陳綺貞

チアー・チェン
2017年、香港でのライブ
基本情報
繁体字 陳綺貞
簡体字 陈绮贞
漢語拼音 Chén Qǐzhēn
注音符号 ㄔㄣˊ ㄑㄧˇ ㄓㄣ
生誕 (1975-06-06) 1975年6月6日(49歳)
中華民国の旗 台湾台北市士林区
別名 陳老師
英語名 Cheer Chen
職業 シンガーソングライター
ジャンル フォークソングロックンロール
担当楽器 ギター、ピアノ
レーベル Rock Records(1998-2002)
Moyan Records(1998-2002)
TEAM EAR MUSIC(2003-現在)
活動期間 1997年 - 現在
公式サイト www.cheerego.com/
テンプレートを表示

陳 綺貞(チェン・チーチェン、チアー・チェン、1975年6月6日 - )は、台湾シンガーソングライター。台湾では珍しいフォークソングのシンガーソングライターの一人で、曲の大部分を自ら作詞・作曲している。また、作詞家・作曲家として、多数の歌手に楽曲を提供している。身長165cm。血液型AB型。独身。

略歴

[編集]

1975年、台湾台北市に生まれる。

1994年、台北市立景美女子高級中学を卒業し、国立政治大学哲学科へ入学。

1996年、第十二回専歌創作比賽で最佳作詞作曲(最優秀作詞作曲賞)を獲得。台湾のオーディション番組「木船民歌比賽」で優勝。同年、「防日麗油楽団」を結成。

1997年、魔岩主宰ライブ「誕生前夕」に参加。『Demo CD』を発表。

1998年、大学生在学中に魔岩唱片レーベルと契約。当時の魔岩唱片には竇唯張楚唐朝などの大陸の有名歌手がいた。5月、徐懐鈺呉佩慈李心潔と連名で、アルバム『少女標本』が発売された(『譲我想一想』が収録された)。7月、単独名義でファーストアルバム『讓我想一想』を発表。

1999年、アルバム『讓我想一想』が中華音楽人交流協会の年度十大アルバムに選ばれる。

2000年、録音作品『Demo No.2』を発表。4月、セカンドアルバム『還是会寂寞』を発表。同年の中国時報2000年十大華語音楽アルバムに選ばれる。

2001年、初の書籍作品『不厭其煩』を発表。同日、『Demo3』を発表。

2002年、『Demo3』が大陸2001年華語流行音楽伝媒大奨にノミネートされる。同年、レコード業界の不景気の影響により魔岩唱片が営業を終えたことにより、親会社のロックレコードと契約。8月、アルバム『Groupies 吉他手』を発表。9月、香港葵青劇院のミュージカル『十八相送』に参加。

2003年7月、ミュージカル『幾米地下鉄』にヒロインとして主演(12月に澳門文化中心で、2004年3月に国家戯劇院で、同7月に上海美王其大劇院で、2005年1月にシンガポールで再演)。11月、好小氣音楽工作室を創立して独立。シングル『Sentimental kills』を発表。

2004年3月、独立後2枚目となるシングル『旅行的意義』を発表。12月、サードシングル『after 17』を発表。

2005年、独立後初となる4thアルバム『華麗的冒険』を発表。2ヶ月で約30万枚の売り上げを記録し、大ヒットとなる。

2005年10月、『花的姿態演唱會』を開始。(後にDVD+CD化)

2006年、『華麗的冒険』が第17回金曲奨最佳専輯制作人奨(最優秀プロデューサー賞)を受賞(受賞者は鐘成虎)。その他、多数の賞を受賞する。

2007年8月、『A Piece Of Summer 夏季練習曲巡迴演唱會』を開始。

2009年、5thアルバム『太陽』を発表。台湾各地でライブを行うほか、上海北京広州など中華人民共和国各都市、香港シンガポール公演を行う。(後にDVD+CD化)

2010年7月、『A Piece Of Summer II 夏季練習曲巡迴演唱會』を開始。(後にDVD+CD化)

2013年、6thアルバム『時間的歌』を発表。

2013年11月、台北小巨蛋から始まるツアー『時間的歌世界巡迴演唱會』を開始。

2014年、書籍作品『不在他方』を発表。

2014年12月28日、光點華山電影館影像穿廊にて『陳綺貞《不在他方》新書分享會暨簽名會』を開催。

2015年5月20日、The Verseとして盧廣仲、魏如萱と共に『Team Ear 520愛的拉闊音樂會』(香港)でライブを行う。

同メンバーで『添翼2015校園巡迴演唱會』として5月23日國立臺北教育大學 體育館、6月16日國立臺南大學 中山體育館、6月18日國立東華大學 壽豐校區體育館にてライブを行う。 

2015年10月28日、彼女が撮影した写真を集めた『背對哈瓦那』(Back towards Havana)を発表。 前日には先行発売を兼ねた『陳綺貞首本攝影集《背對哈瓦那》新書發表暨簽書會』を法雅客信義A9店(新光三越A9館)にて開催。

