紫子 ‐とりかえばや異聞‐
ミュージカル・ロマン[1][2]『紫子』‐とりかえばや異聞‐(ゆかりこ とりかえばやいぶん)は、宝塚歌劇団星組[1]により1987年に宝塚大劇場及び、東京宝塚劇場において上演されたミュージカル作品。
併演作品は『ジュビリー・タイム!』。
地方公演は、1987年09月05日~09月27日 星組公演 「紫子(ゆかりこ)」/「ジュビリー・タイム!」
原作は古典文学『とりかへばや物語』をモチーフとした木原敏江の漫画『とりかえばや異聞[1][2]』
遊女として京の都で活躍していた紫子(ゆかりこ)が男装となり活躍する(余命いくばくなかった国主たる双子の兄の替え玉となり、兄夭折後は亡兄に代わり国主につく)、いわば「和風ベルサイユのばら」とも言える作品である。
紫子と舞鶴姫の心の交流が原作以上に細やかに描写され、また幕切れも紫子・風吹が共に落命…と原作の結末と差異がある。
紫子の峰さを理はもちろん、風吹を演じた日向薫の当たり役となった。
2010年2月、月組の中日劇場公演において再演された[2]。主演は、これがトップお披露目公演となる霧矢大夢。
初演と中日公演では、コロス(合唱隊)の演出などに変更点がある。
公演データ
[編集]- 1987年 *初演
- 1月1日 - 2月11日[3](新人公演:1月20日[4]) 宝塚大劇場
- 4月3日 - 4月29日[5](新人公演:4月14日[4]) 東京宝塚劇場
- 16場[1]。
- 併演作品は『ジュビリー・タイム![1]』。
- 2010年
- 2月1日 - 2月24日[2] 中日劇場
- 16場
- 併演作品は『Heat on Beat![2]』。
スタッフ
[編集]初演(1987年・スタッフ)
[編集]※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両劇場共通。
- 脚本・演出:柴田侑宏[1]
- 作曲・編曲:寺田瀧雄[3]
- 編曲[3]:入江薫、佐々田芳彦
- 音楽指揮:野村陽児(宝塚)[3]、北沢達雄(東京)[5]
- 振付:尾上菊之丞[3]
- 装置:大橋泰弘[3]
- 衣装[3]:任田幾英、中川菊枝
- 照明:今井直次[3]
- 小道具:上田特市[3]
- 効果:扇野信夫[3]
- 音響監督:松永浩志[3]
- 演出助手[3]:正塚晴彦、日比野桃子
- 製作担当:長谷山太刀夫(東京)[5]
- 制作:橋本雅夫[3]
再演(2010年・スタッフ)
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 原作 木原敏江
- 脚本 柴田侑宏[2]
- 演出 大野拓史[2]
- 作曲・編曲 寺田瀧雄
- 作曲・編曲・録音音楽指揮 吉田優子
- 編曲 入江薫
- 編曲 佐久田芳彦
- 原振付 尾上菊之丞
- 振付 西崎峰(峰さを理)
- 殺陣 清家三彦
- 装置 大橋泰弘
- 衣装 任田 幾英
- 衣装 河底 美由紀
- 照明 氷谷 信雄
- 音響 大坪 正仁
- 小道具 伊集院 撤也
- 歌唱指導 ちあき しん
- 演出助手 田渕 大輔
- 演出助手 岡本 寛子
- 舞台進行 赤坂 英雄
- 舞台進行 阪谷 諒子
- 舞台美術監督 株式会社宝塚舞台
- 録音演奏 宝塚歌劇オーケストラ
- 制作 木場 健之
- 制作補 西尾 雅彦
- 制作・著作 宝塚歌劇団
主な配役
[編集]初演(1987年・配役)
[編集]※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両劇場共通。
- 本公演
- 紫子(ゆかりこ)/碧生(みどりお:紫子の双子の兄・二役):峰さを理
- 風吹(ふぶき):日向薫[3]
- 舞鶴姫:南風まい[3]
- 金井定嗣(かないさだつぐ):紫苑ゆう[3]
- 天野外記(あまのげき):但馬久美[3]
