越智隆雄
越智 隆雄 おち たかお | |
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内閣広報室より公表された肖像 | |
生年月日 | 1964年2月27日(60歳) |
出生地 | 日本 東京都世田谷区 |
出身校 | 慶應義塾大学経済学部経済学科卒業 フランス経済商科大学院大学修了 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程中退 |
前職 | 住友銀行行員 金融再生委員長秘書官 |
所属政党 | 自由民主党(安倍派→無派閥) |
称号 | 修士(法学)(東京大学・2005年) |
親族 | 父・越智通雄(元経済企画庁長官、元衆議院議員) 祖父・福田赳夫(元内閣総理大臣、元衆議院議員) 大叔父・福田宏一(元参議院議員) 叔父・福田康夫(元内閣総理大臣、元衆議院議員) 従弟・福田達夫(衆議院議員) |
公式サイト | 越智たかおオフィシャルサイト |
選挙区 | (東京6区→) 比例東京ブロック |
当選回数 | 5回 |
在任期間 | 2005年9月11日 - 2009年7月21日 2012年12月19日 - 2024年10月9日 |
越智 隆雄(おち たかお、1964年2月27日 - )は、日本の政治家。
衆議院議員(5期)、衆議院財務金融委員長、内閣府副大臣(第3次安倍第2次改造内閣・第3次安倍第3次改造内閣・第4次安倍内閣)、内閣府大臣政務官(第2次安倍改造内閣・第3次安倍内閣)などを歴任。父は元金融再生委員会委員長の越智通雄、祖父は第67代内閣総理大臣の福田赳夫、叔父は第91代内閣総理大臣の福田康夫。
学歴
[編集]慶應義塾幼稚舎から、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校を経て1986年3月に慶應義塾大学経済学部経済学科(佐々波ゼミ[1])を卒業[2][3]。
1991年6月にはフランス経済商科大学院大学(経営学)を修了[3]。2002年には東京大学大学院に入学。法学政治学研究科(日本政治外交史)にて北岡伸一、田中明彦に師事[4]。2005年3月、東京大学大学院修士課程を修了。修士課程在学中の2004年には、修士論文として『デタント期の日本外交――福田政権の外交枠組み』を提出している[5]。2012年12月には東京大学大学院博士課程を中途退学した[3]。
経歴
[編集]1986年4月に住友銀行に入行し、1999年に住友銀行を退行している。同年8月、衆議院議員秘書に就任[3]。同年10月には父である越智通雄金融再生委員長(小渕第2次改造内閣)の秘書官を務めた[要出典]。 6名が出願した公募の中から2003年7月に東京第6選挙区支部長に選出され[6]、同年11月9日の第43回衆議院議員総選挙で東京6区に自民党公認で出馬するが、民主党前職の小宮山洋子に大差で敗れ、落選。 2005年9月11日の第44回衆議院議員総選挙では、小泉旋風に乗り、現職の小宮山に小選挙区で6000票余りの差で勝利し、初当選。 2009年8月30日の第45回衆議院議員総選挙では、民主旋風に飲まれ、小宮山に7万票以上の差をつけられ落選。重複立候補していた比例東京ブロックにおいても落選となった。
落選後、人口減少を見据えた国家経営戦略の策定が必要と考え、日本の未来研究所所長として公演活動を展開[7]。2011年、一般社団法人日本の未来研究所を設立[4]し、2012年には未来構想として「2050年の国家像のイメージ素案」を策定。
2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙では現職の小宮山を破り、国政に復帰。 2014年9月4日、第2次安倍改造内閣で内閣府大臣政務官(金融、女性活躍、行政改革、規制改革、少子化対策等担当)に就任[8]。同年12月14日の第47回衆議院議員総選挙で3選を果たす。
同年、都市農業基本法案に関する小委員会の事務局長に就任し、2015年の都市農業振興基本法の議員立法を主導[9]。
内閣府副大臣時代
[編集]2016年8月5日、第3次安倍第2次改造内閣で内閣府副大臣(金融、経済再生、経済財政担当)に就任した[4][10]。 2017年9月24日に福田峰之内閣府副大臣が辞任したことに伴い、同氏の職務を兼務した。9月27日には赤間二郎総務副大臣が起用されたことを受けて兼務が解かれている[11][12]。
2017年3月15日、環太平洋経済連携協定の閣僚会合(チリ)に副大臣として出席し、⽶国の離脱で求⼼⼒低下が懸念される中での共同声明発表と11か国による交渉再開にこぎ着けた[13]。
