カルロス・トーレス
ニューヨーク・メッツでの現役時代 (2014年5月7日) | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | カリフォルニア州サンタクルーズ郡サンタクルーズ |
生年月日 | 1982年10月22日(42歳) |
身長 体重 | 6' 1" =約185.4 cm 180 lb =約81.6 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2004年 MLBドラフト15巡目 |
初出場 | MLB / 2009年7月22日 NPB / 2011年4月20日 |
最終出場 | MLB / 2019年6月16日 NPB / 2011年8月11日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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国際大会 | |
代表チーム | メキシコ |
WBC | 2017年 |
この表について |
カルロス・エフリアム・トーレス(Carlos Ephriam Torres, 1982年10月22日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクルーズ郡サンタクルーズ出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。
愛称はスペイン語で肉屋を意味するエル・カルニセーロ(El Carnicero)[1]。
経歴
[編集]プロ入りとホワイトソックス時代
[編集]2004年のMLBドラフト15巡目(全体449位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名され、プロ入り。
AAA級シャーロット・ナイツ在籍時の2009年6月18日に5イニングではあるが完全試合を達成した[2]。7月22日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビュー。9月3日のシカゴ・カブス戦で初勝利を挙げた。
巨人時代
[編集]2010年11月9日に読売ジャイアンツと1年契約を結んだ[3]。
2011年、外国人投手枠の関係もあり開幕一軍は逃したものの、二軍で4試合3勝と結果を出し、4月17日にセス・グライシンガーとの入れ替えで一軍昇格を果たした[4]。3試合目の先発となった5月8日の中日ドラゴンズ戦では4回2/3を投げて6失点で初黒星を喫した。ファームでは14試合の登板で7勝3敗、防御率2.54、WHIP1.05の成績を残したが、一軍では6試合の登板に終わり、シーズン終了後に自由契約となった。
ロッキーズ時代
[編集]2011年12月20日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結んだ。
2012年、開幕をマイナーで迎えるも、5月にメジャー昇格。8月12日にサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でキャリア初打点を記録した。後半戦は75球制限を課して4人ローテーションを組んだ先発陣を救援するピギーバック(ハイブリッド)投手として起用され、4勝を挙げた[5]。
メッツ時代
[編集]2012年11月20日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだ。
2013年は33試合に登板し、うち9試合では先発として投げた。4勝6敗、防御率3.44、WHIP1.11という安定した成績を記録、特にリリーフでは力を発揮して防御率1.47を記録した[6]。
2014年はほぼリリーフ専任となった。同年は73試合に投げ、制球面や変化球の試行等で8月に調子を落とした[7]ものの、8勝6敗2セーブ、防御率3.06、97.0イニングで11被本塁打、96奪三振という好成績を残した。
2015年は、8月1日にヨエニス・セスペデスの加入により背番号を72に変更した[8]。レギュラーシーズンでは59試合に登板し、通算200試合登板を達成。しかし、やや低調であり5勝6敗、防御率4.68という成績に終わった。
2016年1月22日にアントニオ・バスタルドの加入に伴ってDFAとなった[9]。2月1日にウェイバー公示を経てFAとなった[10]。
ブレーブス傘下時代
[編集]2016年2月10日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結んだ[11]が、3月31日に自由契約となった[12]。
ブルワーズ時代
[編集]2016年4月2日にミルウォーキー・ブルワーズと1年契約を結んだ。同年はリリーフ陣の中心的存在となり、チームトップ[13]の72試合に登板。3勝3敗2セーブ、防御率2.73、WHIP1.15という好成績を残した。
2017年はシーズン開幕前の2月8日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のメキシコ代表に選出された[14]。シーズンでは67試合に登板したが、防御率4.21、WHIP1.52と成績は前年よりも低下した。オフの11月3日にFAとなった[15]。
インディアンス傘下時代
[編集]2018年2月20日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16]が、3月24日に自由契約となった[15]。
ナショナルズ時代
[編集]2018年3月30日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[15]。開幕は傘下のAAA級シラキュース・チーフスで迎え、4月20日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[17]。5月23日にDFAとなり[18]、25日にマイナー契約でAAA級シラキュースへ配属された。レギュラーシーズン終了後の10月2日にFAとなった[15]。
パドレス傘下時代
[編集]2019年1月20日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。シーズンでは開幕から傘下のAAA級エル・パソ・チワワズでプレーしていたが、5月16日に自由契約となった[15]。
タイガース時代
[編集]2019年5月26日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結び[19]、30日に傘下のAAA級トレド・マッドヘンズへ配属された[15]。6月9日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[20]。6月22日にDFAとなり[21]、24日にFAとなった[15]。
ツインズ傘下時代
