エチオピア航空
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法人番号 | 1700150095842 | |||
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設立 | 1945年12月21日 | |||
ハブ空港 | ボレ国際空港 | |||
マイレージサービス | Sheba Miles | |||
会員ラウンジ | Sheba Lounge, Cloud Nine Lounge | |||
航空連合 | スターアライアンス | |||
親会社 | エチオピア連邦民主共和国政府(100%) | |||
保有機材数 | 147機 | |||
就航地 | 89都市 | |||
本拠地 | エチオピア アディスアベバ | |||
代表者 | Tewolde Gebremariam(CEO) | |||
外部リンク | https://www.ethiopianairlines.com/ |
エチオピア航空(エチオピアこうくう、アムハラ語: የኢትዮጵያ አየር መንገድ 英語: Ethiopian Airlines)は、エチオピアのアディスアベバを本拠地とするアフリカ最大の航空会社。株式の100%をエチオピア政府が所有する[1]、エチオピアのフラッグ・キャリアでもある。国内線は28都市、国際線はアフリカ62都市を含め世界でおよそ120都市へ乗り入れている。
概要
[編集]1945年12月30日に設立。アディスアベバとカイロを5機のDC-3により1946年4月8日に運航を開始した。1958年にフランクフルトへの長距離路線の運航を開始、1963年1月にはナイロビへの路線で初のジェット機の運航を開始した。1998年には大西洋線に進出した。
当初は政府直轄の航空事業であったが、1965年にエチオピア政府100%出資の会社へ業態を変更した。また、当初は運航にあたってトランス・ワールド航空の支援を受けており、運航関係者は全てアメリカ人であったが、1971年以降は全ての運航をエチオピア人により行っている。2007年3月現在の従業員は4,700人で、アフリカを代表する航空会社の一つとされている[2]。
2010年9月29日にスターアライアンス社長会が加盟を認可[3]し、2011年12月13日に正式加盟した。
かねてより日本を含むアジア地域へのネットワーク拡大に関心を持ち[4]、日本にも乗り入れの強い意向があった。2014年10月16日に国土交通省から外国人国際航空運送事業の許可を得て[5]、同年10月26日より全日本空輸(ANA)とのコードシェアを開始することとなった[6]。2014年12月20日にはアディスアベバ - 香港 - 成田線を開設予定[7]であったが、就航が延期され[8][9]、2015年4月22日に就航した[10]。この成田 - アディスアベバ線が開設以降、エチオピア航空は日本とアフリカ大陸の都市を結ぶ唯一の定期便運航会社となったが、エジプト航空の運航再開により、2路線となった。[11]。2018年6月2日よりソウルに寄港地を変更した。[12](成田~ソウルでの利用も可能)
2019年には約1,200万人が利用したが、新型コロナの影響で2020年は旅客数が85%以上減少した。2020年3月に、いち早く軸足を貨物に切り替え、医療物資に特化した輸送をし、保有する旅客機110機のうち、22機を貨物専用に転用、今まで12機だった貨物機を34機にし、新たに購入するより早く安く輸送量を倍以上にした。国連や先進国、中国からのマスクや防護服、手袋などの物資がアディスアベバに輸送され、そこからアフリカ各国へ届けられた。空港内には支援物資の専用スペースを設けた。また同社は中国への大幅な貨物便増便をもちかけた。コロナ蔓延前は、中国4都市へ週45便だったものが、2020年5月~6月には週約100便になった。2020年3月~6月の中国からアフリカに支援物資約5万トンを輸送した。多くの航空会社は中国民用航空局の厳しい検疫(ファイブワン:1航空会社、1国、1路線、1週、1便)措置もあり旅客便の多くが制限を受けたが、同社は貨物便へ移行増便した。結果、貨物事業へいち早くシフトした同社の2020年上半期(1月~6月)は、約50億円の利益を得た。
機材
[編集]ボーイング製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は60である。
ボーイング787の同社向け初号機(ET-AOQ)は、2012年8月14日に受領済み。全日本空輸、日本航空に続き、3番目のボーイング787カスタマーとして導入され、同社は同型機のバッテリートラブルによる世界的な運航停止後、2013年4月27日に世界で初めて商業運航を再開した。しかし、その運航開始初便で使用された『ET-AOP』は、2013年7月12日にボレ国際空港からロンドン・ヒースロー国際空港に到着後、全電源を落として数時間後、機体後部にて火災が発生し、機体上部が損傷し、外部からも外板が薄く焦げて変色してしまった。これに関しては前述のバッテリーからは場所が離れていて英国航空事故調査局などの当局もバッテリーとの関連は否定している。
保有機材
[編集]機材 | 保有数 | 発注数 | 座席数 | 備考 | |||
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C | Y | 計 | |||||
エアバスA350-900 | 20 | 11[15][16] | 30 | 318 | 348 | 6機のオプション付き[17] | |
エアバスA350-1000 | 2 | 2[16] | 46 | 349 | 395[18] | A350-900発注分のうち4機を振り替え[19] | |
