中野健明
中野 健明(なかの けんめい / たけあき / たけあきら、1844年11月4日(天保15年9月24日) - 1898年5月11日)は、幕末の佐賀藩士、明治の外交官・大蔵官僚。幼名・剛太郎。
経歴
[編集]佐賀藩士・中野中太夫の二男として生まれる。維新後に新政府に出仕し、明治2年8月(1869年9-10月)、大学校中助教兼中寮長に就任。大学大寮長を経て、同年9月(10-11月)に外務少丞となる。以後、神奈川県大参事、司法少判事、外務権大丞、司法権中判事などを歴任。明治4年11月(1871年12月)、岩倉使節団に随行し欧米に遣わされた。
1873年8月に帰国し、同年11月、外務一等書記官としてフランス公使館在勤を命ぜられる。1878年7月に帰国。1879年1月、外務権大書記官・公信局副長に就任。公信局長心得を経て、1880年3月、オランダ公使館在勤となり、1882年5月に帰国した。
1882年6月、大蔵省に転じ大蔵大書記官に就任。以後、関税局長、一等主税官・第一部長、関税局長、主税局長などを歴任した。
1890年1月、長崎県知事に就任し、1893年1月、神奈川県知事に転任。1898年5月、現職で死去した。享年55。
栄典
[編集]- 位階
- 勲章等
親族
[編集]脚注
[編集]- ^ 『官報』第1976号「叙任及辞令」1890年2月3日。
- ^ 『官報』第3491号「叙任及辞令」1895年2月21日。
- ^ 『官報』第1324号、「叙任及辞令」1887年11月26日。
- ^ 『官報』第1932号「叙任及辞令」1889年12月5日。
- ^ 参考文献『幕末維新人名事典』699頁。
- ^ 『人事興信録 第16版 下』(人事興信所、1951年)や57頁
参考文献
[編集]- 秦郁彦編『日本近現代人物履歴事典』東京大学出版会、2002年。
- 『新訂増補 海を越えた日本人名事典』日外アソシエーツ、2005年。
- 『幕末維新人名事典』新人物往来社、1994年。
- 『日本の歴代知事 第1巻』歴代知事編纂会、1980年。