2017年10月22日、第48回衆議院議員総選挙に出馬。立憲民主党から出馬した落合貴之に1,978票差の僅差で小選挙区で敗れたが[14]、惜敗率は98%を越える値となり、比例東京ブロックにて復活当選となった。
2018年には、IT社会実装が進むエストニアにて政府・スタートアップ企業等から独自でヒアリングを行ったうえで、同年1月12日の日本・エストニア拡大首脳会合に参加[15]。その後、未来投資会議におけるデジタル化・DX化の議論を担当副大臣として担当し、同年6月15日に「骨太方針2018」と「未来投資戦略2018」の閣議決定に導いた[16]。
自民党部会長・国会常任委員長時代
[編集]2018年10月、自民党財務金融部会長に就任[17]し、キャッシュレス決済へのポイント還元策を導入する等、キャッシュレス決済の普及を主導[18]。
2019年10月、自民党法務部会長に就任[19]し、カルロス・ゴーン元日産自動車会長逃亡事件の再発防止を政府に要求。
2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で立憲民主党から出馬した落合に惜敗するも比例復活により5選[21][22]。
2024年10月7日、記者団に対し、同月27日投開票の第50回衆議院議員総選挙に出馬しない意向を表明した。派閥の政治資金問題を巡り「適切に経理処理をしてきた一方で現実には不記載議員として扱われている」と述べた。 石破茂首相が6日に示した政治資金収支報告書への不記載があった議員に比例重複を認めない方針との関係を問われ「たまたま選挙の前の時期になり、首相の方針とは関係ない」と話した[23][24]。
略歴
[編集]以下に略歴を示す[3]。
- 1986年 4月 – 住友銀行(現・三井住友銀行)入行
- 1999年 8月 – 衆議院議員秘書に就任
- 1999年10月 – 国務大臣秘書官に就任
- 2005年 9月 – 第44回衆議院議員総選挙に当選(1期目)
- 2012年12月 – 第46回衆議院議員総選挙に当選(2期目)
- 2014年 9月 – 内閣府大臣政務官に(第2次安倍改造内閣)に就任(金融、行政・規制改革、女性活躍・少子化対策等担当)
- 2014年12月 – 第47回衆議院議員総選挙に当選(3期目)
- 2014年12月 – 内閣府大臣政務官に(第3次安倍内閣)に再任(金融、行政・規制改革、女性活躍・少子化対策等担当)
- 2016年 8月 – 内閣府副大臣(第3次安倍第2次改造内閣)に就任(経済財政政策・金融等担当)
- 2017年 8月 – 内閣府副大臣(第3次安倍第3次改造内閣)に再任(経済財政政策・金融等担当)
- 2017年10月 – 第48回衆議院議員総選挙に当選(4期目)
- 2017年11月 – 内閣府副大臣(第4次安倍内閣)再任(経済財政政策・金融等担当)
- 2018年10月 – 自由民主党 政務調査会 財務金融部会長 就任
- 2019年 9月 – 自由民主党 政務調査会 法務部会長 就任
- 2020年10月 – 衆議院 財務金融委員長 就任
政策
[編集]- 憲法改正に賛成[25]。改正すべき項目として、緊急事態条項と環境権を挙げる[26]。
- 集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈を見直すことに賛成[25]。
- アベノミクスを評価する[26]。
- 安全保障関連法の成立を評価する[26]。
- 北朝鮮問題への取り組みをどちらかと言えば評価する[26]。
- 組織犯罪処罰法の改正(共謀罪法)をどちらかと言えば評価する[26]。
- 日本の核武装について今後の国際情勢によっては検討すべきとしている[25]。
- 女性宮家の創設に反対[25]。
- 2009年時点で選択的夫婦別姓制度に否定的[27] だったが、2014年の調査では、「どちらとも言えない」とし[28]、さらに2017年の調査においては「どちらかといえば賛成」としており[26]、2021年3月に「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」の設立呼びかけ人として参加[29]し、同連盟の幹事長代理に就任している[30]。
その他活動
[編集]- 一般社団法人G1が開催する交流会イベント、G1サミットに2016年より参加している[31]。
- 選挙区内外に関わらず、希望者を対象に、約1時間かけて⼀緒に国会内をまわる「親子で国会に行こう!」を開催している[32]。
- ビジネスパーソン向け月例勉強会を延べ89回にわたり、数万人を対象に開催している[33]。
- コロナ禍におけるライフスタイルの支援を支援し、東京一極集中の是正をするという観点から、新しい需要創造と少子化対策、地域活性化を目的として「二地域居住の徹底支援」を提言している[34]。
人物
[編集]選挙歴