ボーイング737-700 | 2 | - | 16 | 102 | 118 | ||
ボーイング737-800 | 8 | - | 16 | 138 | 154 | ||
ボーイング737-8 MAX | 17 | 33[20] | 16 | 144 | 160 | 26機のオプション付き[21][22][23] | |
ボーイング777-200LR | 6 | - | 34 | 287 | 321 | ||
ボーイング777-300ER | 4 | 1 | 34 | 365 | 399 | ||
ボーイング777-9 | - | 8[24] | 未定 | 12機のオプション付き[25] | |||
ボーイング787-8 | 19 | - | 24 | 246 | 270 | ||
ボーイング787-9 | 10 | 11[23] | 30 | 285 | 315 | 15機のオプション付き[23] | |
デ・ハビランド・カナダ DHC-8-Q400 | 30 | - | 7 | 60 | 67 | ||
64 | 71 | ||||||
- | 78 | 78 | |||||
貨物用機材 | |||||||
ボーイング737-800BCF | 1 | - | 貨物 | ||||
ボーイング737-800SF | 3 | - | 貨物 | ||||
ボーイング767-300BDSF | 3 | - | 貨物 | 旅客型からの改造 | |||
ボーイング767-300F | 1 | - | 貨物 | ||||
ボーイング777F | 10 | 5[26] | 貨物 | ||||
ボーイング777-8F | - | 5[27] | 貨物 | ||||
計 | 136 | 76 |
退役機材
[編集]- ATR 42
- エアバスA330-200(XLエアウェイズよりリース)
- エアバスA340-300
- ボーイング707-320C
- ボーイング720
- ボーイング727-200
- ボーイング737-200
- ボーイング737-400
- ボーイング757-200
- ボーイング767-200ER
- フォッカー 50
- マクドネル・ダグラス MD-11F
ギャラリー
[編集]- エアバスA350-900
- ボーイング707-320C(旧塗装、写真は貨物用)
- ボーイング720(旧塗装)
- ボーイング727-200adv(旧塗装)
- ボーイング737-200adv
- ボーイング737-700
- ボーイング737-800
- ボーイング737MAX 8
- ボーイング757-200
- ボーイング767-200ER
- ボーイング767-300ER
- ボーイング767-300ER(スターアライアンス塗装)
- ボーイング777-200LR
- ボーイング777-300ER
- ボーイング777F
- ボーイング787-8
- ボーイング787-9
- フォッカー 50(旧塗装)
- マクドネル・ダグラス MD-11F
就航都市
[編集]コードシェア
[編集]エチオピア航空は以下の航空会社とコードシェア契約を結んでいる。[30]
スターアライアンス加盟会社
- 中国国際航空
- エア・インディア
- アシアナ航空
- シンガポール航空
- エア・インディア
- 深圳航空
- 全日本空輸
- ルフトハンザドイツ航空
- スカンジナビア航空
- オーストリア航空
- エーゲ航空
- TAPポルトガル航空
- エア・カナダ
- ユナイテッド航空
- ターキッシュエアラインズ
- エジプト航空
- タイ国際航空
その他の会社
- マレーシア航空(ワンワールド)
- エア・ヨーロッパ(スカイチーム)
- ITAエアウェイズ(スカイチーム)
- サウディア(スカイチーム)
- ルワンダ航空
- LAMモザンビーク航空
- ASKY航空
- ナミビア航空
- エール・コートジボワール
- アズールブラジル航空
- クウェート航空
- オマーン・エア
- エル・アル航空
- ガルフ・エア
- エリトリア航空
サービス
[編集]エチオピア航空にはクラウドナイン[31]とエコノミークラス[32]の2クラスがある。この2つのクラスはほとんどの便で利用可能だが一部のDHC-8-Q400はエコノミークラスのみとなっている。
飲食サービス
[編集]すべてのフライトで機内食と無料のドリンクがどちらのクラスでも提供される。機内食は飛行時間や時間帯に応じて提供される。追加料金で特別な飲み物を注文することもできる。また特別な食事が必要な乗客のために様々なメニューを提供している。
機内エンターテイメント
[編集]クラウドナイン
スリーパーシートや15.4インチのIFEスクリーンで85チャンネルを視聴できるオンデマンドのオーディオ・ビデオサービス、ワイヤレスストリーミングを提供している。
エコノミークラス
軽食からフルコースまで、飛行時間や時間帯に応じて様々な食事やアメニティが用意される。リクライニングシートや80チャンネル、8.9インチのスクリーンを備えたオンデマンド・オーディオ・ビデオサービスが利用できる。
ラウンジ
[編集]ボレ国際空港で2つのラウンジが利用できる。両ラウンジでは、フライトに関するあらゆる問い合わせに対応するためのカスタマーサービスが利用できる。
クラウドナイン・ラウンジはアディスアベバ発のクラウドナイン利用客専用ラウンジである。ただしアディスアベバ発の乗継便がエコノミークラスの場合は利用ができない。各種飲食物やアメニティ、パソコン、テレビ、ワイヤレス接続が利用できる。また各便の出発時刻をカスタマーサービスが直接アナウンスを行う。
シーバマイル・シルバーラウンジはシルバー会員カードを所持しているシーバマイル会員が利用できる。各種軽食やパソコン、テレビが利用できる。
脚注
[編集]- ^ Company Profile(エチオピア航空公式サイト)
