シアーシャ・ローナン
シアーシャ・ローナン Saoirse Ronan | |||||||||||||||||
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2016年 | |||||||||||||||||
生年月日 | 1994年4月12日(30歳) | ||||||||||||||||
出生地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク・ブロンクス区 | ||||||||||||||||
国籍 | アイルランド | ||||||||||||||||
職業 | 女優 | ||||||||||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||||||||||
活動期間 | 2003年 - | ||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||
『つぐない』 『ラブリーボーン』 『ハンナ』 『グランド・ブダペスト・ホテル』 『ブルックリン』 『レディ・バード』 『追想』 『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 『アンモナイトの目覚め』 | |||||||||||||||||
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シアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan、1994年4月12日 - )は、アイルランドの女優。
名の「Saoirse」はアイルランド・ゲール語で「自由」を意味する[1]。日本では「シアーシャ」と表記・発音されるが、「エレンの部屋」に出演した際にエレン・デジェネレスから贈られた「私の名前は SUR-SHA」と書いたボードを持ったり[2]、過去のインタビューではアメリカやイギリスだと「サーシャ」と発音されることが多いと答えている[3][4]。しかし、父ポール・ローナンも「シアーシャ」と発音している[5]。
来歴
[編集]アメリカ合衆国のニューヨークに生まれる。両親は共にアイルランド人で、父親のポール・ローナンは俳優。3歳の時に両親と共にアイルランドのカーロウ県に移り住んだ[6]。
9歳の時に子役としてキャリアをスタートさせ、アイルランドのテレビシリーズなどに出演した。2007年公開の『つぐない』で13歳という史上7番目の若さでアカデミー助演女優賞にノミネートされて注目を集めた。2009年12月公開[7]のピーター・ジャクソン監督作品『ラブリーボーン』の主役に抜擢され、放送映画批評家協会賞若手俳優賞、ラスベガス映画批評家協会賞若手俳優賞など多くの賞を受賞した。
2015年には『ブルックリン』に主演し、ニューヨーク映画批評家協会賞で主演女優賞を受賞。その後2度目のアカデミー賞及びゴールデングローブ賞にノミネート、3度目の英国アカデミー賞にノミネートされた。
2016年3月にはイヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出で話題となったアーサー・ミラー作『るつぼ』の邪悪な少女アビゲイル・ウィリアムズ役でブロードウェイ・デビューした(7月17日迄の限定上演)。
2017年、人気シンガーのエド・シーランのミュージックビデオ「Galway Girl」にて、エドの恋人を演じ、話題になった。またグレタ・ガーウィグが単独で初めて監督を務めた『レディ・バード』で主演を務め、アカデミー賞、英国アカデミー賞、全米映画俳優組合賞主演女優賞等の数々の映画賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞した。
2019年には再びガーウィグ監督とタッグを組み、『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』に主演した。本作でキャリア4度目となるアカデミー賞、5度目の英国アカデミー賞、4度目のゴールデングローブ賞等にノミネートされる。ジェニファー・ローレンスに続き史上2番目に若い4度アカデミー賞にノミネートされた女優となる。
また、アイルランド・アカデミー賞(IFTA)には10度ノミネートされ、そのうち9度受賞している。9度の受賞はIFTA受賞者内で最多で、また理事に選出されており、名実ともにアイルランドを代表する俳優である。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
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2007 | The Christmas Miracle of Jonathan Toomey | セリア・ハードウィック | — | |
つぐない Atonement | 13歳の頃のブライオニー・タリス | アカデミー助演女優賞ノミネート 英国アカデミー賞 助演女優賞ノミネート ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート | 松元惠 | |
I Could Never Be Your Woman | イジー | — | ||
2008 | 奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜 Death Defying Acts | ベンジー | 宮本侑芽 | |
エンバー 失われた光の物語 City of Ember | リナ・メイフリート | 本名陽子 | ||
2009 | ラブリーボーン The Lovely Bones | スージー・サーモン | 英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート 放送映画批評家協会賞若手俳優賞受賞 ラスベガス映画批評家協会賞若手俳優賞受賞 サターン賞若手俳優賞受賞 | 早見沙織 |
2010 | ウェイバック -脱出6500km- The Way Back | イレーナ | 安藤瞳 | |
2011 | ハンナ Hanna | ハンナ | ||
借りぐらしのアリエッティ The Borrower Arrietty | アリエッティ | 声の出演(英国版吹替) | 志田未来(原語版) | |
天使の処刑人 バイオレット&デイジー Violet & Daisy | デイジー | 浅倉杏美 | ||
2012 | ビザンチウム Byzantium | エレノア | 寿美菜子 | |
2013 | ザ・ホスト 美しき侵略者 The Host | メラニー・ストライダー | 吉田聖子 | |
