UEFAスタジアムカテゴリー
UEFAスタジアムカテゴリーは、欧州サッカー連盟 (UEFA) の基盤規制によるサッカースタジアムの分類である[1]。
この基準をもとに、スタジアムはカテゴリー1・2・3・4(4はエリートから改名)と評価付けされる。かつては一つ星から五つ星で評価する方法であったが、2006年に現行のカテゴリー分類方式になった。
解説
[編集]開閉式屋根が存在する場合、その使用はUEFAの代理人と主審との協議によって決定される。
カテゴリー4の最小収容人数は8,000人であるが、2006年に現行のレギュレーションが導入されて以来、UEFAヨーロッパリーグ決勝戦には4万人未満、UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦には6万人未満のスタジアムは選ばれていない。
2007年UEFAチャピオンズリーグ決勝後、UEFA会長のミシェル・プラティニは、安全を考慮した結果、欧州選手権の決勝は平均収容人数は7万人のスタジアムで開催するのが望ましい、と述べた[2]。それぞれ2010年と2011年のチャンピオンズリーグ決勝が開催されたサンティアゴ・ベルナベウとウェンブリー・スタジアムの収容人数は、2009年チャンピオンズリーグ決勝が開催されたスタディオ・オリンピコ・ディ・ローマと同様に7万人超、2011年チャンピオンズリーグ決勝が開催されたウェンブリー・スタジアムの収容能力に至っては9万人である。2012年チャンピオンズリーグ決勝が開催されたフースバル・アレナ・ミュンヘンの収容能力は7万5,000人である。
カテゴリー間の主な差異
[編集]基準 | カテゴリー1 | カテゴリー2 | カテゴリー3 | カテゴリー4 |
---|---|---|---|---|
フィールド | 長さ100 - 105 m, 幅64- 68 m | 長さ105 m, 幅68 m | ||
審判控室の最小サイズ | 規定なし | 20 m2 | ||
最小投光照明 | 放送に適した | 800ルクス、固定カメラに対して | 1,400ルクス、固定カメラに対して | 1,400ルクス、全方向 |
VIPの駐車スペース | 20 | 50 | 100 | 150 |
立ち見観客席 | 許可 | 不許可 | ||
最小シート数 | 200 | 1,500 | 4,500 | 8,000 |
最小VIPシート | 50 | 100 | 250 | 500 |
ビジターチームのためのVIPシート | 10 | 20 | 50 | 100 |
VIPのための歓待エリア | 規定なし | 400 m2 | ||
最小メディア用エリア | 50 m2 | 100 m2(50名) | 200 m2(75名) | |
最小カメラマン数 | 規定なし | 15 | 25 | |
メインカメラのための最小スペース | 4 m2(少なくとも1台) | 6 m2(2台) | 10 m2(4台) | |
プレスボックスにおける最小シート数 | 20, 5はデスク付き | 20, 10はデスク付き | 50, 25はデスク付き | 100, 50はデスク付き |
実況放送席の最小数 | 2 | 3 | 5 | 25 |
TVスタジオの最小数 | 1(改造できる) | 1 | 2 | 2, 少なくとも一箇所はピッチが見える |
試合後インタビュー位置の最小数 | 規定なし | 4 | ||
放送トラックのための最小屋外エリア | 100 m2 | 200 m2 | 1,000 m2 | |
プレスカンファレンス室の最小座席数 | 少なくとも1 | 30 | 50 | 75 |
脚注
[編集]- ^ “UEFA Stadium Infrastructure Regulations Edition 2010”. UEFA (2010年3月). 2010年7月20日閲覧。
- ^ “Update 1-Soccer-Platini wants Champions League final at weekend”. Reuters (2008年8月30日). 2008年11月10日閲覧。