- ^ アフリカ成長企業ファイル「エチオピア航空」(日本貿易振興機構 アジア経済研究所)
- ^ ETHIOPIAN AIRLINES ACCEPTED AS FUTURE STAR ALLIANCE MEMBER CARRIER - Star Alliance
- ^ イカロス出版『月刊エアライン』2003年12月号(通巻294号)p90
- ^ 外国人国際航空運送事業の経営許可について 国土交通省 平成26年10月16日
- ^ ANAとエチオピア航空、コードシェア提携を開始 ANAプレスリリース・2014年10月17日
- ^ エチオピア航空、東京/成田〜香港〜アディスアベバ線を12月20日開設へ! TRAICY 2014年9月15日付
- ^ Ethiopian to Start flights to Tokyo(エチオピア航空プレスリリース 2015年1月11日)
- ^ 日本とアフリカ結ぶ定期便 就航延期に NHKニュース 2014年10月20日
- ^ “エチオピア航空就航 アフリカ路線が復活 成田空港”. 千葉日報(千葉日報社). (2015年4月23日)
- ^ エジプト航空が成田/関西 - カイロ線を運航していたが、エジプトの政情不安などの影響により2013年から運休したためにアフリカ大陸への直行便が存在しない状態になっていた。
- ^ アディスアベバ〜香港間は存続
- ^ “Ethiopian Current Commercial Fleet” (英語). Ethiopian Airlines. 2024年12月7日閲覧。
- ^ “Ethiopian Airlines Fleet Details and History” (英語). Planespotters.net. 2024年12月7日閲覧。
- ^ “エチオピア航空、エアバスA350-900型機を11機追加導入へ 覚書締結”. TRAICY (2023年11月15日). 2024年3月6日閲覧。
- ^ a b “Orders and deliveries”. Airbus. 2024年12月7日閲覧。
- ^ “Coming Next Year: Ethiopian Airlines Chooses Thales’ AVANT Up IFE System For New Airbus A350-1000s” (英語). Simple Flying (2023年11月16日). 2024年3月6日閲覧。
- ^ “Africa's 1st Airbus A350-1000 To Enter Service In November—Thoughts?” (英語). Simple Flying (2024年10月7日). 2024年10月12日閲覧。
- ^ “Ethiopian Airlines Orders Africa’s First A350-1000” (英語). Ethiopian Airlines (2022年7月28日). 2024年3月6日閲覧。
- ^ “Boeing Commercial Airplanes” (英語). Boeing. 2024年12月7日閲覧。
- ^ “Boeing, Ethiopian Airlines Announce Order for 20 737 MAX 8s - 20 September, 2014” (英語). Ethiopian Airlines (2014年9月20日). 2024年3月6日閲覧。
- ^ “Boeing, Ethiopian Airlines Commitment to Purchase Two 777 Freighter Additional order announcement for a further 10 737 MAX 8s, extending largest 737 MAX order by an African carrier June 21, 2017” (英語). Ethiopian Airlines (2017年6月21日). 2024年8月11日閲覧。
- ^ a b c “エチオピア航空、ボーイング機を最大67機発注”. TRAICY (2023年11月14日). 2024年3月6日閲覧。
- ^ “Ethiopian Airlines to Expand Widebody Fleet with Up to 20 Boeing 777X Jets” (英語). Boeing (2024年3月5日). 2024年12月7日閲覧。
- ^ “エチオピア航空、777Xを最大20機発注”. Aviation Wire (2023年3月6日). 2024年3月6日閲覧。
- ^ “Ethiopian Airlines and Boeing Announce Order for Five 777 Freighters” (英語). Ethiopian Airlines (2022年5月22日). 2024年8月11日閲覧。
- ^ “Ethiopian Airlines and Boeing Sign Memorandum of Understanding for New 777-8 Freighter” (英語). Ethiopian Airlines (2022年3月4日). 2024年8月11日閲覧。
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ [3]
- ^ [4]
- ^ [5]
事故・事件
[編集]- エチオピア航空708便ハイジャック事件
- エチオピア航空604便不時着事故
- エチオピア航空961便ハイジャック墜落事件
- エチオピア航空702便ハイジャック事件
- エチオピア航空409便墜落事故
- エチオピア航空302便墜落事故
- エチオピア航空3739便火災事故