クリス・デベンスキー

クリス・デベンスキー
Chris Devenski
タンパベイ・レイズ #48
タンパベイ・レイズ時代
(2024年4月1日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス郡ロングビーチ
生年月日 (1990-11-13) 1990年11月13日(34歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 MLBドラフト25巡目
初出場 2016年4月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

クリストファー・マイケル・デベンスキー英語: Christopher Michael Devenski, 1990年11月13日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ロングビーチ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBタンパベイ・レイズ所属。愛称はディーボ・ザ・ドラゴン[1]

経歴

[編集]

プロ入りとホワイトソックス傘下時代

[編集]

2011年MLBドラフト25巡目(全体771位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名され、8月5日に契約。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級グレートフォールズ・ボイジャーズ英語版でプロデビュー。7試合に登板して1セーブ、防御率2.25、9奪三振を記録した。

2012年はA級カナポリス・インティミディターズ英語版でプレーし、19試合(先発8試合)に登板して6勝5敗2セーブ、防御率4.23、54奪三振を記録した。

アストロズ時代

[編集]
ヒューストン・アストロズ時代
(2018年9月30日)

2012年8月3日、7月21日に行われたブレッド・マイヤーズとのトレード後日発表選手としてヒューストン・アストロズへ移籍した[2]。移籍後は傘下のA級レキシントン・レジェンズでプレーし、5試合に先発登板して2勝2敗、防御率3.38、38奪三振を記録した。

2013年はまずA+級ランカスター・ジェットホークスで21試合に登板したが、4勝2敗1セーブ、防御率7.88と振るわず、7月10日にA級クアッドシティーズ・リバーバンディッツ英語版[3]へ降格した。A級クアッドシティーズでは8試合に先発登板して4勝3敗、防御率4.36、32奪三振を記録した。

2014年はA+級ランカスターで開幕を迎えた。17試合(先発11試合)に登板。5勝5敗2セーブ、防御率4.11、77奪三振を記録した。7月5日にAA級コーパスクリスティ・フックスへ昇格すると、10試合に登板して5勝3敗、防御率3.92、37奪三振を記録した。

2015年はAA級コーパスクリスティでプレーし、24試合(先発14試合)に登板して7勝4敗2セーブ、防御率3.01、104奪三振を記録した。オフにベネズエラのウィンターリーグであるリーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナルに参加し、ティブロネス・デ・ラ・グアイラ英語版に加入した。5試合に先発登板して1勝2敗、防御率5.21、17奪三振を記録した。

2016年スプリングトレーニング中のプレシーズン・ゲームでは4試合の登板で防御率0.87と好投した。4月7日にアストロズとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。4月8日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビュー。4点ビハインドの5回裏から登板。3回を1安打無失点4奪三振に抑えた[5]。4月30日のオークランド・アスレチックス戦でメジャー初先発を果たすも、5回5安打、2失点でメジャー初黒星を喫した[6]。先発として4試合に登板したが、0勝2敗、防御率5.03と結果を残せず、再びリリーフに配置転換された。6月19日のシンシナティ・レッズ戦では4点リードの6回表二死から登板し、3.1回を1安打無失点に抑え、メジャー初セーブを記録した[7]。最終的には48試合に登板(うち5試合が先発登板)し、4勝4敗1セーブ、防御率2.16、WHIP0.91という好成績を残し、ルーキーイヤーから活躍した[8]

2017年は開幕からリリーフとして起用され、62試合に登板した(全てリリーフ)。8勝5敗4セーブ、防御率2.68、WHIP0.94、チームトップとなる25ホールドを記録し、勝ちパターンの一角に定着した。また前年から投球回数が約20イニング減少する中で2年連続100奪三振を記録し、結果奪三振率が11.2と前年から大幅に上昇した。

2020年オフの10月30日にFAとなった[9]

ダイヤモンドバックス時代

[編集]

2021年1月20日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ。3月29日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。5月15日に右肘内側側副靱帯の捻挫で60日間の故障者リスト入りとなった[10]。その後、6月5日にトミー・ジョン手術を受けることが報じられ、残りシーズンを全休する見込みとなった[11]

2022年8月27日にFAとなった[8]

フィリーズ時代

[編集]

2022年8月29日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ[8]。移籍後は傘下のAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスへ配属され、9月25日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[12]。オフの11月6日にFAとなった[13]

エンゼルス時代

[編集]

2022年11月29日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、同日中に傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズへ配属された。

2023年4月29日にホセ・キハダの左肘の炎症による故障者リスト入りに伴い、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[14]。リリーフとして29試合に登板していたが8月25日にDFAとなり[15]、29日に自由契約となった[8]

レイズ時代

[編集]

2023年8月29日にタンパベイ・レイズとメジャー契約を結んだ [16]。オフの11月3日にFAとなるも[17]、12月5日に1年110万ドルで契約を結び直した[18]

選手としての特徴

[編集]

