ツール・ド・フランス2021
| |||
レース詳細 | |||
コース | 108. ツール・ド・フランス | ||
競技 | UCIワールドツアー2021 2.UWT | ||
ステージ | 21 | ||
日付 | 2021年06月26日 – 07月18日 | ||
距離 | 3,414.4 キロメートル | ||
国 | フランス アンドラ | ||
スタート | ブレスト | ||
ゴール | パリ | ||
チーム | 23 | ||
参加人数 | 184 | ||
完走人数 | 141 | ||
平均速度 | 41.165 km/h | ||
結果 | |||
優勝 | タデイ・ポガチャル (UAE Team Emirates) | ||
準優勝 | ヨナス・ヴィンゲゴー (Jumbo-Visma) | ||
3位 | リチャル・カラパス (Ineos Grenadiers) | ||
ポイント賞 | マーク・カヴェンディッシュ (Deceuninck-Quick Step) | ||
山岳賞 | タデイ・ポガチャル (UAE Team Emirates) | ||
新人賞 | タデイ・ポガチャル (UAE Team Emirates) | ||
敢闘賞 | フランク・ボナモー[1] (B&B Hotels p/b KTM) | ||
チーム | Bahrain Victorious | ||
◀2020 | 2022▶ | ||
ドキュメンテーション |
ツール・ド・フランス2021は、ツール・ド・フランスの108回目の大会。2021年6月21日から7月18日までの日程で開催された。
スタート地はツール・ド・フランス2008以来となるブレスト。
出場チーム
[編集]エントリーリスト
[編集]
|
注釈:
- DNS-N: 第"N"ステージで、出走しなかった(Did Not Start)
- DNF-N: 第"N"ステージで、ゴールしなかった(Did Not Finish)
- OTL-N: 第"N"ステージで、制限時間を超過した(Over the Time Limit)
- DSQ-N: 第"N"ステージで、失格となった(Disqualified)
大会日程
[編集]- 当初グランデパールはデンマークの首都コペンハーゲンとなる予定であったが、前年に続き新型コロナウイルスの世界的流行が続いたため2022年大会に順延することとなり、代わってブルターニュ地方で開幕を迎えることとなった。
- 第7ステージの距離249.1kmは、21世紀に入ってから最長のステージ距離となった。
- 個人タイムトライアルは第5・20ステージの2回あり、いずれも平地のコース。平地系の個人タイムトライアルが2度あるのは2017年以来。
- 二大山脈はアルプス山脈→ピレネー山脈の順に通過。ほとんどはフランス国内のステージだが、第15~16ステージでアンドラに入る。
各賞の変遷
[編集]区間 | 区間勝者 | 総合首位 | ポイント賞 | 山岳賞 | 新人賞 | チーム総合首位 | 敢闘賞 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジュリアン・アラフィリップ | ジュリアン・アラフィリップ | ジュリアン・アラフィリップ | イーデ・スヘリンフ | タデイ・ポガチャル | チーム・ユンボ・ヴィスマ | イーデ・スヘリンフ |
2 | マチュー・ファン・デル・プール | マチュー・ファン・デル・プール | マチュー・ファン・デル・プール | エドワード・トゥーンス | |||
3 | ティム・メルリール | イーデ・スヘリンフ | バーレーン・ヴィクトリアス | ミヒャエル・シェアー | |||
4 | マーク・カヴェンディッシュ | マーク・カヴェンディッシュ | ブレント・ファンムール | ||||
5 | タデイ・ポガチャル | チーム・ユンボ・ヴィスマ | - | ||||
6 | マーク・カヴェンディッシュ | フレフ・ファン・アーヴェルマート | |||||
7 | マテイ・モホリッチ | マテイ・モホリッチ | マテイ・モホリッチ | ||||
8 | ディラン・トゥーンス | ワウト・プールス | バーレーン・ヴィクトリアス | ワウト・プールス | |||
9 | ベン・オコナー | タデイ・ポガチャル | ナイロ・キンタナ | ベン・オコーナー | |||
10 | マーク・カヴェンディッシュ | ユーゴ・ウル | |||||
11 | ワウト・ファン・アールト | ケニー・エリッソンド | |||||
12 | ニルス・ポリッツ | ニルス・ポリッツ | |||||
13 | マーク・カヴェンディッシュ | カンタン・パシェ | |||||
14 | バウケ・モレマ | マイケル・ウッズ | バウケ・モレマ | ||||
15 | セップ・クス | ワウト・プールス | ワウト・ファン・アールト | ||||
16 | パトリック・コンラッド | パトリック・コンラッド | |||||
17 | タデイ・ポガチャル | アントニー・ペレス | |||||
18 | タデイ・ポガチャル | タデイ・ポガチャル | ダヴィド・ゴデュ | ||||
19 | マテイ・モホリッチ | マテイ・モホリッチ | |||||
20 | ワウト・ファン・アールト | - | |||||
21 | ワウト・ファン・アールト | - | |||||
最終成績 | タデイ・ポガチャル | マーク・カヴェンディッシュ | タデイ・ポガチャル | タデイ・ポガチャル | バーレーン・ヴィクトリアス | フランク・ボナムール |
観客の行為による大規模な落車
[編集]第1ステージの終盤、フィニッシュまで残り46.8kmの地点で、「おじいちゃん、おばあちゃん、頑張ろう!」という祖父母へのメッセージを書いた段ボール製のプラカードを持った30代のフランス人女性が、テレビ放送のカメラに映るためにコースに接近して乗り出すようにプラカードを掲げた。
このプラカードに接触したトニー・マルティンが転倒[2]。この影響でメイン集団で大規模な落車が発生し、先頭の10数人を除くほぼ全ての選手が将棋倒しに転倒もしくは停車、または転倒した選手らを轢いた。ヤシャ・ジュターリン、イグナタス・コノヴァロヴァスを始めたとした何名かの選手はリタイアを余儀なくされたほか、多くの負傷者が発生した。ジュターリンは手を骨折したが、幸い死者は出なかった。
大落車の原因となった女性は現場から逃走したが、レース主催者のアモリ・スポル・オルガニザシオンはこの女性を訴え[3]、後に逮捕された[4]。この事故により最高1年の懲役、または1万5,000ユーロ(約197万円)の罰金が科せられる可能性があった。
しかし、SNSなどによって事故の原因となった女性への過剰なバッシングが世界的に加熱したことに配慮し、7月1日になって大会ディレクターのクリスチャン・プリュドムは「事故は大げさに騒ぎ立てられた」「沿道のファンは気を付けなければならないというメッセージは伝わったはず」として、訴えを取り下げることを表明した[5]。
最終成績
[編集]
|