村木英幸

村木 英幸
むらき ひでゆき
生年月日 (1957-01-01) 1957年1月1日(67歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都西多摩郡秋多町菅生
(現・あきる野市菅生)
出身校 慶應義塾大学商学部
所属政党自由民主党→)
無所属
称号 商学士(慶應義塾大学)
公式サイト 村木ひでゆき 公式ホームページ

当選回数 1回
在任期間 2019年10月15日 - 2022年7月29日

当選回数 3回
在任期間 1995年 - 1997年
2003年 - 2015年
2017年7月1日[1] - 2019年9月

秋川市旗 秋川市議会議員
当選回数 3回
在任期間 1987年 - 1995年
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村木 英幸(むらき ひでゆき、1957年昭和32年)1月1日[2] - )は、日本政治家。前東京都あきる野市長(1期)。秋川市議会議員とあきる野市議会議員を歴任した。

来歴

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東京都西多摩郡秋多町菅生(現・あきる野市菅生)生まれ。秋川市立多西小学校(現・あきる野市立多西小学校)、秋川市立秋多中学校(現・あきる野市立秋多中学校)、東京都立日野高等学校を経て、慶應義塾大学商学部卒業[3][4]。秋川市議会議員、あきる野市議会議員を務める。父親は旧西秋留村長および旧秋多町長を勤めた[要出典]村木光三。

2000年(平成12年)に社会福祉法人菅生会を創設し、「特別養護老人ホームほたるの郷」の理事長に就任。

2015年(平成27年)10月4日に行われたあきる野市長選挙に自民党を離党して立候補するも、同党と公明党の推薦を受けた前市議の澤井敏和に敗れ落選[5]

※当日有権者数:66,053人 最終投票率:44.42%(前回比:+4.07pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
澤井敏和66無所属12,169票42.93%(推薦)自民党・公明党
村木英幸58無所属11,955票42.17%
松本由紀子64無所属3,829票13.51%(推薦)日本共産党
立沢晴美47無所属393票1.39%

2019年(令和元年)10月6日に行われたあきる野市長選挙に再挑戦する。立憲民主党国民民主党日本共産党の市議と市民グループの支援を受け、野党共闘の構図に持ち込んだ。自民党・公明党・連合東京の推薦を受けて組織戦を展開した現職の澤井を88票差の僅差で破り、初当選を果たした[6]。10月15日、市長就任[1]

※当日有権者数:66,762人 最終投票率:41.78%(前回比:-2.64pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
村木英幸62無所属13,786票50.16%
澤井敏和70無所属13,698票49.84%(推薦)自民党・公明党・連合東京

介護施設誘致問題と失職

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市は2021-2023年度の介護保険事業計画をまとめるにあたり、2020年3月、医療や福祉関係者らに委嘱し、策定委員会を設置。策定委員会は同年12月、「市内の入所待機者は減少傾向にある」「介護人材の育成が先決」などとして、介護老人福祉施設の「整備は行わない」と中間報告した[7]。しかし、村木は施設建設に意欲を示し、策定委員会の中間報告から2日後に「整備を目指す」と計画案を変更した。市議会は同月、村木に対して「委員会の判断を無視し、独断で盛り込む姿勢に転じた。言語道断で無責任極まりない」とする問責決議を可決し、2021年1月には再協議を求める決議を可決した[7]

同年3月、策定委員会はパブリックコメントの実施後に改めて「整備は行わない」と最終報告したが、村木は同月、「事業者から申し出があった場合は整備に着手できる」とする計画を決定した[7]。市議会は決定を受け、施設の必要性を検討する特別委員会を設置[7]。2021年7月には市長の独断に歯止めをかけるため、計画にある市有地を事業者に貸与か売却する場合は議決を必要とする条例を制定した[7]。その最中に市の広報2022年4月15日号に介護老人福祉施設の開設希望法人の募集記事が掲載された。また、副市長によれば、4月12日に市長室に呼ばれ、村木から「事業者も施工業者も決まっている」と明かされたという。市議会は18日の全員協議会で説明を求めようとしたが、村木はその日に検査入院し、応じなかった。市職員は業者が現場で測量する様子を確認した。この業者は「市長の許可をもらっている」と話したという[8]

6月6日の市議会の緊急質問において村木は、条例に基づく市有地地の貸与、売却のための議案を出す意思はないと明らかにした[8]。6月16日、「条例を無視する行為は議会軽視で、民主主義に反する」として市議4人が村木に対する不信任決議案を提出。議長を含む21人で採決し、賛成が20人で可決された[9][10]。これを受けた村木は6月23日に市議会解散を選択し、議長に伝達[11]。7月24日に執行された市議会選挙(定数21)では不信任決議に賛成した18人が当選した[12][13]

市議選後の7月28日の市議会で村木に対する不信任決議案を提出。議長を含む21人で採決し、19人が賛成し可決されたため、村木は地方自治法に基づき29日付で失職となった[14][13]

