SGホールディングス
![]() SGホールディングス本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | SgH |
本社所在地 | ![]() 〒601-8104 京都府京都市南区上鳥羽角田町68番地 |
設立 | 2006年3月22日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 9130001026717 |
事業内容 | グループ経営戦略策定・管理並びにそれらに付帯する業務 |
代表者 | 栗和田榮一(代表取締役会長) 松本秀一(代表取締役社長) 本村正秀(代表取締役副社長 事業推進担当) |
資本金 | 118億82百万円 (2024年3月31日) |
発行済株式総数 | 640,394,000株 (2024年3月31日) |
売上高 | 連結:1兆3169億4000万円 単独:476億6600万円 (2024年3月期) |
経常利益 | 連結:908億5000万円 単独:406億6700万円 (2024年3月期) |
純利益 | 連結:582億7900万円 単独:391億円 (2024年3月期) |
純資産 | 連結:5902億6100万円 単独:3395億5900万円 (2024年3月期) |
総資産 | 連結:8970億4900万円 単独:5700億500万円 (2024年3月期) |
従業員数 | 連結:52,309名 単独:234名 (2024年3月期) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
主要株主 | 新生興産株式会社 17.23% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.28% 公益財団法人SGH文化スポーツ振興財団 7.73% 住友生命保険相互会社 4.02% 三井住友海上火災保険株式会社 4.02% 株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.75% 佐川印刷株式会社 3.64% 株式会社三菱UFJ銀行 3.31% 株式会社三井住友銀行 3.31% 田中産業株式会社 3.19% (2024年3月31日) |
主要子会社 | #SGホールディングスグループ参照 |
関係する人物 | 荒木秀夫(元社長) |
外部リンク | SGホールディングス株式会社 |
特記事項:経営指標は、SgH「第18期 有価証券報告書」(2024年6月27日)を参照。 |
![]() | |
創業者 | 佐川清 |
---|---|
創立 | 1965年 |
国籍 | ![]() |
中核企業 | SGホールディングス、佐川急便 |
会員数 | 153社(うち連結子会社148社) |
中心的人物 | 栗和田榮一(SGホールディングス会長) 本村正秀(佐川急便社長) |
主要業務 | 運輸業 |
SGホールディングス株式会社(エスジーホールディングス、英: SG HOLDINGS CO.,LTD.[2])は京都府京都市南区に本社を置く、SGホールディングスグループの純粋持株会社。
社名は「Sagawa Group Holdings(佐川グループホールディングス)」に由来する。国内宅配便ではヤマトホールディングスに次ぐ国内2位でシェアは33%。
沿革
[編集]2000年代
[編集]- 2006年(平成18年)3月22日[5] - 佐川急便の単独株式移転により、SGホールディングス株式会社を設立[6][7]。
- 2006年(平成18年)6月 - 子会社の佐川急便から、グループの経営戦略・管理機能と執行機能を吸収。
- 2007年(平成19年)8月21日 - 不動産管理業の子会社として、SGリアルティを設立[8]。
- 2008年(平成20年)11月 - 国内ロジスティクス事業子会社として、佐川ロジスティクスパートナーズを設立。
- 2009年(平成21年)2月16日 - 3PL事業会社のワールド・ロジより、ワールドサプライの保有分株式(97.3%)のすべてを取得[9]。
2010年代
[編集]- 2011年(平成23年)4月11日 - 連結子会社の佐川アドバンスが人材サービス事業を、SGフィルダーとして分社化。
- 2011年(平成23年)5月25日 - シェアードサービス子会社として、SGエキスパートを設立[注釈 1][10]。
- 2012年(平成24年)6月 - グローバル事業の統括会社として、SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.(SG Global)[注釈 2]を設立[11]。
