舟橋村

ふなはしむら ウィキデータを編集
舟橋村
舟橋村旗 舟橋村章
舟橋村旗 舟橋村章
1973年6月22日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
都道府県 富山県
中新川郡
市町村コード 16321-0
法人番号 5000020163210 ウィキデータを編集
面積 3.47km2
総人口 3,228[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 930人/km2
隣接自治体 富山市中新川郡上市町立山町
村の木
村の花 サツキ
舟橋村役場
村長 渡辺光
所在地 930-0295
富山県中新川郡舟橋村仏生寺55番地
北緯36度42分13秒 東経137度18分26秒 / 北緯36.70353度 東経137.30736度 / 36.70353; 137.30736座標: 北緯36度42分13秒 東経137度18分26秒 / 北緯36.70353度 東経137.30736度 / 36.70353; 137.30736
舟橋村役場
外部リンク 公式ウェブサイト

舟橋村位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

舟橋村(ふなはしむら)は、富山県中新川郡富山平野のほぼ中央の常願寺川右岸に位置している[1]。富山県ならびに北陸3県で唯一の村であり、また日本で面積が最小の基礎自治体である[1][2]

概要

[編集]

富山市から車で20分程という立地故にベッドタウン化が進んでいる影響で、人口増加率が県内で一番高い。2000年から2005年までは日本一でもあった。さらに、2005年時点の幼少人口割合は22.7%で、全国の市町村で最も高く、平均年齢も2013年時点で40.6歳と県内の市町村で最も若い[3][4]。独立志向が非常に強く、周辺自治体からの合併話が多い中、また全国的に平成の大合併が進行する中でも、常願寺川東部地域全域での産業の系統的育成の観点や村内の教育機関の維持という観点[4]から自立を保っており、明治の町村制施行以来、一度も合併を行っていない。

面積が日本一広い岐阜県高山市(2,177.61km2)の約1/627しかない。もともと面積において富山県最小の市町村であり、岐阜県安八郡墨俣町大垣市との合併で消滅した2006年3月27日以降は日本最小の基礎自治体となった。地方自治体に関する日本一の一覧#面積も参照。

また、2005年11月1日射水郡下村が合併で消滅したことで舟橋村は富山県唯一の村となり、さらに2006年3月3日福井県遠敷郡名田庄村が合併で消滅したことに伴い北陸3県唯一の村となった。

日本で最も遅くまで郵便局がなかった自治体でもある[5]。舟橋簡易郵便局1994年5月9日に設置[6]1999年10月1日廃局、同日越中舟橋駅向かいに舟橋郵便局が開局している[7]

村長選挙に複数人が立候補したのは1980年を最後に2022年まで例がなく、42年間も無投票当選が続いたことでも知られている[8]

村名の由来には複数の説があり[1]室町時代に仏生寺城主の細川曾(宗)十郎が城の堀に舟を連ねて橋を架けたことによるとする説[1][9]と白岩川にかけられた舟橋に由来するとする説[1]がある。

沿革

[編集]
明治22年(1889年)の中新川郡(舟橋村は16)
  • 1889年4月1日 - 町村制の施行により、上新川郡下国重村、上国重村、稲荷村、竹内村、舟橋村、仏生寺村、新吉島村、海老江村、竹鼻村、古海老江村、蘆高村、東蘆原村、白髭村、立野村及び清水堂村の区域の一部の区域をもって、上新川郡舟橋村が発足する。
  • 1896年4月1日 - 郡制の施行のため、上新川郡の区域から分立して、中新川郡が発足により、中新川郡の所属になる。
  • 1969年5月20日 - 村全域が富山都市計画区域に編入される。
  • 1970年8月5日 - 富山・高岡都市計画区域が決定される。舟橋村もこの区域に含まれる。
  • 1971年1月30日 - 村全域が市街化調整区域に指定される。
  • 1973年6月22日 - 村章を制定。
  • 1988年9月27日 - 村全域が富山・高岡都市計画区域から除外され立山・舟橋都市計画区域に入る。同時に市街化調整区域から外れる。
  • 2007年11月1日 - 「舟橋村民憲章」を制定[10]
  • 2015年1月18日 - 舟橋村初の農事組合法人「東和」設立。
  • 2015年4月15日 - 子育て支援センター「ぶらんこ」開設。
  • 2016年3月10日 - 常願寺クラブハウス設立。
  • 2022年10月26日 - 舟橋村議会が、役場内のパワーハラスメントに対する対応を理由に、2回目の村長不信任決議案を可決し、村長が失職。

