渡辺操
人物情報 | |
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生誕 | 1908年3月28日 日本 北海道根室市 |
死没 | 1970年2月20日 (61歳没) 日本 東京都 |
出身校 | 明治大学 |
学問 | |
研究分野 | 地理学、経済学(開発学) |
研究機関 | 明治大学 |
学位 | 経済学博士 |
渡辺 操(わたなべ みさお、1908年3月28日 - 1970年2月20日)は、日本の地理学者。北海道の地域研究で知られる。
生涯
[編集]1908年、北海道根室市で生まれた。小学校を卒業後、北見や小樽などで小学校教員となった。幼少の頃から地理学に関心をもっており、勤務の傍ら18歳ごろからほぼ独学で北見のハッカ、羊蹄山麓の農業など北海道各地の実態調査を行っていた。1938年、研究を深めるために明治大学専門部文科に入学。1942年に卒業し、文部省図書局勤務に勤務した。
戦後、1946年に明治大学講師に就いた。同時に農林省開拓研究所研究員も兼任し、その調査結果はその後の開拓行政の大きな指針となった[1]。1948年に教授昇格。1961年、学位論文『日本農業における経済地域構造の比較に関する研究』を明治大学に提出して経済学博士号を取得[2]。明大のアラスカ地域学術調査団長、山岳部長などを務めた[3]。
1970年2月20日、膵臓癌のため東京都豊島区にあったがん研究会附属病院にて死去。61歳[4]。
著作
[編集]- 著書
- 『寒地農村の實態 北海道の開拓地域を中心として』柏葉書院 1948
- 『世界の国々』新教育図書 1948
- 『わが国土 社会科』新教育図書 1949
- 『わが国土』1 北海道地方国民図書刊行会 1954
- 『最新中学地理』法文社 1955
- 『地理学概論』文雅堂書店 1955
- 『日本の生活』上三省堂出版 社会科地理文庫 1956
- 共編著
- 『地理概説』渡辺光共著 師範学校教科書 1948
- 『田園の四季』坂井芳郎共著 柏葉書院 1949
- 『日本地理新大系』第2巻 社会・経済 佐藤弘共編 河出書房 1952
- 『日本地理新大系』第3巻 資源産業 第1 渡辺光共編 河出書房 1953
- 『玉川こども百科』60 ほっかいどう 編 誠文堂新光社 1956
- 『日本地誌』多田文男, 藤岡謙二郎共編 雄渾社、1956
- 『世界地誌』多田文男, 藤岡謙二郎共編 有信堂 1958
- 『アラスカ 明治大学アラスカ学術調査団』岡正雄,杉原荘介共編著 古今書院 1961
脚注
[編集]- ^ 学会記事, 「追悼 故渡辺 操君」『経済地理学年報』 16巻 1号 1970年 p.83-, doi:10.20592/jaeg.16.1_83
- ^ CiNii(学位論文)
- ^ 日本人名大辞典
- ^ 訃報欄 渡辺操(明大教授・同大山岳部部長)『朝日新聞』1970年(昭和45年)2月21日朝刊 12版 15面