- 梅沢三太夫:萬あきら[3]
- たず:藤京子[3]
- 笹島:葉山三千子[3]
- 川寺刑部:寿美夏子[3]
- 丹波:一樹千尋[3]
- お香:毬藻えり[3]
- 逸見小次郎:三城礼[3]
- 内藤春之助:麻路さき[3]
- 竹千代:燁明[3]
- 弓若:大輝ゆう[3]
- 新人公演
- 紫子/碧生:麻路さき[4]
- 舞鶴姫:毬藻えり[4]
- 風吹:燁明[4]
- 金井定嗣:大輝ゆう[4]
- 天野外記:愛甲充[4]
- 梅沢三太夫:千秋慎[4]
- たず:出雲綾[4]
- 宮乃:綾瀬るり[4]
- 丹波:海峡ひろき[4]
- お香:万里柚美[4]
- 横井源八:?(宝塚)、瑞木淳(東京)[4]
- 弥生:?(宝塚)、黛はるか(東京)[4]
再演(2010年・配役)
[編集]- 紫子/碧生:霧矢大夢[6]
- 風吹:青樹泉[6]
- 舞鶴姫:蒼乃夕妃[6]
- 金井定嗣:明日海りお[6]
- たず:邦なつき[6]
- 笹島:花瀬みずか[6]
- 梅沢三太夫:一色瑠加[6]
- 丹波:桐生園加[6]
- お藤:美鳳あや[6]
- 桂:天野ほたる[6]
- 天野外記:星条海斗[6]
- 梓:妃鳳こころ[6]
- 朱実:萌花ゆりあ[6]
- 小松:羽咲まな[6]
- 逸見小次郎:光月るう[6]
- 富尾大三郎:華央あみり[6]
- 田辺右近:鼓英夏[6]
- 川寺刑部:美翔かずき[6]
- 秋葉:妃乃あんじ[6]
- 内藤春之助:響れおな[6]
- 玉木:彩星りおん[6]
- 葉月:琴音和葉[6]
- 千穂:玲実くれあ[6]
- 志野正之:瑞羽奏都[6]
- 藤堂竹千代:貴千碧[6]
- 真樹弓若:紫門ゆりや[6]
- お香:咲希あかね[6]
- 時村新六:篁祐希[6]
- 忍:華那みかり[6]
- 千丸:千海華蘭[6]
- 宮乃:舞乃ゆか[6]
- 遠野新八郎:煌月爽矢[6]
- 菊:風凛水花[6]
- 三原三郎:輝城みつる[6]
- 山木九郎:星輝つばさ[6]
- 露:真凜カンナ[6]
- くるみ:紗那ゆずは[6]
- 横井源八:星那由貴[6]
- てまり:愛風ゆめ[6]
- 流粂之助:天翔りいら[6]
主な楽曲
[編集]- 花風吹
- 愛の谺
- 戦国の世
- とりかえばや
- 花菖蒲(作詞:柴田侑宏 作曲:寺田瀧雄)
- 恋幻
- 花紫-ハナユカリ-(作詞 :木原敏江 補詞:柴田侑宏 作曲:寺田瀧雄)
備考 '87宝塚歌劇主題歌集に、花風吹〜恋幻(歌唱 峰さを理)収録。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 80年史 1994, p. 322、324.
- ^ a b c d e f g 2010年公演案内(宝塚歌劇・公式) 2017年2月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 80年史 1994, p. 322.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 80年史 1994, p. 326.
- ^ a b c 80年史 1994, p. 324.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an 2010年配役(宝塚歌劇・公式) 2017年2月5日閲覧。
参考文献
[編集]- 企画・構成・執筆:橋本雅夫 著、編集統括:北川方英 編『夢を描いて華やかに―宝塚歌劇80年史―』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。
- 「紫子・ジュビリー・タイム!」宝塚歌劇・星組公演(1/1〜2/11)プログラム
- 「紫子・ジュビリー・タイム!」宝塚歌劇・星組公演 (4/3〜4/29)プログラム