人口

[編集]
2023年6月時点
舟橋村の人口
3,258人
男性
1,624人
女性
1,634人
世帯数
1,174世帯
舟橋村と全国の年齢別人口分布(2005年) 舟橋村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 舟橋村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
舟橋村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 1,357人
1975年(昭和50年) 1,386人
1980年(昭和55年) 1,360人
1985年(昭和60年) 1,419人
1990年(平成2年) 1,371人
1995年(平成7年) 1,658人
2000年(平成12年) 2,153人
2005年(平成17年) 2,673人
2010年(平成22年) 2,967人
2015年(平成27年) 2,982人
2020年(令和2年) 3,132人
総務省統計局 国勢調査より


地理

[編集]

舟橋村の地形は全域が平野・平地である。南北に細長く位置する平地の約半分は水田であり残りは宅地・公有地・雑種地等である。

  • 河川:白岩川、細川、八幡川、京坪川

広袤

[編集]
北端
北緯36度42分48秒 東経137度18分20秒 / 北緯36.71333度 東経137.30556度 / 36.71333; 137.30556 (舟橋村最北端)
人口重心
北緯36度42分05.07秒 東経137度18分18.88秒 / 北緯36.7014083度 東経137.3052444度 / 36.7014083; 137.3052444 (舟橋村人口重心) 
西端
北緯36度42分14秒 東経137度17分35秒 / 北緯36.70389度 東経137.29306度 / 36.70389; 137.29306 (舟橋村最西端)
中心点
北緯36度41分58秒 東経137度18分25秒 / 北緯36.69944度 東経137.30694度 / 36.69944; 137.30694 (舟橋村中心点)
東端
北緯36度42分10秒 東経137度19分15秒 / 北緯36.70278度 東経137.32083度 / 36.70278; 137.32083 (舟橋村最東端)
 
南端
北緯36度41分8秒 東経137度17分55秒 / 北緯36.68556度 東経137.29861度 / 36.68556; 137.29861 (舟橋村最南端)
 

隣接している自治体

[編集]

行政

[編集]

行政機構

[編集]
  • 村長:渡辺光
    • 総務課
    • 生活環境課
    • 出納室
    • 教育委員会

議会

[編集]

定数:7[15]

消防

[編集]

舟橋村は近隣の魚津市滑川市上市町の2市1町1村により組織される富山県東部消防組合の構成自治体で、村内には同消防組合の上市消防署舟橋分遣所が置かれている。

舟橋村は2013年春まで常備消防業務を担う部局を持っておらず、消防団による「非常備消防」が行われ、上市町や立山町富山市など近隣市町の消防業務の応援を仰ぐケースがあった。また救急業務も立山町に年間700万円を拠出して委託していた。

だが同消防組合が同年3月31日に事務を開始して常備消防体制が整備され、さらに舟橋分遣所が2014年10月1日に開所してポンプ車・救急車各1台が配備された事により体制が強化された。

舟橋村消防団には分団が存在しないため分団長、副分団長の階級は存在しない。また消防団員のうち団員5名は機能別消防団員として役場職員から任命(2007年10月1日付)されており、勤務時間内のみ消火活動に従事する[16]

小型動力ポンプ積載車の内、1台は日本損害保険協会より2006年2月2日に寄贈されたものである [17]

  • 施設
    • 舟橋村消防会館
  • 消防団員 計30名
    • 団長 1名
    • 副団長 1名
    • 部長 2名
    • 班長 6名
    • 団員 20名
  • 消防車 計4台
    • 指令車 1台
    • 消防ポンプ自動車 1台
    • 小型動力ポンプ積載車 2台

経済

[編集]

産業

[編集]

本社を置く企業

[編集]

商業

[編集]