- 2013年(平成25年)5月1日 - ロジスティクス事業子会社の再編を実施[12][13]。
- 佐川グローバルロジスティクス(初代)の国内事業部門を、佐川グローバルロジスティクス(2代)として分社化。
- 分割後の初代法人はSGHグローバル・ジャパンへ商号変更の上、グローバル事業に特化する。
- 2013年(平成25年)5月 - シンガポール中堅物流会社のAMEROID LOGISTICS (S) PTE. LTD.(現:SG SAGAWA AMEROID PTE. LTD.)の株式90.0%を取得[14]。
- 2013年(平成25年)11月 - 連結子会社のSG Globalが米国法人として、SG SAGAWA USA, INC.[注釈 3]を設立[15]。
- 2014年(平成26年)5月 - スリランカ大手物流会社のEXPOLANKA HOLDINGS PLC(現:EXPOLANKA HOLDINGS Limited)を買収[16]。
- 2015年(平成27年)3月 - 連結子会社のSG Globalがベトナム法人として、SG SAGAWA VEITNAM CO., LTD.を設立[17]。
- 2015年(平成27年)6月14日 - 大手コンビニエンスストア(CVS)のローソンとの共同宅配サービス会社として、SGローソンを設立[18][19]。
- 2016年(平成28年)3月30日 - 子会社の佐川急便と共に、日立物流(現:ロジスティード)と資本業務提携契約を締結[20]。
- 2016年(平成28年)11月 - 連結子会社のSG Globalが、ベトナム大手輸送会社のPhat Loc Express and Trading JSC(後のSG SAGAWA EXPRESS VIETNAM., LLC)を買収[21]。
- 2016年(平成28年)12月25日 - スポーツ協賛事業の一環として、全国高校駅伝の特別協賛スポンサーに参加[22]。
- 2016年(平成28年)12月 - 電報類似サービスの子会社として、VST(現:佐川ヒューモニー)を設立。
- 2017年(平成29年)12月13日[23] - 東証第1部市場に上場、創業60年で株式公開を行う。
- 2019年(平成31年)4月1日 - 連結子会社間の合併を実施。
- 佐川グローバルロジスティクスが、佐川ロジスティクスパートナーズを吸収合併[24]。
- SG SAGAWA VIETNAM CO., LTD.が、SG SAGAWA EXPRESS VIETNAM., LLCを吸収合併[25]。
2020年代
[編集]- 2020年(令和2年)3月31日 - 連結子会社の佐川グローバルロジスティクスが、中国上海市の物流会社の上海虹迪物流科技有限公司(英: Shanghai Runbow Logistics & Technology Co., Ltd.)の株式70.0%を取得[27]。
- 2020年(令和2年)9月24日 - 日立物流との資本業務提携を事実上解消[28]。
- 2020年(令和2年)10月1日 - 連結子会社のSGシステムが、同じく連結子会社の佐川フィナンシャルとSGエキスパートを吸収合併[29]。
- 2022年(令和4年)4月 - 東証の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行。
- 2024年(令和6年)7月22日 - 株式公開買付け(TOB)により、C&Fロジホールディングスの株式84.83%を取得[30][31]。
SGホールディングスグループ
[編集]SGホールディングスグループ(英: SG Holdings Group)は京都市南区に本社を置くSGホールディングスと、その子会社で大手宅配業者の佐川急便を中核とする日本の総合物流業グループ。佐川急便を含む連結子会社148社と持分法適用関連会社5社で構成され、特に宅配事業は国内シェア2位の規模を誇る[33]。
デリバリー事業
[編集]佐川急便株式会社(SGホールディングス 100.0%)- 大手宅配業者(飛脚宅配便、飛脚クール便、飛脚メール便、ゆうメール等)
- 佐川ヒューモニー株式会社(佐川急便 100.0%)- 法人向け電報関連サービス
SGモービング株式会社(SGホールディングス 100.0%)- 法人向け引越しサービス、大型家具家電の配送設置等
株式会社ワールドサプライ(SGホールディングス 100.0%)- 百貨店、大規模小売店舗向け納品代行サービス
ロジスティクス事業
[編集]名糖運輸グループ
[編集]名糖運輸株式会社(SGホールディングス 100.0%)- 大手チルド食品輸送会社
【チルド食品配送】
