曼珠沙華 (アルバム)
『曼珠沙華』 | ||||
---|---|---|---|---|
山口百恵 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ポップス 歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | CBSソニー | |||
プロデュース | 酒井政利 | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
山口百恵 アルバム 年表 | ||||
| ||||
『曼珠沙華』収録のシングル | ||||
|
『曼珠沙華』(マンジューシャカ)は、山口百恵の16枚目のスタジオ・アルバム。1978年12月21日にCBSソニーよりリリースされた[1]。
概要
[編集]正式なアルバム・タイトルは『二十才の記念碑 曼珠沙華』
帯コピー:あなたの前で女でありたい。私はもうはたち…
”曼珠沙華” (マンジューシャカ) とは ”mañjūṣaka” というサンスクリット語の音写で、”如意花”(にょいか) と漢訳される[2]。この花を見る者は自ずからにして悪業を離れ、天神が意の儘にこの花を雨のように降らせると考えられるという、白色で柔らかな天界の花を意味する[3]。
アルバムとしての統一感を出すため、LPのA面を「曼珠沙華の章」、B面を「無垢の章」としている[2]。大ヒット曲「いい日旅立ち」を収録しており、自身のオリジナル・アルバムでは最大のヒットとなった。ジャケット写真のヌード(バストトップ)は、篠山紀信撮影によるものである。
タイトル曲「曼珠沙華」は完成度の高い傑作となり、プロデューサーの「アルバムだけでなくもっと多くの人に聴いて欲しい」という思いから、翌1979年3月発売のシングル「美・サイレント」のB面に収録された[4]。アルバムでは曲の冒頭部分に百恵のナレーションが入っているが、シングル・バージョンではカットされており、1990年9月15日に発売されたCD選書版でもナレーションがカットされている。2003年6月4日に発売された全オリジナルアルバム22枚を復刻したCD-BOX『MOMOE PREMIUM』にはリマスタリング音源で収録され、ナレーションも復刻している(2007年9月30日には更なるマスターサウンド仕様が施された『Complete MOMOE PREMIUM』が発売された)。
M-3「惜春通り」は1994年4月に、新アレンジ、ボーカル別テイクが採用され14年振りのシングルとして発売された。カップリングには「愛染橋」が選曲されている[5]。
収録曲
[編集]# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
---|---|---|---|---|
1. | 「いい日旅立ち」 | 谷村新司 | 谷村新司 | 川口真 |
2. | 「シュルード・フェロー (Shrewd Fellow)」 | 野原理香 | 穂口雄右 | 川口真 |
3. | 「惜春通り」 | 石丸博 | 川口真 | 萩田光雄 |
4. | 「ジェラシー」 | うさみかつみ | 萩田光雄 | 萩田光雄 |
5. | 「夢のあとさき」 | 山上路夫 | 佐藤勝 | 川口真 |
6. | 「曼珠沙華」 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | 萩田光雄 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
---|---|---|---|---|
1. | 「横須賀サンセット・サンライズ」 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | 川口真 |
2. | 「プリティー・ハーロット (Pretty Harlot)」 | 野原理香 | 穂口雄右 | 萩田光雄 |
3. | 「ひとふさの葡萄」 | 石丸博 | 川口真 | 川口真 |
4. | 「十五の頃 (紅梅集)」 | 山上路夫 | 佐藤勝 | 萩田光雄 |
5. | 「ひといろ足りない虹のように」 | 新川和江 | 萩田光雄 | 川口真 |
6. | 「横須賀サンセット・サンライズ」 | 阿木燿子 | 宇崎竜童 | 川口真 |
関連人物
[編集]関連作品
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “山口百恵 曼珠沙華(通常盤)”. Sony Music Shop. Sony Music Solutions. 2023年5月6日閲覧。
- ^ a b 川瀬 2011, p. 253
- ^ “精選版 日本国語大辞典 「曼珠沙華」の意味・読み・例文・類語”. コトバンク. DIGITALIO. 2023年5月6日閲覧。
- ^ 川瀬 2011, p. 257
- ^ “惜春通り 山口百恵”. ORICON NEWS. oricon ME. 2023年5月6日閲覧。
参考資料
[編集]- 川瀬泰雄『プレイバック 制作ディレクター回想記』学研マーケティング、2011年2月。ISBN 978-4054047259。