櫟本駅
櫟本駅 | |
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駅舎(2014年9月、出入口付近) | |
いちのもと Ichinomoto | |
◄帯解 (2.5 km) (2.3 km) 天理► | |
所在地 | 奈良県天理市櫟本町瓦釜1418 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■桜井線(万葉まほろば線) |
キロ程 | 7.3 km(奈良起点) |
電報略号 | チモ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- | 899人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1898年(明治31年)5月11日[2][3] |
備考 | 無人駅[1][4](自動券売機 有) |
櫟本駅(いちのもとえき)は、奈良県天理市櫟本町瓦釜にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)桜井線(万葉まほろば線)の駅である[5]。
難読駅名の一つで[5]、駅名は天狗が住む巨大な櫟(イチイ)の木があったという伝説に由来する[6]。
歴史
[編集]- 1898年(明治31年)5月11日:奈良鉄道が京終駅 - 桜井駅間で開業した際に設置[2][3]。
- 1905年(明治38年)2月7日:関西鉄道が奈良鉄道を合併。同社の駅となる[2]。
- 1907年(明治40年)10月1日:国有化され、帝国鉄道庁の駅となる[2]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。桜井線の所属となる[2]。
- 1970年(昭和45年)10月15日:貨物の取り扱いを廃止[7]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[2][7]。
- 2002年(平成14年)3月23日:無人駅となる[4]。
- 2005年(平成17年)3月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[8]。ICカード専用簡易改札機で対応。
- 2010年(平成22年)3月13日:路線愛称の制定により、「万葉まほろば線」の愛称を使用開始。
駅構造
[編集]王寺鉄道部管理の無人駅で、相対式ホーム2面2線を持ち[1]、交換設備を有する地上駅である。駅本屋側が下り(高田方面)本線、跨線橋を渡って反対側が上り(奈良方面)本線である。ただ、2線の間隔が広く、かつては中線があったものと思われる。
停車有効数は、天理教団体参拝列車が停車または行き違いするため、機関車牽引8両に対応する。
跨線橋および駅舎は木造で、開業以来のものが使用されている[2][3]。永らく業務委託駅であったが、2002年に無人化された[4]。
ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。ICOCAなどのICカード読取機(入場用・出場用)が設置されているほか、自動券売機が設置されている。ただし、普通乗車券用の自動改札機は設置されていない。
のりば
[編集]ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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駅舎側 | 万葉まほろば線 | 下り | 桜井・高田方面[9] |
反対側 | 上り | 奈良方面[9] |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
- 案内上ののりば番号は割り当てられていない。
- ホーム(2008年7月)
利用状況
[編集]2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は689人である[10]。
「奈良県統計年鑑」「天理市統計情報」によると、近年の1日の平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 1,124 |
1998年 | 1,119 |
1999年 | 1,096 |
2000年 | 1,035 |
2001年 | 1,023 |
2002年 | 892 |
2003年 | 942 |
2004年 | 960 |
2005年 | 980 |
2006年 | 993 |
2007年 | 973 |
2008年 | 950 |
2009年 | 963 |
2010年 | 965 |
2011年 | 953 |
2012年 | 939 |
2013年 | 975 |
2014年 | 955 |
2015年 | 988 |
2016年 | 963 |
2017年 | 938 |
2018年 | 926 |
2019年 | 899 |
2020年 | 689 |
駅周辺
[編集]- 奈良県立添上高等学校
- 天理市立櫟本小学校
- 日本郵便 天理櫟本郵便局
- 和邇下神社
- 楢神社
- 大興寺/華道未生流流祖の墓
- 櫟本警察分署跡(天理教教祖拘留の地)
- シャープ天理・総合開発センター
- 西名阪自動車道・天理IC
- 「山之辺の道」の石碑(同市櫟本町1483、旧上街道にあり)
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、26頁。
- ^ a b c d e f g 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、23頁。
- ^ a b c 杉崎行恭『旅鉄BOOKS 025 木造駅舎紀行200選』山と渓谷社、2020年3月10日、108頁。ISBN 978-4-635-82209-1。
- ^ a b c 「JRダイヤ改正実施 桜井線の3駅が無人に 御所駅は市が人員配置契約」『読売新聞』読売新聞大阪本社、2002年3月24日、大阪朝刊、31面。
- ^ a b “今が旬!万葉まほろば線は難読駅だらけ(前編)”. 日刊スポーツ (2019年4月14日). 2021年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月8日閲覧。
- ^ “日本で最も多い駅名は? 京福電鉄嵐山本線の「西院駅」は何と読む? 関西の駅名うんちく!”. ダ・ヴィンチニュース (2017年5月5日). 2022年1月8日閲覧。
- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、352頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '05年版』ジェー・アール・アール、2005年7月1日、188頁。ISBN 4-88283-126-0。
- ^ a b “櫟本駅|時刻表:JRおでかけネット”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2022年9月27日閲覧。
- ^ https://www.pref.nara.jp/secure/295766/N031304.xls
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 櫟本駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 動画で見るニッポンみちしる 櫟本駅 - NHKアーカイブス