2016年6月25日から『房間裡的音樂會-你的房間』ツアーを中国国内で行う。これにはなんと!抽選で当たると彼女が部屋に歌いに来てくれるというサービスまであった。

6/25  武漢 湖北劇院、7/2 重慶 重慶人民大會堂、7/16、南京 太陽宮劇場、7/30 澳門 新濠影匯、

8/27 長沙 湖南大劇院、9/10、北京 北展、9/30、成都 四川锦城艺术宫

2016年7月1日から8月31日まで、『陳綺貞創作展移動的房間』を華山1914文創產業園區中4A館にて開催。

2016年8月1日『瞬:陳綺貞歌詞筆記』、『吉他手的小動作』の二冊を同時発刊。前者は18年間93曲の歌詞をまとめたもの、後者はギター楽譜集。9/3に台北誠品信義店、9/24に香港誠品銅鑼灣で500名限定でサイン会を開催。

(数量限定購入特典として、博客來では金属製栞、誠品ではポスターが貰えた)

2017年4月28日、29日、30日(追加公演) 《房間裡的音樂會》香港站を匯星 Star Hallで開催。

2017年11月22日 台中東海大學中正堂にて開催された『2017 添翼校園巡迴演唱會 - 至少 我們還有音樂』に参加。他に盧廣仲、白目樂隊、Vast & Hazy。

2018年1月12日、13日、14日(追加公演) 《房間裡的音樂會》台灣初の開催となる『陳綺貞Acoustic Cheer-ego 房間裡的音樂會2018 台北站』を台北國際會議中心TICCで行う。

2018年3月11日 國立臺灣大學體育館舊館にて開催された『2018 添翼校園巡迴演唱會 - 至少 我們還有音樂』に参加。メンバーは台中場同様の盧廣仲、白目樂隊、Vast & Hazyに加え、【2018添翼音樂創作大賽】でグランプリとなった渣泥樂團ZANIもお披露目された。

2019年1月11日(追加公演)、12日、13日 20週年演唱會《漫漫長夜》 Cheer 20を台北小巨蛋で開催。セットリストは3日間同じだったが、最終日だけ最後に『九份的珈琲店』を歌った。これが原因で23時を5分過ぎてしまい、罰金5万2500元を支払わされた。

2019年4月20日 陳綺貞20週年演唱會-漫漫長夜Cheer20 上海站を上海梅赛德斯奔驰文化中心で開催。

エピソード

[編集]
  • 幼い頃からクラシック音楽を習っていた。
  • 高校でギターを覚え、17歳のとき初めて作詞作曲をした。
  • 19歳から大きなコンクールに参加し始め、受賞多数。
  • 歩道橋、地下道の書店、騎楼、喫茶店、学校、pub、海辺、音楽祭、運動場、劇場などさまざまな場所でライブをした経験を持つ。
  • 1996年に「木船民歌比賽」に優勝してからデビューするまでの間、「民歌餐庁」(フォークソングレストラン)の歌手として活動していた。その際、MCでの語り口が先生のようであったため、「老師」(先生)というあだ名がついた。
  • 作詞家・作曲家として、楊乃文李雨寰莫文蔚陳昇張艾嘉劉若英李心潔翁倩玉林嘉欣梁詠琪鄭秀文楊千嬅張信哲侯湘婷盧廣仲らに楽曲を提供している。
  • 恋人はギタリスト・プロデューサーの鐘成虎
  • 2005年、独立後最初のアルバムとなる『華麗的冒険』を発表した。当時は制作資金が不足していたため、ローンを組んでのアルバム制作・発売であり、文字通り「冒険」であった。
  • 五月天とは、2007年に『私奔到月球』(五月天『離開地球表面Jump極限大碟 2007』所収)で共演。同曲は五月天の阿信が作詞作曲を手がけた。陳綺貞が自作以外の歌を発表したのは、現在までのところこの一曲のみである。また、ベストアルバム『陳綺貞精選』のカバーに、五月天のベーシスト瑪莎がメッセージを寄せるなど、五月天と関係する機会が多い。
  • 2006年、パリ旅行中に地下鉄で暴漢に襲われ、頭部など全身を負傷した。その男が地下鉄でスリをする瞬間を発見し、止めようとしたところ、怒りだした男に襲われたという。同年7月、台北女巫店で行われたシークレットライブで告白した。
  • 2009年3月、中華人民共和国での初めての単独ライブを上海で行った。当初は3月21日のみの予定だったが、チケットの売れ行きが予想以上によく、急遽前日の20日に追加公演を行った。
  • アンコール回数が多いことで知られている。単独ライブでは、アンコールを5回以上行うことも稀ではなく、大陸では「安可女王」(アンコール女王)と呼ばれることもある。
  • 2009年6月、弟・陳定盛がインターネット上で不動産詐欺の疑いをかけられるという事件が起こった。陳綺貞自身はこの件には関わっていなかったが、被害者を名乗る「自救会」(被害者の会)から綺貞と母親に謝罪を求めるメールが送られてきた。その後、事務所を通して話し合いが持たれ、「自救会」側は陳綺貞母子が事件に関係していないことを認め、謝罪した。
  • 2010年、『太陽』により第21回金曲奨の最佳年度歌曲(年度最優秀歌曲)、專輯(同アルバム)、作曲(同作曲)、作詞(同作詞)、專輯製作人(同アルバムプロデューサー)、女歌手(同女性歌手)の6部門にノミネートされたが、一つも受賞できなかった。これについて、プロデューサーで恋人の鐘成虎が個人ブログにて「主流歌手把其他人趕走」(メジャー歌手がそれ以外の歌手を追い出した)などと批判。暗に最優秀女性歌手など6部門を受賞した張恵妹を指したのではないかとされ、物議を醸した。
  • 『殘缺的彩虹』のMVは宮城県でロケが行われた[1]