不信任決議案可決後の記者会見で、村木は自身の失職に伴う市長選に立候補すると表明した[15]

8月18日、不信任決議は違法であるとして、議会に取り消しを求めて東京地方裁判所に提訴したと明らかにした。市内で記者会見し「市長の執行権を侵害し、市の業務を妨害した」と議会を批判した[16]

9月4日に行われた出直し市長選挙の投開票の結果、元市議会議長の中嶋博幸に敗れた[17]


※当日有権者数:66,642人 最終投票率:41.69%(前回比:−0.09pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
中嶋博幸55無所属18,600票68.16%(推薦)自民党・公明党
村木英幸65無所属4,677票17.14%
数野一74日本共産党3,829票8.98%
木下優73無所属1,562票5.72%

2023年5月26日、東京地裁(鎌野真敬裁判長)は、不信任決議について「違法とうかがわせる事実は何ら認められず、適法だ」と判断し、村木の請求を棄却した[18]

脚注

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  1. ^ a b 任期満了日(定数)一覧 | 東京都選挙管理委員会
  2. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、141頁。
  3. ^ 令和元年10月6日執行あきる野市長選挙選挙公報
  4. ^ 村木 英幸 東京都市長会
  5. ^ “あきる野市長に沢井氏が初当選 投票率44・42% 村木氏との接戦制す 東京”. 産経新聞. (2015年10月5日). https://www.sankei.com/article/20151005-YZJRSVQIIBNNNAFIH7WB55MYHY/ 2016年7月15日閲覧。 
  6. ^ 布施谷航、竹谷直子 (2019年10月7日). “あきる野市長選 村木さんが激戦制し初当選 「勝利は皆さんのおかげ」”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201910/CK2019100702000110.html 2019年10月7日閲覧。 
  7. ^ a b c d e “あきる野市長が、特養募集の広報を出す前に「業者は決まっている」”. 朝日新聞. (2022年5月21日). https://www.asahi.com/amp/articles/ASQ5N6S78Q5NUTIL008.html 2022年6月17日閲覧。 
  8. ^ a b “介護老人福祉施設の整備めぐり、市議が市長に緊急質問 あきる野市”. 朝日新聞. (2022年6月7日). https://www.asahi.com/amp/articles/ASQ6676R9Q66UTIL040.html 2022年6月17日閲覧。 
  9. ^ “あきる野市長の不信任決議が可決 介護施設の誘致めぐり「議会軽視」”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. (2022年6月17日). https://www.asahi.com/amp/articles/ASQ6K34DLQ6JUTIL015.html 2022年6月17日閲覧。 
  10. ^ “東京・あきる野市長の不信任を可決 特養整備巡り”. 産経ニュース. 産経デジタル. (2022年6月17日). https://www.sankei.com/article/20220617-LJCTL3B2C5NGFLW4GOFEEOZBFU/ 2022年6月17日閲覧。 
  11. ^ "不信任の市長、議会を解散 東京・あきる野". 産経ニュース. 産経デジタル. 23 June 2021. 2021年6月23日閲覧
  12. ^ “東京・あきる野市長、失職公算大”. 共同通信社. (2022年7月24日). https://web.archive.org/web/20220724144716/https://nordot.app/923949775563833344 2022年7月25日閲覧。 
  13. ^ a b “あきる野市長が失職 市議会、不信任再び議決”. 讀賣新聞オンライン. (2022年7月29日). https://www.yomiuri.co.jp/local/tokyotama/news/20220728-OYTNT50248/ 2022年7月29日閲覧。 
  14. ^ “東京・あきる野市長が失職へ議会と対立、再び不信任”. デイリースポーツ. (2022年7月28日). https://www.daily.co.jp/society/national/2022/07/28/0015508555.shtml 2022年7月28日閲覧。 
  15. ^ 東京・あきる野市長が失職へ 再び不信任、出馬を表明”. 河北新報オンラインニュース (2022年7月28日). 2022年7月28日閲覧。
  16. ^ “「不信任は違法」と提訴 失職の前あきる野市長”. 産経新聞. (2022年8月18日). https://www.sankei.com/article/20220818-SJBEURKJHRMOTC77ZVEXZDQDLU/ 2022年8月19日閲覧。 
  17. ^ "市長失職に伴うあきる野市長選、元市議が当選…出馬した前市長は落選". 讀賣新聞ONLINE. 読売新聞社. 5 September 2021. 2021年9月5日閲覧
  18. ^ “前あきる野市長の請求棄却 不信任決議巡り東京地裁”. 産経新聞. (2022年5月26日). https://www.sankei.com/article/20230526-RTU4ZWP4YJPXVIHSXV5OQTKLDM/ 2023年5月26日閲覧。 

外部リンク

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公職
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次代
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