ご当地体操

ご当地体操（ごとうちたいそう）とは、ある特定の地域でのみ行われている体操を意味する^[1]^[2]。健康づくりや生活習慣病の予防などを目的としたものが多く、また地域の特色を生かして考案されたものも多い^[1]^[2]。都道府県単位で行われるものを「県民体操（けんみんたいそう）」とも呼ぶ^[3]。

日本には世界的にも珍しい「ラジオ体操」があることから体操は身近な運動の1つとなっており、戦後間もない時期に“元祖ご当地体操”とも言える「茨城県民体操」や「なのはな体操」などが作成され、それに続いて「道民体操（どさんこ体操）」や「すこやかリズム体操」などが作成された^[1]^[3]^[4]。2000年（平成12年）以降に各地の特性を踏まえた独自の体操が増加しているが、背景にはこの年に「健康日本21」策定されたことや、2002年（平成14年）に公布された健康増進法で自治体に健康づくりに向けた計画の策定・推進が求められたことに加え、民間でも健康ブームが高まったことで作成・普及が進んだものである^[1]^[3]^[4]。

健康・体力づくり事業財団では「ご当地体操」を『自治体主導で考案された体操、または普及している体操』と定義して2018年（平成30年）に調査を行い、全国の自治体1963件（都道府県47件、市区町村1916件）に調査票を送付して1584自治体から回答があり、都道府県47のうち37（78.7%）、回答のあった市区町村1584のうち631（41.1%）が「ご当地体操がある」と回答している^[4]。「ご当地体操」の実数は全国で775件であり、その内訳は都道府県が55件、市区町村が720件であった^[4]。

主な都道府県の体操
名称	地域	制定年	出典
道民体操（どさんこ体操）	北海道	1978年	^[1]
健康雪かき体操	青森県	2005年	^[1]^[2]^[5]^[6]
やきとりじいさん体操	福島県	-	^[6]
茨城県民体操	茨城県	1949年	^[1]
なのはな体操	千葉県	1953年	^[1]^[5]
健民さわやか体操	石川県	-	^[要出典]
ふくいイッチョライダンベル体操	福井県	-	^[5]
県民体操デイ・バイ・デイしずおか（静岡県民体操）	静岡県	-	^[5]
ももっち体操	岡山県	-	^[5]
阿波踊り体操	徳島県	2006年	^[2]^[5]
福岡県民体操	福岡県	-	^[要出典]
がんばらんば体操	長崎県	2008年	^[要出典]
天草宝島体操	熊本県	2014年	^[要出典]
宮崎健庁体操	宮崎県	2006年	^[1]
鹿児島県民体操	鹿児島県	-	^[要出典]

主な市区町村などの体操
名称	地域	制定年	出典
函館いか踊り体操	北海道函館市	-	^[要出典]
あばしり健康カニチョッ筋体操	北海道網走市	2007年	^[2]^[6]
はぴらん体操	北海道室蘭市	2005年	^[1]
んだっちゃ体操	宮城県仙台市青葉区	-	^[要出典]
花笠ダンベル体操	山形県尾花沢市	1999年	^[1]^[6]
うしくかっぱつ体操	茨城県牛久市	2004年	^[1]
はっぱっぱ体操	千葉県柏市柏の葉地区	2009年	^[6]
佐倉ふるさと体操	千葉県佐倉市	2009年	^[要出典]
すみだ花体操	東京都墨田区	2008年	^[要出典]
アイディ体操	東京都世田谷区	2005年	^[1]
北区さくら体操	東京都北区	2003年	^[1]
DANDAN!for キッズ	東京都武蔵野市	-	^[要出典]
くにたちオリジナル体操	東京都国立市	2005年	^[1]
すこやかリズム体操	神奈川県伊勢原市	1988年	^[要出典]
ゲタっち体操	長野県朝日村	-	^[要出典]
ロダン体操	静岡県静岡市	2003年	^[1]
伊賀市忍にん体操	三重県伊賀市	2003年	^[1]^[2]^[6]
とんとん体操	大阪府富田林市	2007年	^[6]
ひらかた体操	大阪府枚方市	-	^[要出典]
みんなでそろばん体操	兵庫県小野市	2006年	^[要出典]
龍神温泉美人体操	和歌山県田辺市龍神村	2012年	^[2]
きたろう体操	鳥取県境港市	2006年	^[要出典]
どじょうすくい体操	島根県安来市	-	^[要出典]
いきいき体操ひがしひろしま	広島県東広島市	-	^[要出典]
にいはまげんき体操	愛媛県新居浜市	-	^[要出典]
たっしゃか体操	佐賀県伊万里市	-	^[要出典]
あじの開き体操	長崎県諫早市	1996年	^[1]
美らがんじゅう体操	沖縄県宜野湾市	-	^[要出典]