蜃気楼 (TETSU69の曲)

TETSU69 > 蜃気楼
「蜃気楼」
TETSU69シングル
初出アルバム『Suite November
A面 蜃気楼
B面 wonderful world OD mix
wonderful world KARAFUTO remix
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル SPROUSE
DREAM MACHINE
作詞・作曲 TETSU69
プロデュース TETSU69
チャート最高順位
  • 週間3位(オリコン
  • 登場回数5回(オリコン)
TETSU69 シングル 年表
wonderful world/TIGHTROPE
(2001年)
蜃気楼
(2002年)
15 1/2 フィフティーンハーフ
(2002年)
Suite November 収録曲
TIGHTROPE
(4)
蜃気楼
(5)
SCARECROW
(6)
ミュージックビデオ
TETSU69「蜃気楼」 - YouTube
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蜃気楼」(しんきろう)は、日本ロックバンドL'Arc〜en〜CielベーシストtetsuyaがTETSU69名義で発表した通算2作目のシングル。2002年8月28日発売。発売元はワーナーミュージック・ジャパンの社内レーベル、DREAM MACHINE内に設けた自身の主宰レーベル、SPROUSE。

解説

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前作「wonderful world/TIGHTROPE」から約1年1ヶ月ぶりとなるシングル。

前作の発表から今回のリリースまでに1年以上の期間が空いた理由について、TETSU69は「「wonderful world/TIGHTROPE」を出して…これじゃあ、次出せないなと思った。それで、音作る前に体制作りをしなきゃなと思って。いろいろやってたら、結局1年以上かかっちゃった[1]」と述べている。事実、TETSU69は体制作りのため、L'Arc〜en〜Cielのときから長らく在籍していたKi/oon Recordsを離れ、本作リリースにあたり2001年に立ち上げた主宰レーベルSPROUSEごと、ワーナーミュージック・ジャパンの社内レーベル、DREAM MACHINEに移籍している。TETSU69は本作発売当時に受けたインタビューで、体制変更を行った理由について「子供みたいなもんだから。曲は。産みの苦しみっていうのがあるわけじゃないですか?だから、自分としてはその子供たちにとって一番いい環境の下で出してあげたいと思ったから[1]」と語っている。

表題曲「蜃気楼」は、打ち込みを多用したデジタルロック・サウンドとメロディアスなサビが印象的なロック・ナンバーとなっている。ただ、前作とは打って変わり、今回はシンセベースの打ち込みを使わず、TETSU69がエレクトリックベースを弾いている[2]。今回自らベースを弾くことにした経緯について、TETSU69は「(前作を発表した)当時"ベースは弾くつもりはない"って言ってたでしょ?だから、これは世には出ないなって思ってたんですけどね。まぁね…1年間いろいろあって。考え方も多少変わって。それで聴き直した時にすごく良かったんで。いいかなと[2]」と述べている。なお、この曲にはギターソロパートでなく、TETSU69によるベースソロのパートが存在する。ちなみにTETSU69は、この曲のミュージック・ビデオにおいて、ベースを携えたうえでパフォーマンスを行っている。余談だが、TETSU69が映像内で弾いているベースは、世界に50本ほどしか存在しない「BORN TO ROCK F4b 1993」というアクリルで出来たモデルで、L'Arc〜en〜Ciel2000年に発表した楽曲「finale」のミュージック・ビデオでもtetsuyaが持っていたものである。また、表題曲のアレンジ作業には、HIRO NAKAYAMAを招聘しており、同氏はTETSU69と共同で作業を行っている。さらに、この曲の歌詞には、わらべうたの「通りゃんせ」の一節である<行きはよいよい 帰りは怖い>が引用されている[3]。なお、この曲は、2019年11月19日に中村佳嗣(Eins:Vier)の50歳のバースデーを記念し開催されたライヴイベント「中村佳嗣生誕五十年記念祭」において、清春黒夢SADS)とsakuraZIGZORayflower、ex.L'Arc〜en〜Ciel)、そしてtetsuyaと中村を加えた4人でセッションされている[4]

カップリングには、前作の表題曲「wonderful world」のリミックスバージョンが2曲収録されている。なお、リミックスは、TATOO田中フミヤがそれぞれ手掛けている。この”シングルのカップリングに前作の表題曲のリミックスを収録する試み"は、2017年発表のシングル「愛されんだぁ I Surrender」まで10作連続で続けられることになった。

本作は、通常盤(8cmCD+GOODS)のみの1形態、10万枚限定で発売されている。グッズには「オリジナルTシャツ」が付属されている[5]。ちなみに本作は、tetsuyaのソロ名義作品として初の8cmシングルとなっているが、CDを収めるケースは12cmサイズのものが使用されている。なお、本作は発売週のオリコン週間シングルチャートで週間3位を記録しているが、発売当日のみオリコンデイリーシングルチャートで自身初の首位を獲得している[注 1]。ちなみに2003年2月13日には、本作の12cmCDバージョンが復刻盤としてリリースされている。

余談だが、本作の発売にあわせて、TETSU69がパッケージデザイン等を発案したオリジナルボトルに入れたミネラルウォーター「銘水 蜃気楼」が生産されている[6]。この商品はTETSU69が遊び感覚で作っていたもので、当初は関係者のみに配布されていたが[6]、のちに一般の流通販売が決まり、2002年9月24日ファミマ・ドット・コムから予約限定販売が開始されることになった[6][7]。このミネラルウォーターの販売企画について、TETSU69は「"そんなもん売らずに曲出せ"とか。あんなもん、しょせん金儲けだよとか(言う人もいるけど)。はっきり言って、水なんか売っても誰も儲かってないですよ。これは楽しんでやってるだけ[6]」と述べている。

収録曲

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#タイトル作詞作曲編曲/リミックス時間
1.「蜃気楼」TETSU69TETSU69TETSU69・HIRO NAKAYAMA(編曲)
2.「wonderful world OD mix」TETSU69TETSU69TATOO(リミックス)
3.「wonderful world KARAFUTO mix」TETSU69TETSU69田中フミヤ(リミックス)
4.「蜃気楼 (instrumental)」 TETSU69TETSU69・HIRO NAKAYAMA(編曲)

参加ミュージシャン

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収録アルバム

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タイアップ

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蜃気楼

脚注

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注釈

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  1. ^ ちなみに、「蜃気楼」の発売週のオリコン週間シングルチャートでは、平井堅の「大きな古時計」が初登場で首位を獲得している。

出典

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  1. ^ a b 『R&R NewsMaker』、p.12、ビクターエンタテインメント、2002年12月号No.171
  2. ^ a b 『R&R NewsMaker』、p.15、ビクターエンタテインメント、2002年12月号No.171
  3. ^ "TETSU69 / Suite November". CDJournal. 2018年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月26日閲覧
  4. ^ "【ライヴレポート】中村佳嗣<生誕五十年記念祭>、清春、TETSUYA、有村竜太朗、ZIGZO、Eins:Vierが奇跡の共演「すげー嬉しいです!」". BARKS. 25 November 2019. 2023年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月15日閲覧
  5. ^ ラルクのtetsuがソロ再始動”. SANSPO.COM. 株式会社産業経済新聞社. 2002年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月24日閲覧。
  6. ^ a b c d 『R&R NewsMaker』、p.16、ビクターエンタテインメント、2002年12月号No.171
  7. ^ "ラルクtetsu発案の「銘水」発売". スポニチアネックス. 23 September 2002. 2005年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005年3月7日閲覧