池端俊策
いけはた しゅんさく 池端 俊策 | |
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文化功労者選出時に公表された肖像写真 | |
プロフィール | |
誕生日 | 1946年1月7日(78歳) |
出身地 | 日本・広島県呉市 |
主な作品 | |
テレビドラマ | 『太平記』 『聖徳太子』 『帽子』 『夏目漱石の妻』 『麒麟がくる』 |
映画 | 『復讐するは我にあり』 |
受賞 | |
向田邦子賞 橋田賞 芸術選奨文部大臣新人賞 芸術選奨文部科学大臣賞 NHK放送文化賞 放送人グランプリ 紫綬褒章 旭日小綬章 文化功労者 |
池端 俊策(いけはた しゅんさく、1946年1月7日[1] - )は、広島県呉市出身[2]の脚本家[3]。
来歴
[編集]広島県立呉三津田高等学校を経て[4][2]、1970年、明治大学政治経済学部卒業[5]。高校時代から演劇部に入り、脚本作りに熱中していた[6]。大学在学中からシナリオ作家協会主催の「シナリオ研究所」(現在の「シナリオ講座」)に通い、卒業後は竜の子プロダクションに半年勤務。その後は営業職など職を転々とし、今村昌平の脚本助手となり、今村監督の映画『復讐するは我にあり』(1979年、松竹/今村プロ)、『楢山節考』(1983年、東映/今村プロ)の第1稿を手がけた。
1984年、テレビドラマ脚本『私を深く埋めて』(TBS)『羽田浦地図』(NHK)『危険な年ごろ』(読売テレビ)の三作品で向田邦子賞、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞し脚光を浴びる。
1991年、第29作目の大河ドラマ『太平記』の脚本を手がける。
2009年春に『帽子』(NHK広島)で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞、同年秋には紫綬褒章を受章[7]。
2017年、『夏目漱石の妻』(NHK)で放送人グランプリ2017のグランプリを受賞。同年、旭日小綬章を受章[5]。
2020年、自身2作目となる大河ドラマ『麒麟がくる』の脚本を手がける。同作品で橋田賞を受賞[8]。
映画『復讐するは我にあり』『楢山節考』以来の仲である緒形拳の出演作を、『羽田浦地図』『百年の男』『帽子』(以上、NHK)など多数執筆。初監督映画『あつもの』でも、緒形が主演している。2009年2月に、2008年に死去した緒形を追悼するドキュメンタリー番組『俳優〜脚本家・池端俊策が見つめた緒形拳〜』(NHK)が放送された。
ビートたけしの主演作も、『昭和四十六年 大久保清の犯罪』『イエスの方舟』『あの戦争は何だったのか 日米開戦と東條英機』(以上、TBS)などを発表している。また、1990年の『忠臣蔵』では、両主演という形で、緒形拳(大野九郎兵衛役)、ビートたけし(大石内蔵助役)が共演した。
演出家の鶴橋康夫とのコンビは長く、『仮の宿なるを』『魔性』『危険な年ごろ』『風の棲む家』(以上、読売テレビ)などの作品がある。TBSプロデューサーの八木康夫との仕事も、『昭和四十六年 大久保清の犯罪』『協奏曲』『烏鯉』など多数。
日本放送作家協会会員。日本脚本家連盟会員。日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム代表理事[10]。向田邦子賞選考委員。また、日本映画学校に於いて多数の後進の育成に努める。
作品
[編集]テレビアニメ
[編集]テレビドラマ
[編集]- 夏からの手紙(1972年、東海テレビ)
- ワイルド7(1972年、日本テレビ)
- かんざしお艶(1975年、読売テレビ)
- パイプのけむり(1976年、朝日放送)
- 朝日のようにさわやかに(1977年、中部日本放送)
- 馬・逃げた!(1979年、北海道放送)
- 愛って何ですか(1979年、フジテレビ)
- 陽気な逃亡(1980年、フジテレビ)
- ああ我が家(1980年、北海道放送)
- かげろうの死(1981年、読売テレビ)
- 「入試問題」殺人事件(1982年、TBS)
- みだらな女神たち(1983年、TBS)
- 昭和四十六年 大久保清の犯罪(1983年、TBS)
- 仮の宿なるを(1983年、読売テレビ)
- 魔性(1984年、読売テレビ)
- 羽田浦地図(1984年、NHK)
- 私を深く埋めて(1984年、TBS)
- 子供達は森に隠れる(1984年、NHK)
- 危険な年ごろ(1984年、読売テレビ)
- イエスの方舟(1985年、TBS)
- 私はポルノ女優・小夜子の恋(1986年、TBS)
- チャンスは気まぐれ(1986年、中部日本放送)
