韓翃
韓 翃(かん こう、生没年不詳)は、中国・唐の詩人。字は君平。鄧州南陽県の出身。
略歴
[編集]天宝13載(754年)、進士に及第、淄青節度使・侯希逸に招かれて幕下に入ったが、辞任して10年間浪人生活を送り、宣武節度使・李勉に招かれて幕僚となった。その後、徳宗に認められて駕部郎中・知制誥に任ぜられ、中書舎人に至った。大暦十才子の一人。
現在『韓君平詩集』一巻が残っている。
詩人としての彼
[編集]作品に、『寒食』(七言絶句)がある。
寒食 | |
春城無処不飛花 | 春城 処として花を飛ばさざるは無し |
寒食東風御柳斜 | 寒食(かんしょく)東風(とうふう) 御柳(ぎょりゅう)斜めなり |
日暮漢宮伝蝋燭 | 日暮 漢宮 蝋燭を伝え |
青煙散入五侯家 | 青煙散じて五侯(ごこう)の家に入る |