筑前岩屋駅

筑前岩屋駅
添田方面のBRTのりば(2023年9月)
ちくぜんいわや
Chikuzen-Iwaya
深倉 (5.3 km)
(4.2 km) 大行司
地図
所在地 福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山
北緯33度25分51.16秒 東経130度52分53.32秒 / 北緯33.4308778度 東経130.8814778度 / 33.4308778; 130.8814778座標: 北緯33度25分51.16秒 東経130度52分53.32秒 / 北緯33.4308778度 東経130.8814778度 / 33.4308778; 130.8814778
所属事業者 JR九州バス
九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 日田彦山線BRT
キロ程 15.6 km(添田起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 2023年(令和5年)8月28日*
* BRTの駅としての開業日。
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筑前岩屋駅
駅舎(2006年3月)
ちくぜんいわや
Chikuzen-Iwaya
彦山 (7.9 km)
(4.2 km) 大行司
地図
所在地 福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山[1]4014
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 日田彦山線
キロ程 55.1 km(城野起点)
電報略号 チイ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[1]
開業年月日 1956年昭和31年)3月15日[1][2]
備考 無人駅[1]
平成29年7月九州北部豪雨による被害のため休止中
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筑前岩屋駅(ちくぜんいわやえき)は、福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山にある、JR九州バスが運行を行っている日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)のバス停留所である。

九州旅客鉄道(JR九州)日田彦山線鉄道駅でもある[1]が、2017年(平成29年)に発生した九州北部豪雨の影響により、鉄道駅は休止中の扱いである。

歴史

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九州北部豪雨で被災した駅構内。列車が発着していた線路(ホームの右側)は土砂に埋まり、ホームの一部は崩壊した
  • 2017年平成29年)7月5日平成29年7月九州北部豪雨の影響により鉄道路線ごと休止。また、当駅構内に土砂流入が発生し、駅と隣接する道路を結ぶ橋も流出した[8]
  • 2018年平成30年)
    • 2月1日:当駅と大行司駅の間にジャンボタクシーの運行を開始[9]
    • 3月17日:当駅付近発着・経由の代行バスの運行を開始、当初の発着所は、駅から大行司駅寄りに400メートル離れた「阿弥陀堂橋」(県道52号県道107号の分岐点)にあった[10]
  • 2020年令和2年)3月14日:代行バスの発着所が阿弥陀堂橋から当駅前の広場に変更となる。
  • 2023年(令和5年)8月28日日田彦山線BRTが開業。鉄道敷やプラットホームなどを撤去して整備した専用道上の乗降場を発着する。

駅構造

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駅舎に面した鉄道ホームの跡地にBRT専用道および乗降場が設けられており、当駅で上下便の交換が可能となっている(専用道区間で上下便が交換可能な駅は、彦山駅 - 当駅 - 宝珠山駅)。添田方面は駅舎に隣接して乗降場が設けられ、日田方面は対向側に待合ブースが設けられている。待合ブースには、BRTのシンボルとなっている[11]多連アーチ橋(めがね橋)がデザインされている[12]

駅舎は1997年(平成9年)に落成したもので[1]消防団の倉庫と合築されている[7]。近隣の岩屋神社を模した木造平屋建て建築となっている[7][13]。改築前は山小屋風の駅舎だった[13]

鉄道駅としては、単式ホーム1面1線を有する地上駅無人駅だったが[1]、元々は島式ホーム1面2線だった。鉄道駅当時は、駅舎側の線路は撤去されており、使用されているのは1線のみであった[1]。ホームから駅舎へは、この使われていない線路跡を構内踏切で渡っていた。

駅周辺

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岩屋神社本殿(国の重要文化財指定)

駅脇には日田彦山線釈迦岳トンネルの湧水が引かれている(岩屋湧水)[1]。この湧水は元は旧国鉄が蒸気機関車の給水用に、トンネルの掘削時に湧出した地下水を引く導水管を敷設したものである。その後2003年に地元の宝珠山村(当時)が給水場を整備した。当初は誰でも自由に汲める湧水であったが、2008年に環境省平成の名水百選に選出したことで訪問者が急増し、悪質な例も続出したことから、2009年12月以降は有料の自動給水装置による供給に変更されている。

隣の駅

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九州旅客鉄道(JR九州)
日田彦山線(休止中
彦山駅 - 筑前岩屋駅 - 大行司駅
JR九州バス・九州旅客鉄道(JR九州)
日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)
深倉駅 - 筑前岩屋駅 - 大行司駅

なお、BRT開業前の列車代行バスでは、彦山駅との間は県道52号を大行司駅方面へ向かった後、国道211号国道500号を経由するルートへ迂回しており、途中の停車場所として「宝珠山庁舎前」・「小石原庁舎前」が設けられていた[16]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 『週刊JR全駅・全車両基地』第07号、朝日新聞出版、2012年9月23日、27頁。 
  2. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、766頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 弓削信夫『福岡県JR全駅』葦書房、1993年10月15日、204-205頁。ISBN 4751205293 
  4. ^ “日本国有鉄道公示第102号”. 官報. (1971年3月15日) 
  5. ^ 「通報 ●日田彦山線豊前桝田駅ほか2駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年3月15日、2面。
  6. ^ 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会 編『九州の鉄道100年記念誌 鉄輪の轟き』(初版)九州旅客鉄道、1988年、181頁。 
  7. ^ a b c “ふれあいホール完成 JR筑前岩屋駅”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年5月6日) 
  8. ^ 7 月 5 日からの大雨による日田彦山線・久大本線の被災状況について - 九州旅客鉄道株式会社(2017年7月11日)
  9. ^ (資料) (PDF) - JR九州、p.3
  10. ^ 「日田彦山線代行輸送の停車場所」日田彦山線代行輸送について(JR九州)
  11. ^ 日田彦山線 BRTひこぼしライン 2023年夏 開業』(プレスリリース)九州旅客鉄道、2022年5月27日。オリジナルの2022年8月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220806135159/https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2022/05/27/220527_hikoboshi_line.pdf2023年9月23日閲覧 
  12. ^ BRTひこぼしライン7駅の待合ブースデザインが決定しました!』(プレスリリース)九州旅客鉄道、2022年11月30日。オリジナルの2023年7月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230713140109/https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2022/11/30/221130_brt_design_1.pdf2023年9月23日閲覧 
  13. ^ a b 弓削信夫『福岡鉄道風土記』葦書房、1999年1月16日、174-175頁。ISBN 4751207334 
  14. ^ 「日本の棚田百選」 竹地区の棚田”. 福岡県東峰村観光情報サイト. 2023年10月18日閲覧。
  15. ^ 筑前岩屋駅 から 竹地区の棚田” (日本語). 筑前岩屋駅 から 竹地区の棚田. 2023年10月18日閲覧。
  16. ^ 日田彦山線代行バスのご案内について”. 九州旅客鉄道. 2023年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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