ9(NHK総合) | メインキャスター | |
2018年4月 | 2020年9月 | サンデースポーツ2020(NHK総合) | 司会 | |
2019年4月 | 2021年6月10日 | マイあさ!(NHKラジオ第一) | 木曜日レギュラー出演 | 同局定年退職に伴い降板 |
2021年3月11日 | NHKスペシャル『定点映像 10年の記録 〜100か所のカメラが映した“復興”〜』(NHK総合)[20] | 進行キャスター | 同日で東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)から10年を迎えた事に伴い、左記をテーマにして放送 |
- テレビ朝日専属契約締結後
期間 | 番組名 | 役職 | |
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2021年10月 | 2022年9月 | 報道ステーション | 月~木曜日メインキャスター |
2021年10月31日 | 選挙ステーション | メインキャスター | |
2021年11月15日 | 徹子の部屋 | ゲスト出演 | |
2022年1月28日 | 不定期放送 | タモリステーション | ナビゲーター |
2022年10月 | 現在 | 報道ステーション | メインキャスター |
関連人物
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “キャスター卒業NHK大越健介氏「意見通る危うさ」”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2015年4月30日). 2021年7月13日閲覧。
- ^ a b c “大越健介さんがNHKニュースウォッチ9のキャスター”. 東京寺泊会だより. 橋本寛二. 2021年7月13日閲覧。
- ^ 俵万智『旅の人、島の人』ハモニカブックス、2014年8月12日、[要ページ番号]頁。ISBN 978-4309920269。「8番ピッチャー、大越くん」
- ^ “大越健介の現代をみる”. キャスター・アナウンサーBLOG. 日本放送協会. 2014年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月2日閲覧。
- ^ “宮台 侍日本大学代表入り 東大から33年ぶり - 大学・社会人”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2016年6月19日). 2021年7月13日閲覧。
- ^ “宮台“東大侍”に!大越以来33年ぶり赤門2人目代表”. スポニチ Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社 (2016年6月20日). 2021年7月13日閲覧。
- ^ “大越健介氏、東大・宮台の前でノーバン始球式「宿命みたいなもの」”. SANSPO.COM(サンスポ). 産経デジタル (2016年7月12日). 2020年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月11日閲覧。
- ^ “元東大野球部の大越健介氏が語る日米大学野球秘話、後輩・宮台康平を激励”. Full-Count. Creative2 (2016年7月13日). 2021年7月13日閲覧。
- ^ “第12回 日米大学野球選手権大会”. 日米大学野球選手権大会. 公益財団法人 全日本大学野球連盟. 2021年7月13日閲覧。
- ^ “宮台 選ばれればマグワイアと対戦した大越元キャスター以”. スポニチ Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社 (2016年5月10日). 2021年7月13日閲覧。
- ^ “「官邸」とは“3密”だったので…NHK理事に就任する「小池報道局長」の評判”. デイリー新潮. 新潮社 (2020年4月15日). 2022年7月28日閲覧。
- ^ “左遷! さらば、NHK『ニュースウオッチ9』大越キャスター エースはなぜ飛ばされたのか(その1)”. 週刊現代. 講談社. p. 2 (2015年3月30日). 2021年7月13日閲覧。
- ^ “NHK大越健介氏、サンデースポーツキャスター就任 - 芸能”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2018年2月1日). 2021年7月13日閲覧。
- ^ “NHKの大越健介さんが定年退職 「ニュースウオッチ9」”. TOKYO Web. 東京新聞 (2021年7月1日). 2021年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月13日閲覧。
- ^ “NHK退職の大越健介氏、テレ朝「報道ステーション」メインキャスター就任 - 芸能”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2021年7月9日). 2021年7月13日閲覧。
- ^ “報ステ放送中の地震で大越キャスターに“ヘルメットの洗礼” 小木アナとの違い”. デイリー新潮. 新潮社 (2021年10月9日). 2021年10月10日閲覧。 “民放プロデューサーが言う。「大越さんはキャスター就任4日目にして、いきなりヘルメットを被ることになりました。民放の“洗礼”と言っていいかもしれません。対して、小木アナがアナウンサーとしての実力を見せつけましたね。うろたえる大越さんも新人同様の渡辺アナも何もできず、ひたすら小木アナが落ち着いてよどみなく仕切っていました」”
- ^ “紅白はいい!”. キャスター・アナウンサーBLOG. 日本放送協会 (2012年1月4日). 2013年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月28日閲覧。
- ^ “アドバイザリー会議 - 組織”. 日本財団. 日本財団. 2022年3月9日閲覧。
- ^ “市報こがねい 平成30(2018)年 NO.1403 1/15” (PDF). 小金井市 (2018年1月15日). 2021年7月13日閲覧。
- ^ “定点映像 10年の記録 〜100か所のカメラが映した“復興”〜”. NHK (2021年3月11日). 2021年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。
外部リンク
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