甲府刑務所
甲府刑務所(こうふけいむしょ)は、法務省矯正局の東京矯正管区に属する刑務所。
所在地
[編集]収容分類級
[編集]- 収容分類級はB級
- 再犯者(26歳以上で刑期8年未満)の短期処遇を目的とした男子刑務所である。
- 被収容者は覚せい剤等の薬物乱用者と窃盗犯の累犯者が6割を占め、外国人収容者も1割以上を占める。暴力団関係者も多数収容されている。
収容定員
[編集]- 約600名(未決100名含む)
沿革
[編集]- 明治2年(1869年)5月:代官町(現在の甲府市相生)に徒刑場を設置
- 明治7年(1874年)12月:橘町(現在の甲府市丸の内)に移転。「甲府監獄署」と改称
- 明治45年(1912年)3月:里垣村(現在の甲府市朝気)に移転
- 大正11年(1922年)10月:「甲府刑務所」と改称
- 昭和20年(1945年)7月:空襲により施設の大部分を焼失
- 昭和26年(1951年):復旧工事竣工
- 昭和55年(1980年)4月:現在地に移転(跡地は甲府市立琢美小学校を経て、2011年(平成23年度)より甲府市立善誘館小学校)
- 昭和58年(1983年)2月:増築工事竣工
組織
[編集]所長の下に2部1課を持つ2部制である。
- 総務部(庶務課、会計課、用度課)
- 処遇部(処遇担当、企画担当)
- 医務課
外観・設備
[編集]- 敷地面積 約71,140m2
- 山梨県内唯一の行刑施設であり、支所を持たないために未決勾留者(刑事被告人)を収容するための拘置区を持つ。過剰収容状態が続いていたが、平成23年(2011年)末時点では収容定員を下回り、平成27年(2015年)末時点では収容率80%を切った[1][2]。
- 平成28年(2016年)10月から、所内の受刑者用グラウンドの一角に、密閉型工場として直径29m,高さ5mのエアドームを建て、その中に直径20mの栽培用円形水槽を設置し、水槽内の専用培養液に浮かぶフロート上で、最大1万5,000株のレタスを栽培している[3]。
特記事項
[編集]- 特色ある刑務作業として、応接セットの製作がある。各地の即売会でも好評。
- 社会復帰円滑化のためアーク溶接の技術指導施設がある。
- 映画「休暇」のロケーションで、塀の外周が、劇中の拘置所の塀として使われた。
- 平成28年(2016年)10月から、刑務作業としては初めてとなるレタスの水耕栽培作業を開始した[3]。
脚注
[編集]- ^ 法務省司法法制部『矯正統計 被収容者 施設別年末収容人員』(Excel)(レポート)法務省、2011年7月31日 。2019年2月27日閲覧。
- ^ 法務省司法法制部『矯正統計 被収容者 施設別年末収容人員』(Excel)(レポート)法務省、2016年7月29日 。2019年2月27日閲覧。
- ^ a b 法務省『平成30年版犯罪白書 第7編 進む高齢化と犯罪 第5章 高齢犯罪者の処遇に関する取組 第2節 刑事施設における取組 コラム5 甲府刑務所におけるエアドーム型水耕栽培』(レポート)法務省、2018年 。2019年2月27日閲覧。
外部リンク
[編集]座標: 北緯35度36分33.1秒 東経138度33分37.5秒 / 北緯35.609194度 東経138.560417度