【冷凍食品配送】
- 株式会社ヒューテックノオリン(「HN」、名糖運輸 100.0%)- 大手冷凍食品輸送会社
|
|
【配送センター】
|
|
【コーポレート】
|
【グローバル】
|
|
佐川グローバルロジスティクス
[編集]佐川グローバルロジスティクス株式会社(SGホールディングス 100.0%)- 3PL事業
- Shanghai Runbow Logistics & Technology Co., Ltd.(佐川グローバルロジスティクス 70.0%)- 上海市法人
佐川グローバル・ジャパン
[編集]SGHグローバル・ジャパン株式会社(SGホールディグス 100.0%)- 国際物流サービス、倉庫事業
- SAGAWA EXPRESS (H.K.) CO., LTD.(SGHグローバル・ジャパン 100.0%)- 香港法人
SGホールディングス・グローバル
[編集]SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.(「SG Global」、SGホールディングス 100.0%)- グローバル事業子会社の統括
【東アジア】
|
【東南アジア】
|
|
【米州】
- SG SAGAWA USA, Inc.(SG Global 100.0%)- 米国法人
エクスポランカ
[編集]EXPOLANKA HOLDINGS Limited(SG Global 100.0%)- スリランカ最大手の物流会社
【米州】
|
|
【アジア】
【アフリカ】
- Expolanka Freight Ltd(EXPOLANKA HD 100.0%)- ケニア法人
不動産事業
[編集]SGリアルティ株式会社(SGホールディングス 100.0%)- 物流不動産を対象とした賃貸管理・開発事業、再生可能エネルギー事業
- SGアセットマックス株式会社(ザイマックスの共同出資)- SGAM投資法人の資産運用会社
その他
[編集]SGモータース株式会社(SGホールディングス 100.0%)- 自動車販売・賃貸等。2009年3月に佐川ギャラクシーモータースより社名変更。
佐川アドバンス株式会社(SGホールディングス 100.0%)- 通信販売サイト「カットコット」運営、グループ企業内自動販売機運営。旧・佐川サポートサービス。
SGシステム株式会社(SGホールディングス 100.0%)- グループ内外のITシステムに関する企画、設計、開発、保守、運用業務
SGフィルダー株式会社(SGホールディングス 100.0%)- 佐川急便の荷物仕分け作業の請負と労働者派遣業
かつて存在していた企業
[編集]- ギャラクシーエアラインズ株式会社 - 航空貨物輸送。2005年5月設立。原油高騰の影響で、2008年9月で廃業(後に清算結了)。
- SGローソン株式会社 - 2015年6月にローソンとの共同宅配事業者として設立。2019年6月に清算結了[34]。
- 佐川フィナンシャル株式会社 - 2005年3月設立。2020年10月、SGシステムに合併。
- 株式会社C&Fロジホールディングス - 2015年10月、名糖運輸とヒューテックノオリンの経営統合により設立。2025年4月、子会社の名糖運輸に合併。

その他の組織
[編集]- 保利佐川物流有限公司 - 中国・保利集団との合弁物流企業
- 公益財団法人SGH文化スポーツ振興財団 - 佐川美術館などを運営
- 公益財団法人SGH財団
- SGホールディングスグループ健康保険組合
- SGホールディングスグループ企業年金基金
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ コーポレートガバナンス - SGホールディングス株式会社
- ^ SGホールディングス株式会社 定款 第1章第1条
- ^ a b “第18期 有価証券報告書”. SGホールディングス (2024年6月27日). 2025年4月11日閲覧。
- ^ “沿革”. SGホールディングス. 2025年4月11日閲覧。
- ^ “SGホールディングス 基本情報”. 日本経済新聞社. 2025年4月11日閲覧。
- ^ “佐川急便 / 純粋持株会社体制へ移行”. 物流ニュース (2005年12月4日). 2025年4月11日閲覧。
- ^ 「佐川急便 / 来年3月「SGホールディングス」設立。純粋持ち株会社体制に移行」『日本海事新聞』日本海事新聞社、2005年12月1日、デイリー版、02面。
- ^ “SGホールディングス、不動産管理会社設立”. 海事プレス社 (2008年3月28日). 2008年4月1日閲覧。
