観測 (花譜のアルバム)

『観測α/観測β』
花譜スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル KAMITSUBAKI RECORD
プロデュース PIEDPIPER (Executive Producer)
チャート最高順位
花譜 アルバム 年表
観測α/観測β
(2019年)
観測γ
(2019年)
『観測α/観測β』収録のシングル
  1. 魔女
    リリース: 2018年12月21日
  2. 夜が降り止む前に
    リリース: 2019年6月28日
規格品番
KTR-004(観測α)[3]
KTR-005(観測β)
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観測』(かんそく)は、花譜の 1st アルバムである[4][5][6]2019年9月11日KAMITSUBAKI RECORDから『観測α (Aber das ist erst der Anfang.)』(かんそく アルファ)および『観測β (Ich habe kein gutes Gefühl dabei.)』(かんそく ベータ)の2形態で発売された[4][5][6][7]。2019年10月18日にはデジタルアルバム『観測』としても配信されている[2]

また、本アルバムのRemix Albumである『観測γ』についても本項で述べる。

概要

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花譜の2018年10月の活動開始からを総括する内容で、それまでにYouTube上で公開されていた初期の楽曲もアレンジ・ミックスを再構築しアップデートされて収録されている[1]。最初の楽曲である「」、ミリオン曲である「心臓と絡繰」および「過去を喰らう」や、映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』主題歌の「夜が降り止む前に」などが収録されている[1]。アルバム発売の発表は2019年8月1日に東京、恵比寿LIQUIDROOMで開催された『花譜 1st ONE-MAN LIVE「不可解」』にて行われた[7]。初めはBOOTHを通しての販売で[8][9]、現在はFINDME STOREを通じてD2Cで販売されている[10][11]

α/βとも収録曲は同じであるが、ジャケットイラストが『観測α』はイラストレーターPALOWによるもの、『観測β』はイラストレーターshironeによるものである[10][11]。また製品には、CDのほかに写真集「透明」、ポエトリーCDとして音声劇「御伽噺」、アクリルキーホルダーポストカード、ステッカー、缶バッジ、アルバムについての寄稿文が同梱された[7]。音声劇「御伽噺」、アクリルキーホルダー、ポストカード、ステッカー、缶バッジについてはα/βで異なっている[7]

タイトルの「観測」には、たくさんの人に観測してもらったことで花譜は花譜になった、という意味が込められている[12]。最初のアルバムはこの言葉以外あり得ないと、運営カンザキと話し合って決められた[12]。また、花譜のファンネームである観測者にも関係している[12]

収録曲

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全ての楽曲はカンザキイオリが作詞・作曲・編曲を行っている[1]。ディレクターはGREAT3片寄明人で、6–10、13–14曲目のボーカルディレクションは片寄が、2–5、11–12曲目のボーカルディレクションは +design の丹羽文基が手掛けている[3]レコーディング・エンジニアは2–5、8–9、11–12曲目を birdie house の齊藤裕也、6–7、10、13–14曲目を上條雄次が担当している[3]。また、ミックスおよびマスタリング・エンジニアは duskline recording studio の南石聡巳が担当している[3]

観測α/観測β
全作詞・作曲・編曲: カンザキイオリ
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「確信 (Instrumental)」カンザキイオリカンザキイオリ
2.カンザキイオリカンザキイオリ
3.忘れてしまえカンザキイオリカンザキイオリ
4.心臓と絡繰カンザキイオリカンザキイオリ
5.quizカンザキイオリカンザキイオリ
6.Re:HEROINESカンザキイオリカンザキイオリ
7.夜行バスにてカンザキイオリカンザキイオリ
8.未確認少女進行形カンザキイオリカンザキイオリ
9.過去を喰らうカンザキイオリカンザキイオリ
10.エリカカンザキイオリカンザキイオリ
11.雛鳥カンザキイオリカンザキイオリ
12.夜が降り止む前にカンザキイオリカンザキイオリ
13.不可解カンザキイオリカンザキイオリ
14.そして花になるカンザキイオリカンザキイオリ
15.「The end of prologue(Instrumental)」カンザキイオリカンザキイオリ
合計時間:

2曲目の「」は、花譜が最初に投稿したオリジナル楽曲である[13]。iTunesのトップソングチャートのJ-POP3位、総合9位にランクインした[14]。9曲目の「過去を喰らう」は、第1回VTuber楽曲大賞 楽曲部門第4位となった楽曲である[15]人間六度により小説化された[16][17]。 12曲目の「夜が降り止む前に」は、映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』の主題歌である[6][18]。2019年6月28日にデジタルシングルとしてもリリースされていた[6]。13曲目「不可解」は、第1回VTuber楽曲大賞 楽曲部門第3位となった楽曲である[15]

