鎧淳
鎧 淳(よろい きよし、1930年11月24日 - 2015年[1])は、日本のインド古典文学者。
略歴
[編集]福島県会津若松市に生まれる。1958年東京大学文学部宗教学宗教史学科卒業。ユトレヒト大学に留学、1968年文学博士。師のヤン・ゴンダの元で、改めてユトレヒト大学で勤務後[2]に帰国し、金沢大学教授。1974年に『サンスクリット語初等文法』で第10回日本翻訳文化賞を受賞。1994年定年退官[3]、名誉教授[4]。古代サンスクリット文学が専門。
著書
[編集]翻訳
[編集]- J.ゴンダ『サンスクリット語初等文法』辻直四郎校閲、春秋社 1974年
- J.ゴンダ『インド思想史』冨山房 1981年、中公文庫 1990年、岩波文庫 2002年
- 『マハーバーラタ ナラ王物語 ダマヤンティー姫の数奇な生涯』岩波文庫 1989年
- J.ゴンダ『サンスクリット叙事詩・プラーナ読本 テキスト註 付文法摘要 韻律考』改訂・註、法蔵館 1995年
- 『バガヴァッド・ギーター』中公文庫 1998年、講談社学術文庫 2008年
脚注
[編集]- ^ 「鎧淳先生を悼む」日隈威徳 春秋 (573), 28-31, 2015年11月号
- ^ 訳者「まえがき」『ナラ王物語 ダマヤンティー姫の数奇な生涯 マハーバーラタ』、3頁、岩波文庫、第3刷1991年4月発行。
- ^ 佐藤智水「故鎧淳先生(梵学心院春陽照淳居士)7回忌によせて:故鎧淳先生(1930年11月24日-2015年5月22日)の著作目録」2022年、hdl:2297/00066471。
- ^ 『著作権台帳』