鳩山二郎
鳩山 二郎 はとやま じろう | |
---|---|
生年月日 | 1979年1月1日(45歳) |
出生地 | 日本 東京都文京区 |
出身校 | 杏林大学社会科学部卒業 杏林大学大学院国際協力研究科博士前期課程中退 |
前職 | 鳩山邦夫衆議院議員秘書 |
所属政党 | (無所属→) 自由民主党(二階派) |
親族 | 高祖父・鳩山和夫(第6代衆議院議長) 高祖父・寺田栄(元貴族院議員) 曽祖父・鳩山一郎(第52-54代内閣総理大臣) 曽祖父・石橋正二郎(実業家) 曽祖父の兄・石橋徳次郎(元久留米市長) 祖父・鳩山威一郎(第100代外務大臣) 伯父・鳩山由紀夫(第93代内閣総理大臣) 父・鳩山邦夫(第10代総務大臣) 兄・鳩山太郎(元東京都議会議員) 従兄・鳩山紀一郎(衆議院議員) |
公式サイト | 衆議院議員 鳩山二郎 公式サイト |
選挙区 | 福岡県第6区 |
当選回数 | 4回 |
在任期間 | 2016年10月25日[1] - 現職 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2013年7月23日 - 2016年9月9日 |
鳩山 二郎(はとやま じろう、1979年〈昭和54年〉1月1日[2] - )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(4期)。内閣府副大臣。
これまでに、総務大臣政務官、国土交通大臣政務官兼内閣府大臣政務官、史上最年少で大川市長(第17代)を歴任した。父は、文部大臣、法務大臣、総務大臣等を歴任した元衆議院議員の鳩山邦夫。母は、元タレントの高見エミリー。
来歴
[編集]東京都文京区出身。青山学院に初等部から入学し、そのまま中等部・高等部へ内部進学したが中途退学、オーストラリアのザ・サウスポートスクールを卒業、杏林大学社会科学部を卒業して学士(社会科学)を取得[3]。杏林大学大学院国際協力研究科博士前期課程に進学するが中途退学し、父・鳩山邦夫の私設秘書を務める[4]。2011年、福岡県知事選挙への立候補を一時検討していたが、最終的に出馬を断念した[5]。
2013年、父・鳩山邦夫の選挙区である福岡6区に含まれる大川市の市長選挙に無所属で出馬。元市長の江上均、中村晃生、前大川市議の石橋忠敏を破って初当選し、史上最年少で大川市長に就任した[6]。
2016年6月21日、父・邦夫が死去[7]。それに伴い実施される衆議院福岡6区補欠選挙に、大川市長在任中ながら、自由民主党から出馬したい意向を示していた[8]が、自民党福岡県連は鳩山を含む複数名の候補者から選考を行い、県連会長を務める藏内勇夫の息子で元秘書の藏内謙の公認を党本部に申請[9]。鳩山はこれに反発し、7月31日に自らも補選に出馬する意向を表明[10]。自民党の公認を得られなかった場合は、無所属での出馬も辞さない考えを明らかにした[11][12]。9月9日付で大川市議会が鳩山の辞職に同意し、大川市長を辞職[13][14]。鳩山の出馬表明を受け、党本部は古屋圭司選挙対策委員長が藏内に出馬辞退を促したものの、藏内が応じなかったため[15]、藏内、鳩山のいずれも公認せず、当選した候補を追加公認する方針を決定した[16]。
福岡6区補選は10月23日に投開票され、10万票超を獲得した鳩山が次点の民進党候補に大差をつけて圧勝し、当選後に自民党の追加公認を受けた[17]。一方、鳩山同様に自民党の公認を得られず、無所属で出馬した藏内謙は約2万票の獲得に留まり、鳩山におよそ4倍の得票差をつけられる惨敗を喫した[18]。
2016年11月10日、衆院補選で支援を受けた二階俊博が会長を務める志帥会に入会した[19]。
2017年10月22日、第48回衆議院議員総選挙にて再選[20]。
2021年10月6日、第1次岸田内閣で総務大臣政務官(地方自治と消防の担当)に就任。
2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙で3選。
2022年9月8日に鳩山の統一教会との関係が自由民主党より公式に発表された[21]。
2024年10月27日の第50回衆議院議員総選挙で4選[22]。
同年11月13日、第2次石破内閣で内閣府副大臣に就任[23]。
政策
[編集]発言
[編集]- 「筑後市はどうでもいい」
- 2016年11月、福岡県南部を流れる花宗川の改修工事を国土交通省に陳情した際、「筑後市はどうでもいい。私の選挙を邪魔したところだから」などと発言していたことが報じられた[25][26]。鳩山がこの発言をした直後、陳情に同席していた筑後市の田村貴子副市長が「困ります」と鳩山を諫め、鳩山自身も「冗談です」と釈明した[26]。中村征一筑後市長が後日、電話で鳩山に「心外だ」と抗議した[25]ほか、福岡県議会県土整備委員会においても自民党を含む3会派に所属する県議会議員4人が「言語道断だ」と鳩山を批判したが、鳩山本人は「記憶にない」と釈明した[26]。
不祥事
[編集]公職選挙法違反疑惑
[編集]2016年10月23日投開票の衆議院福岡6区補欠選挙には無所属で立候補したため、公職選挙法の規定により選挙事務所の設置が1か所しか認められていなかったが、実際は選挙管理委員会に届け出た久留米市の事務所の他、大川市、三潴郡、うきは市、小郡市の4ヶ所でも選挙事務所らしき施設を開設しており、公選法違反の疑いが報じられた[27]。
国税局への圧力
[編集]鳩山の45歳の男性秘書が、不正に消費税の還付申告を行ったなどとして東京国税局から還付を保留された免税店運営企業4社を巡り、同国税局の幹部を議員会館に呼び出し説明を求めていたことが明らかになった。説明の場には鳩山も同席していた。国会議員の秘書の立場を悪用した国税への圧力であると指摘されている[28]。
