ウラジーミル・プーチンの会議用テーブル
ウラジーミル・プーチンの会議用テーブル (英語: Vladimir Putin's meeting table) は、ボリス・エリツィンの大統領時代、1990年代後半にクレムリンに設置された白い天板の楕円形のブナのテーブルである[1]。このテーブルは長さ6メートル (20フィート) で、1枚のブナ材でできており、3つの中空の木製スタンドで支えられていると報じられている。白の漆塗り、側面は金メッキ仕上げである[2]。
イタリアのカントゥにあるOAK Furnitureは、1995年から1997年の間にクレムリンに家具などを納入する契約の一環として、テーブルを製作したと主張している。OAKは、1999年に出版された本にテーブルの写真を掲載している[2]。しかし、スペインの引退した家具職人は、テーブルを2005年頃に製作したと言う[2]。
歴史
[編集]2022年、ウラジーミル・プーチンロシア大統領は、エマニュエル・マクロンやオラフ・ショルツ、アントニオ・グテーレスなど、世界の指導者との会談でこのテーブルを使用した[3][4][5]。プーチン大統領は非常に長い白い会議用テーブルの一方の端に座っており、他の参加者は反対側の端に彼から遠く離れて座っている。プーチン大統領はまた、他の長いテーブルで彼の閣僚らと同様に離れた会議に出席している写真も撮られている[6]。2022年ロシアのウクライナ侵攻の間、このテーブルは多数のインターネット・ミームの対象となった[7]。
プーチン大統領は、威圧や権力のイメージを投影するために、またはCOVID-19に感染することを恐れて、長いテーブルを使用することを選択したと推測されている[3][8][9]。プーチン大統領は、同じ時期に中国共産党の指導者である習近平党総書記との会談に出席している写真が撮られている[10]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “To Russia with love: vast Italian table in Kremlin turns heads”. Reuters. (2022年2月15日) 2022年4月27日閲覧。
- ^ a b c “Italian craftsman claims Putin’s ‘unique’ oversized table”. www.aljazeera.com. 2022年4月27日閲覧。
- ^ a b “Putin's massive table: powerplay or paranoia?”. The Guardian (2022年2月8日). 2022年4月27日閲覧。
- ^ Saul, Derek. “Putin's Long Tables Explained: Why He Puts Some Leaders, Including Germany’s Scholz, At An Extreme Distance”. Forbes. 2022年4月27日閲覧。
- ^ “Putin breaks out the Kremlin's ridiculously long table to meet with the head of the UN”. Business Insider. 10 June 2022閲覧。
- ^ “Photos: Putin keeps his distance during meetings”. uk.news.yahoo.com. 2022年4月27日閲覧。
- ^ “Putin's White Table in Macron Talks Sparks Endless Memes”. The Moscow Times. (9 February 2022) 28 April 2022閲覧。
- ^ “What Putin’s very long table tells us about Russia’s inner workings”. NBC News. 2022年4月27日閲覧。
- ^ “Thumbelina Politics: a Seat at Putin’s Table”. artreview.com. 2022年4月28日閲覧。
- ^ “Xi and Putin urge Nato to rule out expansion as Ukraine tensions rise”. The Guardian (2022年2月4日). 2022年4月28日閲覧。
外部リンク
[編集]ウィキメディア・コモンズには、ウラジーミル・プーチンの会議用テーブルに関するカテゴリがあります。