横浜グランゲート
横浜グランゲート YOKOHAMA GRANGATE | |
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情報 | |
旧名称 | MM21-54街区プロジェクト (仮称:計画・開発段階)[1] |
用途 | オフィス、店舗、カンファレンス施設、託児施設、駐車場 |
設計者 | 清水建設株式会社 |
施工 | 清水建設株式会社 |
建築主 | 清水建設株式会社 |
管理運営 | 清水建設株式会社 |
構造形式 | 鉄骨造(免震構造)[1] |
敷地面積 | 11,491.11 m² [2][3] ※街区全体:13,503.78 m² [4][5] |
建築面積 | 約7,700 m² [2][3] |
延床面積 | 100,927.63 m² [5][6][7] |
状態 | 完成 |
階数 | 地上18階 [5][6][7] |
高さ | 99.5 m [2][3] |
駐車台数 | 約180台 [1][2][3] |
着工 | 2017年8月 [1] |
竣工 | 2020年2月 [5][6][7] |
開館開所 | 2020年4月 [8] ※ソニーシティみなとみらい:同年12月開所 |
所在地 | 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1-1 |
座標 | 北緯35度27分45秒 東経139度37分40秒 / 北緯35.46250度 東経139.62778度座標: 北緯35度27分45秒 東経139度37分40秒 / 北緯35.46250度 東経139.62778度 |
横浜グランゲート(よこはまグランゲート)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにあるオフィスビル[8]。
ビル内の高層部オフィスエリア(3階〜18階)には、ソニーグループの事業所「ソニーシティみなとみらい」が開設されている[9](詳細は後節)。
概要
[編集]2016年3月、みなとみらい地区54街区の開発事業予定者が清水建設に決まった[4]。同社が当地区において手がけた「横浜アイマークプレイス」(2014年5月開業)に続く、大規模賃貸オフィスビル開発計画の第2弾に当たる(総投資額は約550億円)[10]。当開発事業は2017年3月に国土交通大臣の民間都市再生事業計画に認定されている[11]。2017年8月1日の着工後[1][12]、2020年2月に竣工しており[5][6][7][13][注 1]、同年4月に開業(一部施設のオープン)を迎えた[8]。
コンセプトは「次世代ワークプレイスの創造」[6]。オフィス空間は研究開発施設やショールームなど様々なニーズに対応した造りとし、環境対策(eco)と事業継続性(BCP)を融合した ecoBCP 機能の充実を図る[10]。具体的には、環境対策として全館LED照明やコジェネレーション等[5]を採用しエネルギー可視化システム(BEMS)[10]を導入、事業継続性として免震構造[注 2]を採用し停電時に専用部および共用部に約7日間の電力を賄える非常用発電設備を導入している[5]。これらの建物・室内環境性能により、CASBEE横浜のSランクやLEEDゴールド認証、WELL認証[注 3]を取得している[5]。
低層部にはカンファレンススペースを配置する他、オフィスワーカーや周辺地域にとって利便性の高い店舗を誘致。また、歩行者動線のキング軸沿いに位置することから、敷地内には緑に囲まれ憩いや賑わいを創出する広場(公開空地)が設けられている[5]。
2階部分では横浜駅方面にアクセスする歩行者デッキ「みなとみらい歩道橋」と接続している[5]。
ソニーシティみなとみらい
[編集]ソニーグループが当ビル1棟(3階〜18階)を借り、「ソニーシティみなとみらい」としてカメラ(映像機器)・イメージング事業などに関連した事業所の集約[注 4]、研究開発 (R&D) 拠点の設置を計画(神奈川県の企業立地支援事業に認定[20]/横浜市の企業立地促進条例による認定事業[21][22])。従業員数は3000〜4000人規模を想定[17][18][19][23][注 5]。また、研究開発拠点ではカメラ事業だけでなく、ディスプレイ製品(プロジェクタを含む)やメディカル関連機器などの研究開発も進める[17][20][21][23][注 6]。さらに様々な企業の研究開発拠点が集積する地域の特性を生かして、企業間連携・オープンイノベーションも推進する[25]。
