みなみ寄居駅
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みなみ寄居〈ホンダ寄居前〉駅 | |
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駅舎(2020年11月) | |
みなみよりい〈ほんだよりいまえ〉 Minami-yorii〈Honda Yorii-mae〉 | |
◄TJ 34 東武竹沢 (1.8 km) (1.9 km) 男衾 TJ 36► | |
埼玉県大里郡寄居町大字富田字橋ノ入南谷997-14 | |
駅番号 | TJ35 |
所属事業者 | 東武鉄道 |
所属路線 | ■東上本線 |
キロ程 | 68.9 km(池袋起点) |
電報略号 | ミヨリ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- | [東武 1]1,675人/日 -2023年- |
開業年月日 | 2020年(令和2年)10月31日 |
みなみ寄居駅(みなみよりいえき)は、埼玉県大里郡寄居町大字富田にある、東武鉄道東上本線の駅[1]である。駅番号はTJ 35[1]。副駅名は
開設は2020年(令和2年)であり、東武鉄道では2017年(平成29年)に開設した東武ワールドスクウェア駅(鬼怒川線)以来、東上本線では2002年(平成14年)に開設したつきのわ駅以来の新駅[2][3]。
概要
[編集]自動車メーカーの本田技研工業(ホンダ)は2023年度(令和5年度)を目途に狭山市にある埼玉製作所狭山完成車工場を閉鎖[4]、寄居町にある埼玉製作所寄居完成車工場(現・埼玉製作所完成車工場)に機能を集約・強化する方針を決定していたが、勤務する従業員らが増加することで、寄居完成車工場や小川工場への通勤客で慢性的に混雑状態である沿道の国道254号渋滞悪化が見込まれ、課題となっていた[5][3]。
道路の混雑緩和や従業員のアクセス向上を目的として、本田技研工業が東武鉄道側に駅新設を要望し[6]、同社が建設費用を全額負担する請願駅として駅開設に至った(事業費用は非公表)[5][7]。利用客として工場勤務者を想定しており、パークアンドライドの促進も検討している[6]。
歴史
[編集]年表
[編集]- 2017年(平成29年)11月:本田技研工業が東武鉄道と東上線の活用についての協議を開始[5]。
- 2019年(平成31年・令和元年)
- 2020年(令和2年)10月31日:開業[1][2][3]。
- 2021年(令和3年)3月13日:運賃計算特例を廃止し、当駅発着運賃を設定[9]。
駅名の由来
[編集]東武鉄道は、「寄居町の南側に位置する駅として分かりやすく、また親しみを込めて “南”を平仮名で表記する」とした。また、同駅を本田技研工業埼玉製作所完成車工場への最寄駅として、国内外のホンダ関係者が多く利用することから、副駅名を「ホンダ寄居前」とした[1][3]。
東上線系統で副駅名が付与されている駅の中で唯一、公式路線図や停車駅案内においても副駅名併記が成されている[10][11][注釈 1]。
駅構造
[編集]4両編成に対応する長さ約90 mの単式ホーム1面1線を有する、築堤上にある地上駅[1][5]。
改札・ホームは2階にあり、橋上駅舎の3階から西側に隣接するホンダ寄居工場へ向けて連絡通路が設置されている[7][3][12]。エレベーターは地上 - 2階 - 3階を結んでおり、改札外トイレは3階の工場通用口横にある[12]。
当駅の券売機では、「TJライナー」の座席指定券[13]や東武本線系統の特急券[14]、各種企画乗車券の購入はできない。
後述するように2021年3月12日までは運賃計算が特殊であったため、当駅から上り(池袋方面)または下り(寄居方面)に利用する方向により使用する自動改札機が異なっていたが[15]、翌3月13日以降は改札機の区別が無くなっている。
改札の近くには乗降車駅証明書発行機が設置されているが、2021年3月12日までは切符を利用して当駅から下り(寄居駅)方向に乗車する場合、これを利用した上で係員に申し出て入場する必要があった[15]。
- 開業前工事中の駅舎(2020年6月9日)
- ホーム(2020年11月14日)
- 改札口(2020年11月14日)
利用状況
[編集]2023年度の1日平均乗降人員は1,675人である[東武 1]。
開業後の1日平均乗降人員は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗降人員 | 出典 |
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2020年(令和 | 2年)958 | [東武 3] [備考 1] |
2021年(令和 | 3年)1,145 | [東武 4] |
2022年(令和 | 4年)1,543 | [東武 5] |
2023年(令和 | 5年)1,675 | [東武 1] |
- 備考
- ^ 2020年10月31日開業。開業日から翌年3月31日までの計152日間を集計したデータ。
運賃計算
[編集]運賃計算は、特例として開業から2021年3月12日までは当駅の上り方(池袋方面)からは東武竹沢駅まで、当駅の下り方(寄居方面)からは男衾駅までの運賃と同額とし、池袋方面から東武竹沢駅まで、寄居方面から男衾駅までの乗車券でも当駅に乗降車可能となる措置をとっていた[1][9]。
駅周辺
[編集]駅前は細い道路が1本あるのみで、住宅などはなく、開発も計画されていない[7]。道路を北に進むと寄居町富田の集落を経て国道254号・埼玉県道30号飯能寄居線(重複区間)に至る。
