DRBV-15
DRBV-15Cのアンテナ背面 | |
目的 | 目標捕捉 |
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開発・運用史 | |
開発国 | フランス |
送信機 | |
周波数 | Sバンド |
パルス幅 | (a) 5.5 µs, (b) 12 µs(0.5 µsにパルス圧縮) |
パルス繰返数 | (a) 2,200 pps, (b) 1,100 pps |
送信尖頭電力 | 60kW(ピーク) 1kW(平均) |
アンテナ | |
形式 | パラボラアンテナ |
直径・寸法 | 幅4.54 m |
アンテナ利得 | 29.5 dB |
ビーム幅 | 幅1.65°×高さ8° コセカント二乗ビーム |
走査速度 | 12 or 24 rpm |
探知性能 | |
探知距離 | 170 km (92 nmi) |
その他諸元 | |
重量 | 675kg(アンテナ部) |
シー・タイガー(英語: Sea Tiger)は、フランスのトムソン-CSF社(現在のタレス・ネーデルラント社)が開発した2次元レーダー。フランス海軍ではDRBV-15として制式化されたほか、山寨版は中国人民解放軍海軍で363型レーダーとして装備化されている。また、発展型のシー・タイガー Mk.2も開発され、こちらはDRBV-15Cとして制式化された。
本機は、ヴェガ戦術情報処理装置のフリゲート用拡大版の主センサーとなるべく開発された。既に小型艦向けに配備されていたヴェガ戦術情報処理装置は、Cバンドのトリトン・レーダー(DRBV-51)を主センサーとして採用していたことから、本機はいわばその大型化版といえる。動作周波数は、より長距離探知に対応したSバンドに変更された。これにより、例えばレーダー反射断面積(RCS)2m²の目標に対する探知距離は、トリトンIIでは30キロメートル (16 nmi)であったのに対して、シー・タイガーでは110キロメートル (59 nmi)に延伸されている。初期型のDRBV-15 シー・タイガーは、メッシュ型で横長のパラボラアンテナを採用していたが、DRBV-15C シー・タイガー Mk.2ではプレーナアレイ・アンテナに変更された[1]。
採用国と搭載艦艇
[編集]- シュフラン級駆逐艦「デュケーヌ」(DRBV-15)
- ジョルジュ・レイグ級駆逐艦(DRBV-15A; 後期建造艦)
- カサール級駆逐艦(DRBV-15; 後日DRBJ-11Bに換装して撤去)
- ラファイエット級フリゲート(DRBV-15C)
- ミサイル追跡艦モンジュ(DRBV-15C)
- アルミランテ・パディーヤ級フリゲート(シー・タイガー:後日SMART-Sに換装して撤去)
- アル・マディーナ級フリゲート(シー・タイガー)