[編集]2019年6月25日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ロチェスター・レッドウイングスへ配属された[22]。7月24日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[23]。しかし、登板することなく、7月28日にセルジオ・ロモの加入に伴ってDFAとなり[24]、30日に自由契約となった[15]。
ジャイアンツ傘下時代
[編集]2019年8月5日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだ[25]。
メキシカンリーグ時代
[編集]2020年3月24日にメキシカンリーグのティフアナ・ブルズと契約。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でシーズン中止となったため[26]、公式戦での出場は無かった[15]。オフはメキシコウィンターリーグ(LMP)のトマテロス・デ・クリアカンでプレーし、カリビアンシリーズにも出場している[15]。
2021年もティファナに所属し、16試合に登板して1勝0敗、防御率1.71の成績を残した。
2022年もティファナに所属したが、1試合も登板することはなかった。オフの12月10日に現役引退が発表された[27]。
投球スタイル
[編集]最速95mph(約153km/h)の速球とキレのあるカッター、縦のカーブが持ち味だが、制球に課題を抱える[28]。
人物
[編集]『牛角』の大ファンで、中でもカルビスープがお気に入り。ニューヨークには(2014年現在)『牛角』が4店舗存在するが、カルビスープがメニューに有るのは1店舗のみのため、メッツ時代わざわざカルビスープがある店まで通っていたという。同僚だったビック・ブラックを付き合わせることも多かった[29]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 | 球 団 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
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2009 | CWS | 8 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 130 | 28.1 | 30 | 5 | 17 | 2 | 2 | 22 | 0 | 0 | 20 | 19 | 6.04 | 1.66 |
2010 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 71 | 13.2 | 23 | 2 | 9 | 1 | 0 | 13 | 0 | 0 | 13 | 13 | 8.56 | 2.34 | |
2011 | 巨人 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 121 | 27.1 | 31 | 4 | 11 | 0 | 1 | 19 | 2 | 2 | 19 | 19 | 6.26 | 1.54 |
2012 | COL | 31 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 3 | 0 | 1 | .625 | 231 | 53.0 | 49 | 2 | 26 | 1 | 4 | 42 | 6 | 0 | 31 | 31 | 5.26 | 1.42 |
2013 | NYM | 33 | 9 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 | 0 | 3 | .400 | 352 | 86.1 | 79 | 15 | 17 | 1 | 4 | 75 | 4 | 1 | 34 | 33 | 3.44 | 1.11 |
2014 | 73 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 6 | 2 | 12 | .571 | 405 | 97.0 | 89 | 11 | 38 | 4 | 2 | 96 | 6 | 0 | 35 | 33 | 3.06 | 1.31 | |
2015 | 59 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 6 | 0 | 11 | .455 | 243 | 57.2 | 61 | 5 | 18 | 6 | 0 | 48 | 5 | 0 | 32 | 30 | 4.68 | 1.37 | |
2016 | MIL | 72 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 2 | 20 | .500 | 339 | 82.1 | 65 | 8 | 30 | 3 | 4 | 78 | 1 | 1 | 26 | 25 | 2.73 | 1.15 |
2017 | 67 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 1 | 13 | .500 | 322 | 72.2 | 78 | 10 | 33 | 1 | 3 | 56 | 4 | 0 | 37 | 34 | 4.21 | 1.52 | |
2018 | WSH | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 41 | 9.2 | 9 | 3 | 3 | 0 | 1 | 9 | 0 | 0 | 7 | 7 | 6.52 | 1.24 | |
2019 | DET | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 29 | 6.0 | 9 | 2 | 1 | 0 | 1 | 8 | 1 | 0 | 5 | 5 | 7.50 | 1.67 | |
MLB:10年 | 362 | 16 | 0 | 0 | 0 | 30 | 31 | 5 | 60 | .492 | 2163 | 506.2 | 492 | 63 | 192 | 19 | 21 | 447 | 27 | 2 | 240 | 230 | 4.09 | 1.35 | |
NPB:1年 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 121 | 27.1 | 31 | 4 | 11 | 0 | 1 | 19 | 2 | 2 | 19 | 19 | 6.26 | 1.54 |
記録
[編集]- NPB
- 初登板・初先発:2011年4月20日、対阪神タイガース2回戦(阪神甲子園球場)、6回2失点
- 初奪三振:同上、4回裏にジェイソン・スタンリッジから見逃し三振
