課長サンの厄年

課長サンの厄年
ジャンル テレビドラマ
原作 かんべむさし『課長の厄年』
脚本 布勢博一
演出 桑波田景信
森山享
戸髙正啓
出演者 萩原健一
音楽 林哲司
エンディング 布袋寅泰さらば青春の光
製作
プロデューサー 市川哲夫
製作 TBS
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1993年7月4日 - 10月3日
放送時間日曜 21:00 - 21:54
放送枠東芝日曜劇場
放送分54分
回数13
課長さんの厄年スペシャル
プロデューサー市川哲夫
放送期間1994年4月3日
放送時間日曜 21:00 - 22:54
放送分114分
回数1
テンプレートを表示

課長サンの厄年』(かちょうサンのやくどし)は、1993年7月4日から10月3日まで、TBS系列の『東芝日曜劇場』枠で放送されたかんべむさし原作のテレビドラマ。主演は萩原健一

概要

[編集]

1992年夏、TBSドラマの看板枠でもあった『東芝日曜劇場』のリニューアルが検討され、93年春から連続ドラマに切り替え、しかも視聴者ターゲットに男性ビジネスマンを取り込む大改革を実施することになった[1]。秋口に入ると、市川哲夫プロデューサーは編成部の近藤邦勝、制作の先輩プロデューサー・堀川とんこうと『東芝日曜劇場』の連続ドラマ枠について、随時話し合うようになり、堀川が93年4月枠、市川が7月枠となるこのドラマのプロデュースを担当することになった[1]

原作はかんべむさしの『課長の厄年』、脚本は市川とは6年ぶりとなる布勢博一が手掛けた[2]。主人公は、今まで一度も堅気の課長役などやったことのない俳優で、課長をやらせたら面白そうな俳優がいないかで絞り込まれ、ちょうどその頃流れていたサントリーモルツのTV・CMに出演していた萩原健一が主人公(寺田喬)に起用されている[2]。このドラマは、ショーケンにとって転機となる作品となり[3]視聴率も全13回平均で16.2%(ビデオリサーチ)、18.1%(ニールセン)という数字をマーク[4]。本作は、その後に数年続く、『東芝日曜劇場』での男性主役のサラリーマンものの放送作品の基礎となった。

なお、原作は、主人公が「厄年の危機」への対処の方法を延々と自身でブレインストーミングして自己改造を図るという内容であり、テレビドラマ版とは、まったくストーリーが異なる。

1994年4月には本作を基にした単発の2時間SPが放送された。

あらすじ

[編集]

キャスト

[編集]
長野県出身。京大卒。厄年を迎える販売二課長。大阪本社より転勤。
喬の妻。徳島県出身。 
駒形商業高校卒。苦労人の二課長補佐。最終話で退職し、妻の実家の養鶏業へ転職。 
イラストが得意で競馬が趣味。二課の紅一点。通称「さっちゃん」。最終話で早川と結婚。 
日大卒。アメフト部出身の体育会系。喬の部下。最終話で幸江と結婚。 
慶大卒。ゴルフ部出身でパソコンに強い取引先社長の御曹司。喬の部下。 
庶務課。競馬好き。在社14年のベテラン。川島に競馬を教えたのもこの人。 
旧・営業二部長。大阪本社の社長室長に栄転。
  • 寺田正:山田哲平
喬の息子。中学一年生でバスケ部。 
喬の娘。小学六年生。 
喬の友人。 
喬の姉。地元の帽子店へ嫁いでいる。
喬の義兄、邦子の夫。
営業二部長。木村の後任で北陸支社より着任。野口の転出に伴い一部長へ。 
本州紡の役員。
新進気鋭のファッションデザイナー。
「杉の葉」のママ。最終話で店を閉める。 
京大卒。東京本社・営業一部長。喬を呼び寄せた先輩。後に子会社の「本州紡インテリア」へ転出。 
野口良和の妻。 
喬の父。元国鉄マン。木曽福島等の駅長を歴任。長野県松本市在住。 
喬の母。

スタッフ

[編集]

放送日程

[編集]
連続ドラマ
話数 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1回 1993年7月4日 人間つくづく運だな 桑波田景信 14.7%
第2回 7月11日 OL達のエジキ 14.3%
第3回 7月25日 社運を賭けた接待 森山享 11.8%
第4回 8月1日 父が来た日 15.1%
第5回 8月8日 雲行き怪し家族旅行 桑波田景信 14.6%
第6回 8月15日 不倫の替えダマ綱渡り 15.3%
第7回 8月22日 親の知らない子供の秘密 森山享 12.3%
第8回 8月29日 妻の立場 14.9%
第9回 9月5日 夫婦の根くらべ 戸高正啓 16.3%
第10回 9月12日 走れ故郷へ 21.5%
第11回 9月19日 出世と左遷の分かれ道 桑波田景信 21.0%
第12回 9月26日 一番大切な人 森山享 20.3%
最終回 10月3日 思いがけない厄落とし 桑波田景信 18.3%
平均視聴率 16.2%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
スペシャル
放送日 サブタイトル 演出
1994年4月3日 東京長崎右往左往
降ってわいた夫婦の危機
桑波田景信

脚注

[編集]
  1. ^ a b 市川 2023, p. 325.
  2. ^ a b 市川 2023, p. 326.
  3. ^ 市川 2023, p. 327.
  4. ^ 市川 2023, p. 329.
  5. ^ この曲の依頼があった時、布袋は充電期間のためロンドンに行くので断るつもりだったが、ファンだったショーケン(萩原健一)主演という事で急きょ引き受けた。『傷だらけの天使』のテーマ曲をイメージしたそうで、イントロのフレーズに表れている。

参考文献

[編集]
  • 市川哲夫『証言 TBSドラマ私史1978〜1993』言視舎、2023年9月。ISBN 978-4-86565-257-4 

外部リンク

[編集]
TBS 東芝日曜劇場
前番組 番組名 次番組
丘の上の向日葵
(1993年4月11日 - 6月27日)
課長サンの厄年
(1993年7月4日 - 10月3日)
カミさんの悪口
(1993年10月17日 - 12月26日)