2020年3月時点では同年10月から順次入居・稼働予定とされていたが[5][13]、移転完了に伴う事業開始時期は2021年3月となっている[21][22][25]。なお、当初はソニーグループでカメラ・イメージング事業などを手掛けていたソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ (SIPS) の本社機能の移転も計画されていたが、同社は2021年4月1日付でグループ他社と統合して消滅、新たなソニー株式会社となっており[15][16]、実質的には同事業などの拠点整備(前述の事業所集約や研究開発拠点設置など)にとどまっている。
この他、ソニーの特例子会社であるソニー希望・光が2020年12月、ソニーシティみなとみらい内に事業所を開設している[26](同月にはソニーシティみなとみらいの開所式も実施[27])。
低層部テナント
[編集]低層部(1階〜2階)には商業テナント(店舗)、カンファレンス施設、託児施設が入る。
商業テナント(1-2F)
[編集]2021年5月以降、飲食店やショールームなどが順次入居している。
- 1F
- 福満園(四川麻辣料理・餃子専門店/2021年5月オープン)[28][29]
- Brasserie 024 [注 7](カジュアルフレンチレストラン/2021年6月オープン)[30]
- GRANDELA(フレンチ焼肉店/2021年8月オープン)[31][32]
- 鞄工房山本・香久山鞄(ランドセル・鞄販売/2022年1月オープン)[33]
- サンワカンパニー 横浜スマートショールーム(キッチン・水回りの無人スマートショールーム/2022年3月オープン)[34][35]
- オープンハウス・アーキテクト「LIFE DESIGN PARKみなとみらい」(キッチン・住宅設備などのショールーム/2022年2月オープン)[36]
- 保険製作所 横浜みなとみらい(保険関連サービス案内/2022年2月オープン)[37]
- 2F
託児施設(1F)
[編集]カンファレンス施設(2F)
[編集]災害・非常時の対応
[編集]災害・非常時における帰宅困難者対策として広場やカンファレンススペースを極力開放するほか、災害備蓄品・情報の提供なども行う方針である[1][5]。
アクセス
[編集]- 公共交通機関(鉄道)
その他
[編集]当ビル(54街区)と隣接地の53街区間で、みなとみらい地区のペデストリアン軸(歩行者動線)であるキング軸とグランモール軸が交差している[44]。また、前述のとおり当ビルは横浜駅方面からの歩行者デッキ「みなとみらい歩道橋」と接続しているが、当ビルを経由したデッキは53街区の大林組などによる複合開発エリア「横浜シンフォステージ[45]」(工期:2021年4月〜2024年3月)にも接続、同開発ではその先のすずかけ通り歩道橋(グランモール公園付近)までデッキを延伸し、グランモール軸として一体的に整備されている[46]。さらに52街区の大和ハウス工業などによる複合開発エリア(工期予定:2024年2月〜2027年5月)[47]にも接続予定で、同開発においてもその先の高島中央歩道橋(高島中央公園付近)までデッキを延伸し、キング軸として一体的に整備する計画となっている。
ギャラリー
[編集]- 南西側からの外観(2020年1月22日)
- 北西側からの外観(2020年1月22日)
- 南東側からの外観(2020年1月22日)
- 建物上部に取り付けられた“SONY”のロゴ(2020年1月22日)
- みなとみらい歩道橋との接続部(2020年1月22日)
- 歩道橋との接続部を上部より撮影(2020年1月22日)
- 歩道橋との接続部を下部の道路より撮影(2020年1月22日)
- 今後は53街区方面と接続予定のためデッキが途切れている(2020年1月22日)
- 敷地内に整備された「みんなの広場」、イベントにも対応するアリーナ型オープンスペース[48](2021年4月21日)
- 広場の夜間照明(2020年12月19日)
- 同通路の夜間照明(2020年12月19日)
- 同じくクリスマス窓文字演出を別の角度から撮影(2019年11月30日)
参考情報・資料
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 三鬼商事のオフィスマーケットデータ(横浜ビジネス地区/2020年2月時点)では、2020年2月に「(契約上)満室で竣工した」と記載されている。
- ^ 免震オイルダンパーには可変減衰型ダンパー「デュアルフィットダンパー」を採用[14]。
- ^ 健康や快適性に配慮した建物・室内環境評価の国際認証システム(日本初取得)[6]。
