Apple A12
生産時期 | 2018年から2022年まで |
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設計者 | Apple |
生産者 | TSMC[1] |
CPU周波数 | から 2.5 GHz |
プロセスルール | 7nm |
アーキテクチャ | AArch64 |
マイクロアーキテクチャ | ARMv8.3-A |
コア数 | 6コア (2×Vortex 2.5GHz + 4×Tempest 1.5GHz) |
前世代プロセッサ | Apple A11 Bionic |
次世代プロセッサ | Apple A13 Bionic |
L1キャッシュ | 128KB Instruction 128KB Data |
L2キャッシュ | 8MB |
GPU | 1.1GHz クアッドコア Apple A12 GPU "G11P" (Apple独自設計4コア)[2] |
Apple A12 Bionicは、Appleが設計した64ビットARMベースのSystem-on-a-chip(SoC)である[3]。2018年9月12日に発表されたiPhone XS、XS Max、XR、に初搭載され2019年3月18日に発表されたiPad Air 3にも搭載された[4]。
デザイン
[編集]公式発表によると、A12はA11と比較して
を実現しているという[5]。
A12には、Apple設計の64ビットARMv8-Aベースの2つの高性能コア(Vortex)と4つの高効率コア(Tempest)が搭載されている[2]。また、A12はApple製の4コアのGPUを搭載し、A11より50%高速なグラフィックス性能を備えている 。A12には新世代の「ニューラルエンジン」と呼ばれる専用ニューラルネットワークハードウェアも搭載されている[6]。このニューラルエンジンは8つのコアを持ち、毎秒最大5兆回の処理を実行できる(A11では毎秒最大6000億回)[7]。
A12はTSMCの7nm FinFETプロセスを用いて製造される、世界で初めて7nmプロセスを用いて商品化されたチップであり、総トランジスタ数は69億に上る[1]。なお7nmプロセスを用いた製品の発表自体はファーウェイが先だったが[8]、製品としてのリリースはこちらが先である。iPhone XS/XS Max向けには4GB、XR向けには3GBのLPDDR4Xメモリを搭載している。
2020年秋にSecure Enclaveが新たなリビジョンになり、Secure Storage Componentがgen 2となった[9]。
搭載製品
[編集]脚注
[編集]- ^ a b Summers, Nick (September 12, 2018). “Apple's A12 Bionic is the first 7-nanometer smartphone chip”. Engadget. September 12, 2018閲覧。
- ^ a b Smith, Ryan (September 12, 2018). “Apple Announces the 2018 iPhones: iPhone XS, iPhone XS Max, & iPhone XR”. AnandTech. September 12, 2018閲覧。
- ^ "Apple introduces iPhone XR" (Press release). Apple. 12 September 2018. 2018年9月12日閲覧。
- ^ "iPhone Xs and iPhone Xs Max bring the best and biggest displays to iPhone" (Press release). Apple. 12 September 2018. 2018年9月12日閲覧。
- ^ “Apple Event, September 2018”. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “iPhone XS - Technical Specification”. Apple (September 12, 2018). September 12, 2018閲覧。
- ^ Lardinois, Frederic (2018年9月15日). “Appleの新しいiPhoneの中では業界初の7nmチップが動いている”. TechCrunch Japan. オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブ。 2018年9月29日閲覧。
- ^ “AppleとHuaweiがともに「最初の7nmプロセッサ」とアピール合戦、真の勝者はだれか?”. GIGAZINE. (2018年9月13日) 2022年9月12日閲覧。
- ^ “Secure Enclave” (英語). Apple Support. 2021年4月13日閲覧。