[編集]当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 | 政党内比例順位 /政党当選者数 |
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落 | 第43回衆議院議員総選挙 | 2003年11月 9日 | 39 | 東京6区 | 自由民主党 | 7万8650票 | 31.17% | 1 | 2/4 | / |
当 | 第44回衆議院議員総選挙 | 2005年 9月11日 | 41 | 東京6区 | 自由民主党 | 13万6750票 | 46.31% | 1 | 1/3 | / |
落 | 第45回衆議院議員総選挙 | 2009年 8月30日 | 45 | 東京6区 | 自由民主党 | 10万2944票 | 33.27% | 1 | 2/4 | / |
当 | 第46回衆議院議員総選挙 | 2012年12月16日 | 48 | 東京6区 | 自由民主党 | 9万8112票 | 32.92% | 1 | 1/5 | / |
当 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 50 | 東京6区 | 自由民主党 | 11万872票 | 44.10% | 1 | 1/3 | / |
比当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 53 | 比例東京 (東京6区) | 自由民主党 | 9万8422票 | 40.01% | 1 | 2/4 | 1/6 |
比当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 57 | 比例東京 (東京6区) | 自由民主党 | 10万5186票 | 38.27% | 1 | 2/3 | 3/6 |
所属議員連盟
[編集]- 自民党たばこ議員連盟[35]
- 日本会議国会議員懇談会[36]
- 創生「日本」[36]
- 清和政策研究会
- 日韓議員連盟
- 国際観光産業振興議員連盟[37]
- 選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟(幹事長代理)
著作
[編集]共著
[編集]- (細谷雄一、竹中治堅、安藤(内田)優香、森聡)『Looking for Leadership:THE DILEMMA OF POLITICAL LEADERSHIP IN JAPAN』日本国際交流センター 2015年12月 ISBN 978-4889071429
連載
[編集]- 『月刊カレント』(潮流社)にて過去に不定期連載
脚注
[編集]- ^ a b 公式ページ プロフィール
- ^ a b c d e f g 内閣府副大臣 越智 隆雄(おち たかお) | 第3次安倍第3次改造内閣 副大臣名簿 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
- ^ a b c 越智隆雄 (おちたかお) | 選挙ドットコム
- ^ 田中明彦『アジアの中の日本』NTT出版、2007年、330-331頁。ISBN 9784757140936。
- ^ “平成15年7月30日”. ochi-takao.jp. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “国家ビジョンをつくる”. おちたかおオフィシャルサイト. 2021年10月9日閲覧。
- ^ おちたかおオフィシャルサイト
- ^ “都市農業基本法案 臨時国会に提出へ/内容詰め作業本格作業 自民党が小委設置”. 日本農業新聞. (2014年8月18日)
- ^ 副大臣.20人交代 閣議決定
- ^ 政府:副復興相に公明党の浜田氏 - 毎日新聞
- ^ 政府、福田副大臣の辞任決定:日本経済新聞
- ^ “TPP「⽶抜き」に温度差、閣僚級会合、⽇本は慎重、豪は発効主張”. ⽇本経済新聞. (2017年3月17日)
- ^ “衆議院議員選挙(平成29年10月22日執行)(小選挙区選出) 開票結果”. 東京都選挙管理委員会事務局. (2017年10月23日) 2017年12月26日閲覧。
- ^ “議員活動(2018年)”. おちたかおオフィシャルサイト (2019年1月20日). 2021年10月18日閲覧。
- ^ “データ覇権争い 動く「日本株式会社」(写真=ロイター)”. 日本経済新聞 (2018年9月30日). 2021年10月18日閲覧。
- ^ 小泉進次郎氏、自民厚労部会長に
- ^ “キャッシュレス 五輪へ環境整備を(なんとかしてよ!!)”. 日本経済新聞 (2019年3月28日). 2021年10月9日閲覧。
