今村洋史
今村 洋史 いまむら ひろふみ | |
---|---|
生年月日 | 1962年1月28日(62歳) |
出生地 | 日本 宮崎県都城市 |
出身校 | 埼玉医科大学 |
前職 | 精神科医 医療法人理事長 |
所属政党 | (たちあがれ日本→) (太陽の党→) (日本維新の会→) (次世代の党→) 自由民主党(安倍派[1]) |
公式サイト | 今村洋史 公式サイト |
選挙区 | 比例東京ブロック |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2012年12月21日[2] - 2014年11月21日 |
今村 洋史(いまむら ひろふみ、1962年1月28日 - )は、日本の政治家、精神科医。元衆議院議員(1期)。
経歴
[編集]宮崎県都城市生まれ、福岡県育ち。埼玉医科大学卒業。精神科医として埼玉県や茨城県で勤務医を務める[3]。その後愛知県一宮市今伊勢町で、医療法人有俊会理事長・いまむら病院院長を務める[4]。
2011年、たちあがれ日本(青年部)に入党し、かけはし塾第一期生となる[5]。
太陽の党を経て、2012年12月の第46回衆議院議員総選挙にて日本維新の会より比例東京ブロック単独(第2位)で立候補し、初当選。
2014年8月、日本維新の会分党にともない次世代の党の結党に参加し、党総務副会長と党選対副委員長に就任した[6]。10月には次期衆院選を想定して選挙区を地元の愛知10区へ構えたが、解散による選挙前倒しにより「準備不足」を理由に立候補を辞退した[7]。
2015年に自由民主党に入党[8]。2017年10月の第48回衆議院議員総選挙では、自民党の比例東海ブロック単独32位で出馬[9]するも落選。
2021年の第49回衆議院議員総選挙に向けては、当初は愛知10区からの出馬を目指したが[10]、自民党東京都連が東京15区(江東区)の候補者として今村を公認申請。しかし、同選挙区を地盤とする柿沢未途衆議院議員が首班指名選挙で岸田文雄自民党総裁に投票するなど自民入りを目指した動きをしていることから、1次公認から漏れた[11]。同年10月15日、自民党は今村、柿沢双方を推薦したうえで無所属とし、小選挙区で当選した方を追加公認することと発表した[12]。10月19日、総選挙は公示され、無所属元職の今村、無所属現職の柿沢、立憲民主党元職の井戸正枝、日本維新の会新人の金澤結衣など計7人が立候補した。10月31日の投開票の結果、柿沢が当選。今村は7人中4番目の得票数で落選した[13]。
2022年11月18日、衆議院選挙区の新しい区割りである「10増10減」の改正公職選挙法案が参議院で可決され、都内の選挙区の数は25から30に増えた[14][15]。東京9区(練馬区の一部)は東京28区の新設に伴い区域が狭まり、有権者数も大きく減った[16]。2023年7月19日、自民党は次期衆院選に向けて、新しい東京9区に今村を擁立すると発表した[17]。
2024年10月6日、石破茂首相は第50回衆議院議員総選挙に向けて、政治資金パーティー裏金事件で党員資格停止の処分を受けた議員などを公認しないことを決めるとともに、裏金議員43人について比例代表への重複立候補を認めない方針を示した[18][19]。また、自民党は水面下で、7月に公民権が復帰した菅原一秀を自民党に復党させる方針を決めた(菅原は2021年に公職選挙法違反罪で略式起訴され、罰金40万円、公民権停止3年の略式命令を受けていた)[20]。10月8日、産経新聞は菅原が東京9区から出馬する意向を固めたと報じた[21]。10月9日、自民党の森山裕幹事長は同日付で菅原の復党を了承したと明らかにした[22]。同日、自民党は衆院選の第1次公認候補として計279人の擁立を発表。非公認は6人追加され、その中に今村も含まれた[23][24][25]。森山は報道陣から今村か菅原のいずれかを当選後に追加公認するかどうかを問われ「現実的にはそうなるのではないか」と説明した[26]。10月10日、今村は都内の事務所で記者会見し、無所属で出馬する意向を表明した[26]。それから2日後の12日、今村は立候補を断念する意向を固め[27]、13日夕方に事務所を閉鎖した[20]。
政策・主張
[編集]憲法問題
[編集]- 憲法改正について、2017年、2021年のアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[28][29]。
- 改正すべき項目として「自衛隊の保持を明記する」「首相の解散権に制約を加える」と主張[30]。
- 憲法9条への自衛隊の明記について、2021年のアンケートで「賛成」と回答[31]。
ジェンダー問題
[編集]- 選択的夫婦別姓制度の導入について、2017年のアンケートでは「反対」と回答[28]。2021年のアンケートでは「どちらかといえば反対」と回答[29]。
- 同性婚を可能とする法改正について、2021年のアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[31]。
- 「LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案を早期に成立させるべきか」との問題提起に対し、「どちらかといえば反対」と回答[29]。
- クオータ制の導入について、2021年のアンケートで「どちらかといえば反対」と回答[31]。
その他
[編集]- 「原子力発電への依存度について今後どうするべきか」との問題提起に対し、「現状を維持すべき」と回答[31]。
- 女性宮家の創設に反対[32]。
- 日本のTPP参加に反対[32][33]。
- 中選挙区制の復活を主張している[34]。
- 日本の核武装について、検討を始めるべきとしている[32]。
不祥事
