自律走行ロボット
自律走行ロボット(じりつそうこうロボット、英語: Autonomous Mobile Robot、略称: AMR、もしくは自律走行搬送ロボット)とは、搬送機器の一つ。
AGV (Automated guided vehicle) と呼ばれる搬送ロボットが走行のために磁気テープなどの誘導装置を必要とする一方、AMR はセンサーなどで経路を把握し、自律的に走行することができる[1]。
概要
[編集]ロボットの自律走行には、ロボットが自己位置と周囲の環境(どこに障害物があり、どこが走行可能なのか)を把握する必要があるが、SLAM技術の登場によりこれが実現した[2]。またセンサーを搭載するため、人間などが走行経路を遮った場合は自動で減速または停止し、危険を回避することが可能である。そのため、安全上の問題から AGV では実現が難しい人間が活動する空間での運用に向く[3]。
用途の一例として食事(料理)搬送用が挙げられ、これは病院、福祉施設等で多数の部屋に配送するもの[4]と、飲食店でテーブル間を巡って搬送するものに大別される。
脚注
[編集]- ^ “SLAMとは(自律走行ロボット)|ロボット基礎技術|Robot-tech.jp”. robot-tech.jp. 2022年7月29日閲覧。
- ^ “無人搬送車の開発と発展の歴史を知る!|無人搬送車(AGV)ハンドブック”. 無人搬送車(AGV)ハンドブック. 2022年7月29日閲覧。
- ^ 運営担当, 協働ロボット com. “第2回:AGVとAMRの違い”. www.kyodo-robot.com. 2022年7月29日閲覧。
- ^ 瀬名秀明 (2001), ロボット21世紀, 文藝春秋, ISBN 978-4-16-660179-0