- 初勝利・初先発勝利:2011年7月28日、対横浜ベイスターズ9回戦(東京ドーム)、5回2失点
背番号
[編集]- 60(2009年)
- 52(2010年、2013年 - 2015年途中)
- 42(2011年)
- 59(2012年、2016年 - 2018年)
- 72(2015年途中 - 同年終了)
- 19(2019年)
代表歴
[編集]脚注
[編集]- ^ Explaining Crew Players Weekend nicknames MLB.com (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
- ^ Lucas Giolito Tosses Seven-Inning No-Hitter MiLB.com (2017年5月25日) 2017年5月28日閲覧
- ^ カルロス・トーレス投手と選手契約 - 読売ジャイアンツ公式ホームページ、2010年11月9日
- ^ 「第3の男」トーレス、内海飛ばして20日阪神戦先発へ[リンク切れ]
- ^ Thomas Harding (2012年9月14日). “Hybrid, piggyback: Whatever the name, it's working” (英語). MLB.com. 2016年2月2日閲覧。
- ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、298頁。ISBN 978-4-331-51809-0。
- ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、294頁。ISBN 978-4-331-51921-9。
- ^ Anthony Rieber (2015年8月1日). “Michael Conforto sent to Triple-A” (英語). Newsday 2015年8月4日閲覧。
- ^ Brendan Kuty (2016年1月22日). “Mets officially sign Antonio Bastardo, DFA Carlos Torres” (英語). New Jersey On-Line LLC.. 2016年1月24日閲覧。
- ^ Anthony DiComo (2016年2月1日). “Torres clears waivers, elects free agency” (英語). MLB.com. 2016年2月2日閲覧。
- ^ Mark Bowman (2016年2月10日). “Braves add reliever Torres on Minors deal” (英語). MLB.com 2016年5月17日閲覧。
- ^ David O'Brien (2016年3月31日). “Braves reliever Carlos Torres opts out, becomes free agent” (英語). Atlanta Journal Constitution 2016年5月17日閲覧。
- ^ 2016 Milwaukee Brewers Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年12月22日閲覧。
- ^ A-Gon, Davis lead Mexico's WBC '17 roster MLB.com (2017年2月8日) 2017年5月28日閲覧
- ^ a b c d e f g h i j MLB公式プロフィール参照。2022年1月23日閲覧。
- ^ Indians add Torres to their spring bullpen mix MLB.com (2018年2月21日) 2018年2月22日閲覧
- ^ Jamal Collier (2018年4月20日). “Torres joins bullpen as Cole exposed to waivers” (英語). MLB.com. 2018年4月23日閲覧。
- ^ Jeff Todd (2018年5月23日). “Nationals Designate Carlos Torres, Recall Erick Fedde” (英語). mlbtraderumors.com. 2018年5月26日閲覧。
- ^ Mark Polishuk (2019年5月26日). “Tigers Sign Carlos Torres To Minors Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年6月10日閲覧。
- ^ Jason Beck (2019年6月9日). “Tigers try to guide Jimenez through struggles” (英語). MLB.com. 2019年6月10日閲覧。
- ^ Jason Beck (2019年6月22日). “Cisnero returns to MLB for first time since '14” (英語). MLB.com. 2019年6月23日閲覧。
- ^ Connor Byrne (2019年6月25日). “Twins Sign Carlos Torres” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年7月14日閲覧。
- ^ Do-Hyoung Park (2019年7月24日). “Parker DFA'd as Twins shake up bullpen” (英語). MLB.com. 2019年7月25日閲覧。
- ^ Russell Dorsey (2019年7月28日). “Romo joins Twins full of energy, know-how” (英語). MLB.com. 2019年7月29日閲覧。
- ^ Steve Adams (2019年8月5日). “Giants, Carlos Torres Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumor. 2019年8月12日閲覧。
- ^ “Comunicado Oficial LMB” (スペイン語). MiLB.com (July 1, 2020). October 24, 2021閲覧。
- ^ “LMB: Movimientos en rosters y listas de reserva - 9 de diciembre de 2022”. MiLB.com (2022年12月10日). 2022年12月23日閲覧。
- ^ 巨人トーレス深刻な制球不安 マイナーで実績もメジャーでは1勝
- ^ カルビスープのために20分歩いて通う「牛角LOVE」 - 東京スポーツ・2014年12月21日
関連項目
[編集]外部リンク
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