- ^ “自民部会合同会議、ゴーン元会長逃亡事件を協議”. 日本経済新聞 (2020年1月7日). 2021年10月9日閲覧。
- ^ “衆参両院、新委員長を決定 衆院予算委員長は金田氏”. 日本経済新聞 2020年10月31日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2021 東京(千代田区・港区など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
- ^ “【2021年 衆院選】東京ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
- ^ “自民・越智隆雄氏、次期衆院選に不出馬表明”. 日本経済新聞. (2024年10月7日) 2024年10月7日閲覧。
- ^ “自民・越智隆雄氏が次期衆院選不出馬 不記載で比例重複認められず”. 産経新聞. (2024年10月7日) 2024年10月7日閲覧。
- ^ a b c d “2012衆院選 東京6区 越智隆雄”. 毎日jp (毎日新聞社) 2014年6月27日閲覧。
- ^ a b c d e f 2017年衆院選、候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査)
- ^ 『月刊カレント』2009年11月号
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査
- ^ “選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟の設立総会、呼びかけ人として参加。”. facebook. 2021年10月9日閲覧。
- ^ 当議員連盟の役員が決まりましたので公表します。105名の入会議員のうち、90名に役員になっていただきました。一日も早い実現に向けて、力を合わせて取り組んで参ります。
- ^ G1サミット
- ^ “子どもであふれる国会(写真でみる永田町)”. 日本経済新聞 (2018年10月25日). 2021年10月9日閲覧。
- ^ “国家ビジョン リスト”. おちたかおオフィシャルサイト. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “国家ビジョン リスト”. おちたかおオフィシャルサイト. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “2021年7月号_6面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2021年6月25日) 2021年7月11日閲覧。
- ^ a b 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
- ^ 「安倍政権中枢に カジノ議連メンバーずらり」しんぶん赤旗 2014年9月9日
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 越智 隆雄 (takao.ochi.9) - Facebook
- おちたかお(越智隆雄) (@ochitakao) - X(旧Twitter)
公職 | ||
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先代 高鳥修一 松本文明 福岡資麿 松下新平 盛山正仁 冨岡勉 高木陽介 山本順三 井上信治 若宮健嗣 | 内閣府副大臣 石原宏高 松本洋平 赤間二郎 盛山正仁 水落敏栄 高木陽介 伊藤忠彦 若宮健嗣→ 福田峰之→赤間二郎 松本文明→田中良生 坂井学 葉梨康弘 水落敏栄 武藤容治 秋元司 伊藤忠彦 山本朋広と共同 2016年 - 2018年 | 次代 左藤章 田中良生 中根一幸 佐藤ゆかり 浮島智子 磯﨑仁彦 塚田一郎 秋元司 原田憲治 |
先代 小泉進次郎 亀岡偉民 福岡資麿 伊藤忠彦 松本文明 磯﨑仁彦 浮島とも子 | 内閣府大臣政務官 松本洋平 小泉進次郎 岩井茂樹 福山守と共同 →松本洋平 小泉進次郎 大塚拓 岩井茂樹 福山守と共同 →越智隆雄 松本洋平 小泉進次郎 大塚拓 岩井茂樹 石川博崇と共同 →松本洋平 小泉進次郎 大塚拓 岩井茂樹 福山守 大塚高司 石川博崇と共同 →松本洋平 小泉進次郎 大塚拓 岩井茂樹 福山守 鈴木馨祐 石川博崇と共同 2014年 - 2015年 | 次代 牧島かれん 酒井庸行 高木宏壽 古賀篤 田所嘉徳 豊田真由子 星野剛士 津島淳 白石徹 藤丸敏 |
議会 | ||
先代 田中良生 | 衆議院財務金融委員長 2020年 - 2021年 | 次代 薗浦健太郎 |