統一教会との関係
[編集]2022年9月8日に自民党が発表した統一教会との関係を持つ議員の名簿に鳩山が入っていたが、鳩山は「メディアの取材には一切答えない方針」と回答した[29]。
選挙歴
[編集]当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 | 政党内比例順位 /政党当選者数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 2013年大川市長選挙 | 2013年6月30日 | 34 | ーー | 無所属 | 1万123票 | 54.69% | 1 | 1/4 | / |
当 | 第47回衆議院議員補欠選挙 | 2016年10月23日 | 37 | 福岡県第6区 | 無所属 | 10万6531票 | 62.24% | 1 | 1/4 | / |
当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 38 | 福岡県第6区 | 自由民主党 | 13万1244票 | 66.30% | 1 | 1/4 | / |
当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 42 | 福岡県第6区 | 自由民主党 | 12万5366票 | 67.45% | 1 | 1/5 | / |
当 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 45 | 福岡県第6区 | 自由民主党 | 8万8197票 | 48.54% | 1 | 1/5 | / |
家族・親族
[編集]- 五世祖父:鳩山博房(美作勝山藩士)
- 五世祖父:多賀努(信濃国松本藩士)
- 高祖父:鳩山和夫(政治家、衆議院議長、法律家)
- 高祖母:鳩山春子(教育者、共立女子大学創立者)
- 高祖父:寺田栄(政治家、貴族院議員、裁判官)
- 曾祖父:鳩山一郎(政治家、第52・53・54代内閣総理大臣、弁護士)
- 曾祖母:鳩山薫(教育者、共立女子大学学長)
- 曾祖父:石橋正二郎(実業家、ブリヂストン創業者)
- 祖父:鳩山威一郎(政治家、外務大臣)
- 祖母:鳩山安子(財団法人日本友愛青年協会名誉会長)
- 伯父:鳩山由紀夫(政治家、第93代内閣総理大臣)
- 義伯母:鳩山幸(宝塚歌劇団47期生)
- 父:鳩山邦夫(政治家、文部大臣、労働大臣、法務大臣、総務大臣)
- 母:鳩山エミリー(エッセイスト、元女優)
- 兄:鳩山太郎(政治家、元東京都議会議員)
- 姉:鳩山華子 (高実華子の名で歌手、たかみはなこ(高見華子)の名でイラストレーターとして活動)
- 従兄:鳩山紀一郎(政治家・工学者、衆議院議員)
- 妻:春菜[30]
- 長男[31][32](2018年4月生[33])。
所属団体・議員連盟
[編集]脚注
[編集]- ^ 平成28年(2016年)10月25日福岡県選挙管理委員会告示第127号(衆議院福岡県第6区選出議員補欠選挙における当選人の住所及び氏名等)
- ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、388頁。
- ^ 杏林大学学則第41条。
- ^ “選挙:大川市長選 「大川市を元気に」 鳩山二郎氏が出馬表明/福岡”. 毎日新聞. (2013年5月24日) 2013年7月30日閲覧。
- ^ “鳩山邦夫氏の次男、福岡県知事選出馬を断念”. 読売新聞. (2011年3月19日) 2013年7月30日閲覧。
- ^ “鳩山邦夫氏の次男・二郎氏、34歳で大川市長に”. 読売新聞. (2013年7月1日) 2013年7月30日閲覧。
- ^ “鳩山邦夫・元総務相が死去 67歳、自民党衆院議員”. 朝日新聞. (2016年6月22日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “衆院補選、鳩山氏次男が出馬意向…「意思固い」”. 読売新聞. (2016年7月27日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “福岡補選、故鳩山氏次男公認せず 自民県連が蔵内氏申請”. 朝日新聞. (2016年7月29日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “衆院福岡6区補選、鳩山二郎氏が候補者選考を疑問視 県連への恨み節も”. 産経新聞. (2016年8月1日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “福岡・大川市長の鳩山二郎氏が衆院福岡6区補選で出馬へ 自民公認なくても無所属で 鳩山邦夫元総務相の次男”. 産経新聞. (2016年7月31日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “鳩山邦夫氏の次男、無所属でも補選出馬”. 読売新聞. (2016年8月1日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “大川市長辞職 6区補選へ 市長選、市議補選トリプル選へ”. 西日本新聞. (2016年9月10日). オリジナルの2016年9月9日時点におけるアーカイブ。 2016年10月24日閲覧。
- ^ “鳩山邦夫氏の次男・二郎氏、市長を退任 衆院補選へ決意”. 朝日新聞. (2016年9月9日) 2016年12月23日閲覧。