ジャスティンと勇気の騎士の物語 Justin and the Knights of Valour | タリア | 声の出演 | (吹き替え版なし) | |
わたしは生きていける How I Live Now | デイジー | |||
2014 | グランド・ブダペスト・ホテル The Grand Budapest Hotel | アガサ | 三浦綾乃 | |
ロスト・リバー Lost River | ラット | (吹き替え版なし) | ||
2015 | ストックホルム・ペンシルベニア Stockholm, Pennsylvania | レイア | ||
ブルックリン Brooklyn | エイリシュ・レイシー | アカデミー主演女優賞ノミネート 英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート ゴールデングローブ賞 映画部門 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネート 英国インディペンデント映画賞女優賞受賞 ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞受賞 ロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞次点[8] ボストン・オンライン映画批評家協会賞主演女優賞受賞 ワシントンD.C.映画批評家協会賞主演女優賞受賞 | (吹き替え版なし) | |
2017 | ゴッホ 最期の手紙 Loving Vincent | マルグリット・ガシェ | 伊藤かな恵 | |
レディ・バード Lady Bird | クリスティン・"レディ・バード"・マクファーソン | アカデミー主演女優賞ノミネート 英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート ゴールデングローブ賞 映画部門 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)受賞 ゴッサム・インディペンデント映画賞女優賞受賞 ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞受賞[9] シカゴ映画批評家協会賞主演女優賞受賞 | 嶋村侑 | |
追想 On Chesil Beach | フローレンス・ポンティング | 森なな子 | ||
2018 | かもめ The Seagull | ニーナ・ミハイロヴナ・ザレーチナヤ | (吹き替え版なし) | |
ふたりの女王 メアリーとエリザベス Mary Queen of Scots | メアリー・ステュアート | 嶋村侑 | ||
2019 | ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 Little Women | ジョー・マーチ[10] | アカデミー主演女優賞ノミネート 英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート ゴールデングローブ賞 映画部門 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネート オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞 オーストラリア国外部門 主演女優賞受賞 ボストン映画批評家協会賞 主演女優賞受賞 | 朝夏まなと[11] |
2020 | アンモナイトの目覚め Ammonite | シャーロット・マーチソン | (吹き替え版なし) | |
2021 | フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 The French Dispatch | ショーガール | 沼田智佳 | |
2022 | ウエスト・エンド殺人事件 See How They Run | ストーカー巡査 | (吹き替え版なし) | |
2023 | もっと遠くへ行こう。 Foe | ヘン | 清水理沙 | |
2024 | The Outrun | Rona | 兼制作 | |
ブリッツ ロンドン大空襲 Blitz | リタ | Apple TV+オリジナル映画 | 本名陽子 | |
TBA | Bad Apples | Maria | ポストプロダクション |
著書
[編集]寄稿
[編集]- Feminists Don't Wear Pink (and other lies): Amazing women on what the F-word means to them, (2018年) Penguin. ISBN 978-0241357187
脚注
[編集]- ^ Name: Saoirse. BabyNamesWorld.
- ^ The Delightful Saoirse Ronan. 2016年1月6日. 2018年1月27日閲覧.
- ^ This Morning, Saoirse Ronan Reveals How Her Name is Actually Pronounced! | This Morning 2019年1月9日閲覧。
- ^ WIRED, Margot Robbie & Saoirse Ronan Answer the Web's Most Searched Questions | WIRED 2019年1月9日閲覧。
- ^ (日本語) Saoirse Ronan & Paul Ronan on The Late Late Show December 17, 2010 2022年8月14日閲覧。
- ^ Perry, Samantha. Oscar-nominated actress has family ties to Mercer County. Bluefield Daily Telegraph. Bluefield, West Virginia. 2008年1月27日.
- ^ 日本公開は2010年1月
- ^ “LA批評家協会賞は「マッドマックス」が最多3冠 作品賞は「スポットライト」”. 映画.com (2015年12月7日). 2015年12月8日閲覧。
- ^ “2017 Awards” (2017年11月30日). 2017年11月30日閲覧。
- ^ Little Women (2019). Internet Movie Database. 2018年12月27日閲覧.
- ^ “映画「ストーリー・オブ・マイライフ」吹替版、朝夏まなとが再びジョーに”. ステージナタリー (2020年8月28日). 2021年5月25日閲覧。