水口大地
2013年2月11日、高知県立春野運動公園野球場にて | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 長崎県諫早市[1] |
生年月日 | 1989年6月28日(35歳) |
身長 体重 | 163 cm 70 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 三塁手、二塁手、左翼手 |
プロ入り | NPB / 2012年 育成選手ドラフト1位 |
初出場 | NPB / 2016年3月30日 |
最終出場 | 2020年11月9日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について |
水口 大地(みずぐち だいち、1989年6月28日 - )は、長崎県諫早市出身[1]の元プロ野球選手(内野手)。右投左打。
経歴
[編集]独立リーグ時代
[編集]長崎県立大村工業高等学校を卒業後の2008年、四国・九州アイランドリーグの長崎セインツに入団。セインツに入ったのは、土田瑞起がトライアウトを受ける際に「一人はいやだ」という理由で一緒に行くことになったのがきっかけだったという[2]。1年目は主に遊撃手として起用され、2009年はコーチの古屋剛に守備についての指導を受けたほか、二遊間を組んでいた二塁手の松井宏次の技術を参考にしていた[3]。2010年限りでチームが経営難で解散[3]、救済ドラフトにおいて香川オリーブガイナーズに指名され移籍した[4]。香川のコーチだった前田忠節は長崎時代から水口を評価し、球団首脳に救済ドラフトでの獲得を要望したと述べている[5]。
2011年は左肘を痛め[3]、療養のために5月15日に選手契約を解除され練習生となり[6]、ホームゲームでマスコットの着ぐるみを着たり、スコアボードを操作するなど裏方の仕事を担った[3]。その後怪我の完治により、7月1日付で再度支配下選手契約された[7]。2012年は1番・二塁手のレギュラーに定着[3]、9月度の成績が打率.455、出塁率.538で同月の月間MVPを受賞し[8]、シーズン通算37盗塁を記録して最多盗塁のタイトルを獲得した[9]。
2012年10月25日に行われたプロ野球ドラフト会議で埼玉西武ライオンズに育成1巡目で指名され[10]、支度金300万円、年俸300万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[11]。背番号は「123」に決まった[12]。
西武時代
[編集]2015年7月23日に支配下選手登録され、背番号が「00」へと変更された[15][16]。7月度、二軍戦で9試合に出場し、29打数12安打、打率.414の成績でイースタン・リーグの月間MVPを受賞した[17][18]。
2016年は開幕を一軍で迎え[19]、3月30日の対福岡ソフトバンクホークス戦の9回に代走でプロ初出場した[20]。6月27日の対北海道日本ハムファイターズ戦では9番・二塁手で初先発出場、1回表に初打席に立ち、結果は二塁手へのゴロだった[21]。8月23日の対オリックス・バファローズ戦では、代走で途中出場後そのまま守備につき、7回表に回ってきた打席で初安打(中前安打)を打った[22]。9月1日の対ソフトバンク戦では8回裏、無死二、三塁の場面で二塁内野安打を打ち、プロ初打点を記録した[23]。二軍公式戦には54試合に出場し、外崎修汰と並んでチーム最多の16盗塁を記録した[24]。
2017年は開幕一軍とはならなかった[25]が、4月29日に一軍に昇格する。同日の対千葉ロッテマリーンズ戦では「9番・二塁手」としてシーズン初の先発出場を果たす。しかし、西武の内野陣は浅村栄斗、源田壮亮、中村剛也がおり、なかなか先発出場をする機会がなかった。そのため、5月から外野の守備練習を始め[26]、7月11日にはプロ入り後初めて左翼の守備に就いた。最終的には自己最多の56試合に出場した。
2018年・2019年は合計30試合の出場機会を得るも、2年連続で無安打に終わった。
2020年も7試合の出場にとどまり、9月6日の対日本ハム戦で3シーズンぶりの一軍での安打を記録したものの、11月13日、球団より戦力外通告を受けた[27]。 同年限りで現役引退し[28]、アカデミーコーチに就任する[29]。戦力外通告自体のショックはなく、12球団合同トライアウトの受験も考えたが、アカデミーコーチの話が持ち込まれて「子供たちに“この体でもプロになれるぞ”と教えたくなった」と将来の指導者への道も見据えて受諾したという[30]。その傍ら、2021年9月13日放送のスポーツライブ+での二軍戦、西武対楽天戦にてゲスト解説者として初出演。
選手としての特徴・人物
[編集]独立リーグ時代で50メートル走のタイムは5秒8[3]。
長崎セインツ時代から香川オリーブガイナーズ入団時には打席を両打ちとしていたが[3][4]、その後左打ちに専念し[3]、香川2年目および西武入団時は左打ちとして登録されている[9][10]。
憧れの選手は、俊足の二塁手という共通点がある片岡易之[3]。非常に小さい体つきだが力強い打撃も持ち味としている。
身長を高校時代は175cm[31]、西武入団時は165cmとサバを読んで登録していたが、3年目開幕前には実際の高さである163cmに修正した[30]。2015年の支配下登録時点では、当時DeNAの内村賢介と並び、NPBの現役選手で最も低身長だった[32]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 | 球 団 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 死 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 敬 遠 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打 率 | 出 塁 率 | 長 打 率 | O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | 西武 | 20 | 6 | 6 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .500 | .500 | .500 | 1.000 |