- ^ ソニーグループで同事業を手掛けていたソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ (SIPS) は、東京都港区のソニーシティから本社機能を移転することも計画していたが、同社は2021年4月1日付でグループ他社と統合して消滅、新たなソニー株式会社となっている[15][16]。また、ソニーシティや同品川区のソニーシティ大崎、神奈川県厚木市の厚木テクノロジーセンターに分散していた技術開発機能も集約している[17][18][19]。
- ^ 東京都内から移動するのは約900人[17]。
- ^ ただし、同社が手掛ける非接触IC技術「FeliCa」事業については移転を行わない[24]。
- ^ 読みは「ブラッスリーゼロニヨン」。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g 延床10万㎡超の大規模賃貸オフィスビル建設に着手(清水建設 2017年8月1日)
- ^ a b c d 横浜グランゲート(YOKOHAMA GRANGATE)(日本の超高層ビル)
- ^ a b c d 建設工事標識設置情報:<(仮称)MM21-54街区プロジェクト>(建設データバンクKDB 2020年2月9日閲覧/Wayback Machineによる2017年8月29日時点のアーカイブ)
- ^ a b みなとみらい21地区54街区、56-1街区及び61街区(一部)の事業予定者を決定しました〈アーカイブ〉 (PDF) (横浜市財政局、港湾局、都市整備局 平成28年〈2016年〉3月28日)
- ^ a b c d e f g h i j k l 横浜・みなとみらい地区の玄関口に大規模オフィスビルが完成 ~延床面積10万㎡超の次世代ワークプレイス「横浜グランゲート」~(清水建設 2020年3月31日)
- ^ a b c d e f 不動産開発事業:R&Dにも対応できるフレキシブルな次世代ワークプレイス「横浜グランゲート」が竣工(清水建設 2020年4月8日)
- ^ a b c d 投資開発事業トピックス:「横浜グランゲート」が竣工(清水建設 2020年4月10日)
- ^ a b c 【2020年4月頃OPEN予定】横浜グランゲート(横浜みなとみらい21公式ウェブサイト:ニュース 2019年1月18日/Wayback Machineによる2021年1月22日時点のアーカイブ)
- ^ ソニー:主要事業所 地図(ソニーグループポータルサイト「Sony Japan」内)
- ^ a b c 約550億円を投じ、大規模賃貸オフィスビルを開発(清水建設 2016年3月28日)
- ^ みなとみらい21地区54街区の開発事業が、国土交通大臣の民間都市再生事業計画の認定を受けました(横浜市都市整備局 平成29年〈2017年〉3月10日)
- ^ 清水建設/MM21-54街区複合ビル建設(横浜市西区)に着工/投資開発事業の一環(日刊建設工業新聞 2017年8月2日)
- ^ a b みなとみらい地区の玄関口に大規模オフィスビル「横浜グランゲート」が完成(ヨコハマ経済新聞 2020年4月11日)
- ^ 可変減衰型ダンパー「デュアルフィットダンパー®」 免震ビルの揺れ幅に応じて最適な減衰力を発揮(清水建設:技術・ソリューション)
- ^ a b 使用許諾契約等に関する当事者変更のご案内(ソニー株式会社 2021年4月1日)
- ^ a b 「ソニー」から「ソニーグループ」へ、変わるのは社名だけじゃない(M&A Online, 2021年3月29日配信、2021年3月29日更新)
- ^ a b c d ソニー、みなとみらいに新拠点 20年稼働カメラ部門集約(神奈川新聞〈カナロコ〉 2018年11月23日)
- ^ a b ソニー、カメラ部隊を3000人集結 みなとみらいに(日本経済新聞 2018年11月22日)
- ^ a b ソニー、みなとみらい地区にカメラ事業の拠点(日本経済新聞 2018年11月27日)
- ^ a b 県外・国外から「企業誘致100件」の目標達成! ―県は企業誘致促進補助金や税制措置などで企業立地を支援―:<参考資料1> 認定企業及び事業計画の内容 (PDF) (神奈川県記者発表資料 2018年11月22日)
- ^ a b c 企業立地促進条例に基づき2件の事業計画を認定:横浜市記者発表資料 (PDF) (横浜市経済局企業誘致・立地課 令和2年〈2020年〉12月17日/PR TIMES版)
- ^ a b 横浜市、立地促進支援でソニーとケン・コーポを認定(日本経済新聞 2020年12月18日)
- ^ a b ソニーがみなとみらいに拠点を設置 カメラ部門を集約(東雲総合研究所 2018年11月26日作成、2019年3月27日更新)
- ^ みなとみらい「横浜グランゲート」竣工。ソニーがカメラ部門を集約(Impress Watch 2020年4月3日)