最速球速96.8mph(約156km/h)、平均92mph(約148km/h)のフォーシームと平均81mph(約130km/h)チェンジアップの二球種を軸に、その他に平均82mph(約132km/h)のスライダー、平均75mph(約121km/h)のナックルカーブを使用する[19]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2016 HOU 48 5 0 0 0 4 4 1 5 .500 408 108.1 79 4 20 0 3 104 2 0 26 26 2.16 0.91
2017 62 0 0 0 0 8 5 4 25 .615 316 80.2 50 11 26 3 2 100 2 0 26 24 2.68 0.94
2018 50 1 0 0 0 2 3 2 18 .400 196 47.1 42 9 13 1 3 51 1 1 23 22 4.18 1.16
2019 61 1 0 0 0 2 3 0 7 .400 298 69.0 69 13 21 0 3 72 2 0 39 37 4.83 1.30
2020 4 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 21 3.2 7 1 3 0 0 5 0 0 6 6 14.73 2.73
2021 ARI 8 0 0 0 0 1 0 1 1 1.000 35 7.1 11 2 2 0 1 5 0 0 7 7 8.59 1.77
2022 10 0 0 0 0 2 1 0 0 .667 48 10.2 14 2 1 0 1 9 0 0 9 9 7.59 1.41
PHI 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 19 4.0 7 1 0 0 0 3 0 0 5 5 11.25 1.75
'22計 13 0 0 0 0 2 1 0 0 .667 67 14.2 21 3 1 0 1 12 0 0 14 14 8.59 1.50
2023 LAA 29 0 0 0 0 3 2 0 10 .600 140 33.2 31 5 9 1 1 33 1 0 20 19 5.08 1.19
TB 9 0 0 0 0 3 2 0 0 .600 33 8.2 5 1 2 0 0 9 0 0 4 2 2.08 0.81
'23計 38 0 0 0 0 6 4 0 10 .600 173 42.1 36 6 11 1 1 42 1 0 24 21 4.46 1.11
MLB:8年 284 7 0 0 0 25 21 8 66 .543 1514 373.1 315 49 97 5 14 391 8 1 165 157 3.78 1.10
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2016 HOU 48 5 10 0 2 1.000
2017 62 9 9 0 2 1.000
2018 50 3 7 1 0 .909
2019 61 5 5 1 0 .909
2020 4 0 1 0 0 1.000
2021 ARI 8 0 1 0 0 1.000
2022 10 0 0 0 0 ----
PHI 3 0 0 0 0 ----
'22計 13 0 0 0 0 ----
2023 LAA 29 4 3 0 0 1.000
TB 9 0 1 0 0 1.000
'23計 38 4 4 0 0 1.000
MLB 284 26 37 2 4 .969
  • 2023年度シーズン終了時

背番号

[編集]
  • 47(2016年 - 2020年)
  • 32(2021年 - 2022年途中)
  • 47(2022年途中 - 同年終了)
  • 49(2023年 - 同年途中)
  • 48(2023年途中 - )

脚注

[編集]
  1. ^ Astros Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月2日閲覧
  2. ^ Ronit Shah (2012年8月3日). “Astros Acquire Chris Devenski From White Sox, Complete Brett Myers Trade” (英語). MLB Daily Dish. 2016年7月27日閲覧。
  3. ^ 2013年よりアストロズ傘下
  4. ^ Steve Adams (2016年4月7日). “Astros Designate Danny Reynolds For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年7月27日閲覧。
  5. ^ Scores for Apr 8, 2016” (英語). ESPN (2016年4月8日). 2016年7月27日閲覧。
  6. ^ Scores for Apr 30, 2016” (英語). ESPN (2016年4月30日). 2016年7月27日閲覧。
  7. ^ Scores for Jun 19, 2016” (英語). ESPN (2016年6月19日). 2016年7月27日閲覧。
  8. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照
  9. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月17日閲覧。
  10. ^ Jake Rill (May 16, 2021). “C. Kelly (toe fracture) among 3 placed on IL” (英語). MLB.com. May 17, 2021閲覧。
  11. ^ Mark Polishuk (2021年6月5日). “Chris Devenski Undergoes Tommy John Surgery” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月15日閲覧。
  12. ^ Maury Ahram (2022年9月25日). “Phillies Select Chris Devenski” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年8月30日閲覧。
  13. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). MLB Players.com (November 6, 2022). November 14, 2022閲覧。
  14. ^ エ軍に離脱者続出 WBCベネズエラ代表左腕もIL入り…通算246登板右腕が昇格、球団発表”. Full-Count (2023年4月30日). 2023年6月8日閲覧。
  15. ^ Darragh McDonald and Anthony Franc (2023年8月25日). “Angels Select Chad Wallach, Designate Chris Devenski For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年8月30日閲覧。
  16. ^ Anthony Franco (2023年8月29日). “Rays Sign Chris Devenski To Major League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2023年8月30日閲覧。
  17. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 3, 2023). November 10, 2023閲覧。
  18. ^ Rays bring back Devenski for bullpen depth”. MLB.com (2023年12月5日). 2023年12月12日閲覧。
  19. ^ Chris Devenski Baseball Statistics 2009-2016” (英語). Baseball Cube. 2016年7月27日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]