村内にスーパーマーケットが存在しないが、ドラッグストアはV・drug舟橋店のみ出店している。なお、南端に近い立山町利田地区には『スーパーセンターシマヤ立山店』が、東端に近い上市町正印地区に『ガイナシティ』が所在する。

舟橋村商工会が存在したが、2009年4月1日に立山町商工会と合併し「立山舟橋商工会」となった。

サービス業

[編集]
舟橋・立山天然温泉 湯めごこち

地域

[編集]
舟橋郵便局

町域

[編集]
  • 稲荷、海老江、上国重、国重、竹内、竹鼻、東芦原、舟橋、古海老江、仏生寺の10つの町域からなる。

教育

[編集]

福祉

[編集]

都市公園

[編集]
  • 京坪川河川公園(愛称:オレンジパークふなはし)
愛称は事前に応募のあった作品から5作品を選考し、2007年8月4日に開催された「ふなはしまつり」で一般参加者の投票によって決定した[19]
  • 舟橋村児童公園

マスメディア

[編集]

交通

[編集]

鉄道路線

[編集]
越中舟橋駅

地域によっては町外にある寺田駅越中三郷駅のほうが越中舟橋駅より近い。

なお、村内にバス路線は全くない。

道路

[編集]

村内に高速道路は通っていない。最寄り高速道路インターチェンジは北陸自動車道立山IC

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

[編集]

名所

[編集]
花見のために、2009年3月27日から4月9日の16時から21時まで中学校横の村道が歩行者天国となっていた[21]

旧跡

[編集]
  • 竹内天神堂古墳

祭事

[編集]
  • ふなはしまつり(8月第1土曜日)

主な出身者

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e 第5次舟橋村総合計画”. 舟橋村. 2024年10月23日閲覧。
  2. ^ 富山県舟橋村は全国一面積が小さな村 国土地理院報道発表資料、2007年2月1日 - ウェイバックマシン(2009年2月28日アーカイブ分)
  3. ^ 『わたしのまちが「日本一」事典 市町村でくらべて新発見』PHP研究所58頁
  4. ^ a b 『富山のトリセツ』(2021年7月15日、昭文社発行)44頁『データで分かる全15市町村 Vol.1 多くの自治体で減少 北陸唯一の村は健闘 人口の増減』より。
  5. ^ 『舟橋村史』(2016年5月、舟橋村発行)364頁。
  6. ^ 『舟橋村史』(2016年5月、舟橋村発行)546頁。
  7. ^ 『舟橋村史』(2016年5月、舟橋村発行)547頁。
  8. ^ “パワハラ騒動の日本一小さな村、42年ぶり村長選 分断か融和か”. 東京新聞. (2022年11月18日). https://mainichi.jp/articles/20221117/k00/00m/040/029000c 2022年11月18日閲覧。 
  9. ^ 森田平次『越中志徴』 富山新聞
  10. ^ 舟橋村民憲章 (PDF)
  11. ^ 国土地理院. “全国都道府県市区町村別面積調”. 2014年6月16日閲覧。
  12. ^ 日本の東西南北端点の経度緯度”. 国土地理院ホームページ. 2014年6月6日閲覧。
  13. ^ 富山県 市区町村の役所・役場及び東西南北端点の経度緯度(世界測地系)”. 国土地理院ホームページ. 2014年6月16日閲覧。
  14. ^ 我が国の人口重心 -平成22年国勢調査結果から-”. 総務省統計局ホームページ. 2014年6月16日閲覧。
  15. ^ ○舟橋村議会議員の定数に関する条例”. 舟橋村. 2019年5月8日閲覧。
  16. ^ 舟橋村役場『広報ふなはし 2007年11月号』 10ページ
  17. ^ 舟橋村役場『広報ふなはし 2006年3月号』 9ページ
  18. ^ 舟橋村にドラッグストア 「スーパー」ない住民に朗報 今夏開業 - 富山新聞 2022年2月16日
  19. ^ 舟橋村役場『広報ふなはし 2007年9月号』 5ページ
  20. ^ 『舟橋村史』(2016年5月、舟橋村発行)364頁。
  21. ^ 舟橋村役場『広報ふなはし 2009年4月号』 16ページ

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]