2017 | 56 | 51 | 50 | 17 | 14 | 3 | 0 | 0 | 17 | 4 | 5 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 6 | 1 | .280 | .294 | .340 | .634 | |
2018 | 10 | 3 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 | |
2019 | 20 | 11 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 | |
2020 | 7 | 6 | 6 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .167 | .167 | .167 | .333 | |
NPB:5年 | 113 | 77 | 75 | 31 | 18 | 3 | 0 | 0 | 21 | 5 | 8 | 4 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 14 | 1 | .240 | .260 | .280 | .540 |
- 2020年度シーズン終了時
- 2020年度シーズンは新型コロナウイルスの影響で120試合制
年度別守備成績
[編集]年 度 | 球 団 | 二塁 | 三塁 | 外野 | |||||||||||||||
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試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2016 | 西武 | 1 | 2 | 3 | 0 | 2 | 1.000 | 11 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | - | |||||
2017 | 11 | 15 | 18 | 0 | 4 | 1.000 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
2018 | - | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | - | |||||||||||
2019 | 3 | 2 | 3 | 0 | 2 | 1.000 | 3 | 1 | 8 | 1 | 0 | .900 | - | ||||||
2020 | 2 | 4 | 1 | 0 | 1 | 1.000 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | - | ||||||
通算 | 17 | 23 | 25 | 0 | 9 | 1.000 | 24 | 4 | 13 | 1 | 0 | .944 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2020年度シーズン終了時
表彰
[編集]- NPB
- ファーム月間MVP:1回 (2015年7月)
記録
[編集]- NPB
- 初出場:2016年3月30日、対福岡ソフトバンクホークス2回戦(福岡ヤフオク!ドーム)、9回表に炭谷銀仁朗の代走として出場
- 初先発出場:2016年6月27日、対北海道日本ハムファイターズ12回戦(札幌ドーム)、9番・二塁手として先発出場
- 初打席:同上、1回表にルイス・メンドーサから二塁ゴロ
- 初安打:2016年8月23日、対オリックス・バファローズ21回戦(ほっともっとフィールド神戸)、7回表に佐藤達也から中前安打
- 初打点:2016年9月1日、対福岡ソフトバンクホークス20回戦(西武プリンスドーム)、8回裏に東浜巨から二塁適時内野安打
- 初盗塁:2017年4月29日、対千葉ロッテマリーンズ5回戦(メットライフドーム)、3回裏に二盗(投手:二木康太、捕手:田村龍弘)
背番号
[編集]- 123 (2013年 - 2015年7月22日)
- 00 (2015年7月23日 - 2017年)
- 0 (2018年 - 2020年)
登場曲
[編集]- 「HOT LIMIT」T.M.Revolution (2017年 - )
- 「WHITE BREATH」T.M. Revolution (2017年7月 - ) ※偶数打席
独立リーグでの打撃成績
[編集]年 度 | 球 団 | 試 合 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 本 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 死 球 | 三 振 | 打 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2008 | 長崎 | 40 | 108 | 7 | 20 | 0 | 10 | 1 | 7 | 0 | 4 | 1 | 19 | .185 |
2009 | 79 | 297 | 43 | 73 | 0 | 16 | 4 | 18 | 0 | 29 | 2 | 42 | .246 | |
2010 | 75 | 278 | 31 | 76 | 0 | 17 | 7 | 17 | 0 | 29 | 1 | 36 | .273 | |
2011 | 香川 | 39 | 123 | 13 | 36 | 0 | 10 | 15 | 9 | 0 | 8 | 0 | 19 | .293 |
2012 | 79 | 302 | 51 | 83 | 0 | 24 | 37 | 5 | 1 | 40 | 3 | 36 | .275 | |