観測γ

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『観測γ』
花譜リミックス・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル KAMITSUBAKI RECORD
プロデュース PIEDPIPER
チャート最高順位
花譜 アルバム 年表
観測α/観測β
(2019年)
観測γ
(2019年)
I SCREAM LIVE
(2020年)
規格品番
KTR-008
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観測γ (Eine Schwalbe macht noch keinen Sommer!)』(かんそく ガンマ)は2019年12月25日に上記『観測』の15曲のうちインストゥルメンタルを除く13曲を、13名のアーティストがそれぞれリミックスした花譜のリミックス・アルバムである[6][19]。参加アーティストは花譜が所属するKAMITSUBAKI STUDIOのGuiano大沼パセリMisumi、samayuzameに加え、ピコン、春野、笹川真生ポリスピカデリー、ろくろ、煮ル果実ツミキ傘村トータsyudouである[19]。2020年1月22日にはデジタルアルバム『観測γ』として各種音楽配信サービスで配信された[20]

収録曲

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観測γ
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「糸(大沼パセリ Remix)」  
2.「忘れてしまえ(ピコン Remix)」  
3.「心臓と絡繰(春野 Remix)」  
4.「quiz(笹川真生 Remix)」  
5.「Re:HEROINES(ポリスピカデリー Remix)」  
6.「夜行バスにて(ろくろ Remix)」  
7.「未確認少女進行形(煮ル果実 Remix)」  
8.「過去を喰らう(ツミキ Remix)」  
9.「エリカ(Guiano Remix)」  
10.「雛鳥(傘村トータ Remix)」  
11.「夜が降り止む前に(samayuzame Remix)」  
12.「不可解(Misumi Remix)」  
13.「そして花になる(syudou Remix)」  
合計時間:

脚注

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注釈

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  1. ^ a b デジタルアルバムとして

出典

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  1. ^ a b c d 観測α”. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年3月15日閲覧。
  2. ^ a b c デジタルアルバム売上TOP3作品”. Oricon News. オリコン. 2023年3月15日閲覧。
  3. ^ a b c d 観測α (Aber das ist erst der Anfang.) (CDブックレット), KAMITSUBAKI RECORD, (2019-09-11) 
  4. ^ a b 音楽ナタリー編集部 (2019年8月1日). “花譜、1stアルバム「観測」をボックスセットで限定リリース”. 音楽ナタリー. 2019年11月20日閲覧。
  5. ^ a b 『VTuberスタイル 9月号』 2022, p. 6.
  6. ^ a b c d e f 『クイック・ジャパン Vol. 162』 2022, p. 80.
  7. ^ a b c d バーチャルシンガー花譜、9/11に1st Album「観測」発売 ジャケット・同梱品デザインが異なる2種類を用意”. PANORA (2019年8月1日). 2023年3月15日閲覧。
  8. ^ KAMITSUBAKI STUDIO. “【9月11日発売】花譜 1st Album「観測α (Aber das ist erst der Anfang.)」”. BOOTH. 2021年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月5日閲覧。
  9. ^ KAMITSUBAKI STUDIO. “【9月11日発売】花譜 1st Album「観測β (Ich habe kein gutes Gefühl dabei.)」”. BOOTH. 2020年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月5日閲覧。
  10. ^ a b 【花譜】1st Album「観測α (Aber das ist erst der Anfang.)」”. FINDME STORE. 2023年3月15日閲覧。
  11. ^ a b 【花譜】1st Album「観測β(Ich habe kein gutes Gefühl dabei.)」”. FINDME STORE. 2023年3月15日閲覧。
  12. ^ a b c 15歳のバーチャルシンガー・花譜に急接近。彼女は今、何を思うのか。17の質問で迫る特別メールインタビュー!”. 音楽情報サイト rockinon.com (2019年11月5日). 2025年1月1日閲覧。
  13. ^ 小町碧音 (2021年10月22日). “花譜、ひとりの少女が世界規模のVシンガーになるまでの成長譚 プロデューサーの言葉と振り返る3年の軌跡”. Real Sound. 2023年2月15日閲覧。
  14. ^ 野口理恵 (2023年1月30日). “中学生でバーチャルシンガーに。花譜が経験した「わたしの拡張」とは?PIEDPIPER×佐久間洋司”. CINRA. 2023年2月11日閲覧。
  15. ^ a b Shuto Uchimura (2020年12月4日). “第2回VTuber楽曲大賞開催 楽曲部門1位はホロライブ・星街すいせい「NEXT COLOR PLANET」”. PANORA. 2023年3月15日閲覧。
  16. ^ 『VTuberスタイル 9月号』 2022, p. 4.
  17. ^ 07 「過去を喰らう」小説化決定”. 花譜3周年記念特設サイト. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年2月11日閲覧。
  18. ^ 音楽ナタリー編集部 (2019年4月30日). “乃木坂46堀未央主演「ホットギミック」予告公開、主題歌はバーチャルシンガー・花譜”. 音楽ナタリー. 2019年11月20日閲覧。
  19. ^ a b c 観測γ”. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年3月15日閲覧。
  20. ^ MoguLive編集部 (2020年1月22日). “花譜のRemix Album「観測γ」が各種配信サイトにて配信開始”. MoguLive. MoguraVR. 2023年3月15日閲覧。

参考文献

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  • 芝崎浩司 編『VTuberスタイル 9月号』株式会社アプリスタイル、2022年8月26日、3-15頁。 
  • クイック・ジャパン編集部 編『クイック・ジャパン Vol. 162』太田出版、2022年8月26日、74-88頁。ISBN 978-4778318277OCLC 1342547424 

外部リンク

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