マカオ・パタカ
マカオ・パタカ | |
---|---|
澳門元 Pataca de Macau | |
ISO 4217 コード | MOP |
金融管理局 | マカオ金融管理局 |
ウェブサイト | www |
使用 国・地域 | マカオ |
インフレ率 | 4.9% |
情報源 | Direcção dos Serviços de Estatística e Censos, Q2 2007 |
固定レート | 香港ドル = MOP$1.03 |
補助単位 | |
1/10 | 毫(ポルトガル語名称なし) |
1/100 | 仙 / avo 現在は流通していない。 |
通貨記号 | MOP$ |
複数形 | patacas(ポルトガル語のみ) |
仙 / avo | avos(ポルトガル語のみ) |
硬貨 | |
広く流通 | 10, 50 avos, MOP$1, MOP$5 |
流通は稀 | 20 avos, MOP$2, MOP$10 |
紙幣 | MOP$10, MOP$20, MOP$50, MOP$100, MOP$500, MOP$1000 |
マカオ・パタカ(ポルトガル語: Pataca de Macau、中国語: 澳門幣)とは、マカオの法定通貨。通貨の補助単位はアヴォス (avos) で、100分の1パタカ。通貨コードはMOP。
概要
[編集]中国語における通貨単位の呼称は「元」(紙幣面・硬貨面の漢字表記は「圓」)で、補助単位は10アヴォス=10分の1元を「毫」、1アヴォを「仙」と呼ぶ。現在流通している硬貨の最小額面は10アヴォス(1毫)なので、アヴォの1の位(仙)は計算上のみの単位となっている。広東語口語では「元」を「蚊(マン)」と呼ぶ。1983年より1香港ドル=1.03元に固定されている。
マカオ元は1905年よりマカオ政庁が大西洋銀行に授権し、発行されてきた。1980年にマカオ政庁はマカオ発行機構を設置して通貨発行権を取り戻したが、発行業務は大西洋銀行に委託され続けた。同機構は1989年にマカオ貨幣および外為監理署、1999年の返還時にマカオ金融管理局に改組された。1995年以降は、中国銀行マカオ分行が2番目の元発券銀行となっている。硬貨の発行はマカオ金融管理局が行っている。元は香港ドルにペッグされ、発行全額に相当する香港ドルがマカオ金融管理局に預託されている。外為規制は一切行われておらず、外貨と自由に交換することができる。
マカオと香港では、マカオ元のことを俗に「葡幣」と呼び、かつてマカオに流通した中華民国銀元や現在流通する香港ドルと区別することが多い。しかし、ポルトガル本国の通貨は実際にはユーロという別のものであるため、マカオでの「葡幣」という呼び方は詳しくない者に誤解をさせやすい。
大西洋銀行発行の紙幣と、中国銀行マカオ分行発行の紙幣は、両者それぞれ別々のデザインとなっているが、いずれも額面通りに通用し、使用および流通において使い分ける必要はない。
- 2005年版の大西洋銀行発行の紙幣は、ポップ体という紙幣の書体としては珍しいかわいい書体の漢字を使っているのに対し、2008年版の中国銀行マカオ分行発行の紙幣は、「中國銀行」の文字が筆文字となっている以外は何の変哲もないゴシック体の漢字を使っている。
- 2020年版の紙幣では、大西洋銀行・中国銀行の両者とも明朝体の漢字を使用したデザインとなった。
現在流通している硬貨の材質は、10・20・50アヴォスが黄銅、1・2・5パタカが白銅、10パタカが外周黄銅・内側白銅のバイメタル貨となっている。ただし主に流通している硬貨は10・50アヴォス、1・5パタカの4種類である。
- 1毫, 1968年
- 5毫, 1978年
- 1元, 1952年
- 5元, 1971年
- 1毫, 1988年
- 2毫, 1982年
- 5毫, 1982年
- 1毫, 2007年
- 5毫, 1993年
- 1元, 2007年
- 5元, 2007年
現在のMOPの為替レート | |
---|---|
Google Finance: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD CNY |
Yahoo! Finance: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD CNY |
Yahoo! ファイナンス: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD CNY |
XE: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD CNY |
OANDA: | AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD CNY |