船穂地区コミュニティタクシー

船穂地区コミュニティタクシー(ふなおちくコミュニティタクシー)は、岡山県倉敷市にて運行されている乗合タクシー。
概要
[編集]倉敷市船穂地区を運行するバス路線として、ロウズ観光による船穂福祉バスが運行されてきたが、利用率が低く、多額の行政支援を要しているため、利用しやすく効率的な運行形態に再編する[1]かたちで「船穂地区コミュニティバス」として運行開始。ただしコミュニティバスを名乗るものの車両はジャンボタクシー用車両(9人乗り)またはセダン型タクシー車両(4人乗り)を用いており、実質的には当初から乗合タクシーである。
運行は、船穂町に本社を置いていた「山陽タクシー」に委託されたが、同社の都合により2014年(平成26年)9月6日から当面の間運行が休止された[2](山陽タクシーは翌2015年5月に破産手続の開始決定を受けている[3])。
2015年(平成27年)3月2日、委託先を浅口タクシー(両備グループ)に変更して運行再開。同年8月31日までの暫定運行とされた[4]。2015年9月1日から「船穂地区コミュニティタクシー」に名称変更、名実ともに乗合タクシーに転換した。運行は引き続き浅口タクシーへ委託[5]。
2022年(令和4年)10月1日をもって浅口タクシーは両備グループの岡山交通に合併され閉鎖[6][7]、以後運行は岡山交通倉敷営業所が担当している[8]。
運行内容
[編集]- 運賃は1回利用大人400円、小学生以下の子供は200円、1歳未満は無料。大人同伴の6歳未満の子供は1人まで無料。高齢者(65歳以上)・障害者は「倉敷市コミュニティタクシー利用者証」・障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳)等・「おかやま愛カード」(運転経歴証明書)の提示で100円割引(併用不可)。
- 路線を乗り継ぐ場合はプラス100円(子供は50円)になる(船穂公民館で真備地区コミュニティタクシーに乗り継ぐ場合を含む)。
- 交通系ICカード(PiTaPa・Harecaを除く)・WAON・iD・QUICPay・nanaco・PayPayが利用できる[9]。
- 全路線12月29日~1月3日は運休。
- 一部路線で予約制を採用しており、利用者は午前の便は前日17時まで、午後の便は乗車1時間前までに運行事業者まで電話予約が必要。
沿革
[編集]- 2010年4月1日 - 船穂地区コミュニティバス運行開始。
- 2014年9月6日 - 運行委託会社の都合により、当面の間運行休止。
- 2015年3月2日 - 運行委託会社を浅口タクシーに変更して運行再開(2015年8月31日までの暫定運行)。
- 2015年9月1日 - 「船穂地区コミュニティタクシー」に名称変更。
- 2022年10月1日 - 浅口タクシーが岡山交通に合併され、運行委託会社が岡山交通倉敷営業所となる。
路線
[編集]- 船穂線 (13.7km)
- 柳井原線 (6.4km)
- T08Y 西阿知駅 - 又串 - 堅盤谷 - 東畑
- 火曜・木曜・金曜のみの運行(祝日は運休)。但し完全予約制で、予約のない区間は運行しない。
- 北回線 (9.2km)
- T08N 新倉敷駅北口 - 長尾上町 - 田ノ内 - 平石 - 船穂神社前 - 北谷上 - 北谷 - 船穂公民館 - 高齢者福祉センター
- 水曜・金曜のみの運行(祝日は運休)。但し完全予約制で、予約のない区間は運行しない。
車両
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脚注
[編集]- ^ 倉敷市地域公共交通会議(国土交通省公式HP)
- ^ “船穂コミュニティバスが運休”. 玉島テレビ放送 (2014年9月6日). 2025年3月8日閲覧。
- ^ “山陽タクシー(株)/破産手続き開始決定”. JC-NET. 2025年3月8日閲覧。
- ^ “船穂地区コミュニティバス運行再開”. 玉島テレビ放送 (2015年3月2日). 2025年3月8日閲覧。
- ^ “船穂地区コミュニティタクシー運行開始”. 玉島テレビ放送 (2015年9月1日). 2025年3月8日閲覧。
- ^ “合併に関するご案内”. 浅口タクシー株式会社. 2025年3月8日閲覧。
- ^ “合併のお知らせ”. 岡山交通株式会社 (2022年10月1日). 2025年3月8日閲覧。
- ^ “コミュニティタクシー運行一覧”. 倉敷市. 2025年3月8日閲覧。
- ^ “タクシーのお支払方法について”. 浅口タクシー (2020年7月1日). 2021年11月14日閲覧。