[編集]- 安倍派(清和会)の政治資金パーティ販売収入の中から2022年に220万円のキックバックを受けていた自身の政治団体「黎明の会」の代表として、会計責任者だった者ら3人とともに2024年3月11日に名古屋地検に刑事告発された。20年分~22年分の政治資金収支報告書が全くの未提出だったため。告発したのは2022年から自民党5派閥の不記載事件を告発し続け、裏金事件を調査し続けている上脇博之(神戸学院大学教授・憲法学)。
脚注
[編集]- ^ 清和政策研究会 会員紹介
- ^ 平成24年(2012年)12月21日中央選挙管理会告示第37号(平成二十四年十二月十六日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
- ^ 週刊現代令和2年7月25日号 亀井静香の政界交差点
- ^ 医療法人有俊会いまむら病院スタッフ紹介
- ^ 青年部街宣の動画(たちあがれ日本青年部)
- ^ “次世代機関紙(号外2表)” (PDF). 2015年4月13日閲覧。
- ^ 衆院選:愛知10区 みんな・杉本氏、「無所属」で出馬(毎日新聞、2014年11月23日中部版)
- ^ プロフィール 今村ひろふみ事務所
- ^ 今村洋史(比例・東海・自民)【衆議院選挙2017】:読売新聞
- ^ “[衆院選2021]予想立候補者一覧…東海”. 読売新聞. (2021年9月21日) 2021年12月19日閲覧。
- ^ “自民、衆院山口3区など候補者調整が難航”. 産経新聞. (2021年10月13日) 2021年10月13日閲覧。
- ^ 【衆院選2021】自民分裂バトル!東京15区で7人乱戦 IR汚職で控訴中の前職・秋元司氏が不出馬 - サンスポ 2021年10月25日
- ^ 無所属の柿沢未途氏、東京15区で当選確実 自民が追加公認 - 朝日新聞デジタル 2021年11月1日
- ^ “衆院 選挙区「10増10減」の改正公職選挙法が成立 | NHK”. NHKニュース (2022年11月18日). 2022年11月20日閲覧。
- ^ 総務省 (2022年11月28日). “衆議院小選挙区の区割りの改定等について”. 2023年1月2日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2024 東京(千代田区・港区など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2024特設サイト. NHK. 2024年10月28日閲覧。
- ^ “自民、東京28区の支部長に元職の安藤高夫氏 公明と溝埋まらず”. 毎日新聞. (2023年7月19日) 2023年7月19日閲覧。
- ^ “裏金議員43人の比例重複認めず 萩生田氏ら6人は非公認 首相表明”. 毎日新聞 (2024年10月6日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ “石破首相 不記載で「党員資格停止」の議員など非公認の方針”. NHK (2024年10月6日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ a b “「このままではマズいですね」石破総理が真っ青に…自民党が行った総裁選「極秘調査」衝撃の中身を公開する”. 現代ビジネス (2024年10月23日). 2024年11月18日閲覧。
- ^ “菅原一秀元経産相が出馬へ、衆院東京9区 7月に公民権を回復「原点に返る」”. 産経新聞. (2024年10月8日) 2024年10月8日閲覧。
- ^ “菅原一秀元経産大臣 きょう付で自民党に復党 東京9区から無所属で出馬”. TBS (2024年10月9日). 2024年11月18日閲覧。
- ^ 井上峻輔 (2024年10月10日). “非公認決まり「地元説明しっかりやっておくべきだった」…自民裏金めぐる公認問題、曖昧な線引きで明暗<一覧表>”. 東京新聞. 2024年10月10日閲覧。
- ^ “自民党が衆議院選挙の1次公認を決定”. 日本経済新聞 (2024年10月9日). 2024年10月9日閲覧。
- ^ “自民、裏金議員12人を衆院選非公認 東京は小田原潔氏、今村洋史氏ら6人 越智隆雄氏は不出馬検討”. 東京新聞. (2024年10月9日) 2024年10月9日閲覧。
- ^ a b “非公認の今村洋史氏、衆院東京9区で出馬へ 復党の菅原一秀氏と保守分裂の見通し”. 産経新聞 (2024年10月10日). 2024年11月18日閲覧。
- ^ “東京9区・今村洋史氏、衆院選不出馬へ 裏金問題で自民非公認”. 毎日新聞 (2024年10月12日). 2024年10月25日閲覧。
- ^ a b “今村洋史”. 2017衆院選 候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査). 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ a b c “今村洋史”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ “憲法改正 改正すべき項目”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ a b c d “東京15区”. NHK 衆議院選挙2021 候補者アンケート. 2021年10月21日閲覧。
- ^ a b c “2012衆院選 東京ブロック 日本維新の会 今村洋史”. 毎日jp (毎日新聞社) 2014年11月3日閲覧。
- ^ 【今村洋史】国家存立に不可欠な要素、食料安保と政治家の峻別[桜H26/8/6] - YouTube
- ^ 【今村洋史】中選挙区制の復活、プレデターネイションに喰い殺されないために[桜H26/7/10] - YouTube
外部リンク
[編集]- 今村洋史公式サイト
- 医療法人 有俊会 いまむら病院
- 今村ひろふみ事務所(東京9区) (@imamurahirofumi) - X(旧Twitter)