- 遠めがねの女(1986年、読売テレビ)
- 約束の旅(1987年、NHK)[11]
- 魚河岸ものがたり(1987年、NHK)
- むかし通りの人々(1987年、NHK)
- 海の群星(1988年、NHK)
- 虹のある部屋(1988年、NHK)
- さんまの「おれは裸だ」(1988年、読売テレビ)
- 冬の橋(1988年、テレビ朝日)
- 鳥の歌(1989年、NHK)
- 花と家族(1989年、日本テレビ)
- ダックスフントのワープ(1989年、NHK)
- 風の棲む家(1989年、日本テレビ)
- 忠臣蔵(1990年、TBS)
- 太平記(1991年、NHK大河ドラマ)
- 鏡の中の女たち<オムニバス>(1992年、TBS)
- 並木家の人々(1993年、フジテレビ)
- 私が殺した男(1993年、読売テレビ)
- 幸福の条件(1994年、NHK)[12]
- 僕が彼女に、借金をした理由。(1994年、TBS)
- 百年の男(1995年、NHK)
- 協奏曲(1996年、TBS)
- 翔ぶ男(1998年、NHK)
- 烏鯉(1998年、TBS)
- 聖徳太子(2001年、NHK)
- 蜜蜂の休暇(2001年、NHK)
- 天国への階段(2002年、読売テレビ)
- 海峡を渡るバイオリン(2004年、フジテレビ)
- 大化改新(2005年、NHK)
- ぶるうかなりや(2005年、WOWOW)
- 死亡推定時刻(2006年、フジテレビ)
- 帽子(2008年、NHK)
- あの戦争は何だったのか 日米開戦と東條英機(2008年、TBS)
- ぼくの妹(2009年、TBS)
- 大仏開眼(2010年、NHK)
- 悪女について(2012年、TBS)
- 黒澤明ドラマスペシャル 野良犬(2013年、テレビ朝日)
- 時計屋の娘(2013年、TBS)
- 足尾から来た女(2014年、NHK)
- おやじの背中 第8話「駄菓子」(2014年8月31日、TBS)
- 松本清張〜坂道の家(2014年12月6日、テレビ朝日)
- 経世済民の男 「鬼と呼ばれた男〜松永安左ェ門」(2015年、NHK)
- 百合子さんの絵本 〜陸軍武官・小野寺夫婦の戦争〜(2016年7月30日、NHK総合)[13]
- 夏目漱石の妻(2016年9月24日 - 10月15日、NHK総合)
- 破獄(2017年4月12日、テレビ東京)
- 麒麟がくる(2020年、NHK大河ドラマ)
映画
[編集]著書
[編集]- 『池端俊策ドラマ集』(1990年、日本テレビ放送網)
- 『池端俊策ベスト・シナリオセレクション』(1998年、三一書房)
脚注
[編集]- ^ “第3回向田邦子賞”. 東京ニュース通信社. 2018年5月14日閲覧。
- ^ a b “くれえばん 呉タレント名鑑 vol.6”. Magazineくれえばん. 2018年5月14日閲覧。
- ^ 池端俊策 allcinema
- ^ 中国新聞、2008年6月22日、25面
- ^ a b “明治大学広報 > 第704号(2017年6月1日発行) > 春の叙勲・褒章”. 明治大学. 2018年5月14日閲覧。
- ^ “春の叙勲、4185人受章 森喜朗・元首相に桐花大綬章:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年8月26日閲覧。
- ^ “2009年秋・紫綬褒章受章者”. 演劇ニュース (2009年11月2日). 2013年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月27日閲覧。
- ^ “第29回橋田賞に長谷川博己、二階堂ふみら 授賞式は見送り”. シネマトゥデイ (2021年3月28日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ “文化勲章・文化功労者の業績 2022年度”. 日本経済新聞 (2022年10月25日). 2023年2月13日閲覧。
- ^ ◆ごあいさつ 代表理事 池端俊策(脚本家)
- ^ ドラマスペシャル 約束の旅 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
- ^ 土曜ドラマ 幸福の条件 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
- ^ “香川照之、薬師丸ひろ子の生歌に「鳥肌」”. ORICON STYLE. (2016年6月21日) 2016年6月21日閲覧。
- ^ “@niftyCINEMA 作品紹介”. ニフティ 2022年3月13日閲覧。