駅の東側には寄居カントリークラブの敷地が広がるが、クラブハウスからは離れており、最寄り駅とされていない。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 本線系統においては、押上〈スカイツリー前〉駅・獨協大学前〈草加松原〉駅がこれに該当する。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 『東上線 新駅の駅名を「みなみ寄居<ホンダ寄居前>」とし、 開業日を2020年10月31日に決定しました!』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2019年12月23日。オリジナルの2019年12月23日時点におけるアーカイブ 。2019年12月23日閲覧。
- ^ a b 「東武東上線・みなみ寄居、31日開業 ホンダ寄居工場への最寄駅、副駅名は「ホンダ寄居前」」『埼玉新聞』2020年10月31日。オリジナルの2020年10月31日時点におけるアーカイブ。2020年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f “ホンダが造った新駅「みなみ寄居」は何が特別か 自動車工場と直結、沿線活性化に期待の声も”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社 (2020年11月3日). 2020年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
- ^ 「ホンダの狭山工場、23年度までに閉鎖 寄居に集約」『日本経済新聞』2018年7月31日。オリジナルの2019年12月23日時点におけるアーカイブ。2019年12月23日閲覧。
- ^ a b c d e 「東武鉄道、ホンダ寄居工場側に新駅 東上線・東武竹沢駅―男衾駅間に設置、混雑緩和や地域活性化に期待」『埼玉新聞』2019年6月4日。オリジナルの2019年9月15日時点におけるアーカイブ。2020年5月30日閲覧。
- ^ a b 「東武東上線、ホンダ寄居工場隣に新駅 2020年秋開業」『日本経済新聞』2019年6月3日。オリジナルの2019年10月7日時点におけるアーカイブ。2019年12月23日閲覧。
- ^ a b c 森口将之 (2020年9月10日). “ホンダが全額負担、東上線に新駅を造る狙い 10月末に工場最寄りの「みなみ寄居」駅が開業”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2020年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月10日閲覧。
- ^ 『2020年秋東武東上線 東武竹沢駅〜男衾駅間に新駅を開業します』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2019年6月3日。オリジナルの2019年8月12日時点におけるアーカイブ 。2019年12月23日閲覧。
- ^ a b “みなみ寄居駅をご利用のお客さまへ” (PDF). 東武鉄道. 2021年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
- ^ “全線路線図” (PDF). 東武鉄道. 2020年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月1日閲覧。
- ^ “停車駅のご案内(東上本線・越生線)” (PDF). 東武鉄道. 2020年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月1日閲覧。
- ^ a b c “みなみ寄居<ホンダ寄居前>駅 構内マップ”. 東武鉄道. 2020年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月31日閲覧。
- ^ “TJライナー座席指定券の購入方法”. 東武鉄道. 2023年3月20日閲覧。
- ^ “購入・予約方法”. 東武鉄道. 2023年3月20日閲覧。
- ^ a b “みなみ寄居駅<ホンダ寄居前> ご利用についてのお知らせ” (PDF). 東武鉄道. 2020年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月10日閲覧。
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- 東武鉄道の1日平均乗降人員
- ^ a b c 『駅別乗降人員 2023年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、13頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。
- ^ “駅情報(乗降人員)”. 東武鉄道. 2024年8月3日閲覧。
- ^ 「駅一覧」『東武会社要覧2021』(pdf)(レポート)東武鉄道、71頁。オリジナルの2022年4月19日時点におけるアーカイブ 。2024年8月3日閲覧。
- ^ 『駅別乗降人員 2021年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、13頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 『駅別乗降人員 2022年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、13頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 請願駅
- 海芝浦駅 - 当駅と同じく民間企業の事業所に直結している駅。
- 小田栄駅 - 当駅と同じく当面の間、隣駅の運賃が適用されていた常設駅。
- あしかがフラワーパーク駅 - 同上。
- 東武ワールドスクウェア駅 - 同上。
- 八木西口駅 - 当駅と同じく隣駅(大和八木駅)の運賃が適用されているが、運賃計算のルール設定の経緯により、時限措置ではなく恒久的に大和八木駅発着として運賃計算を行う。
外部リンク
[編集]- みなみ寄居駅(駅情報) - 東武鉄道