斎藤兆史
人物情報 | |
---|---|
全名 | 斎藤 兆史 |
生誕 | 斎藤 兆史 1958年3月18日(66歳) 日本・栃木県宇都宮市 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
|
学問 | |
研究分野 | 英文学 |
研究機関 | 東京大学名誉教授 |
学位 | Ph.D.(Style and Creativity : Towards a Theory of Creative Stylistics)(ノッティンガム大学) |
斎藤 兆史(さいとう よしふみ、1958年3月18日 - )は、日本の英文学者。専門は、英文学・英学史・言語教育・文体論。東京大学名誉教授、放送大学客員教授。日本学術会議会員。
略歴
[編集]栃木県宇都宮市生まれ。栃木県立宇都宮高等学校、東京大学文学部英語・英米文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻修士課程修了。
東京大学助手を務めた後、米国インディアナ大学英文科修士課程修了。1990年東京大学教養学部専任講師、1992年、同助教授、1997年英国ノッティンガム大学英文科博士課程修了(Ph.D.取得(Style and Creativity : Towards a Theory of Creative Stylistics))。
2007年東京大学大学院総合文化研究科准教授。2009年7月、同教授。2011年10月東京大学教育学部教育内容開発コース教授。2020年4月、東京大学教育学部附属中等教育学校学校長兼任。
2023年3月末を以て東京大学を退職。東京大学名誉教授。
活動
[編集]この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
この記事は大言壮語的な記述になっています。 |
文体論的アプローチによる英文学研究が専門。その後は英国小説の翻訳などをしていたが、2000年、明治以来の英語の名人を描いた『英語達人列伝』が話題になる。なお大学での会話重視の英語教育に反対し、英文精読の重要性を説いている。また、日本における小学校英語教育について批判している。
著書
[編集]- 『英語達人列伝-あっぱれ、日本人の英語』(中公新書) 2000
- 『英語の作法』(東京大学出版会) 2000
- 『英語の味わい方』(日本放送出版協会、NHKブックス) 2001
- 『日本人のための英語』(講談社) 2001
- 『英語襲来と日本人』(講談社選書メチエ) 2001、のち中公文庫 2017
- 『日本人に一番合った英語学習法 先人たちに学ぶ「四〇〇年の知恵」』(祥伝社) 2003、のち黄金文庫 2006
- 『英語達人塾 極めるための独習法指南』(中公新書) 2003
- 『これが正しい! 英語学習法』(ちくまプリマー新書) 2007
- 『努力論』(ちくま新書) 2007、のち中公文庫 2013
- 『英文法の論理』(日本放送出版協会、NHKブックス) 2007
- 『翻訳の作法』(東大出版会) 2007
- 『日本人と英語 もうひとつの英語百年史』(研究社) 2007
- 『こころの音読 名文で味わう英語の美しさ』(講談社インターナショナル) 2007
- 『教養の力 東大駒場で学ぶこと』(集英社新書) 2013
- 『英語の作法』(東京大学出版会) 2015
- 『めざせ達人! 英語道場 教養ある言葉を身に』(ちくま新書) 2017
- 『見つめ合う英文学と日本 カーライル、ディケンズからイシグロまで シリーズこころをよむ』(NHK出版、NHK放送テキスト) 2018
- 『英語達人列伝Ⅱ - かくも気高き、日本人の英語』(中公新書) 2023
共著・編著
[編集]- 『英語の教え方学び方』(東京大学出版会) 2003
- 『英語 4 2003』(大橋理枝共著、放送大学教育振興会) 2003
- 『日本語力と英語力』(齋藤孝対談、中公新書ラクレ) 2004
- 『英語のたくらみ、フランス語のたわむれ』(野崎歓対談、東京大学出版会) 2004
- 『英語達人読本 音読で味わう最高の英文』(上岡伸雄、中央公論新社) 2004
- 『ボクの英語を診てください! 斎藤先生と松本アナの英語力向上クリニック』(NHK「英語でしゃべらナイト」制作班、中央公論新社) 2006
- 『英語の基本('08)』(大橋理枝共著、放送大学教育振興会) 2008
- 『「英語が使える日本人」は育つのか? 小学校英語から大学英語までを検証する』(山田雄一郎, 大津由紀雄共著、岩波ブックレット) 2009
- 『文学で学ぶ英語リーディング』(中村哲子共編注、研究社) 2009
- 『シリーズ朝倉〈言語の可能性〉10 言語と文学』(朝倉書店) 2009
- 『英仏文学戦記 もっと愉しむための名作案内』(野崎歓共著、東京大学出版会) 2010
- 『英語だけの外国語教育は失敗する 複言語主義のすすめ』(鳥飼玖美子, 大津由紀雄, 江利川春雄, 林徹共著、ひつじ書房、ひつじ英語教育ブックレット) 2017
- 『言語接触 英語化する日本語から考える「言語とはなにか」』(嶋田珠巳, 大津由紀雄共編、東京大学出版会) 2019.5
- 『メタ言語能力を育てる文法授業 英語科と国語科の連携』(秋田喜代美, 藤江康彦共編、ひつじ書房) 2019.8
- 『迷える英語好きたちへ』(鳥飼玖美子共著、集英社インターナショナル新書) 2020
- 『英語で「道」を語る』(大橋理枝共著、放送大学教育振興会) 2021
翻訳
[編集]- 『コペルニクス博士』(ジョン・バンヴィル、白水社) 1992
- 『ここだけの話』(ジュリアン・バーンズ、白水社) 1993
- 『香港』(クリストファー・ニュー、古田島洋介共訳、平凡社) 1993
- 『小説の技巧』(デイヴィッド・ロッジ、柴田元幸共訳、白水社) 1997
- 『少年キム』(ラドヤード・キプリング、晶文社) 1997、のちちくま文庫 2010
- 『詩の記号論』(ミカエル・リファテール、勁草書房) 2000
- 『イスラム再訪』(V・S・ナイポール、岩波書店) 2001
- 『ある放浪者の半生』(V・S・ナイポール、岩波書店) 2002
- 『不思議なみずうみの島々』(ウィリアム・モリス、晶文社) 2002
- 『消滅する言語 人類の知的遺産をいかに守るか』(デイヴィッド・クリスタル、三谷裕美訳、中公新書) 2004
- 『魔法の種』(V・S・ナイポール、岩波書店) 2007
- 『火山の下』(マルカム・ラウリー、監訳、渡辺暁, 山崎暁子共訳、白水社、エクス・リブリス・クラシックス) 2010、新版 2013、2023
- 『英語教育と「訳」の効用』(ガイ・クック、北和丈共訳、研究社) 2012
- 『老ピノッキオ、ヴェネツィアに帰る』(ロバート・クーヴァー、上岡伸雄共訳、作品社) 2012
- 『オリヴァー・ツイスト』(チャールズ・ディケンズ、山本史郎共訳、偕成社) 2019
テレビ出演
[編集]- 3か月トピック英会話
- 話して聞きとる!ネイティブ発音塾(NHK教育テレビ、2009)
- 聴く読むわかる!英文学の名作名場面(NHK教育テレビ、2010年)
脚注
[編集]
参考文献
[編集]- 『駒場2001』