松が谷 (台東区)

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松が谷
菊屋橋交差点にあるジャンボコック像。かっぱ橋道具街の入り口として認知されている。
菊屋橋交差点にあるジャンボコック像。かっぱ橋道具街の入り口として認知されている。
松が谷の位置(東京23区内)
松が谷
松が谷
松が谷の位置
北緯35度42分51.28秒 東経139度47分14.45秒 / 北緯35.7142444度 東経139.7873472度 / 35.7142444; 139.7873472
日本の旗 日本
都道府県 東京都
特別区 台東区
地域 下谷地域浅草地域
人口
2020年(令和2年)12月1日現在)[1]
 • 合計 8,578人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
111-0036[2]
市外局番 03[3]
ナンバープレート 足立

松が谷(まつがや)は、東京都台東区の地名。現行行政地名は松が谷一丁目から松が谷四丁目。郵便番号は111-0036[2]

概要

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町内は主に商店とオフィスビル寺院住居が混在した地域となっている。東端のかっぱ橋道具街通り沿いは、食器店や業務用の調理道具などを扱う店が軒を連ね、東隣の西浅草の同通り沿いを含めて、かっぱ橋道具街として知られ多くの人が訪れる。南東端の菊屋橋交差点にある食器店の大型のコックのオブジェはかっぱ橋の入り口のランドマークとして知られる。

松が谷は浅草地域 (旧浅草区)の松が谷1丁目から3丁目南部と下谷地域 (旧下谷区)の松が谷3丁目北部と4丁目で、歴史文化や行政サービスが異なっている。

地理

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台東区の中央部に位置する。東部はかっぱ橋道具街通りに接し、これを境に西浅草に接する。南部は浅草通りに接し、これを境に元浅草に接する。西部は左衛門橋通りに接しこれを境に東上野に接する。北部は、言問通りに接しこれを境に入谷に接する(地名はいずれも台東区)。

歴史

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寛永年間に弓作り名人の備後という弓師が天海と知り合い、弓道の向上という名目で、家光から敷地を拝領の上、大名の寄進を得て、寛永19年に新堀川(かっぱ橋道具街の真ん中を流れていた川)のほとりに、京都の三十三間堂を真似て、三十三間堂と弓の練習場を造った。次第にその門前に人家が建ち並び、それが松葉町の発祥となった。1698年の大火事で三十三間堂が焼失、その跡地に吉原火事で焼け出された遊廓遊女たちが仮店舗を開いた。吉原再建で遊女たちが戻ったあとも、私娼の町として賑わった。また乞胸(大道芸人)の集まる町でもあった[4]。明治2年6月に、浅草坂本町、浅留町、各門前町が合併して浅草松葉町となった[5]。その後も浅草六区の芸人たちが多く住んだ。

旧下谷区と旧浅草区の名残り

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「松が谷」の地名の由来は、浅草北松山町および浅草松葉町の「松」、下谷入谷町の「谷」による合成地名である。 松が谷1丁目から3丁目南部は浅草区の北松山町および松葉町、松が谷3丁目北部と4丁目は下谷区の入谷町の一部で構成されており、台東区成立以前は全く別々の文化を持った街だった。

現在でも行政や学区、神社氏子区域で旧区の名残を色濃く残す街である。 小学校および行政の区分けは旧浅草区の松葉小学校と浅草消防署、浅草税務署。旧下谷区の大正小学校と上野消防署、東京上野税務署で分かれている。 神社の各氏子区域は、旧浅草区の北松山町は鳥越神社の氏子、松葉町は矢先稲荷神社の氏子、旧下谷区の小野照崎神社の氏子に属しているがそれぞれの神社の氏子町会は重複しない。

世帯数と人口

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2020年(令和2年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
松が谷一丁目 782世帯 1,302人
松が谷二丁目 1,290世帯 2,292人
松が谷三丁目 1,358世帯 2,384人
松が谷四丁目 1,621世帯 2,600人
5,051世帯 8,578人

小・中学校の学区

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区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[6]

丁目 番地 小学校 中学校
松が谷一丁目 全域 台東区立松葉小学校 台東区立駒形中学校
松が谷二丁目 全域
松が谷三丁目 1〜9番
17番1〜15号
17番13号
その他 台東区立大正小学校
松が谷四丁目 全域

交通

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  • 東京都交通局バス
  • 台東区循環バス「めぐりん」

施設

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脚注

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  1. ^ a b 町丁名別世帯・人口数”. 台東区 (2020年12月8日). 2021年1月2日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月30日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月29日閲覧。
  4. ^ 『小僧の花かんざし』僧多聞、Mizushobo, 1989
  5. ^ 『江戸・町づくし稿 下』岸井良衞、青蛙房, 2003
  6. ^ 区立小学校・中学校の通学区域”. 台東区 (2016年9月5日). 2017年12月29日閲覧。

参考文献

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  • 犯罪事件研究倶楽部『日本凶悪犯罪大全』文庫ぎんが堂、2011年。

関連項目

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外部リンク

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