ディスコグラフィー

[編集]

デモテープ

[編集]
  • 1997年9月 - 『Demo 1』
  • 2000年3月 - 『Demo 2 - Cheer's Walkman』
  • 2001年11月9日 - 『Demo 3』
  • 2011年12月10日 - 『Demo 4』(台北夢想音樂節会場のみで販売)

アルバム

[編集]
  • 1998年07月01日 - 『讓我想一想』
  • 2000年04月12日 - 『還是會寂寞』
  • 2000年06月21日 - 『プリンセス・フロム・イースト'01』 (日本)
  • 2002年08月01日 - 『Groupies 吉他手』
  • 2002年10月??日 - 『陳綺貞精選』(ベストアルバム) (香港)
  • 2005年04月13日 - 『CHEER』(日本でもリリースされた)(ベストアルバム)
  • 2005年09月24日 - 『華麗的冒險』
  • 2007年05月18日 - 『陳綺貞2005-2006花的姿態演唱會經典實録』(精裝版2CD+DVD/DVD/平裝版CD)
  • 2009年01月22日 - 『太陽』
  • 2010年05月05日 - 『太陽巡迴演唱會 immortal tour 影音紀錄』(2DVD+2CD+All Area Pass寫真書)
  • 2012年09月11日 - 『A Piece of Summer II 夏季練習曲世界巡迴現場錄音』(2CD+DVD限量精裝版)
  • 2013年01月23日 - 『52赫茲』(鍾成虎,陳建騏,陳綺貞 THE VERSE)
  • 2013年02月07日 - 『讓我想一想』、 『還是會寂寞』 、『吉他手』 (黑膠唱片) *アナログ再発
  • 2013年04月29日 - 『精選』 (2LP/透明膠版) *アナログ再発
  • 2013年12月06日 - 『時間的歌』
  • 2015年11月18日 - 『時間的歌 巡迴演唱會影音記錄 限量影音典藏』(2CD+DVD,2CD+Blu-ray)
  • 2016年09月01日 - 『花的姿態三部曲 珍藏版黑膠套』(限量珍藏版黑膠套裝組3+1LP/180g)

  *(華麗的冒險、太陽、時間的歌のアナログ化と陳綺貞1996 木船民歌大賽冠軍電台訪問 + 2003年可愛少年demoを収録した7inchがBoxに収められている)

  • 2017年6月30日 - 『讓我想一想』 (限量圖膠唱片) *アナログ再発
  • 2017年7月28日 - 『還是會寂寞』 (限量圖膠唱片) *アナログ再発
  • 2017年8月31日 - 『吉他手』 (限量圖膠唱片) *アナログ再発
  • 2018年12月11日 - 『沙發海』(預購精裝珍藏版には3種のポスターのうち1枚が附属)

シングル

[編集]
  • 2003年11月??日 - 『Sentimental Kills』
  • 2004年03月??日 - 『旅行的意義』
  • 2004年12月31日 - 『after 17』
  • 2006年10月??日 - 『快樂的夏天』食玩包(男生版)収録曲『西風的話』
  • 2006年10月??日 - 『快樂的夏天』食玩包(女生版)収録曲『送別』
  • 2007年02月08日 - 『pussy』
  • 2008年07月12日 - 『失敗者的飛翔』
  • 2009年10月19日 - 『太陽募款限定單曲』
  • 2011年10月01日 - 『蜉蝣』
  • 2014年12月01日 - 『偶然與巧合』
  • 2018年03月09日 - 『台北某個地方』

DVD

[編集]
  • 2005年10月 - 『Sixteen Days DVD CHEER`S FRAME-001 陳綺貞[華麗的冒険] 録音影像筆記 16 day』
  • 2007年 5月 - 『陳綺貞2005-2006花的姿態演唱會 經典實錄(DVD)』
  • 2007年 9月 - 『CHEER LOOKS CHEER`S FRAME-002 陳綺貞音楽影像作品集』
  • 2010年 5月 - 『太陽 巡迴演唱會immortal tour影音記録』
  • 2015年11月 - 『時間的歌 巡迴演唱會影音記錄』*限定盤で初のblu-rayも発売された

脚注

[編集]