通算:5年 | 312 | 1108 | 145 | 288 | 0 | 77 | 64 | 56 | 1 | 110 | 7 | 152 | .260 |
- 各年度の太字はリーグ最高
独立リーグでのタイトル
[編集]- 最多盗塁:1回 (2012年)
出演
[編集]テレビ
[編集]- 激レアさんを連れてきた。(テレビ朝日)- 2021年8月30日[31]
脚注
[編集]- ^ a b プロ野球12球団全選手カラー百科名鑑 廣済堂出版発行(ISBN 978-4-331-80325-7) 84頁
- ^ アイランドリーグ出身選手たちは今 〜土田瑞起(巨人)編〜 - SPORTS COMMUNICATIONS(2013年2月7日)
- ^ a b c d e f g h i 独立リーグ結果&ニュース : 西武育成1位・水口、憧れの片岡を追いかけて ~アイランドリーグ・ドラフト指名選手~ SPORTS COMMUNICATIONS 2012年11月13日掲載
- ^ a b 長崎球団所属選手救済ドラフトの結果について 四国アイランドリーグplus 2010年10月13日掲載
- ^ 「水口&亀澤は攻守のキーマン」野球西国巡り 第133回 - SPORTS COMMUNICATIONS(2011年9月6日、前田の執筆)
- ^ 支配下選手の契約及び解除のお知らせ 四国アイランドリーグplus 2011年5月15日掲載
- ^ 支配下選手契約のお知らせ 四国アイランドリーグplus 2011年7月1日掲載
- ^ 2012年9月度 月間MVP受賞選手の発表 四国アイランドリーグplus 2012年10月10日
- ^ a b 2012年 ドラフト情報 四国アイランドリーグplus
- ^ a b 2012年ドラフト会議 全指名選手 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2012年10月25日配信
- ^ 西武 育成1位水口と合意、支度金、年俸とも300万円 スポニチ Sponichi Annex 2012年11月9日掲載
- ^ 2012ドラフト指名選手 入団発表会! 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2012年12月13日配信
- ^ 2013年度 埼玉西武ライオンズ 個人守備成績(イースタン・リーグ) 日本野球機構オフィシャルサイト
- ^ 2014年度 埼玉西武ライオンズ 個人守備成績(イースタン・リーグ) 日本野球機構オフィシャルサイト
- ^ 支配下選手登録(2015年度シーズン途中・2月以降) 日本野球機構オフィシャルサイト
- ^ 水口大地選手 支配下登録のお知らせ 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2015年7月23日配信
- ^ 2015年7月度「ミズノ月間MVP」受賞選手 NPB.jp 日本野球機構
- ^ 水口選手がイースタン・リーグ7月度「ミズノ月間MVP」初受賞! 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2015年8月10日配信
- ^ 2016年 開幕登録選手発表! 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2016年3月23日配信
- ^ 2016年3月30日 福岡ソフトバンク 対 埼玉西武 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
- ^ 2016年6月27日 北海道日本ハム 対 埼玉西武 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
- ^ 2016年8月23日 オリックス 対 埼玉西武 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
- ^ 2016年9月1日 埼玉西武 対 福岡ソフトバンク 一球速報 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
- ^ 2016年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ) NPB.jp 日本野球機構
- ^ 出場選手登録および抹消 日本野球機構
- ^ “西武が掬い上げた水口大地は163cm!「野球を辞めようと思った年に」”. Number Web (2017年7月11日). 2021年8月31日閲覧。
- ^ “埼玉西武ライオンズ選手来季契約について”. 埼玉西武ライオンズ (2020年11月13日). 2020年11月13日閲覧。
- ^ ““球界最小兵”西武水口大地が引退、アカデミーコーチ就任「子どもたちと一緒に成長」”. 西日本スポーツ. (2020年12月9日) 2021年1月16日閲覧。
- ^ “水口大地選手のアカデミーコーチ就任決定! アカデミーコーチ人事について”. 埼玉西武ライオンズ (2020年12月9日). 2020年12月18日閲覧。
- ^ a b “【惜別球人】西武・水口 子供たちに伝えたい“小兵魂””. スポーツニッポン. (2020年12月30日) 2020年12月30日閲覧。
- ^ a b “沢口靖子、56歳で身長伸びる!が、オードリー若林は“サバ読み”と疑いの目”. テレ朝POST. テレビ朝日 (2021年8月30日). 2021年8月31日閲覧。
- ^ 西武支配下登録の最小兵・水口 もう“サバ読み”ない! スポニチ Sponichi Annex 2015年7月24日掲載
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 水口大地 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube