ブラジル学校
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ブラジル学校(ブラジルがっこう)、ブラジリアンスクール(英語: Brazilian schools, ポルトガル語: Escolas para brasileiros)とは、在日ブラジル人のための学校(インターナショナルスクール)。ブラジル人の子弟の大半は日本の公立学校で一般日本人と同じ学習をしているが、一部はブラジル学校に通っている。
48校がブラジル政府からの認可を受けている(2010年現在)。一校あたり30人から200人くらいの児童・生徒がいる。
学校の数
[編集]日本各地に約80校がある。そのうち日本の都道府県より各種学校の認可を受けているのは11校に過ぎず、私塾と同じ無認可校が大半である(文部科学省調べ2010年現在)。
経営
[編集]ほとんどの学校は授業料のみで学校を運営している。そのため、学校経営はとても苦しい。
三井物産が2005年よりブラジル学校及び在日ブラジル人への教育支援を行っている。
設備
[編集]- 大半の学校は、自治体の補助を受けられないということもあってか、賃貸物件であることが多い。規模は私塾ぐらいの広さであり、グラウンドはないところが多い。また、ブラジル人学校の多くが郊外にあったり、遠くから生徒が通うことから、教員による送迎が行われている。そのための通学バスや大型ワゴンを所有している学校が一般的であったが、昨今では経営難のために売却してしまった学校も多い。
- ブラジル学校はブラジルのシラバスに基づいて運営されていることから、ブラジル同様学校内での健康診断を日本の法律上義務づけられていない。そのため、それを行う際は地元の公立小中学校などに診断機器を借り、地元のボランティアの協力のもと行われている。最近では、NPOや地域団体との協力のもと、保健教育に力を入れている学校も見受けられるが、十分とは言えず、その必要性が議論になっている。
教育内容
[編集]ブラジルの教育制度に準拠しているところが大半である。
授業料
[編集]学校の1人あたりの授業料は1ヶ月数万円が当たり前で、大変高額である。そのため2008年秋の世界的不況の折、親の失業などにより退学する者が相次いだ。そのため、運営費である学費を確保出来ず、光熱費の支払いにさえも苦労し、最悪の場合に閉校してしまうことが多い。
不就学
[編集]学校に通えない不就学の子供がいる[要追加記述]。不登校化から非行へと走る[要追加記述]。ケースや工場などで働くケース(児童労働)があり、日本のマスコミの格好の報道素材にされやすい。
ブラジル学校の一部では日本語が不自由な学児のため、日本語教室を開設している。(虹の架け橋教室)
ブラジリアンスクール一覧
[編集]関東地方
[編集]中部地方
[編集]- 愛知県
- 静岡県
- 岐阜県
- 長野県
近畿地方
[編集]中国地方
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脚注
[編集]参考文献
[編集]- 日本の中の外国人学校 月刊「イオ」編集部 編2006年
- 李紅実、渋谷英章「教育保障における「私立学校」の役割 : 中国農民工子弟学校と在日ブラジル人学校の比較」『東京学芸大学紀要. 総合教育科学系』第66巻第1号、東京学芸大学学術情報委員会、2015年2月、39-53頁、CRID 1050288469019264128、hdl:2309/137790、ISSN 1880-4306。
- 小貫大輔「ブラジル学校高校生のポルトガル語と日本語の作文力調査(中間報告)」(PDF)『文明』第18号、平塚 : 東海大学文明研究所 ; 2003-2021、2013年、33-35頁、CRID 1520853832987251840、ISSN 13476424。