- ^ a b ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズが本社機能をみなとみらいに移転(ヨコハマ経済新聞 2020年12月29日)
- ^ ソニー希望・光株式会社(公式サイト)
- ^ ソニーシティみなとみらい誕生! 開所式前の様子をいち早く目撃(東雲総合研究所 2020年12月6日)
- ^ 福満園 横浜グランゲート店(公式サイト)
- ^ 横浜中華街「福満園」が横浜グランゲートにオープン!四川料理と餃子の専門店(はまぴた 2021年5月19日)
- ^ 「ブラッスリー024」が横浜グランゲートにオープン!カジュアルフレンチレストラン(はまぴた 2021年4月29日、2021年6月2日更新)
- ^ 【焼肉開店8月中旬:GRANDELA みなとみらい】横浜グランゲートにオープン!(スイーツ、カフェ、ベーカリー速報 2021年7月17日)
- ^ 「焼肉 Grandela byドラゴンカルビ」が横浜グランゲートにオープン予定!2021年9月1日(はまぴた 2021年8月6日、2021年8月13日更新)
- ^ 鞄工房山本 横浜店(公式ページ)
- ^ 業界初(※1)の完全無人スマートショールーム「横浜ショールームオープン」のお知らせ(株式会社サンワカンパニー〈PR TIMES〉 2021年10月12日)
- ^ サンワカンパニー 横浜スマートショールーム(公式ページ)
- ^ オープンハウスG、神奈川エリアに注力。大型ショールーム「LIFE DESIGN PARKみなとみらい」の開設と仕入強化(株式会社オープンハウス・アーキテクト〈PR TIMES〉 2022年2月1日)
- ^ 2022年2月5日(土)「保険製作所 横浜みなとみらい」オープンのお知らせ(ソニーライフ・コミュニケーションズ「保険製作所」:お知らせ 2022年2月5日)
- ^ ホテルショコラ 横浜グランゲート店(公式サイト)
- ^ ホテルショコラ横浜初出店、選べるフレーバーのショコラドリンクやカカオアイス味わうカフェ併設(モデルプレス「女子旅プレス」 2021年8月4日)
- ^ ホテルショコラ 横浜グランゲート店がオープン!超カカオなドリンクメニュー飲んでみた(はまぴた 2021年8月6日)
- ^ ニチイキッズMM新高島保育園(公式ページ)
- ^ TKP、みなとみらい21の新築オフィスビル「横浜グランゲート」内に出店!「TKPガーデンシティPREMIUM横浜駅新高島」(仮称)2020年4月開業!(株式会社ティーケーピー〈PR TIMES〉 2019年5月20日)
- ^ TKPガーデンシティPREMIUM横浜駅新高島(公式ページ)
- ^ 「みなとみらい21 Information」 vol.90 (PDF) (2019年3月発行 企画・発行元:横浜市都市整備局みなとみらい21推進課、横浜市港湾局管財第一課、一般社団法人横浜みなとみらい21/みなとみらい21インフォメーション〈みなとみらいエリアマネジメント〉)
- ^ みなとみらいの大規模開発「横浜シンフォステージ」に名称決定(Impress Watch, 2022年8月29日)
- ^ 「みなとみらい21中央地区53街区」の事業予定者に選定されました ~延べ面積約18万㎡の大規模複合ビルを開発~(株式会社大林組、京浜急行電鉄株式会社、新日鉄興和不動産株式会社、ヤマハ株式会社 2019年3月28日/PR TIMES版)
- ^ みなとみらい21地区52街区の開発事業予定者が決定(みなとみらいエリアマネジメント)
- ^ a b SHIMIZU CREATION 2020 (PDF) , pp.18-19(清水建設株式会社 2021年4月発行)
関連項目
[編集]- 横浜アイマークプレイス
- みなとみらい歩道橋
- ソニーシティ(ソニー本社ビル)
- NBF大崎ビル(ソニーシティ大崎)
外部リンク
[編集]- 横浜グランゲート 公式サイト(清水建設)〈Wayback Machineによる2018年8月23日時点のアーカイブ〉
- みなとみらいデータベース:横浜グランゲート(一般社団法人横浜みなとみらい21「みなとみらいエリアマネジメント」内)
- ソニー株式会社:主要事業所 地図 - 「ソニーシティみなとみらい」について掲載
日産自動車グローバル本社 (みなとみらい歩道橋) | 富士ゼロックスR&Dスクエア (みなとみらい歩道橋/とちのき通り) | 横浜アンパンマンこどもミュージアム | ||
(みなとみらい歩道橋) 京急グループ本社(みなとみらい大通り) | 大和ハウス工業と光優による52街区複合開発(名称未定) | |||
横浜グランゲート | ||||
(新高島駅) 資生堂グローバルイノベーションセンター | (歩行者動線「キング軸」) 横浜シンフォステージ |