- ^ “福岡6区補選 蔵内氏、辞退要請を拒否 自民党本部、鳩山氏一本化狙う”. 毎日新聞. (2016年8月25日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “自民、福岡6区どちらも公認せず 県連に30日説明”. 朝日新聞. (2016年9月27日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “福岡6区補選、鳩山二郎氏当選…自民が追加公認”. 読売新聞. (2016年10月23日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “自民県連、福岡6区補選惨敗に衝撃 「非公認、最大の敗因」”. 西日本新聞. (2016年10月24日) 2016年10月26日閲覧。
- ^ “自民二階派に鳩山二郎氏入会 第3派閥まであと1人”. 産経新聞. (2016年11月10日) 2016年12月24日閲覧。
- ^ “福岡-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2024年11月13日閲覧。
- ^ “自民“旧統一教会と接点の国会議員は179人”うち121人氏名公表 | NHK | 旧統一教会”. web.archive.org (2022年9月8日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “福岡6区 鳩山二郎氏4回目の当選確実 自民党の前議員|NHK 福岡のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年11月13日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2024年11月13日). “第2次石破内閣 副大臣 政務官が決定 “不記載議員”起用せず | NHK”. NHKニュース. 2024年11月13日閲覧。
- ^ “朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2017衆院選:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2024年11月13日閲覧。
- ^ a b “鳩山二郎氏:「選挙邪魔、筑後市どうでもいい」陳情で発言”. 毎日新聞. (2016年12月15日) 2016年12月24日閲覧。
- ^ a b c “「筑後市どうでもいい」鳩山衆院議員が発言 本人「記憶にない」”. 西日本新聞. (2016年12月15日) 2016年12月24日閲覧。
- ^ “鳩山邦夫の次男・二郎氏に公選法違反の疑い”. 週刊文春 (2016年11月16日). 2016年12月22日閲覧。
- ^ “鳩山議員秘書、国税呼び出し還付保留の説明要求 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)”. web.archive.org (2018年1月8日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ https://rkb.jp/news-rkb/2022092846765631/
- ^ https://mainichi.jp/articles/20161024/k00/00m/010/090000c
- ^ https://mainichi.jp/articles/20211022/ddl/k40/010/255000c
- ^ https://www.nishinippon.co.jp/item/n/819097/
- ^ https://ch.nicovideo.jp/dewisukarno/blomaga/ar1590785
- ^ “2021年7月号_7面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2021年6月25日) 2021年7月11日閲覧。
- ^ “連盟役員”. 神道政治連盟国会議員懇談会. 2012年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月15日閲覧。
- ^ http://www.okawa-jc.or.jp[リンク切れ]
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 衆議院議員 鳩山二郎 公式サイト
- 鳩山二郎 (鳩山-二郎-611761022337730) - Facebook
- 鳩山二郎 (@HatoyamaJiro) - X(旧Twitter)
公職 | ||
---|---|---|
先代 石川昭政 井林辰憲 工藤彰三 古賀篤 岩田和親 上月良祐 堂故茂 滝沢求 鬼木誠 | 内閣府副大臣 穂坂泰 瀬戸隆一 辻清人 大串正樹 古賀友一郎 高橋克法 中田宏 本田太郎と共同 2024年 - | 次代 現職 |
先代 谷川とむ 古川康 宮路拓馬 | 総務大臣政務官 渡辺孝一 三浦靖と共同 2021年 - 2022年 | 次代 国光文乃 杉田水脈 中川貴元 |
先代 門博文 佐々木紀 和田政宗 | 国土交通大臣政務官 小林茂樹 朝日健太郎と共同 2020年 - 2021年 | 次代 加藤鮎子 木村次郎 泉田裕彦 |
先代 神田憲次 今井絵理子 藤原崇 進藤金日子 青山周平 中野洋昌 和田政宗 加藤鮎子 渡辺孝一 | 内閣府大臣政務官 岡下昌平 和田義明 宗清皇一 神谷昇 松川るい 吉川赳 三谷英弘 佐藤啓と共同 2020年 - 2021年 | 次代 山田太郎 木村哲也 小寺裕雄 島村大 吉川有美 穂坂泰 大西宏幸 宗清皇一 泉田裕彦 高橋はるみ 岩田和親 |
先代 植木光治 | 福岡県大川市長 第17代:2013年 - 2016年 | 次代 倉重良一 |