福井文雅
人物情報 | |
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生誕 | 1934年6月6日 日本東京都 |
死没 | 2017年5月4日 (82歳没) |
出身校 | 早稲田大学 |
学問 | |
研究分野 | 東洋学 |
研究機関 | 早稲田大学 |
学位 | 文学博士 |
福井 文雅(ふくい ふみまさ[1]、1934年6月6日[2] - 2017年5月4日)は、日本の仏教学者および中国学者、僧侶(天台宗勧学で大僧正)[3]。栃木県日光市、日光山輪王寺内にある唯心院住職、早稲田大学名誉教授。
経歴
[編集]- 出生から修学期
1934年、東京府で仏教学者・福井康順の子として生まれた。早稲田大学高等学院を経て、早稲田大学第一文学部東洋哲学専修を卒業。同大学大学院に進学。フランスに留学し、ポール・ドミエヴィル(1894年-1979年)に師事した。
- 東洋学研究者として
帰国後、早稲田大学教授を務めた。1984年、学位論文『般若心経の歴史的研究』を早稲田大学に提出して文学博士号を取得[4]。学界では、日本学術会議(17期・18期)会員。1996年から2004年まで、早稲田大学仏教青年会第8代会長。
受賞・栄典
[編集]研究内容・業績
[編集]専門は東洋学で、般若心経の文献学的研究や道教の形成に関する歴史的研究を行った。『アジア文化の思想と儀礼 福井文雅博士古稀記念論集』(2005年)に詳しい業績の紹介がある。
家族・親族
[編集]著作
[編集]- 著書
共編著
[編集]- 『敦煌と中国仏教』(講座敦煌 7) 牧田諦亮責任編集、大東出版社 1984
- 『チャレンジ漢和辞典』新田大作共編、福武書店 1991
- 『道教と中国思想』(講座道教 4) 山田利明・前田繁樹共編、雄山閣 2000
- 『東方学の新視点』責任編集、五曜書房 2003
訳書
[編集]- 『古代中国』ジャック・ジェルネ著、白水社(文庫クセジュ) 1965
- 『仏教と中国社会』ケネス・K.S.チェン[6]著、岡本天晴共編訳、金花舎(叢書・仏教文化の世界) 1981
- 『盆栽の宇宙誌』ロルフ・スタン著、明神洋共訳、せりか書房(アジア文化叢書) 1985
- 『大乗仏典 中国・日本篇10 敦煌Ⅰ』松尾良樹共編訳、中央公論社 1992
論文
[編集]記念論集
[編集]- 『アジア文化の思想と儀礼:福井文雅博士古稀記念論集』福井文雅博士古稀・退職記念論集刊行会編 春秋社 2005
脚注
[編集]- ^ 音読み・僧侶名で「ぶんが」とも。
- ^ 『現代日本人名録』
- ^ 『ヨーロッパの東方学と般若心経研究の歴史』
- ^ CiNii(学位論文)
- ^ “平成26年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者”. 内閣府. p. 17 (2014年4月29日). 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月17日閲覧。
- ^ 陳觀勝