- ^ “ワールド・ロジ<9378>、納品代行業のワールドサプライを佐川急便へ譲渡”. M&A Online. ストライク (2009年1月26日). 2009年2月7日閲覧。
- ^ “SGホールディングス / グループ内のシェアードサービス会社設立”. 物流ニュース (2011年5月25日). 2011年5月26日閲覧。
- ^ LOGISTICS TODAY編集部: “SGHD、シンガポールで海外統括会社が稼働”. LOGISTICS TODAY (2013年4月24日). 2013年4月30日閲覧。
- ^ “佐川グローバルロジスティクス / 国内ロジスティクス分野を分割”. 物流ニュース (2013年4月4日). 2013年4月5日閲覧。
- ^ LOGISTICS TODAY編集部: “佐川グローバル、国内ロジ事業を分社化”. LOGISTICS TODAY (2013年4月4日). 2013年4月5日閲覧。
- ^ “佐川急便のSG、シンガポール社を買収”. 日本経済新聞社 (2013年5月3日). 2013年5月11日閲覧。
- ^ “SGホールディングス・グローバル / 米国にSG SAGAWA USA設立”. 物流ニュース (2014年3月3日). 2014年3月7日閲覧。
- ^ コロンボ事務所 (2015年12月21日). “SGホールディングス、地場エクスポランカ買収で物流事業網拡大”. 日本貿易振興機構. 2016年1月5日閲覧。
- ^ “SGHG、100%子会社「SG佐川ベトナム」を設立”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所 (2015年4月24日). 2015年5月1日閲覧。
- ^ 清水 律子 (2015年4月7日). 田中 志保: “ローソンと佐川急便が提携、コンビニ拠点に宅配・受け取り”. ロイター通信. 2015年4月10日閲覧。
- ^ 「新会社「SGローソン」がサービス開始 高齢者の宅配ニーズ取り込み狙う 御用聞きも」『産経新聞』産経新聞社、2015年6月24日。
- ^ “日立物流と佐川急便、3年内統合へ アジア事業拡充”. 日本経済新聞社 (2016年3月30日). 2016年4月3日閲覧。
- ^ ECzine編集部 (2016年12月7日). “佐川急便、ベトナム国内輸送業界第4位へ SGホールディングス・グローバルがベトナム大手輸送会社を買収”. 翔泳社. 2016年12月10日閲覧。
- ^ 「物流・SGHDが特別協賛…「長くつないで」」『毎日新聞』毎日新聞社、2016年10月11日、夕刊。
- ^ “SGホールディングス(株)の企業情報”. Yahoo!ファイナンス. LINEヤフー (2025年4月11日). 2025年4月11日閲覧。
- ^ “佐川ロジスティクスパートナーズ株式会社の情報”. 国税庁 (2019年4月11日). 2025年4月11日閲覧。
- ^ SGホールディングス (2019年4月2日). “SGホールディングスグループ、ベトナム事業法人2社を統合”. 日本経済新聞社. 2019年4月4日閲覧。
- ^ 藤原 秀行. “SGモータース、ベトナムでコールドチェーン普及支援事業を展開”. LOGI-BIZ online. ライノス・パブリケーションズ. 2020年2月1日閲覧。
- ^ “SGホールディングス(9413)子会社の佐川グローバルロジスティクス、中国上海拠点の物流企業の株式を取得”. 日本M&Aセンター (2019年12月20日). 2020年1月7日閲覧。
- ^ LOGISTICS TODAY編集部 (2020年9月24日). “日立物流とSGHDの提携事実上解消、「独自に成長戦略」”. LOGISTICS TODAY. 2020年9月24日閲覧。
- ^ 「SGHD、子会社再編で体制強化。金融・ITなど統合」『日本海事新聞』日本海事新聞社、2020年8月18日、デイリー版、03面。
- ^ TBSテレビ (2024年5月31日). “佐川急便傘下に持つSGホールディングスがC&Fロジホールディングス買収へ”. TBS NEWS DIG. 2024年6月1日閲覧。
- ^ “SGHD、C&Fを買収へ 1200億円超、同業TOBに対抗”. 時事通信 (2024年5月31日). 2024年6月1日閲覧。
- ^ “事業内容”. SGホールディングス. 2025年4月12日閲覧。
- ^ 平田、増田、吉野 (2024年8月23日). “令和5年度宅配便等取扱実績関連資料”. 国土交通省物流・自動車局貨物流通事業課. pp. 4-5. 2024年9月3日閲覧。
- ^ SGローソン「解散公告」『官報』令和元年号外第56号、国立印刷局、2019年7月2日、94頁。